松田聖子の CD の波形比較、『風立ちぬ』 と 『Candy』 | 俳句銀河/岩橋 潤/太宰府から

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松田聖子のアルバムの、Blu-specCD2 盤と SACD/CD hybrid 盤の CD 層とをWAVE ファイルに変換して、SoundEngine で波形を比較解析。

前回は 『North Wind』 から 「しなやかな夜」『Silhouette』 から 「愛の神話」「あ・な・たの手紙」 を解析した (記事リンク)。

今回は 『風立ちぬ』 から 「December Morning」 を、『Candy』 から 「真冬の恋人たち」 を解析する予定だったが、やっぱり 「風立ちぬ」 もやらなきゃ!ということで、追加して解析しよう。

 

 

『風立ちぬ』 から 「風立ちぬ」

 

Blu-spec CD2 盤

 

SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層

 

一目瞭然!

Blu-spec CD2 盤ではフルスケール (0dB) のレベルでバッサリ削ったように見える箇所が曲全体にわたって悲惨とも言えるほどに見られるのに対し、SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層では音量はいくつかの箇所でフルスケールに達しているものの、上下変動はかなり保たれている。

 

 

『風立ちぬ』 から 「December Morning」

 

Blu-spec CD2 盤

 

SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層

 

「December Morning」 は静かなラヴ・ソングであるだけに、Blu-spec CD2 盤でもフルスケールに達している箇所は同盤の 「風立ちぬ」 ほどひどい数ではない。

だが、SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層の波形と比べると、Blu-spec CD2 盤では 「1分20秒~1分40秒」 と 「3分15秒~3分30秒」 の部分で収録音量の上げ過ぎの結果が表れている。

 

 

『Candy』 から 「真冬の恋人たち」

 

Blu-spec CD2 盤

 

SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層

 

「真冬の恋人たち」 も穏やかなバラードで、0dB に達している箇所だけを見ると両盤の差は小さい。

しかし、音量の上下変動を細かく見ると、Blu-spec CD2 盤では SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層よりも音量を大きめに加工している箇所が数多くあることが分かる。

 

 

両盤の波形を比較する時、収録レベルあるいは平均音量が高い曲の方が差が出るので、またまた追加で 「星空のドライブ」 を解析。

 

『Candy』 から 「星空のドライブ」

 

Blu-spec CD2 盤

 

SACD/CD ハイブリッド盤の CD 層

 

やはり、という結果になった。

波形図の余白部分の違いに注目。

 

 

SACD/CD ハイブリッド盤の SACD 層 は波形解析する手段を持っていないので掲載できないが、SACD 層 で聴くと自分がスタジオの収録現場にいるような臨場感 (生の音への近似性) で聴ける。

もし SACD/CD ハイブリッド盤の SACD 層 が波形解析出来たら、掲載した CD 層よりもさらに素晴らしい波形だろう。
その波形を見たいものだ。
 
 
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