先日の観劇が終わってから帰りの最終便まで、在京の友達は忙しいとのことだったので会えず、どうやって暇つぶそうかなと考えた。と言っても何時間もあるわけじゃなし、映画は無理、場所柄デパートかな・・・でも荷物も増えるしあまり消費したくないな、と思いつつまずお茶を。裏なしのジャケットでいったのに気温の割に蒸し暑くて、アイスコーヒーのLサイズを飲んでいたら、あらもう5時を回っている。平日だから帰宅ラッシュが始まったら(朝よりはマシだけど)嫌だな、と席をたった。

 

通りかかったよさげなお店で切ってあるバゲットとオリーブ片入りのパンを買い、そこから近かったので日本橋高島屋へ。

 

デパート一階って、独特の化粧品臭さが漂っている。疲れていたらそれだけで具合悪くなるところなんだけど、でも気になっていたのはそれそのものなので(;^ω^)催事ワゴンのところの女性にフレグランス売り場を尋ねた。彼女はフロアマネージャーぽい年配の男性に確認してくれ、そちらに進んでいった。(ところで、東京にくると、各所で年配の男性の接客担当者を見かける。明治座でも玄関付近で行列を仕切っていたのはダークスーツの中高年男性たちで、喫茶店などでも場所によってはネクタイをした年配男性がお運びしていた。あ、神戸の老舗喫茶もそうだったか。)
 
言われたとおりに奥に進むと、おっと!ドンピシャだった。ディプティックのコーナーがあったじゃあーりませんか。(^^;) オフレジアを買いたいと思っていたので、声をかけるとろ紙(かなり幅広い)で試させてくれ、「ああそう、こんな感じ」と確認。もうひとつ嗅いでみたいのがあるんですが、とフルール・ド・ポーも試させてもらった。
 
 
 
家にあったのはオー・ド・リエール(右の瓶)。今から10年も前に、一人でANAのパッケージを組んで5日間パリにいったとき、そのラベルに書いてあるとおりパリ5区サンジェルマン通りの34番地にあるディプティック本店を訪ねて買ってきたもの。あんまり減ってないのは、買ってきたのはいいけどなんだかピンと来なくて、ほかのものをつけることが多いから。(^^;)鼻(嗅覚)って、結構簡単に「バカになる」(疲労してしまう)ので、調香師(その名も"le nez"すなわち鼻と呼ばれる)は1日に3時間しか仕事しないのだそうだ。
 
そこでの話だが、お店ではバカンスシーズンだったためか、それともお昼時だったためか、素敵なお兄さんが一人で店番をしていた。見た感じ若い時のジョージ・ルーカスをもっとスマートに洗練させたみたいな風貌で、歳のころは20代後半から30代くらいの。私はそのときアラフィフだったのに、きっと彼にはそうは見えていなかっただろう。日本人って若く見られるからねえ、おまけに私はチビでどっちかというと童顔だから。( ̄▽ ̄;) 初めフランス語のちに英語で会話し、いろいろ試させてもらってそれを購入したのだが、おまけに試供品のミニボトルをいくつかつけてくれた。ロンブル・ダン・ロー、フィロシコス、オー・ド・リエール、オフレジア。
フィロシコスは女優のソフィー・マルソーがつけているというのを読んだことがあるが、まさにイチジクの香りで、甘すぎた。それらの中ではオフレジアが一番ピンときた。フリージア(もちろんそれだけではないだろうが)の香り。・・・大学の時のBFがフリージアを好きだったというのは、たまに思い出してしまうが忘れよう。(-_-;)
 
でも今は、普段割とエスティ・ローダーのものをつけることが多い。昔からあるそっけないくらい甘さ控えめなホワイトリネン、とうの昔に生産終了していてもなぜかネットで買えたりする。(^^;)あとはプレジャーとかビヨンド・ザ・パラダイス、つまりクラシックなのが好き。以前はグッチのエンヴィ(これは別彼の・・自粛)やラッシュ、ラッシュ2などをつけていた。パル・アムール・トゥジュールも好きだったんだけどこれもすぐ生産終了してしまった。そういえばかつてパリのホテルのアメニティで、エルメスの「ナイルの庭」のシャワーコロンのミニボトルがついていたことがあったが、あれって相当青臭いと思うのだが。
 
さて高島屋にもどって、フルール・ド・ポー(肌の華)は、駒木根葵汰くんが愛用しているときいていたので、試してみたのだった。これは結構好みだった、というのは、一応フローラルなんだろうけど、甘さがあまり(かなり)なくて、スパイシーなところもあるけど過剰ではなかったので、これなら普段からつけられるなと思った。(古屋呂敏くんのアナザー13、これも好きだがかなり違うテイスト。やっぱりロビンくんはハワイの人だ)迷ったのだが、でもまずオフレジアにすることにした。こんなに大きな瓶では使い切るのにまた10年もかかるかなと、もっと小さい瓶がないか尋ねたが、ないとのこと。一方フルール・ド・ポーを含めた3種類の小スプレーのセットもあったが、これは母の日のプレゼント用を考えて作ったらしい。しかし、ほかの2種類の香りが今まで嗅いだことのないものだったので、面倒になって試すのをやめた。
 
おまけに試供品でフルール・ド・ポーをつけてくれたが、おまけは1本だけと決められているのだそうだ。あら、じゃああのお兄さんは大サービスしてくれたのかな。写真左の瓶がオフレジアで、真ん中の黒い箱がそれ。
 
空港には7時ころについたが、なんと第二ターミナルでは、それくらいになると閉まってしまうお店やレストランがいくつもあるのだった。しばらく夜に来ていなかったからねえ。なぜかすっかりカレーの口になっていたのに。(^▽^;)
そして今回は飛行機が揺れたので、気持ち悪い思いをしながら帰宅したのだった。
だけどミュージカルが素敵だったから大満足のショート・トリップだった。