2025年度明治座公演のミュージカル、「1789  バスティーユの恋人たち」を観てきた。これはフレンチロックのミュージカルを、まず宝塚で、そして男女混成の東宝ミュージカルで過去に上演されてきたもの。

 

 

東宝版は、今回3回目の制作となる。チケット会社の「お知らせの欲しいタレント登録」に渡辺大輔くんを登録していたので、お知らせが来た。していなくとも、東宝ナビザーブやチケットぴあ、eプラス、ローチケでメルマガが来るが、登録していなければ中を見ずにさっさと消していたかもしれない。(^_^;)

 

今回の主人公は岡宮来夢くんと手島章斗くんのダブルキャスト。相手は星風まどかさんと奥田いろはさんのダブルキャスト。私が観たのは火曜日のマチネで、岡宮くんといろはさんの出演だった。他には子役のシャルロットがトリプル、マリー・アントワネットの長男のルイ・ジョセフがダブルだった。

 

初めて行った明治座。帝劇とかではミュージカルを見たことがあるが。都営新宿の浜町駅を上がったらすぐ玄関があるが、向こうに曲がったら名物らしい幟旗が。

 

 

 

 

12時開場13時開演だが12時前に行列ができていた。中に入ると、下調べ通り、お弁当やご当地土産を売っている。上演中以外の時間には、自分の席で飲食してもいいらしい。これが日本に息づく幕の内弁当的な?(^^;)ほかの劇場では座席で飲食不可なところが多いのに、緩やかで助かる。でも、それにしても座席も前の席との間隔も狭く、通るのに骨が折れるし、映画館のように飲み物のホルダーもない。ローチケで当たった6列12番という凄くいい席!!オペラグラスないけど結構よく見えた。でも通路端だったらもっとよかった。出入りしやすいだけでなく、通路を通る演出のときの出演者が間近で見られるから。

 

 

あらすじをまとめると、不作で税を払えなかった農民は土地を官憲に奪われ、農夫の子ロナンはパリに出てロベスピエールらから平等思想を学び、当初プチブルとは本音で付き合えないと思っていたが結局同志(兄弟)になる。役人の子オランプはマリーの虚弱な王子のお世話役でリハビリなど担当していたが、マリーとフェルゼンの間の橋渡しも担った。その際秘密警察に踏み込まれ、たまたま居合わせたロナンを隠れ蓑にして主を逃がしたためロナンは投獄され、責任を感じた彼女はそのロナンを自ら動いて脱獄させる。二人はそれで恋に落ち、やがて三部会が決裂したあと、第三身分は王の差し向けた軍隊に対抗すべくバスチーユ監獄の地下に貯蔵してある火薬を奪うために突入する、というもの。ほんと、ざっくり・・・。(;^ω^)

 

 

 

パンフの写真より。上から宝塚男役スターだった凪七瑠海(マリー・アントワネット)、同じく娘役の星風まどか(王子のお世話役オランプ・デュ・ビュジェ Wキャスト)、手島章斗(農民ロナン・マズリエ Wキャスト)、下は藤森蓮華(妹ソレーヌ・マズリエ)、内海啓貴(カミーユ・デムーラン)、伊勢大貴(ジャン・ジャック・ダントン)、伊藤あさひ(マクシミリアン・ロベスピエール)、下はみなさん第三身分。第一身分(聖職者)第二身分(貴族)は税を払わず、第三身分(その他プチブルも含め平民)だけ納税するという、今では訳わからない社会制度を変えようとしている人たち。

 

 

上から岡宮来夢(ロナン・Wキャスト)、乃木坂のメンバー奥田いろは(オランプ・Wキャスト)、下は高橋健介(ルイ14世の弟シャルル・アルトワ)、俵和也(その手下の秘密警察オーギュスト・ラマール)、小南光司(ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン)、渡辺大輔(ラザール・ド・ペイロール)。まあみなさん綺麗な男性たちだこと。

ベルばらではないので、フェルゼンの役はいまいち物足りなかったな。アルトワの卑劣ぶりは詳しく描かれていたし、高橋君綺麗でこのビジュアルがよく似合っていた。

 

幟旗の作られた人たち5人の写真。手島君のロナンも見てみたかったなあ。

 

 

 

観劇して感じたことは色々あるが、特に大きいものを感じた時系列順に挙げると、

 

1.アンサンブルの人たちが素晴らしい!ダンスも演技も。29人くらいいたかな。

2.ソレーヌ役の藤森さんの歌が素晴らしい!

3.主役の来夢くんが凄く大変!歌もダンスもセリフも演技も多量。でもしっかりやれている。

4.さすがに宝塚の流れをくむ?衣裳がとても素敵で豪華、または適切。

5.ダントン役の伊勢大貴くんの声が太くて声量もあって、いい。 

 

ロベスピエールの伊藤あさひくん、どんな感じかなと思って見たが、演出の小池修一郎さんがパンフに書いていた文では「美しき異端」とあった。(^o^;)セリフの声は、「ふったらどしゃぶり」の時と同じで、まあそれは当たり前なのだが、歌う時の声に甘さ(甘え?)があって、他の男性演者たちのよりも可愛らしかった。そしてちゃんと踊っているのだけど、なんだろう体重差?少し他の男性たちより重々しさがなかったかな。いや、ディスってませんよ。「タクミくん」役の浜尾くんを思い出したの。そしてちょっと中性的に綺麗だったの。でもいつも「シトワイヤン!」と民衆に呼びかけるのは彼。第三身分から出た議員だからね。

 

渡辺大輔くんは、過去の2回はデムーラン役だったが、今回は憎まれ役ペイロール。「レ・ミゼラブル」で言えばジャベール的な、職務に忠実だけど冷酷な役。彼は期待通り堂々としていて、歌も歌えるし、やはり綺麗でもあった。もっと若かった前の公演の時(デムーラン役)に見たらギイに見えたかな?(^^;)

 

フィナーレでは囚われてからの質素(哀れ?)な恰好をしていたマリーも、カーテンコールではまたドレスを着ていて、あさひくんにエスコートされて下手に消えたし、そのとき上手ではロナンとオランプが去っていくが、ロナンが少し後に残ってまた会場に挨拶していくのだった。

 

 

これは、3階と2階の間の階段。(エスカレーターもあるけど)前のブログで、あさひ君が写真を撮っていた場所。

 

 

 

隣の席の70代くらいのご婦人は、井上芳雄さんのファンで、来月はここに2回来ると。推し活をしてから若くなったと周りから言われるらしい。そのかたは在京だがそのまたお隣の方は名古屋から日帰りでいらしたそうだ。私も日帰りで〇〇から。(;´∀`)

明治座のある人形町には、私の好物のお煎餅の三原堂さんがあり、明治座内で売っていた。もちろんゲット。

 

明治座の電子ポスター。

 

 

 

 

もっと気軽にお芝居を観に来れるようになりたいけどね。退職したおかげで平日に来れたのだった。(^_^)