こんにちは。日昔智子です。
娘が不登校になった時、
「なんでこんなに、こだわりが強いんだろう…」
「気にしすぎなんじゃないか…」
「なんでもないことを怖がったりして、この先大丈夫かな…」
「あれして、これして、」
と要求も多くなってきて、
「困った子だな…」
と感じていました。
その背景には、娘がHSCだから…ということもあると思います。
HSCである娘は、私の心を読んだり、察知したり、
細かいことにすぐ気づいたり、
人前での発表など、異常なほど嫌がったり、
驚かされるのがとても苦手で、すごくびっくりしてしまいます。
物事を深く考え、私が「う~ん」と考えさせられるような質問をしてきます。
完璧主義で、大きな変化に対応するのも難しいです。
なんだか育てにくいなぁ…
と思う時もありました。
不登校になる前は、そんなに気にならなかったのですが…
だから、
細かいことを気にしないように言ったり、
誰もそこまで見てないよ!と言って気にしないようにさせたり、
完璧にしようとするから、しんどくなるんじゃない?
とか言って、娘を強くしないと!
と娘を変えようとしてしまったんですね…
「このままじゃダメだ…」
そう思って、娘を頑張らせようとしていました。
でも見方を変えると、HSCの特性は、素晴らしいと気づいたんです。
見方、捉え方を変えれば、全て良い部分になります。
細かいことに気づけて、
人の気持ちも考えることが出来て、
繊細で思慮深い…
私が「問題だ…」と思うから、問題のように感じていたけど、
よく考え、見方を変えたら、全然問題じゃなかった。
今では、とても素晴らしいところ、だと思っています。
もちろん、HSCではない子も、たくさん良いところがあります。
小さい時から、言うことをきかないとか、泣いてばかりだったとか、怒ってばかりだったとか、
育てにくかったお子さんって、大きくなってから、とても落ちついていたり、
素直で穏やかになっていたりしませんか?
それはきっと、小さい時から、自分の感情をそのまま出せていたから、
出しても良いんだ…と思える親子関係だったから、
安心して自分の思うとおりにしていたんじゃないか…と思うのです。
不登校になった子どもも、同じだと思うんです。
ある程度までは、自分なりに頑張ってきたんだけど、
もうどうにもならない…と気づいたら、限界まで頑張ってしまっていて、
身体が動かなくなる子もいれば、体調をくずして休むことになる子もいたりして…
でも、大人になる途中で、こうして失敗できることって、すごく大切だと思います。
社会に出る前に、立ち止まったり、うずくまって動けなくなったりする経験って、
結局自分を我慢させてないし、自分を守ることができているから。
若いうちに、そんな経験をできたなら、子どもなりにたくさん考えるだろうし、
心はすごく成長して、強くなっていると思います。
だから、
今までうちの子、何の問題もないんです…
良い子なんです…
っていう方が、なんだか心配になります。
「問題」として外に表してくれた子どもの方が、
心配ないな…
大丈夫だな…
って私は思います。
だから、子どもの時は子どもらしく、色々な感情を出させてあげる。
不登校になった子どもの、どんな感情も出して良いよ、受けとめるよ、って出させてあげる。
きっと大人になったら、自分の考えをしっかり持つ、
強くて優しい素敵な子になるんじゃないかな…
と私は思うのです。