俳句銀河/岩橋 潤/太宰府から -6ページ目

俳句銀河/岩橋 潤/太宰府から

自作俳句、太宰府、科学、音楽、オーディオ、写真、日本酒など

撮影時、太宰府は晴れ、気温 5.1℃、湿度 84%。

 

木星は最も明るかった1月前半(等級 -2.7、視半径 23.3")を過ぎて、これからさらに暗くなっていく。

 

撮影場所: 自宅庭

撮影日時: 2026.02.11 20:52

 カメラ: Panasonic DC-GX7MK3
 レンズ: LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S.

単写、マニュアルモード、F 5.6、1/2 sec、ISO 800、600 mm(35 mm フィルム換算)

 

 

 

木星: 等級 -2.6、視半径 22.4"、方位 南東、高度 71.1°
高度は太宰府市役所(33.51° N、130.52° E)を基準にしたもの
 

撮影写真全体(元サイズ 5184 × 3888 px で閲覧可)

木星とガリレオ衛星

 

切り抜き(800 × 800 px で閲覧可)

中央から左下へ順に、木星、イオ、ガニメデ、エウロパ、カリスト

木星とそのガリレオ衛星

 

撮影時刻におけるガリレオ衛星のおおよその位置

木星とガリレオ衛星の軌道図

昨年大晦日、紅白歌合戦の最後に登場した松田聖子

 

聴いて、今の彼女の歌声で過去の曲たちを聴いてみたいと思い、昨年発売されたベスト・アルバムを買った。

 

『永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子 ~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~』
UPCH-20698/9、EMI/UNIVERSAL MUSIC、2025.06.04 発売

松田聖子 45周年記念 ベストアルバム

 

買う前に気がかりなことがあった。

 

レーベルは EMI Records。

 

私が青春時代に聴いた曲は CBS SONY/SONY Music(以下、SONY と略記)に所属時代のもので、本格オーディオ・システム&スピーカーで聴くにはオリジナルのマスタリングが最適。

 

SONY はリマスタリング盤制作において収録音量を上げたが、その程度はひどいものではなく、音の帯域バランスはオリジナル盤を踏襲していた(以下のリンク記事を参照)。

 

 

2000年頃から音楽産業では音圧競争が起こり、新作だけでなくそれ以前の音源をリマスタリングする際にも収録音量が著しく上げられて曲のダイナミックレンジが損なわれ(波形がいわゆる海苔波形に近くなる)、さらには、本格オーディオ・システムではなく小さなヘッドセットで聴く人が大多数になったことで、小さな振動板でも低音が良く聴こえるように低音域が強くブーストされた収録が目立つようになった(以下のリンク記事を参照)。

今回のベスト・アルバムは EMI Records ということで、どうなるか心配だった。

 

収録曲の最初は「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~ 2025 Mix」だが、聴き始めてすぐに心配したことが現実になってしまった。

 

 

以下は、一通り聴いた後で4曲を SoundEngine で収録音量と周波数分布を解析した結果。

 

「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~ 2025 Mix」

最大音量:   -0.11 dB (Lch:   -0.11 dB, Rch:  -0.11 dB)
平均音量: -10.53 dB (Lch: -10.59 dB, Rch: -10.48 dB)

松田聖子ベストアルバム音量波形分析

カウンター表示 1分43.701秒 における周波数分布

緑:Lch、赤:Rch

松田聖子 青い珊瑚礁 周波数分布解析

 

「渚のバルコニー 2025」

最大音量:   -0.11 dB (Lch:   -0.11 dB, Rch : -0.11 dB)
平均音量: -10.76 dB (Lch: -10.96 dB, Rch: -10.58 dB)

松田聖子 楽曲音量解析波形

カウンター表示 1分06.839秒 における周波数分布

緑:Lch、赤:Rch

松田聖子「青い珊瑚礁」音量分布解析

 

「セイシェルの夕陽 ~40th Anniversary~ 2025 Mix」

最大音量:   -0.11 dB (Lch:   -0.11 dB, Rch:  -0.11 dB)
平均音量: -11.92 dB (Lch: -12.19 dB, Rch: -11.65 dB)

松田聖子 アルバム 音量波形解析

カウンター表示 1分24.272秒 における周波数分布

緑:Lch、赤:Rch

周波数分布解析グラフ

 

「時間旅行 ~I still miss you~」

最大音量:   -0.11 dB (Lch:   -0.11 dB, Rch:  -0.11 dB )
平均音量: -13.47 dB (Lch: -13.51 dB, Rch: -13.44 dB )

音量波形分析、松田聖子ベストアルバム

カウンター表示 2分28.678秒 における周波数分布

緑:Lch、赤:Rch

松田聖子 2025 Mix 周波数分布解析

 

4曲の中でも収録音量が高い3曲の波形では、最大レベルの 0 dB(0.11 dB のマージンあり)まで達したピークが非常に多く、掲載した縮尺では海苔波形に近くなっている。

 

4曲のダイナミックレンジ(最大音量ー平均音量)について、順に 10.42 dB、10.65 dB、11.81 dB、13.36 dB といずれも小さい。

 

ダイナミックレンジが非常に良好に感じられるためには 18 dB 以上欲しい。

 

また、各曲においてボーカルと全楽器が鳴っているピークの周波数分布解析を見ると、500Hz あたりから 60 Hz(中低音域から低音域)にかけて左肩上がりに 12 dB 前後もブーストされているような波形になっている。

 

いかにも小さなヘッドセットでも低音がしっかり聴こえるように編集された音で、audio-technica のインナーイヤーヘッドホン ATH-CKR50 で聴くと問題ない(私は普段、音楽をヘッドホンでは聴かない)が、このように編集された音を本格スピーカー(私のは HARBETH HL-Compact 7ES-3)で聴くと下膨れの聴きづらい音になり、彼女のボーカルが埋まってしまう。

 

アンプ LUXMAN L-505u のトーンコントロールで調節すると、BASS を 5 dB 下げて TREBLE を 5 dB 上げた時がベスト。

 

 

次に、『SUPREME』の CD 選書盤と Blu-spec CD2 盤、そして今回のベスト・アルバムに収録された「時間旅行」を、もうひとつの解析ソフト Audacity を使って収録音量解析とスペクトラム表示を行った。

 

「時間旅行」/『SUPREME』CD 選書盤

波形解析:松田聖子ベストアルバム音質評価

松田聖子 ベストアルバム 音圧解析グラフ

 

「時間旅行」/『SUPREME』Blu-spec CD2 盤

音量解析波形:松田聖子ベストアルバム

周波数分布解析グラフ:松田聖子ベストアルバム

 

「時間旅行 ~I still miss you~」/ 今回のベスト・アルバム

松田聖子 アルバム 音量波形解析

松田聖子 楽曲周波数分布解析

 

Audacity でも、今回のベスト・アルバムでは 500Hz あたりから 60Hz にかけて左肩上がりに著しくブーストされていることが分かる。

 

アンプのトーンコントロールで調節すると、BASS を 5 dB 下げて TREBLE を 5 dB 上げた時がベストだったことから、Audacity のイコライゼーション機能でトーンコントロールに倣い、今回のベスト・アルバムの「時間旅行 ~I still miss you~」で BASS を 5 dB 下げて TREBLE を 5 dB 上げ、収録音量解析とスペクトラム表示を行った結果が以下。

松田聖子 ベストアルバム 音量解析

松田聖子ベストアルバムの周波数分布分析

 

 

このアルバムで初めて聴いた「Star 2025」には驚かされた。

 

サビの部分で彼女の声が変わり、ファルセットの歌唱法を応用したのかと想像する歌声(単なるファルセットではない)に別人かと思ったほどで、しかもとても魅力的な声。

 

このアルバムの他の曲でもちらほらと聴かれる歌声だが、「Star 2025」ではサビの部分全体で聴かれる。

 

かつてアルバム「風立ちぬ」の頃に喉を酷使し、以後あのキャンディー・ボイスとよばれる歌声に変わったが、あの時のような衝撃を感じた。

 

「時間旅行 ~I still miss you~」では、「♪ もしあの日に別れなければ」「♪ 時計の針は戻せないのね」「♪ 一瞬だけの時間旅行ね」「♪ チケットを手に旅立つ前に」の下線部分の声の高低変化がオリジナルから変更されており、より歌いやすく、より明るい調子になっている。

 

「時間旅行」は彼女自身による作曲で、歌いながら変更した方が良いと感じてのことだろう。

 

新たな歌声といい、今なお彼女の才能に驚かされる。

 

 

本品は2枚組だが、個人的に disc 2 の「未来の花嫁 2025」から「セイシェルの夕陽 ~40th Anniversary~ 2025 Mix」への流れが最高。

 

 

 

関連記事

 

渚のバルコニー(アルバム『Pineapple』)

 

セイシェルの夕陽(アルバム『ユートピア』)

 

太宰府の今夜は晴れ、撮影時の気温 6.1℃、湿度 84%。

 

木星は最も明るかった時期(等級 -2.7)を過ぎ、これからさらに暗くなっていく。

 

撮影場所: 自宅庭

撮影日時: 2026.02.04 20:58

 カメラ: Panasonic DC-GX7MK3
 レンズ: LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S.

単写、マニュアルモード、F 5.6、1/3 sec、ISO 800、600 mm(35 mm フィルム換算)

 

 

 

木星: 等級 -2.6、視半径 22.7"、方位 南東、高度 66.5°
高度は太宰府市役所(33.51° N、130.52° E)を基準にしたもの
 

撮影写真全体(元サイズ 5184 × 3888 px で閲覧可)

太宰府の夜空に輝く木星とガリレオ衛星

 

切り抜き(800 × 800 px で閲覧可)

上から、木星、ガニメデ、イオ、エウロパ

カリストはガニメデに隠れて見えない

木星とガリレオ衛星

 

撮影時刻におけるガリレオ衛星のおおよその位置

木星のガリレオ衛星 orbits 軌道図

太宰府の今夜は晴れ、撮影時の気温 1℃、湿度 72%。

 

大気の透明度は今一つで、ガリレオ衛星の輪郭が滲んで写る。

 

木星は最も明るかった時期(等級 -2.7)を過ぎて今夜は等級 -2.6 になり、これから次第に暗くなっていく。

 

撮影場所: 自宅庭

撮影日時: 2026.01.30 21:42

 カメラ: Panasonic DC-GX7MK3
 レンズ: LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S.

単写、マニュアルモード、F 5.6、1/3 sec、ISO 800、600 mm(35 mm フィルム換算)

 

 

 

木星: 等級 -2.6、視半径 22.9"、方位 南東、高度 70.6°
 

撮影写真全体(元サイズ 5184 × 3888 px で閲覧可)

木星とガリレオ衛星の撮影

 

切り抜き(800 × 800 px で閲覧可)

右上から、カリスト、ガニメデ、エウロパ、木星、イオ

木星とガリレオ衛星の夜空の撮影

 

撮影時刻におけるガリレオ衛星のおおよその位置

木星のガリレオ衛星軌道図と公転周期

辛島美登里さんの曲で初めて聴いたのは「サイレント・イブ」で、私が20代前半だった時。

 

歌声に魅了され、収録されているアルバム『GREEN』を買い、ファンになった(以下リンク記事)。

 

 

関連記事

 

 

『GREEN』の次に買ったアルバムは、メジャー・デビューして最初の『Gently』(品番 00FD-7113、1989年発売)だった。

 

辛島美登里 Gently CDジャケット

 

このアルバムには同年先行発売されたシングル(00FD-4018)の2曲「時間旅行」「最後の手紙」が収録されている。

 

「最後の手紙」は彼女の曲の中でも特に好きな曲のひとつなのだが、カラオケに行ってもプレイリストに入っていなくて残念。

 

辛島美登里「最後の手紙」歌詞

 

 

『Gently』(00FD-7113)は良好なダイナミックレンジで収録されている。

 

SoundEngine で、アルバム中で音量が大きな「時間旅行」と、キーボード弾き語りのようなスタイルでしっとり聴かせる「最後の手紙」の2曲について、収録音量波形と周波数分布を解析。

 

 

「時間旅行」

最大音量:    0.00 dB (Lch:    0.00 dB、Rch:   -0.32 dB )
平均音量: -17.86 dB (Lch: -17.73 dB、Rch: -17.99 dB )

辛島美登里 Gently 音量解析波形

カウンター表示 1分38.635秒 における周波数分布

緑:Lch、赤:Rch 

周波数分布グラフ:辛島美登里「時間旅行」と「最後の手紙」

 

 

「最後の手紙」

最大音量:   -1.89 dB (Lch:   -1.96 dB、Rch:   -1.89 dB )
平均音量: -19.75 dB (Lch: -19.86 dB、Rch: -19.64 dB )

辛島美登里「時間旅行」音量解析波形

カウンター表示 1分36.493秒 における周波数分布

緑:Lch、赤:Rch

辛島美登里「時間旅行」周波数分布解析

 

 

最大音量と平均音量との差が 18 dB あればダイナミックレンジが良好に感じられ、差が 12 dB くらいになると喧しく感じられるが、2曲ともちゃんと 18 dB ほどある。

 

収録音量波形の上下変動を見ると、ピークが最大収録レベル(0 dB)に達しているのは「時間旅行」の 2分48.659秒 の1か所だけで、このアルバムが収録音量レベルとダイナミックレンジの釣り合いを非常に上手く取って制作されたことが分かる。

 

周波数分布を見ても、ドラムがリズミカルに響く「時間旅行」でも、しっとり聴かせる「最後の手紙」でも自然な帯域バランス。