好きは好きでもあまり知らないBLの世界。けっこう歴史もあるし、奥が深そう・・・・。
あ、でも私、稲垣足穂とかヘルマン・ヘッセとかランボオ(怒りのアフガンじゃないよ(^^;))→森茉莉や三島由紀夫→ピーター、竹宮恵子に萩尾望都→時はうつってブロークバック・マウンテンやモーリスやドラマ「同窓会」→さらにうつって最近はチェリまほ、タクミ君シリーズなど、長い人生で思いのほか見てきたんだったわ。(;^ω^)今更ながらに驚くわ。ちょっと恥ずかしい。(;´Д`)
それにしても今のBL文化、コミックを中心に、そのメディア的バリエーションや空間的広がりや商業価値など、凄いことになっている。少し勉強(いや情報収集(^^;))しようかと、こんなのを読んでみた。
 
 

対談形式で彼らが話している各章の終わりにお勧めBLコミックが出てくるので、よさげなのをチェックして読むことにした。DLしたのは「ワンルームエンジェル」、「百と卍」←(これはもしかすると新聞かニュースでBL漫画なのに文化的な賞をとったというのを見たからかも)「黄昏アウトフォーカス」「シャングリラの鳥」。

 

それらはまだ全部読んでないけど、ワンルームエンジェルと黄昏アウトフォーカスは気に入った。ワンルームエンジェル(作・はらだ)のほうは、ストーリーが地味であまりBLっぽくはないけど、ストーリーの構成や展開などにきちんとしたものがあると思った。見た目は、主人公はもっさりしすぎだけど(これは仕方ないのだ)、吊り目の天使には可愛さがあったし。やっぱりBL作品には、見た目のきれいさや可愛さはある程度必要だと思うのよね。(o^―^o)

 

で、黄昏アウトフォーカスは、これはもう見た目〇。(作・じゃのめ)可愛いのと色っぽいのと両方いる。学園もので、男子校の寮で同室って・・・・まんまタクミくんシリーズ?ただその場所は人里離れた山の中ではなく、街の中。スポーツ部活と一部の文化系部活が凄くいいので、生徒が集まるらしい緑ヶ丘高校。これが表紙で、映画部の映画の1シーン(題材がBL!)。残念ながら黒髪のほうは主人公の片割れではなく、演劇部の学生だけど。攻めの子が色っぽくて好き。

 

 

詳しくストーリーは書かないけど、この1冊目では、寮で同室の主人公・受けの土屋真央と攻めの大友寿が恋人になるまでが描かれる。で、良く知らないのに初めから続編の黄昏アウトフォーカス・overlapも買ってしまっていたのでそちらも続けて見た。(引き込んで読ませるものがあったしね。)これが表紙裏(?)のプロフィール。真央は映画好きの2年生で、映画部で撮影担当。寿は帰宅部だったが、長年付き合った彼氏と別れたころ、映画部2年生によるBL映画の出演依頼を受ける。その後動画投稿サイトにアップされた部活のその動画が初めてちょっぴりバズった。寿はそれで演劇部にスカウトされ入部した。

 

 

 
こちらがその後を描くoverlap.
寿と真央だけでなく、黒髪を束ねて眼鏡をかけた2年の監督&脚本担当・市川義一(わお、
ギイ?)についても描かれる。彼は腐男子だ。(彼の妹は腐女子でその影響らしい)
 
 
こちらはoverlapの表紙裏。
 

真央と違って寿の家にはやはり問題があって、(よくあるような気がするなあ、BLには)真央は映画専攻科のある大学のうち市川と同じところに進もうと思っているが、寿は早く働いて自立したいと思っている。だから将来はバラバラかも、と思う寿に真央は、卒業したら一緒に住もうと誘うのだ。素直で楽天的な真央のおかげで、屈折した感情や寂しさを抱えていた寿も変わっていく。

 

そしてスピンオフというのかどうかはわからないが、市川義一と彼が目の敵にしている映画部部長で3年生の菊地原とのストーリーが次の「残像スローモーション」で描かれるのだ。