「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。
予約販売が開始されました。
Audible とは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、その本の世界を音声、ナレーションの世界で体験できる素晴らしいものです。
僕の前著「僕は、死なない。」のAudible も素晴らしかったとご好評を頂いておりますが、引続いて「さとりをひらいた犬」のも Audible になりました。
とても嬉しく 、光栄なことです。
あのジョンの冒険の世界が、どんなふうにナレーションで表現されているのか、とてもワクワクします。
ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。
これを機に、是非「さとりをひらいた犬」のジョンの魂の冒険をAudibleで堪能していただければと思います。
僕もジョンと一緒に、冒険の世界へ旅立とうと思います。
先月行った脳の開頭手術のレポートはこちら
肺ガンステージ4からの生還体験記はこちら
「さとりをひらいた犬」はこちらから
第1章「旅の始まり」
第2章「三つの存在」
第3章「恐れ」
第4章「エゴ」(いまここ)
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
本で読みたい方は。
週刊「さとりをひらいた犬」
第29話
㉙ほんとうの「強さ」
「ほんとうの強さですか…? わかりません」
「ほんとうの強さとは、自分が弱い存在だと知っていることじゃ。
わしらは光と影の合わさった存在なのじゃ。
光の部分だけしか見ていないと、おんしのようなことになる。
光が強くなればなるほど、影も強くなるのじゃ。
そこを見ないように避けておると、おんしのようにいきなり影につかみとられ、闇の中に引きずりこまれるのじゃよ。
光と影、その両方が合わさった存在が自分だと知ること、これがほんとうの強さを連れてくるのじゃよ。
わしらはみな弱い。
強いやつなどひとりもおらん。
あの大熊だってそうじゃ」
「あの大熊も…?」
「そもそもあの大熊の前で冷静でいられることなど、どだい無理な話じゃ。
ガジョよ、影も見よ。
影も自分じゃ。
影を認め、影を受け入れるのじゃ」
「弱い自分、…影の私…」
「おんしは完璧なリーダー・ガジョではない。
おんしはガジョ、なんでもない、誰でもない、役割もなにもない、
そのまんまのただのガジョなんじゃよ。
そう、父や母や兄たちの思い出も手放し、
ガジョという名前も手放し、
過去の記憶や思い出もすべて手放し、
そのまま、ありのままの存在に還るのじゃ。
すべてを手放して、自由になるのじゃ。
そうなりたくて、ハイランドへ行こうと思ったのじゃろ?」
「…はい。ダルシャの言葉に、私は心を打たれました」
「すべてを手放して、ありのままの自分を受け入れるんじゃよ」
「受け入れる…ありのままの私…
では、私は…私は、
卑怯でも、臆病でもいいんですか?」
「そうじゃ。
わしらはみんな弱い。
卑怯でも、臆病でもいい」
「臆病でもいい…
では、私は…
弱くても、いいんですか?」
「そう、弱くてもいい」
「…では、私は…
情けなくても、いいんですか?」
「いい。情けなくてもいい」
「…では、私は
弱虫でも恥知らずでも、いいんですか?」
「そう、弱虫でも恥知らずでも、いい」
ガジョは続けて、吐き出すように言った。
「わ…私は、
や…役立たずでも、
いいんですか?
誰の役、なんの役にもたっていなくても、
いいんですか?」
クーヨは、決然と言った。
「いい。
役立たずでも、いい。
誰の役にも、なんの役にも立っていなくても、いい」
「う…ううう…」
「ガジョよ、
おんしは生きてるだけ、
そう、生きてるだけ、それでいい。
よくぞ、よくぞ、
今日まで生きておったのう」
「う…う…うわ~っ」
ガジョは罪を許された罪人のように、突っ伏して泣いた。
そう、なんだ…
ガジョを縛り付けていた、完璧なリーダーという檻。
ガジョはいま、それが終わったんだ…。
㉚へ続く
(お知らせ)
①オンラインサロン
仲間たちと一緒に、毎日楽しく、周波数を上げていきたい方はお越しください。
ブログやFacebookを超える関りです。
入会・退会自由です(1か月のしばりはありますが)
https://www.leela-salon.fants.jp/
②ご紹介頂いたYouTube
こんなにたくさんご紹介頂き、光栄と喜びの極みです(^-^)
★メディテラス 〜マインドフルネス瞑想ガイド〜本要約カフェさん
★シンプリーライフさん
シンプリーライフさんは、なんと前・中・後編と3回に渡って分りやすく、なおかつ素晴らしい動画を作成していただきました。
★学識サロンさん
★本要約チャンネルさん
★僕は、死なない。シンプリーライフさん
⑦オススメのお水やお茶など
よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
オススメの本①(読むと元気になる)
おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)
⑧YouTube(トネちゃんねる)