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小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

散歩していると、垣根の一部がローズマリーのお宅があります。

鉢植えのローズマリーを枯らしたばかりの私には、羨ましい光景です。

 

たくさんあるローズマリーの働きの一つに「血行促進」があります。

勉強の集中力アップに、認知症予防やめまい予防に、育毛促進に、など

血行が促進されて改善されるであろう効果が良く知られています。

紀元前のギリシャでは花冠にして頭を活性化して勉強したとか。

 

「マリア様のバラ」と呼ばれるのも、

昔から良く知られるハーブならではの伝説です。

 

学名は「Rosmarinus officinalis」(ロスマリヌス・オフィキナリス)

属名の「オフィキナリス」や「オフィキナレ」は「薬効がある、薬用である」と言う意味があります。

つまりローズマリーは薬効が高いので、この学名が付けられているのです。

 

この「オフィキナリス」「オフィキナレ」が付くハーブが意外と多いのも、

ハーブが医薬品の元になっている由来を表しています。

例えば、

Lavandula officinalis(ラヴェンデュラ・オフィキナリス)ラベンダーの1種

Melissa officinalis(メリッサ・オフィキナリス)レモンバームの学名

Zingiber officenalis(ジンギベル・オフィキナリス)生姜、ジンジャーの学名

Calendula officinalis(カレンデュラ・オフィキナリス)ポットマリーゴールド、キンセンカ

Rheum officinale (レウム・オフィキナレ)大黄(だいおう)便秘に使われる生薬

 

これらのハーブには、抗菌作用やリラックス作用があったり、傷を早く治してくれたり、

もちろん血流促進もあり、

腸の蠕動運動を促進したりと、様々な薬効があるので「オフィキナリス」が付いています。

その意味を知ると、学名の意味や由来を調べるのも、

暗記するのも楽しく勉強できます。

植物の状態よりも精油の香りが好きです。

香りの主要成分「1.8シネオール」が好きなのです。

清々しく爽やかで、抗菌、抗ウイルス作用があります。

免疫力が安定していない私たちには、感染防止に活用できるのでお薦めです。

 

普段は、フローリング用シートやトイレ用シートに少し垂らして使っています。

トイレ用シートはもともと香りが付いていますが、

ローズマリーを滴下したシートで拭くと、トイレ全体が清潔感の漂う香りになって

掃除したぞ!という充実感があります。


*使う量はシートが入っている箱の中に数滴で十分です

*ユーカリ・ラディアータも爽やかでお薦め

 

 

 

ナツメ&サンザシ&クコの実の3種類で作るブレンドティーの記事です。

漢方食材を使って美味しいブレンドティー | 小さな花のひとりごと (ameblo.jp)

 

ブロ友さんが、実践して飲んでくれました。

続けて飲んでみるそうです。

嬉しいですね。

 

ブロ友さんの記事はこちらです↓

漢方茶を作りました | 本当の自分に還ります(╹◡╹)♡ (ameblo.jp)

 

読んでくださっていること、

関心を持ってくださること、

しかも実践してくださったこと、

私のハーブや漢方の講座にも興味があるとコメントを頂いたことなど、

共通する病気の悩みや好きな植物関連で繋がれるなんて、

ホントにうれしい。

乳がん再発の記録を残すつもりで始めたブログでしたが、

思っていた以上に治療の結果が良い方向に進んで、元気に過ごせているのが現在です。

ですから、治療記録も新しく書くことが少なくなり

書くことは病気に関係するアロマやハーブや漢方の話が多くなってきました。

 

それでも興味を示してくださる方がいらっしゃることは、とてもうれしく励みなのです。

 

 

「このあとどうしちゃおう」という
ヨシタケシンスケさんの絵本を買いました。
前から欲しかった絵本です。
(調べたところ、表紙は画像を載せても著作権に触れなさそうですが、解釈を間違えていたら困るので載せないことにします)
 
本の中身は、
おじいちゃんが亡くなって片づけをしていたら「このあとどうしちゃおう」というノートを孫が見つけ、
そのノートを見て、孫が学んでいくという話です。
おじいちゃん自身が死んだときにどうしたいか、どうしてほしいか等を面白おかしく書き残したノートです。
ほのぼのとして心が豊かになる絵本です。
 
本の中に「みんなを見守っていく方法」を考えたアイデアをメモしたページも出てきます。
見守る方法の一つに「風でくるくる回るビニール袋になって」孫の後をくっついて見守るというのも。
死んだらビニール袋になりたいの?愉快なおじいちゃんだなと、
私なら何になって皆を見守りたいかな、と考えました。
それがこの絵本を欲しくなった理由です。
 
私なら・・
身近にいつもあって、
わざわざ探さなくても、ふと見渡せばそこに存在するものがいいなと思いました。
それがブログの表題になっている「小さな花」でした。
もともと煌びやかな派手な花よりも、小さくて雑草のような花が好きです。
小さな花であれば、
いつでもどこにでもあるはず。
 
小さな花に生まれ変わろう、と思ったのは、
ヨシタケシンスケさんの「このあとどうしちゃおう」の1節がきっかけでした。

友人にその話をすると、

枯れたらどうするの?踏まれたらどうするの?と、
突っ込まれたことがありますが、(ふっ、夢のない人たち)と聞き流しています。
 
1つの種類の花に限定しているわけではないので
道端や
公園や
畑の隅に咲く小さな花達に、自分が自由に行き来できるなんて素晴らしいと思うのですが
イメージが伝わらなかったのかも知れません。

悩んだり落ち込んだりしたとき、もし私を思い出したら足元に咲く小さな花を見つけてほしい。

必ず私はそこにいるから話しかけてほしい。一緒に頑張ろうね。
そんな気持ちで名付けたブログの表題なのです。
ツキイチの診察日でした。
主治医と会うのも来月を入れてあと2回になりました。
今月の診察が終わったから、実際にはあと1回・・
来月の診察を最後に、会うことが出来なくなると思うと、何よりも寂しさがこみ上げました。
 
主治医は、ご自身経営の乳腺クリニックを持っています。
今日の患者さんが少なく感じるのは、何人かすでにクリニックに移ったのかも知れません。
週に1度だけ来てくれているのが、私の通う病院です。
ここを完全に辞めると知らされたのは先月のことでした。
 
初発の時、先生がクリニックを立ち上げたのを機に、私もクリニックに移ったことがあります。
でも再発した今回の身体では、クリニックで診ることには無理があり、
だから今回は移ることを提案してくれなかったのだろうと考えてました。
 
主治医とその旨を話しました。
前回と違って今回は先が無いから(こうは言いませんが)クリニックに移れないのでしょうか、と。
主治医の回答は、そうではないと言うことでした。
「服用しているイブランスが理由だよ」と。
「今日の血液検査でも白血球が1500に下がったし、一番怖いのは副作用の間質性肺炎。
そうなった時に素早く病院に移してあげられないかもしれない。
100%それができると確信がもてないのに移ってもらうことは出来ない。
一番の理由はイブランスなんだよ」
 
実際、私は標準の服用量よりも少なく処方されています。
3週間服用1週間休薬が標準ですが、
私の場合は2週間飲んで1週間休んでいます。
理由は身体が小さいから。←初めて知りました。
 
イブランスに効果があるのが分かったから、
できるだけ少なく抑えて長く使ってほしい。とも言われました。
「次の先生とちゃんと話しておくから安心して」と。

主治医と別れたくない、会えなくなるのが寂しい。

次の先生に不安があるわけじゃない、今の先生が良いんです。

 

自分の身体を考えたらそれが最善の選択肢なのは分かります。

 

当たり前を失うことに慣れているのが、ガンを患う人たち。

命を第一に選ぶために、いろんな当たり前を失ったり、諦めたりして生きていく私たち。

当たり前にいてくれると信じていた主治医がいなくなることは想像以上の出来事でした。

失うことで初めて大切なことが分かることが、たくさんあります。

こうして心を整理しながら書いていると、主治医がいなくなる事に予想以上のショックを受けていることに気づかされます。

 

 
昨年の今頃は、
乳がんの再発と分かっても、何も進んでいなかった頃です。
治療法もないと言われて、ただただ体調が悪化していくのを感じていました。

そうかといっても自暴自棄にもならず淡々と過ごしていました。

再発?ついに私にも来たか、うんうん。そんな感じです。

 
当時はそれよりも、残っている講座(仕事)を無事に終了させなければと、
この意志で生きていられた気がします。
ほとんどの講座が2~3月に終了するのできちんと区切りをつけるまでは頑張ろうと。
 
2月中に終了する講座は、やっとのこと無事に終わらせることができました。
3月に終了予定の講座は、どの講座も遠方だったのもあって、断念しました。
自宅に通っていた受講生さんには、無理をいって予定を早めて最後までやり遂げましたが、
この講座が、しばらく休もう(辞めよう)と思わせる決定的な講座になりました。
講座の途中で、
どう頑張っても声に力が入らなく、ほとんどが息だけのかすかな声になってしまいました。
しゃべれないことには講座を進めることができなく、30分早めに終わらせてもらったのです。
 
声が出なくなることはこれまでにも何度もありましたが、夜に多く発生していたので誰にも分からずに(ばれずに)いたのです。
また、しばらくすれば元に戻るので、周りにはごまかすことができていました。
 
最後になった講座は、今でもよく覚えています。
伝えるべきことを伝えられなかった情けない講座になってしまいましたが、
受講生さんは見事に合格して「ハーバルセラピスト」の資格を取得してくれました。
 
声が出なくなるって、ほんと不思議です。
さっきまでしゃべっていたのに、何の前兆もなく急に出なくなるのです。
それが数時間すると戻る。
(それもかすれ声ですが)
その間隔が頻繁になってきたのも分かっていました。
このままどんどん出なくなるのかな、これは恐怖でした。
 
昨年の今頃は、体調は悪化の一途をたどっていたのに頑張っていたなと思い出します。
当時に比べると、今はなんとダラダラしていることでしょう。
この比較は自分でも面白い出来事なので
痛みや息苦しさで大変だった時の方が忙しく頑張っていて、今は元気な怠け者です。と、ブログにメモしておきます。