「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。

 

(お知らせ)

「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。

予約販売が開始されました。

ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。

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先月行った脳の開頭手術のレポートはこちら

 

 

 

 

 

「さとりをひらいた犬」はこちらから

第1章「旅の始まり」

第2章「三つの存在」

第3章「恐れ」

第4章「エゴ」(いまここ)

 

もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。


 

最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。

 

 

本で読みたい方は。

 

 

前回㉙は…

第29話

 

 

㉚人生の創造主

 

 ガジョが落ち着いてきたとき、クーヨが口を開いた。

 

 

 

「わしらは三つの存在で出来ておる。

 

ひとつは身体じゃ、もうひとつはエゴ、そして最後は魂。

 

この三つのバランスが取れてこその、わしらなのじゃ」

 

 

そういえば、コウザも同じことを言っていたっけ…

 

 

「ガジョよ、おんしはエゴの声ばかりが大きくなっておったのじゃ」

 

「エゴの声、ですか?」

 

「そうじゃ。エゴの声にあたまを乗っ取られておったのじゃ。

 

で…おんしのエゴはなんと言っておったか?」

 

 

 

 

「弱い私、情けない、役立たずの私など、生きる価値はない…死んだ方がましだ、と…」

 

「その言葉を最初にしゃべったのは、いつの頃じゃ?」

 

 

 

「…おそらく、体が小さかった子供のころです。

 

そのころは、いつもそればかり考えていました」

 

 

 

 

「その声が、ずっとおんしを縛ってきたのじゃよ」

 

「私を縛る声…」

 

 

 

「その声におんしはずっと縛られて生きてきたのじゃ。

 

それがおんしの人生を作ってきたのじゃよ」

 

 

 

「私の人生を…」

 

「そうじゃ。そうやってずっと完璧なリーダーガジョを、必死に演じ続け、そしてそれがいま崩壊したのじゃ」

 

 

 

「崩壊…」

 

 

 

「よいか、その言葉はほんとうのおんしではない。

 

本当のおんしはもっと別のところにいる」

 

 

 

「ほんとうの、私ですか?」

 

「おんしはなぜ、生きておったのじゃ?」

 

「わかりません…」

 

 

 

 

「では聞く。

 

ほかのふたつ、身体はなんと言っておったのじゃ? 

 

今ならその声が聞こえるじゃろう?」

 

 

 

「身体は…死にたくないと言っています」

 

「魂はなんと言っておる?」

 

「魂は……」

 

 

 

 

ガジョは、そこでちょっと黙った。

 

「ハ…ハイランドへ行きたい…と…」

 

 ガジョの目から、ぽたぽたと涙が落ちた。

 

 

 

 

「それが、おんしのほんとうじゃ」

 

「う…ううう」

 

 ガジョは、泣いた。

 

 

 

 うつむいて涙を流すガジョに、クーヨがやさしく続けた。

 

「おんしは正しい選択をした」

 

「正しい選択、ですか? それは?」

 

「それは、生きる、という選択じゃよ」

 

「生きる…ううう…私は生きていいのでしょうか?」

 

「ワシに聴くな。もう答えは出ておるじゃろう」

 

 

 

 

「しかし、私は部下を見殺しにして逃げ出したという事実がある。

 

これは罪です。消えません」

 

 

 

「そう、じゃからこそ、おんしには責任があるのじゃ」

 

「責任、ですか?」

 

「そうじゃ。おんしの部下たちの分まで、自分の人生を全うする、という責任がの…」

 

 

 

「しかし、それではムシが良すぎるのではないでしょうか? 私が犯した罪は真実なのです」

 

 

「真実というものなど、どこにもありはせん。

 

よいか、この世界に真実などというものはない。

 

おんしがおんしの世界を作っている、おんしがおんしの頭の中に勝手に真実を作っている。

 

これが真理じゃ。」

 

 

 

 

 「…?」

 

 

 

「おんし自身がおんしの世界の創造主なのじゃ。

 

すべてはおんし自身なのじゃ。

 

おんしは自分自身を目の前の世界に投影するだけなのじゃ。

 

自分を罪人だと思っていたら、目の前にやってくるすべてがそれを証明するような出来事に見えるし、それを証明するようなことが次々とやってくるように解釈する。

 

この世界は闘いだと思っていたら、常に戦うことになり、闘う相手が次々と現れる。

 

そういうことじゃ」

 

 

 

ゾバックのことだ…と僕は思った。

 

 

 

「自分を罪人だと思っていれば、この世界は牢獄になる。

 

おんしは今までさんざん自分を罰してきた。

 

罪悪感という鎖で自らを縛り、牢獄に閉じ込め、打ち据えてきたのじゃ。

 

 

自分で自分を罰し続けるのは、もうやめにせい。

 

それは、ほんとうのおんしの声なのか?」

 

 

 

 

「違います、はい…やめます」

 

 

「エゴが創り出すのは幻想じゃ。

 

だからこそ、ほんとうの自分の声を聴くのじゃよ。

 

その声は小さくてすぐにエゴの声にかき消されてしまう。

 

エゴが創り出すのは幻想の世界じゃ。

 

おんしが見ている世界というのは、おんし自身のエゴが創り出す幻想の、拡大されたもの以外の、何ものでもないと知るのじゃ」

 

 

 

 

「私は、どうすればいいのでしょう?」

 

 

「おんしが何をするかなど関係ない。おんしが、なんで在るか、じゃ」

 

㉛へ続く

 

(お知らせ)

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こんなにたくさんご紹介頂き、光栄と喜びの極みです(^-^)

 

 

★メディテラス 〜マインドフルネス瞑想ガイド〜本要約カフェさん

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よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。

おすすめのお茶や飲み物など

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オススメの本①(読むと元気になる)

おススメの本②(劇的寛解事例)

おススメ本③(生還者たちの体験記)

おススメ本④(食事関連)

 

⑧YouTube(トネちゃんねる)

 

 

 

 

 

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