毎日暑い日が続いてますが、それでも週末になると屋上では熱いバトルが繰り広げられています
夏場の走行後のモーターはアツアツになって、『モーターがタレた』なんて話を聞きますよね?
でもそれって、主観的な意見だったり、感覚的なものだったり根拠があやふやで、ホントなの?と密かに疑問に思ってました
そこで、普段から疑問に思っていたこと…熱によるモーターの劣化、性能低下は本当にあるのか?を自分なりに検証してみたいと思います
モーターは磁石の力で動いているので、性能劣化の原因は熱による磁力の性能低下が一番の要因と考え、本当に熱による磁力低下がおこるのか?そして、磁力低下がおこるとしたら、どれくらいの磁力が低下してしまうのか?を調べてみました
磁石の磁力自体は半永久ですが、磁性を失う温度というものがあるそうで、それを『キュリー温度』というそうです
このキュリー温度、ご存知のかたもいるかもしれませんが、ノーベル賞を受賞したキュリー夫人の旦那さんが発見したそうです
少し話が逸れましたが、本題に戻ります
磁石のことは磁石を専門に扱っている企業に聞くのが一番と思い、いろいろ調べた結果がこちら↓
他にもいろいろなレポートや文献を読みましたが、結論から言うと、熱による磁力の低下は起こるようです
ブラシレスモーターの場合は、ローターにネオジム磁石を使用しているので、温度が100度で1割の磁力低下がおこり、80度程度を超えてしまった場合は100%に磁力は回復しないようです
逆に、540モーターなどに使用されている普通の磁石(フェライト磁石)は100度で2割の磁力低下がおこるものの、300度までなら磁力は概ね回復すると書かれています
これを踏まえてまとめると…
ブラシモーターは、温度が高くなるほどタレる傾向が強いものの、走行後モーターが冷えれば磁力が戻るので、熱でタレて使えないモーターになることはない
ブラシレスモーターは、50度で5%の磁力低下ということは通常使用でも50度近い温度になるので、熱による性能差はあまり感じないと思われます
一つ注意しなければならないのは、ブラシレスモーターは80度を超えた場合に100%の性能に戻らない可能性があるということ(それでも本来の磁力の90%以上の磁力は保たれる)
ということでしょうか?
熱い季節のブラシレスモーターの連続走行や長時間走行は控えて、モーター温度には気をつけた方が良いかもしれませんね
これらは、あくまで個人的な見解なので、参考にするか・しないか、はあなた次第…ということで(笑)
参考サイト