世田谷美術館で「アフリカ現代美術コレクションのすべて」を観た! | とんとん・にっき

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「アフリカ現代美術コレクションのすべて」
チラシ

 

「アフリカ現代美術コレクションのすべて」案内板
 
2017年2月に神奈川県立近代美術館葉山で、「彫刻家エル・アナツイのアフリカ」展を観てきました。エル・アナツイは、現代アフリカ美術を代表する彫刻家です。近年は、大量のワインやアルコール飲料の瓶のキャップ、シールなどの廃材を一つ一つ、動線でつないで編み上げた巨大な「メタル・タペストリー」のインスタレーションで知られています。今回も出ているエル・アナツイの「あてどなく宿命の旅路」(1995年)は、葉山で初めて見て感動しました。ネットで見たオープニング・レセプションの「ブロガー招待」に応募し、招待されて観に行ってきました。レセプションの僕の前の席に、世田谷美術館館長の酒井忠康さんがいました。あの「早世の天才画家 日本近代洋画の十二人」(中公新書:2009年4月25日発行)の著者でもあります。僕はこの本から多くを学びました。

神奈川県立近代美術館葉山で「彫刻家エル・アナツイのアフリカ」展を観た!

酒井忠康の「早世の天才画家 日本近代洋画の12人」を読んだ!

 

会場入口「マネキン」
(アクラ、ガーナ)1995年収集

 

サカ・アクエ
「ドラムを打つ男―陶酔」1988年

 

アナバ「ルバ・フィーリング」1994年

 

エル・アナツイ「あてどなき宿命の旅路」1995年

 

ムスタファ・ディメ「ファラオ」1994年

 

ソカリ・ダグラス・キャンプ
「私の世界 あなたの世界」1997年

 

アブラデ・グローヴァー
「タウン・パノラマ」1994年

 

アブド・ウライ・コナテ
「アフリカの力」1991年

 

イッサ・サンブ
「彼らは立っている」1994年

 

パスカル・マルチーヌ・タユ
「トーテム94」1994年

 

パスカル・マルチーヌ・タユ
「トーテム94(女)」1994年

 

ムスタファ・ディメ
「空想の動物たち」1994年

 

ミュージアムコレクションⅢ

「アフリカ現代美術コレクションのすべて」

1960年前後に相次いで独立して以来、さまざまな困難に直面しながらも、近年はめざましい経済発展を遂げているアフリカ諸国。美術に目を向けると、複雑で多様な歴史的・文化的な背景をそれぞれに折り込みながら、精力的に作品を制作するアフリカ出身のアーティストが数多く登場しています。彼らの作品は1990年頃から欧米で注目され、2000年代以降はわが国でも急速に関心が高まっています。

当館では早くからアフリカに注目してきました。1989年にガーナ出身のサカ・アクエの個展を、また1995年には西および中部アフリカ出身の作家たちに着目する「インサイド・ストーリー:同時代のアフリカ美術」展を開催し、それまでアフリカ美術の紹介といえば伝統的な仮面や神像、あるいは素朴な民衆芸術が中心だったわが国の動向に、一石を投じました。本展では、これらの展覧会をきっかけに収蔵した9作家の作品を一堂に展観します。

 

「世田谷美術館」ホームページ

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

 

「彫刻家への手紙 現代彫刻の世界」

2003年1月25日発行

著者:酒井忠康

発行所:未知谷

(発行と同時に購入、まだ読んでいない)