世田谷美術館で「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」を観た! | とんとん・にっき

世田谷美術館で「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」を観た!

「塔本シスコ展」チラシ


「塔本シスコ展」案内板

 

「塔本シスコ展」案内板

 

世田谷美術館で「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」を観てきました。

 

格調高い?世田谷美術館では異質、特徴を挙げれば、絵が大きいこと、その数が220と多いこと、そして絵が色彩豊か、つまりカラフルです。描くテーマは、身辺雑記、赤裸々、ありとあらゆるものがテーマになります。それにしても、関西のオバチャン(?)、ヘタウマで、うまい下手は関係ない、そしてエネルギッシュ、よくぞここまで描いたと圧倒されます。

 

会期は11月7日、昨日までで終了しました。

このあと、熊本市現代美術館、岐阜県美術館、滋賀県立美術館を巡回します。

 

塔本シスコ展 

シスコ・パラダイス

かかずにはいられない!人生絵日記

 

「塔本シスコ展」展示室入口案内

 

以下、世田谷美術館ホームページより

 

塔本シスコさんってどんな人? 塔本シスコは、1913(大正2)年、現在の熊本 県八代(やつしろ)市に生まれました。 養父の傳八は、自身のサンフランシスコ行き の夢を託し、長女である彼女をシスコと命名 しました。 1933年、20歳の時に塔本末藏と結婚し、ウサ ギやチャボなどを飼い、愛育しました。その 後、一男一女を得て、子どもたちと一緒にス ケッチをしたり、スズムシ、金魚などを飼う 日々を過ごします。 1959年に夫が急逝し、しばらくは体調不良の ために静養の日々が続きました。1961年、48 歳の時には脳溢血に倒れ、このリハビリテー ションのために、石を彫りはじめ、1966年、 53歳のある日から、大きなキャンバスに油絵 を描き始めます。 身のまわりの植物、愛育している金魚などを モティーフとして、絵画表現の既成概念にと らわれない、世界を創り始めます。 1970年には、長男で画家の賢一と同居するた めに、大阪に移住しますが、制作はますます 旺盛さを増します。シスコの絵画世界は、何 ものにもとらわれない、彼女の胸中に宿る喜 びや夢があふれ出てくるもので、時空を飛び 越え、しばしば、子どもの頃の想い出もモ ティーフとなって現れ、身近な親族や、散歩 でよく会う名もしらぬ人までが登場してきま す。 2001年には貧血で倒れたことをきっかけに、 認知症を発症しますが、「私は死ぬまで絵ば 描きましょうたい」と、亡くなる前年の2004 年まで制作は続きました。生涯にわたって、 少女のような純粋さを保ち、自身の喜びと夢 を制作の源泉にしていた塔本シスコは、 2005(平成17)年に91歳の人生をとじました。

 

シスコさんは、絵を描くことが大好きな、大正生まれのおばあちゃん。幼い頃からよく働き、50歳半ばから、大きな絵を描きはじめます。アトリエは団地の四畳半。シスコさんの絵は、自由自在。時間も場所も、どんどんのり越えて広がります。表現することの自由を私たちに教えてくれるシスコさん。こんな素敵な絵を描けるなんて!シスコさんに会いに来てください。展示室いっぱいにひろがるシスコ・パラダイス!7つの章で構成された展覧会で、200点を超える作品をご紹介します。これまで、あまり広く紹介される機会のなかったシスコさんの作品を集め、かつてない規模で、展覧会を開催します。
本展は、世田谷美術館、熊本市現代美術館、岐阜県美術館、滋賀県立美術館を巡回します。
あっと驚く、シスコさんの作品の一つひとつは、彼女自身の人生絵日記です。

 

「塔本シスコ展」展示室

 

第1章「私も大きな絵ば描きたかった」
    パラダイスへの第一歩
第2章「どがんねぇ、よかでしょうが」
    熊本から大阪へ
  2-1「ちょっとみてくれんね」/団地の4畳半はシスコのアトリエ
  2-2「シスコの絵を見て下さいませ」/ちょっとおでかけ、山田池公園

第3章 「ムツゴロウが潮に乗って跳んでさるく」
    ふるさとの思い出日
第4章「私にはこがん見えるったい」
    あふれるシスコ・パラダイス
  4-1「自分で植わったカボチャ」/シスコの庭
  4-2「アジサイのなかであそびなさい」/シスコといきものたち
  4-3「ミーイはよかおとこ」/シスコとネコ

第5章「また新しかキャンバスを持って来てはいよ」
    とまらないシスコ・ワールド
  5-1「バックには好きな花を描くうけん。なんの花がよかね」
    シスコの家族
  5-2「シスコのパアテイデスヨ」
    にぎやかなこと、ありがとう
第6章「私は死ぬるまで絵ば描きましょうたい」
    シスコの月

第7章「シスコは絵をかく事シかデキネイのデ困った物です」

    かかずにはいられない!

  7-1「もったいなか/全てがたからもの」

  7-2「シスコはネンドヲツクリましたよう」/楽園の住人たち

  7-3「シスコの晴姿」/手描きの着物

 

「ふるさとの海」1992年

 

第1章「私も大きな絵ば描きたかった」
    パラダイスへの第一歩

 

「秋の庭」1967年(世田谷美術館)

 

「塔本シスコ」
 

「塔本シスコの家」(公営住宅)

 

第2章「どがんねぇ、よかでしょうが」
    熊本から大阪へ
  2-1「ちょっとみてくれんね」/団地の4畳半はシスコのアトリエ
  2-2「シスコの絵を見て下さいませ」/ちょっとおでかけ、山田池公園

 

「長尾の田植風景」1971年

 

「造幣局の桜」1987年
 

「枚方総合体育館前のコスモス畑」1996年

 

「山田池の春」1992年

 

「山田池のもみじがり」2000年

 

第3章 「ムツゴロウが潮に乗って跳んでさるく」
    ふるさとの思い出日

 

「古里の家(シスコ、ミドリ、シユクコ、ミア、ケンサク)」
1988年

 

第4章「私にはこがん見えるったい」
    あふれるシスコ・パラダイス
  4-1「自分で植わったカボチャ」/シスコの庭
  4-2「アジサイのなかであそびなさい」/シスコといきものたち
  4-3「ミーイはよかおとこ」/シスコとネコ

 

「タチアオイ(朝日)」1991年

 

「金魚 大和錦の産卵」1992年
 

「絵を描く私」1993年
 
「自分で植わったカボチャ」1998年

 

「ひまわりの中で インコ」1987年
 
「ヒルネテル ミーです」2001年


第5章「また新しかキャンバスを持って来てはいよ」
    とまらないシスコ・ワールド
  5-1「バックには好きな花を描くうけん。なんの花がよかね」
    シスコの家族
  5-2「シスコのパアテイデスヨ」
    にぎやかなこと、ありがとう

 

「ミアのケッコンシキ1997年」

 

「前田館長と記念写真」1995年


第6章「私は死ぬるまで絵ば描きましょうたい」
    シスコの月

 

「シスコの女神」1997年

 

「オモチャカボチャ(白・赤)」2001年6章

 

左:「ジャーマンアイリス」2002年、中:「ジャーマンアイリス」2002年
右:ジャーマンアイリス2」2002年

 

左:「帽子をかぶっているケンイチ」2003年
右:「帽子をかぶっているヒロコさん」2003年
 

「フレ川綱引き」2003年

 

第7章「シスコは絵をかく事シかデキネイのデ困った物です」

    かかずにはいられない!

  7-1「もったいなか/全てがたからもの」

  7-2「シスコはネンドヲツクリましたよう」/楽園の住人たち

  7-3「シスコの晴姿」/手描きの着物

 

「酒の空き瓶など」1998年」

 

「丸山明宏」2001~2年
 

「シスコの日本人形」1994年
 
左:「鳥精」1990年    右:「鳥の女神」2000年

 

「シスコの手描き着物」

 

「世田谷美術館」ホームページ

世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM

 

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