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 インバウンド外国人観光客は、口を揃えて、「日本にはゴミが落ちていない、日本のトイレは清潔だ」という。
  https://www.youtube.com/watch?v=mWOGfYYECrc

 だが、その理由について触れているコンテンツもメディアも、ほとんど見かけない。
 理由は簡単なことだ。責任感を持って、一生懸命トイレを掃除してくれている人が非常に多いからだ。路上でゴミを清掃してくれている人が多いからだ。

 観光地へ行っても、ゴミのポイ捨てを見かけることは少ない。しかし、たまにある。
 昨年のことだが、私の住む中津川の、よく歩いている苗木の夜明けの森で、私は国立大研修センターの向かいの森に大量のゴミが捨てられているのを目撃した。
 とうてい個人の篤志で解決できる量ではなかったので、市役所に報告した。
 後に、近所の人の清掃活動で、大ゴミ袋10袋くらいあったと電話を受けた。

 ここは国内有数の水晶の産地なので、一攫千金を夢見た観光客が来たのだろうかと思ったが、その数ヶ月前から私は予兆を感じていた。なにわナンバーや京都ナンバーなど関西ナンバーの普段見かけない車がたくさん駐まっていたのだ。
 近くを歩いている人も、普通の日本人の雰囲気ではなく、韓国人か中国人のように見えた。

 今時、日本人で、美しい森に大量のゴミを捨てる人などほとんどいないだろう。捨てるのは、比較的最近移住してきた韓国・中国の人が多い。彼らは、運転していても窓から平気でゴミを捨てる。
 森の中で大量の食事ゴミやビールの空き缶を捨てる理由は、山菜採りや何かの採集で、森からの収奪を狙うピクニックなのだろうと思った。

 彼らも、日本に移住して10年も経てば、日本の習慣に溶け込んで日本人から白い目を向けられるような自分勝手なことをしなくなるのだが、最初のうちは、中国や韓国で行っていた生活習慣を日本に持ち込んで顰蹙を買うことになる。
 朝鮮半島には昔、入浴施設での入浴習慣がなくて、オンドルが朝鮮サウナとして機能し、出て川に飛び込んで体を洗う習慣があった。

 だから、日本の銭湯や日帰り温泉で、浴槽内で体を洗うような汚いことをしている人の多くが、朝鮮韓国系の人たちだ。
 李朝が崩壊して、1910年に朝鮮が日本に併合されると、300万人近い朝鮮人(韓国人も朝鮮人だった)が日本に仕事を求めて「日本人」として移住してきた。
https://www.ritsumei.ac.jp/ir/isaru/assets/file/journal/18-1_Mun.pdf

 彼らが渡来した地域は、軍需によって人での不足していた北九州、広島、神戸、大阪、名古屋、川崎、東京などだった。
 東京にも下町に大量にやってきた。多くは浅草や亀戸、江東区、墨田区などだ。
 戦前の下町は、実は、江戸時代の習慣が残り、倫理的に厳しい地域だった。入浴は銭湯しかない。そこに朝鮮人が移住してきた。

 彼らは、入浴習慣を知らなかったから、朝鮮と同じように浴槽内で体を洗おうとした。これに地元住民は激怒した。また、朝鮮では、屎尿も道ばたでするのが普通だった。だが、日本人は、これを不潔として激しく嫌悪した。
 イザベラ・バードによれば、朝鮮は世界で一番汚い国、逆に、日本は世界で一番清潔な国と評されていた。
  https://www.youtube.com/watch?v=Who79y54Ddg

 こうした、下町住民の在日朝鮮人に対する嫌悪感が、爆発寸前にまで高まってしまった。移住が始まったのが1910年だが、20年代になると劇的に増えた。
 そして1923年関東大震災が発生した。
  https://www.youtube.com/watch?v=qErKrhTwuYs

  当時、東京には数万人規模の在日朝鮮人がいたが、6000名を超える人たちが下町の自警団などによって殺害された。
 「朝鮮人大虐殺など存在しなかった」と、ネトウヨが宣伝しているが、残念ながら、証拠は揃っている。下のウィキも、殺害の事実をかなり曖昧にしているようだ。

  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA%E8%99%90%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6#:~:text=%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA%E8%99%90%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6%20(%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%97%E3%82%93,%E5%85%B1%E7%94%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E8%80%85%E3%82%92%E8%99%90%E6%AE%BA

 私は、結局、大虐殺に至る民衆心理の根底に、急激に大量移住してきた朝鮮人との文化的な齟齬、とりわけ、世界一きれい好きと言われた日本人のなかに、世界一汚いと評された朝鮮人が入り込み、たくさんの文化的軋轢を起こしたことがあると思う。

 事件の契機は、当時、警視庁警備局長(副署長=後に読売新聞社主)だった正力松太郎が、「朝鮮人が井戸に毒を入れ、娘たちを犯している」というデマをメディアに流したことだった。
 首都圏のメディアは、これを正力によるデマと認識したが、仙台の河北新報が真に受けて拡散し、それが首都に移入し、拡散されたことが分かっている。

 朝鮮人大虐殺について、「誰が悪かったのか?」といえば、アジア進出の足がかりとして朝鮮併合を行った日本軍や政治家たちである。300万人の朝鮮人を労働力として利用しようとした帝国主義者たちだったという他はない。
 ちょうど、安倍晋三が海外からの非専門職労働者を移住させて、彼らが現在、日本で大きな問題を引き起こしているのと同じ構図なのだ。
  https://www.mbs.jp/news/feature/scoop/article/2022/11/091676.shtml

 この意味で、「日本は世界一きれいな国」と浮かれているのはいいのだが、そこに世界中から、清潔でない、高い道徳理念も持たない習慣を持った人々が大量に流れ込んできていることを忘れてはいけない。

 とりわけ、安倍晋三による「移民法改悪」移住労働力の利用を推進しながら、彼らに人間的権利を与えないで追放する法の改悪についてきちんとした理解が必要だ。
 現在起きている、ベトナムやインドネシア、フィリピン人による凶悪犯罪の激増は、まさに安倍晋三と移民を利用しようとしている自民党が招いたものである。
 
選挙が終わった、大量の移民がやってくる、消費税が上がって生活できなくなる、憲法が改悪されて、若者たちが戦争にかり出される……。2019年07月23日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6081324.html

 入管法改悪問題 2023年06月01日
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6041658.html

 特殊技能を持たない単純労働者移民は、5年間で追い返す。妊娠出産も禁止、結婚も禁止という安倍晋三による移民法は、移民たちが普通の人間であること、恋もし、子供も作り、その土地に溶け込もうとする人間であることを完全に忘れたか、まるで奴隷のような差別的立場で扱い、意図的に人権を無視する、悪質極まりないものだ。

 まさに14世紀に、日本人女性50万人を奴隷として海外に売り飛ばしたポルトガル人たち帝国主義者の視点に他ならない。
 これだけでも、安倍晋三が射殺される正当な理由があった。

 こんな非人間的な扱いをされた移住者が、その国を愛せるだろうか?
 今、トイレや街路を、使命感を持って美しく清掃している人たちと同じ思想、立場を得られるだろうか?
 外国からの移住者は、どんどん増えて行く。今や、街中は日本人よりも外国人が目立っているし、犯罪者も日本人と同等に増えている。

 そんな彼らが、今のトイレをきれいにしている人たちを受け継ぐことができるのか?
 私は、安倍晋三や自民党は、移住者を搾取し、徹底的な利己主義に追い込んでいるようにしか見えないのだ。

 日本がきれいになり始めたのは1990年代以降である。
 私の知る限り、50~80年代の日本は、街路にポイ捨てゴミが散乱し、車から吸い殻を捨てる人も当たり前で、まるで今の中国・韓国のようだった。

 だが、1980年代から、大本教から派生したPLや真光・世界救世・生長の家などたくさんの宗教団体が、街路清掃活動を運動として行い、また、船井幸雄が「トイレをきれいにし、掃除を行き届かせることが経営の基礎」という企業コンサルを薦めたことが非常い大きいと私は考えている。
 こうした努力が重なり、1990年代以降、ポイ捨ては悪と認識されるようになる、日本の街路やトイレは、見違えるほどきれいになった。

 だが、私は安倍晋三や竹中平蔵がもたらしている差別の思想が、再び日本を汚い社会にするようにしか思えないのだ。
 差別がある社会では、人を愛せなくなり、国を愛せなくなり、地域も街路も愛せなくなる。みんな、敵対的関係になってしまうのだ。
 敵の使うトイレを誰がきれいにするだろうか? きれいにしたいのは愛する人たちの住む町なのだ。

 すなわち、トイレがきれいな日本は、人を愛することのできる社会だった。しかし、それを安倍晋三、竹中平蔵、自民党は、人を愛せない社会に変えようとしているのではないのか?

 橋本龍太郎元首相は、 1997年6月23日、米コロンビア大学での講演のあとの質疑応答で、「米国債を売りたい衝動に駆られることがある」とジョーク交じりにコメントした。この結果、NYダウは192ドル下落、1987年のブラックマンデー以来の大幅な下げとなった。
  https://newsmatomedia.com/hashimoto-ryutaro

  それから9年後の、2006年6月4日に突然腹痛を訴えて入院した。症状は小腸壊死で、すぐに危篤状態になり、7月1日死亡した。
 剣道6段(事実上の最高段位)で毎日修練を欠かさなかった橋本が、突然、重体に陥った経過について、「リトビネンコのような毒を盛られた」と直感した人が少なくなかった。

 もしも、橋本を暗殺する動機があるとすれば、それは1997年のコロンビア大学の演説だろうと、かなり多くの人たちが思った。
 実は、橋本には、中国共産党によるハニートラップの噂がつきまとっていた。
https://www.youtube.com/watch?v=a8UjkSQuRdw&ab_channel=%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%80%9C%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%95%8F%E5%BC%98%E3%80%9C

 1996年、橋本氏に、中国政府関係者を夫に持ち駐日中国大使館への勤務経験もある中国人女性との親密な関係が発覚した。後に、この女性は北京市公安局の情報工作員だったことが判明。橋本氏と交流を持ちながら、中国へのODA増額などの働きかけを行なっていた。
 この件は週刊誌などでも大きく報道され首相辞任の最大要因ともいわれている。

 CIAにとっては、自分たちの飼犬ポチが、中国政府に籠絡されるとは許せなかっただろう。橋本龍太郎の死はCIAによる暗殺であるとの噂が流れ、私も「そうだろう」と思っていた。
 アメリカは、自分たちの飼犬が刃向かうことは絶対に許せなかった。必ず報復したのだ。

 一番有名なのが、1976年に起きた田中角栄のロッキード事件である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6#:~:text=%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6%EF%BC%88%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%98%E3%81%91%E3%82%93,%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E6%B1%9A%E8%81%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

 日本の政界は、戦後、CIAスパイだった正力松太郎と岸信介が、自由党と民主党を合併させて「自民党」を作ったのだが、その主流派は清和会だった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E5%92%8C%E6%94%BF%E7%AD%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A
 清和会という名前は1979年からだが、岸信介の派閥という意味で戦後70年以上続く主流派で、現在は「安倍派」と呼ばれている。

 これに対して清和会とならぶ二大派閥として「経世会」があった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%88%90%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A
 これは田中角栄の木曜クラブが発展したもので、現在は、平成研究会と呼ばれる。

 清和会が戦後、一貫して親米従属路線だったの対し、経世会は、日本独立派が多かった。そこで、アメリカ=CIAは経世会を敵視して、さまざまな工作を行った。
 ロッキード事件は、田中角栄本人は何一つ知らないところで、ロッキード社から5億円の賄賂を受け取っていたとして逮捕され、首相の座=権力を追われた。

 後に、ロッキード社の角栄に対する賄賂は、日本独立派の角栄を政界から追放するためのCIAによる陰謀工作だったという暴露が、たくさん出版されている。
 田中角栄が逮捕された本当の理由は「角栄の外交」だった。アメリカは「日中国交正常化」などの「角栄の外交」をひどく嫌っていたのだ。

実は、日本独立派の多い経世会は、清和会とともに、たくさんの首相を輩出しているが、清和会系首相が安泰であったのに対し、経世会系首相は、最初に挙げた橋本龍太郎を含めて不幸な最期を遂げた首相が大半である。
 これを見て、CIAは経世会首相を片っ端から葬っているとの噂が流れた。
 以下に、両派の首相の行末を示す。
 https://cherish-media.jp/posts/11137

「清和会」岸信介: 安泰 福田赳夫: 安泰 森 喜朗: 安泰 三塚 博: 安泰 小泉純一郎: 安泰 安倍晋三: 統一教会の被害者によって射殺

「田中派=経世会」田中角栄: 逮捕 ロッキード事件 「経世会」竹下登: 辞任 リクルート事件 小渕恵三:「脳梗塞で急死」  橋本龍太郎: 議員辞任 日歯連贈賄事件 急死 

 清和会は、岸信介時代から統一教会と蜜月だった。統一教会の選挙支援を受けていたのも清和会メンバーである。
 統一教会は事実上、CIAの下請機関だったが、教祖の文鮮明は、CIAを無視する行動を行ったことで乗機のヘリを米軍に撃墜されて死亡した。韓鶴子ら後継者たちはCIAに忠誠を誓っているといわれる。
 https://www.afpbb.com/articles/-/2420219?pid=3149115

 経世会は日本独立派であり、アメリカの影響を離脱したいと願う議員の集団だったので、統一教会と関係した議員も少なく、CIAに絶えず狙われていた。
 CIAは、親米従属一本槍の清和会(安倍派)の支援に回っていたのだ。

このことが、アメリカによる独立国家としての日本の施政を無視した異常な支配の本当の原因になっている。つまり、自民党議員たちは、「アメリカに刃向かえば秘密裏に殺される」と恐怖に怯えているのである。
 また鳩山由紀夫や菅直人も、CIAによって電話が盗聴されていることを知らされても、何一つ反応しなかった。対米無条件従属は、与野党問わず日本の政治家に共有されているといっていい。

 2024.05.19 じつは「日本」は「完全な属国」だったという「衝撃の事実」…日本が米国と交わした「恐ろしすぎる3つの密約」 矢部 宏治
 https://gendai.media/articles/-/130008

 日本には、国民はもちろん、首相や官僚でさえもよくわかっていない「ウラの掟」が存在し、社会全体の構造を歪めている。
 そうした「ウラの掟」のほとんどは、アメリカ政府そのものと日本とのあいだではなく、じつは米軍と日本のエリート官僚とのあいだで直接結ばれた、占領期以来の軍事上の密約を起源としている。

 ここまでは、問題を調べ始めてから、四年ほどでわかったことでした。
 つまり「戦後日本」という国が持つ大きな歪みの根底には、日米のあいだで結ばれた「法的な関係」が存在する。しかしその姿が、日本人にはまったく見えていない。

 最大の問題は、そもそも1952年に日本の占領を終わらせた「サンフランシスコ平和条約」が、じつは普通の平和条約ではなかったことだ。
 たしかにそれは、「政治」と「経済」においては占領状態を終わらせた「寛大な」条約だったが、逆に「軍事」に関しては、安保条約と連動するかたちで日本の占領を法的に継続し、固定するためのものだった。

 その結果、「戦後日本」という国は21世紀になってもなお、「軍事面での占領状態がつづく半分主権国家」 であり続けている──。
 多くの著者のみなさんとの共同研究により、そのことはほぼ証明できたと思っています。これまで精神面から語られることの多かった「対米従属」の問題を、軍事面での法的な構造から、論理的に説明できるようにもなりました。

 けれども最後までどうしてもわからなかったのは、
 「なぜ日本だけが、そこまでひどい状態になってしまったのか」
 ということでした。

 「戦争で負けたから」という答えは明らかな間違いです。
 世界中に戦争で負けた国はたくさんある。けれども現在の日本ほど、二一世紀の地球上で、他国と屈辱的な従属関係を結んでいる国はどこにも存在しないからです。

 そのことは第三章で紹介した、イラクが敗戦後にアメリカと結んだ地位協定の条文を読めば、誰にでもすぐにわかってもらえるはずです。
その点について、ずっとモヤモヤしたものが残っていました。もうひとつウラの構造があることはたしかなのですが、それが何かが、よくわからなかったのです。

 そんなある日、「密約の歴史について書いてくれませんか」という出版社からのオファーがあったので、よろこんで引き受けることにしました。以前からずっと、調べてみたいと思っていたことがあったからです。

 じつは戦後の日本とアメリカのあいだには、第五章で書いた、
「裁判権密約」
「基地権密約」
のほかに、もうひとつ重要な密約のあることが、わかっていたのです。それが、
「指揮権密約」
です。その問題について一度歴史をさかのぼって、きちんと調べてみたいと思っていたのです。

 指揮権密約とは、一言でいってしまえば、「戦争になったら、自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う」という密約のことです。
 「バカなことをいうな。そんなものが、あるはずないだろう」
 とお怒りの方も、いらっしゃるかもしれません。

 しかし日米両国の間に「指揮権密約」が存在するということは、すでに36年前に明らかになっているのです。その事実を裏付けるアメリカの公文書を発見したのは、現在、獨協大学名誉教授の古関彰一氏で、1981年に雑誌『朝日ジャーナル』で発表されました。

 それによれば、占領終結直後の1952年7月23日と、1954年2月8日の二度、当時の吉田茂首相が米軍の司令官と、口頭でその密約を結んでいたのです。
 次ページに載せたのは、その一度目の口頭密約を結んだマーク・クラーク大将が、本国の統合参謀本部へ送った機密報告書です。前置きはいっさいなしで、いきなり本題の報告に入っています。

 「私は7月23日の夕方、吉田氏、岡崎氏〔外務大臣〕、マーフィー駐日大使と自宅で夕食をともにしたあと、会談をした」
 まずこの報告書を読んで何より驚かされるのは、米軍の司令官が日本の首相や外務大臣を自宅に呼びつけて、そこで非常に重要な会談をしていたという点です。占領はもう終わっているのに、ですよ。

 これこそまさに、独立後も軍事面での占領体制が継続していたことの証明といえるようなシーンです。しかも、そこに顔を揃えたのは、日本側が首相と外務大臣、アメリカ側が米軍司令官と駐日大使。まるで日米合同委員会の「超ハイレベル・バージョン」とでもいうべき肩書きの人たちなのです。

「私は、わが国の政府が有事〔=戦争や武力衝突〕の際の軍隊の投入にあたり、指揮権の関係について、日本政府とのあいだに明確な了解が不可欠であると考えている理由を、かなり詳しく説明した」

 つまり、この会談でクラークは、
 「戦争になったら日本の軍隊(当時は警察予備隊)は米軍の指揮下に入って戦うことを、はっきり了承してほしい」
 と吉田に申し入れているのです。そのことは、次の吉田の答えを見ても明らかです。

 「吉田氏はすぐに、有事の際に単一の司令官は不可欠であり、現状ではその司令官は合衆国によって任命されるべきであるということに同意した。同氏は続けて、この合意は日本国民に与える政治的衝撃を考えると、当分のあいだ秘密にされるべきであるとの考えを示し、マーフィー〔駐日大使〕と私はその意見に同意した」

 戦争になったら、誰かが最高司令官になるのは当然だから、現状ではその人物が米軍司令官であることに異論はない。そういう表現で、吉田は日本の軍隊に対する米軍の指揮権を認めたわけです。こうして独立から3ヵ月後の1952年7月23日、口頭での「指揮権密約」が成立することになりました。

 ここで記憶にとどめておいていただきたいのは、吉田もクラークもマーフィーも、この密約は、
「日本国民に与える政治的衝撃を考えると、当分のあいだ秘密にされるべきである」
 という意見で一致していたということです。

 結局その後も国民にはまったく知らされないまま、これまで60年以上経ってしまったわけですが、考えてみるとそれも当然です。
 外国軍への基地の提供については、同じく国家の独立を危うくするものではありますが、まだ弁解の余地がある。基地を提供し駐留経費まで日本が支払ったとしても、それで国が守れるなら安いものじゃないか──。要するに、それはお金の問題だといって、ごまかすことができるからです。

 しかし、軍隊の指揮権をあらかじめ他国が持っているとなると、これはなんの言い訳もできない完全な「属国」ですので、絶対に公表できない。
 そもそも日本はわずか5年前(1947年)にできた憲法9条で、「戦争」も「軍隊」もはっきりと放棄していたわけですから、米軍のもとで軍事行動を行うことなど、公に約束できるはずがないのです。

 ですから、1951年1月から始まった日本の独立へ向けての日米交渉のなかでも、この軍隊の指揮権の問題だけは、徹底的に闇のなかに隠されていきました。
 この「戦時に米軍司令官が日本軍を指揮する権利」というのは、アメリカ側が同年2月2日、最初に出してきた旧安保条約の草案にすでに条文として書かれていたもので、その後もずっと交渉のなかで要求し続けていたものでした。

 しかし、日本国民の目にみえるかたちで正式に条文化することはついにできず、結局独立後にこうして密約を結ぶことになったのです。
 その後アメリカは、占領中の日本につくらせた「警察予備隊」を、この指揮権密約にもとづいて三ヵ月後、「保安隊」に格上げさせ(1952年10月15日)、さらにその2年後には2度目の口頭密約(1954年2月8日:吉田首相とジョン・ハル大将による)を結び、それにもとづいて「保安隊」を「自衛隊」に格上げさせ(同年7月1日)、日本の再軍備を着々と進めていきました。

 それほど重大な指揮権密約ではありましたが、古関氏が雑誌に発表したときは、とくに反響らしい反響もなく、ただ編集部に、
「そんな誰でも知っていることを記事に書いて、どうするんだ」
 などという嫌みったらしいハガキが、一枚来ただけだったそうです。

 その2年前(1979年)にやはり公文書が発掘された「天皇メッセージ」(昭和天皇が1947年9月、側近を通してGHQに対し、沖縄の長期占領を希望することなどを伝えた口頭でのメッセージ)のときもそうだったようですが、問題が大きければ大きいほど、スルーされる。
 あまりにも大きな問題に対しては、そういうシニカルな態度で「なんでもないことだ」と受け流すしか、精神の安定を保つ方法がないということなのでしょうか。

 しかしすでに述べたとおり、この密約を結んだ日米両国の要人たちは、それが日本の主権を侵害する、いかに重大な取り決めであるかをよくわかっていたわけです。
 事実私も、戦後の日米関係のなかで最も闇の奥に隠された、この「指揮権密約」の歴史をたどることで、それまでわからなかった日米間の法的な関係の全体像を理解することが、ようやくできるようになったのです。

 さらに連載記事<なぜ日本はこれほど歪んだのか…ヤバすぎる「9つのオキテ」が招いた「日本の悲劇」>では、日本を縛る「日米の密約」の正体について、詳しく解説します。

 本記事の抜粋元『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(講談社現代新書)では、私たちの未来を脅かす「9つの掟」の正体、最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」など、日本と米国の知られざる関係について解説しています。ぜひ、お手に取ってみてください。
*********************************************************
 引用以上

 矢部宏治氏は、これまでもいくつか引用してきたのだが、彼ほど日米密約について詳細に調査して公表している人はいない。しかし、実は、もっと深刻な問題として、未だに、日本の対米盲従を要求する日米合同委員会という恐ろしい密約が続いている。

  【空の米軍特権について】「米軍優位の日米地位協定と日米合同委員会、日本は本当に独立国家か?」吉田敏浩
 https://www.youtube.com/watch?v=3VrYYQ0vtiY

 日米合同委員会は米軍の超法規性を話し合う場
 https://www.youtube.com/watch?v=IXQM2KY3L3c

 「米軍の占領体制は今も継続されている」――謎の権力機関「日米合同委員会」の知られざる実像とは!? 「戦後最大のタブー」について岩上安身が
 https://www.youtube.com/watch?v=ZREO1HhFTZo

 アーミテージ・ナイ報告で知られる日米合同委員会は、要望という形でありながら、日本が実施を拒絶したことがない=できないので、100%、アメリカによる対日命令である。
 60年以上の歴史がありながら、日本は逆らったことは皆無であり、もし逆らえば、その政治家は殺されるという危機感に満ちている。
 以下は山本太郎が、その異常性を国会で追及している。
 
【日本はアメリカの言いなり?】予算委員会で総理に質問!(てか詰め寄った件)山本太郎参議院議員 れいわ新選組代表 2023年3月23日
 https://www.youtube.com/watch?v=iVHo6ryqlQ4

まさに、自民党が、アメリカCIAと一心同体であり、未だに、おそらく首相は米国のスパイであることを意味している。もしもアメリカからの独立を口にしようものなら、田中角栄や橋本龍太郎の運命が首相に待ち構えているのである。

 そうなると、我々の政治活動の目標は、1960年と同じ「対米独立」に他ならないのだ。
 今では、そのアメリカが、実はユダヤ人権力であり、ダボス会議と一心同体であることを理解しておく必要があるだろう。
 日本がSDGsやグレートリセットを無条件に受け入れている本当の事情は、日本がアメリカの属国だからなのだ。


 マイクロソフトがウィンドウズ95を発表したのは前世紀末の1994年頃だが、当時から、マイクロソフトがアップデートを名目に個人情報を自動送信させて収集し、CIA=NSAに引き渡しているのではないかという疑いがあった。

 それは、後にエドワード・スノーデンによる米国諜報作戦の暴露によって実証された。
 ウィンドウズだけではない。フェイズブック・グーグル・ヤフー・YouTube・スカイプ・アップルなどが、全面的にCIA=NSAに協力していたことが暴露されたのだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3

 それだけではない。ワクチン禍問題で明らかになったように、米政府やファイザー・モデルナなどに都合の悪い情報は、グーグルが無断削除し、私のような体制批判者の言論も、グーグルなどの検索から排除し、どんなに検索数が多くても、表題を正確に記さない限り、検索上位に出ることはなくなってしまった。

 明らかに、ウィンドウズやネットアプリを通じた米日政府の利権のための情報操作が深刻化していった。日本には「言論の自由」が存在しなくなったかのようだ。
 日本政府も「アメリカのポチ」の名の通り、ネット上のあらゆる情報に介入を始めた。
 藤江成光氏など、何一つウソを書いていないのに、YouTubeを事実上追放されてしまっている。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6131540.html

 ワクチン禍の検索で最上位に出てくるのは、いつでも政府系のヨイショサイトばかりなのだ。
 つまり、私のブログを検索しても、いつでも数百サイトより後のヨタ情報として扱われることになった。ワクチン問題の批判的なサイトを調べても、グーグルからでは、ほぼ無理になったので、私はやむをえずファイヤフォックスで検索エンジンをエコシアに変えて調べている。
 YouTubeは最悪で、今やどこの独裁政権が運営しているのか? もしかしたら、中国共産党が管理しているのではないのかとさえ思うほどだ?

 ネットの普及しはじめた1990年当時、アメリカは、第二次世界大戦中から進めていた世界中の情報収集システムである「エシュロン」を完成させていた。
 だが、まだ情報通信の主役はネットではなく電信電話だった。国際電話は、実は国内や海外との中継に電波を使っていた。この中継波を米軍は傍受していたのだ。
 エシュロンの電波傍受基地は、日本にも三沢・岩国・沖縄などに複数あることが知られている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%83%B3

 1980年代から、プラザ合意や世界中の競争受注の情報がアメリカに筒抜けではないのか? と日本の大企業で噂されていた。米国企業との競争入札で、事前に日本側の情報が知られていることで、すべて負けてしまうのである。
 それは、エシュロンによって、日本企業の通信情報を傍受し、NSA=CIAがアメリカ企業に引き渡していたせいだと強く疑われていた。

 マイクロソフトウィンドウズは、利用者情報を勝手にアメリカに送信する機能を最初から持っていた。これによって、世界中の情報がアメリカ(NSA)に集約され、究極のスパイ活動を行うことができた。

 アメリカの情報通信スパイ大作戦 情報戦 うら・おもて(パート1) 米国の盗聴活動 日本もターゲットだった(村上吉男)2013年11月 日本記者クラブ
 https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/26556

上の記事中に、「真珠湾攻撃だけはアメリカが傍受できなかった」かのように書かれているが、これはとんでもない誤認である。実際には、真珠湾攻撃計画は山本五十六情報から完全にルーズベルトが把握していたが、日本軍を暴走させれば太平洋戦争を勃発させることができるというケインズの入れ知恵があったといわれ、意図的に無視するフリをしたのだ。
 日本軍の標的となった戦艦アリゾナには、アメリカ中の問題(ならず者)兵士が集められていた。そして、彼らの犠牲が太平洋戦争の戦意高揚に利用された。

スノーデン氏によって明らかになったアメリカ諜報機関の真相
 https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3207

  ●スノーデン氏が明らかにしたアメリカ諜報機関の闇
 一方、アメリカに関しては、ご存じの通り、エドワード・スノーデンという人がいます。彼は、アメリカ合衆国の安全保障局(NSA)、それから中央情報局(CIA)の元職員です。彼によるNSAによる国際的監視網(PRISM)の実在の告発は、当時、大きなニュースになりました。

 スノーデン氏はイギリスのガーディアン紙に、NSAの極秘ツールであるBoundless Informantの画面を示しながら、クラッパー国家情報長官が議会公聴会で否定したその3月に、合衆国内で月間30億件のインターネットと電話回線の傍受が行われていたことを明らかにしました。

 標的になった情報は、通話者の氏名、住所、通話内容のみならず、メタデータも収集していました。通話者双方の電話番号、端末の個体番号、カード番号、時刻、基地局情報から割り出した位置情報も収集していたのです。

 インターネット傍受はアプリケーションプログラミングインターフェースのような形のバックドアによるもので、コードネームをPRISMと名づけられた検閲システムによって行われていると彼は話しました。標的情報は電子メール、チャット、電話、ビデオ、写真、ファイル情報、ビデオ会議、登録情報などです。

 通信傍受については、マイクロソフト、ヤフー、グーグル、ユーチューブ、スカイプ、アップルなどの協力が明らかになりました。フェイスブックには、2012年の後半6カ月で、NSAから1万8000から1万9000個のユーザーアカウントについて情報提供依頼があったと報告されています。

 スノーデン氏によると、NSAは世界中で6.1万件のハッキングを行っています。そのうち数百回以上が中国大陸と香港の政治、ビジネス、学術界などを目標としていました。
 中国へのハッキングは2009年以降活発化しました。NSAには外国との共同作戦のための専門委員会も設置されていることを暴露しました。ガーディアン紙はスノーデン氏の極秘文書によって、NSAが38カ国の大使館も盗聴していたことをスクープしました。

 日本、フランス、イタリア、ギリシャ、メキシコ、インド、韓国、トルコなどの同盟国も盗聴されていました。
**************************************************
一部引用以上 残りは有料情報

 上の情報のとおり、マイクロソフトやグーグルはウィンドウズを通じて、個人情報を大量に収集し、それをアメリカ諜報機関に送っている。ハッキングなど自由自在だという。私のパソコンも大量の不可解なハッキングを受けて、アクセスログを見ると、ほぼすべてがアメリカのプロクシIPだった。

 日本の警察庁サイバー部隊、統一教会も、アメリカCIAと連携している噂されている。私が集めていた悪徳警察官の個人情報を、すべてハッキングで消されてしまったが、アクセスログは、すべてアメリカプロクシだった。
 
 私の使っている信用のおけるアクセスログ管理ソフト
 https://hide.maruo.co.jp/software/netmon.html
 マイクロソフトやグーグルの無料製品もたくさん出てきたが泥棒の作っているものなので信用すべきでない。

 弁護士に依頼してプロクシIPをたどっても、せいぜい3重程度までで、それも数ヶ月と50万円以上かかる。だから、あまり意味がないのだが、嫌がらせマニアのなかにはプロクシのことをよく理解していない者もいるので、使った方がいい。

 問題は、ビルゲイツがMSDOSを拡張したマイクロソフト・ウィンドウズを計画していた1980年代、そのOSの性能は、思想性、拡張性、汎用性ともに坂村健のトロンに遠く及ばなかった。それはウインドウズ2~3を見れば分かる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/TRON%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

 坂村トロンをパソコンの標準OSにするため、松下電器が17名ものプロジェクトを立ち上げて開発を始めた。開発責任者は秋山寿男だった。
 だが、1985年8月12日、秋山を含め、開発関係者が多数乗り込んでいた日航123便は、自衛隊ファントムによる模擬ミサイルの衝突により墜落し、520名という世界最大の航空機事故を起こした。
 http://www.snet.ne.jp/milk32/123meibo.html
 
  これにより、松下電器はOS計画を放棄させられた。この事件については、あまりにも不可解なことが多すぎる。最初に乗り込んだ自衛隊特殊部隊が火炎放射器で生存者をカメラなどの証拠もろとも焼き払ったというのだ。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828204.html

 現段階で、明確な証拠を提示できるわけではないが、この事件の背景には、もしも坂村トロンがナショナルから販売されたなら、性能的に遠く及ばないビルゲイツのウインドウズなど、世界の主流になれるはずがなかった。
 技術水準や規模の面からも、ナショナルはマイクロソフトを圧倒していたのだ。

 ところがマイクロソフト・ウィンドウズは実はNAS=CIAの世界情報収集作戦の核心部分だった。CIAが世界中の情報を盗んで管理するための史上最大のプロジェクトだった。
 そこで、アメリカは坂村トロンの製品化を日航123便事件で阻止したとの憶測が成立することになる。私は、この事件に続いたプラザ合意を見て、ますます確信を深めた。

 2007年、NSA=CIAは、極秘の世界監視システムであるエシュロンをアップグレードした「プリズム」の運営を始めた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/PRISM_(%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0)

 マイクロソフトの「So.cl(英語版)」(ソーシャル)、Google、Yahoo!、Facebook、Apple、AOL、Skype、YouTube、Paltalkの、合わせて9つのウェブサービスを対象に、ユーザーの電子メールや文書、写真、利用記録、通話など、多岐に渡るメタ情報の収集を意図している。
 また、クラウドストレージサービスのDropboxが10番目の監視対象サービスとして追加されることが予定されていた。

 2013年6月6日、ガーディアンとワシントン・ポスト両紙が、当時NSA勤務者だったエドワード・スノーデンからの内部告発による調査報道によって、極秘プログラムの存在が明らかとなり、アメリカ合衆国連邦政府筋もこの機密計画の存在を認めた。

 報道で名指しされたシリコンバレーのIT企業は、一様に関与を否定していたが、のちに『コンピュータプログラムのNSA用バックドアの存在』を間接的に認めるところも現れている。バラク・オバマ政権関係者からは「合衆国内に居住するアメリカ合衆国国民を標的にしたものではない」との情報もある。

 エドワード・スノーデンからの情報として、日本、ブラジル、フランス、ドイツなどの首相など35人が電話盗聴の対象になっていたと、マスメディア各社は報じている。
 ドイツでは、連邦議会の対応に関する情報をアメリカ合衆国に売っていた連邦情報局局員とドイツ連邦軍職員がスパイ容疑で逮捕され、アメリカ大使館の情報担当書記官がペルソナ・ノン・グラータ指定を受けた。UKUSA協定に加盟するイギリス連邦諸国は、PRISMの監視対象になっていない。

 また、NSAによって電子メールを監視されていた第36代ブラジル連邦共和国大統領のジルマ・ルセフは、国際連合本部での演説で「プライバシーの権利がないのならば、真の表現と言論の自由は存在せず、したがって民主主義もあり得ない」と述べた。
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 一部引用以上
 
 当時の、常時、電話盗聴をされていた日本の首相は、鳩山由紀夫や菅直人だが、スノーデンの暴露後、盗聴に抗議したとの情報は確認できない。
 そもそも、日本政府は、与野党共に、スノーデンの情報を信用せず、CIA側の説明を鵜呑みにしているようにしか思えない。

 逆に、スノーデンは、アメリカ政府が日本政府に国民監視、情報統制システムを供与している事実を暴露した。なるほど、これでは日本政府がスノーデンを邪険に扱うわけだ。
 監視技術、米が日本に供与 スノーデン元職員が単独会見
 https://www.youtube.com/watch?v=VEUL6X1ChE0

 10年前の「プリズム事件」再現 米国「監視帝国」を暴く
 https://www.youtube.com/watch?v=nTuJ8g8b3is

 【ずんだもん解説】米国が作った極秘のネット監視ツールで世界中の通信が監視されていた件について【PRISM】
 https://www.youtube.com/watch?v=3uwGZETI5rE

 米情報収集問題、マイクロソフトが自社製品への傍受に協力=報道  Reuters 2013年7月12日
 https://jp.reuters.com/article/idUSTYE96B06V/

 [サンフランシスコ 11日 ロイター] - 英紙ガーディアンは11日、米諜報機関による情報収集問題をめぐり、米マイクロソフトが当局に対して、同社サービス利用者の通信内容を傍受しやすくなるよう協力していたと伝えた。

 同紙は、米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン容疑者が暴露した機密文書に基づいて報じた。それによると、マイクロソフトは米国家安全保障局(NSA)や連邦捜査局(FBI)と協力し、当局が同社のクラウドサービス「スカイドライブ」へアクセスしやすいようにしていたという。

 マイクロソフトはまた、NSAの情報監視プログラム「プリズム」が、オンラインチャットサービス「スカイプ」の映像や会話音声を収集できるように協力していたという。
 同社は11日、ウェブサイトで声明を発表し、利用者の個人情報を提供するのは、政府からの合法的な照会に応じる場合のみだと改めて強調。
 スカイドライブやスカイプなどすべての同社サービスにおいて、政府機関の直接あるいは包括的なアクセスを許可していないとして、関与を否定した。
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 引用以上

 CIA・NSA・FBIが一体となってマイクロソフトクラウドサービスの情報を抜き取っていた。当時のビルゲイツは、これに積極的に協力していたというものだ。
 みんなが一生懸命、「タダで外国人と話せる」と喜んでスカイプを運用していたとき、それは、すべて米政府の管理下にあり、もしも「テロ」とか「暗殺」とかいう言葉を発したなら瞬時に、諜報対象に指定されて監視されていたわけだ。

 キーワードで情報を抜き取るのはエシュロンプログラムと同じなので、これからスカイプを使うときは、できるだけ、テロとか殺害とか検索ワードを入れた方がよい。そうやってエシュロンを逆に混乱させるデモは、これまでも繰り返されている。
 

 逆にいえば、ビルゲイツは、マイクロソフトを立ち上げた最初から、実はCIA、米政府の計画の首謀者あるいは協力者だった。そう考えなければマイクロソフトの大成功はありえない。
 現在、ビルゲイツは世界最大の大金持ちに君臨している。
 アメリカ政府は、坂村トロンを潰してマイクロソフトを優位に立たせるために日航123便を撃墜して520名を殺害した可能性がある。

 ビルゲイツの人生は、最初から最後まで陰謀色に染まっている。アメリカが、世界中の人々の思想や行動を、ウインドウズを通じて収集し、アメリカ政府の利権に役立てているのだ。
 2020年から始まった新型コロナ禍パンデミックで、その構図がいよいよ鮮明になってきた。

 そもそも、新型コロナウイルスを製造拡散したといわれる中国共産党=習近平の、最大の友人がビルゲイツだったのだ。
 https://www.businessinsider.jp/post-271415

 そのビルゲイツが、2018年段階で、ウイルス学の最高権威ファウチ博士を武漢の中国共産党細菌兵器研究所に送り込んでいたことがウオールストリートジャーナルによって暴露された。
http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6045959.html

 それは、ビルゲイツが2008年頃から、しきりに「新型のパンデミックウイルス」が登場すると予告していた一連の情報操作のなかで起きていた。
 
ビルゲイツの恐るべき予言 2022年02月15日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5894072.html

  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5996309.html

今回、ブログの中で、【スノーデンは、アメリカ政府が日本政府に国民監視、情報統制システムを供与している事実を暴露した】と明らかにしたのだが、これが、具体的に私にどのように適用されているのかが非常に問題だ。

 私が近所のAという悪質な泥棒の被害を、蛭川駐在の加藤博也が、私の被害申請をウソと決めつけ、この筋書きを守るため、中津川警察署は、私を精神病院に送り込もうとした。たまたま姉が「弟はウソをつく人間ではない」と言って強制入院を拒否してくれたおかげで、私は解放されたのだが、この事件の異常性の背景に、私への日本政府の監視があったことが強く窺えるのだ。

 つまり、蛭川駐在の加藤博也は、私を監視対象とし、政府に敵対する異常者としての認識があったのでなければ、私からの被害届を三回も無視し、私がウソを言っていると決めつけるはずがないのだ。
 私に起きた恐ろしい事件は、実は、CIAが日本政府に供与している監視プログラムが関係している可能性があるということだ。

 みんな、私に起きたことを他人事のように思っているだろうが、日本政府の悪質な大増税に反対の声を上げた瞬間に、私と同じ運命が待ち構えているかもしれないのである。


 現在出ている太陽黒点の規模が、過去最大級165年前のキャリントン事象を上回る壮大なものであることは、すでに伝えた。
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6132478.html

 この黒点は、発生後、5月11日X5.8フレアを放出して裏側に回った。裏側でも5月15日にX8.7のフレアを放出した。
 https://swc.nict.go.jp/extreme.html

 【太陽黒点群13663および13664で、日本時間5月8日10時41分以降、15日17時37分までに、Xクラスの太陽フレアが13回発生しました。Xクラス以上のフレアが72時間で7回発生したことはGOES衛星による観測史上初めてです。
 また、一連の太陽フレアで最大の規模は5月15日に発生したX8.7であり、これは現在の太陽活動周期25が始まってから現在までに観測された最大規模の太陽フレアです。】

 だが、問題はこれからだ。黒点が太陽を一周する時間は、おおむね25日程度とわれている。(極地では少し遅い)
 太陽黒点の寿命は、小さなものなら一日程度だが、AR3664クラスだと数週間、月の単位になる可能性があるといわれる。

 つまり、一周しても、まだ生き残っていたり、成長していたりする可能性が大きいわけだ。一周して、もしも成長したAR3664が、X数十クラスのフレアを出す可能性は小さくない。
 72時間で7回もX級フレアが発生するのだから、フレアをバカスカ放出しながら地球を向いてくるので、フレアが地球軌道を直撃する確率が大きく高まっている。

 この影響は、すでに巨大オーロラという形で数日前に現れている。
  https://www.youtube.com/watch?v=0w070_kMBoY&ab_channel=ANNnewsCH

 https://www.youtube.com/watch?v=b2nJlR5LGQE&ab_channel=FNN%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

 日本では、兵庫県など西日本でもオーロラが確認されている。こんなことは数十年に一度程度しかない。ハワイでは164年ぶりにオーロラが出現したと報道された。
 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c06e9aeee9e4dfd603770dc596220122f2504cc5

 5月7日ころから地球に影響を与え始めたAR3664は、地球向きで十日ほど激しく活動しながらCME太陽風を放出し、現在、地球の反対側だが、6月1日頃から再び地球を向き始め、もしも成長していれば、X数十規模のフレアを地球軌道に放出する可能性がある。

 この半月ほど、大半の人が、スマホやパソコン、テレビなどの通信機器に異変を感じていたはずだ。Wi-Fiが突然切断したり、ときにはデリンジャー現象といって、電磁波をブロックして、テレビやラジオなどを数分~数時間ブラックアウトする現象も起きる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E7%8F%BE%E8%B1%A1
 私も、Wi-Fiが切断されたり、パソコンがめちゃくちゃに遅くなったりで悩まされたが、まだ終わっていない。

 6月上旬、AR3664が再び地球を向いて、X50程度のフレアが放出され、地球軌道を直撃した場合、何が起きるのかは知っておく必要がある。
 太陽風コロナCMEの質量は非常に大きくて、地球への影響が数千万トンに達する場合があり、これが地球軌道に巻き付いて自転を狂わせ、巨大な地殻変動の原因になるという説がある。

 https://solar.nro.nao.ac.jp/solar_basic/flare_earth.html

 「村井俊治の部屋」地震は太陽活動のせいで起きる  2022年11月24日
  https://jesea.co.jp/blog/room01/
 https://jesea.co.jp/blog/room07/
 
 また、太陽風は荷電粒子なので、地球軌道に巻き付くと、南向きの強力な磁場を生成する。
 すると、高緯度地方の長い金属体で誘導電流(サージ電流)が生成される。(ファラデー・レンツの法則)
 https://www.youtube.com/watch?v=6RF6HZSonuM&ab_channel=%E3%80%8C%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%82%88%E3%81%B3%E3%80%8D%E7%90%86%E7%B3%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

 誘導電流は導電体が長いほど大きくなるため、コイルを直撃するので、地上の変圧器などが、まともにサージ電流によって破壊される可能性がある。
 また、ICの微細回路にも激しく作用し、回路を破壊する。この場合は修理不能なので、壊れたICは取り替えるしかないが、地球規模であり、日常生活のほぼすべて、上下水道、電気、車、通信のすべてに使われているため、天文学的な損失が発生する。
 最悪、元通りにするのに数十年という単位が必要になる。

 生活インフラが完全破壊されると、数年以内に住民の9割が死滅するとの米軍試算もある。この現象は、ロシア、北欧、カナダなど高緯度地方ほど顕著になる。
 逆に、100年前の原始的なライフスタイルなら、ほとんど影響を受けないので、文明は100年前に戻らなければならなくなる。

 車もIC制御なので破壊される可能性が高い。耕運機も同じだ。だから移動の主力は自転車となり、耕耘は鋤や鍬の出番だ。水は井戸を掘るしかない。調理暖房は薪炭を利用する。トイレは、土壌に穴を掘って埋めるしかないだろう。
 被害範囲が地球規模なので、救援は期待できず、ほぼすべてのIC回路が同時に破壊されることで、修理も不可能である。
 
  想像を超える太陽フレアの威力とその被害とは?
 https://www.youtube.com/watch?v=sD5MfyCvrN8

 2025年に世界のインターネットを破壊する過去最大の太陽嵐
 https://www.youtube.com/watch?v=xHX0jF8dfKw
 (このコンテンツが一番わかりやすい) 

 もしも、太陽風磁場によって電力供給が破壊されたなら?

 ① 電気の供給が不可能になるので、月が出ていない限り、夜は完全な暗闇になる。それが、どれほど恐ろしいものか、都会に住む99%の人は知らない。本当に何も見えず、一歩も動くことができない。
 夜の山を歩くのに、電灯を持たずに行くようなものだ。私は、移住した最初の頃、田舎の暗闇を知らなかったので向かいの池に落ちた。

 とりあえず、停電時の非常用灯火は絶対に必要だ。私の場合は灯油ランタンを何台も用意しているが、煤が肺に悪いので、最近、ダイソーの電池ランタンに変えた。
 500円程度で売られているので、少なくとも数ヶ月分の予備電池とともに購入しておこう。もちろん、ダイソーのヘッドランプやペンライトも必要だ。

 ② すべての通信が遮断される。電話も不能、インターネットもダメ。誰とも連絡を取れなくなる。
 コミュニケーションは、近所の歩いて行ける交友範囲に限られる。通販が不可能になるので、通販に頼った商品購入はアウトだ。もしも太陽風破壊なら、回復には数年以上を必要とする。
 こうなると、あらゆる商店の商品(食品)が数時間で買い占められてしまう。こんなときは、備蓄に頼るしかない。

 ③ 移動が不可能に近くなる。自分の足か自転車くらいしか使えない。飲料水がなくて、きれいな水の田舎に行きたくとも足がない。もちろん公共交通機関も止まる。自治体が飲料水や食料の救援をしたくとも、救援の足も失われる可能性が強く、他人の援助は期待できない。
 だから自転車に乗らなくとも、倉庫に折りたたみ自転車があった方がよい。
 また汚い河川の水でも飲める浄化装置は、あった方がいい。余裕があれば、井戸を確保すべきだ。

 ④ 暖房は都会では事実上不可能になるかもしれない。薪炭が供給できる地域では、薪ストーブや七輪で対処できる。とりあえず、羽毛服などで対処するしかない。
 生活にもの凄い苦労が必要となれば、間違いなく認知症が減る。糖尿病のような生活慣習病も減る。これだけが良いことだ。
 逆にいえば、人間は、この種の苦労によって、認知症や習慣病を防いできたともいえる。

 ⑤ 私は、非常事態に備えて、若者たちに「ダーチャ」という別荘農園を共同で所有することを勧めてきた。
 過疎の田舎に安く売られている古い農家を共同で所有し、肉体労働によって畑で芋類を作り、収穫祭を楽しむようなライフスタイルだ。
 ソ連崩壊時に、本当に人々を救ったのはダーチャだった。
 今の若者たちには、共同体ダーチャが必要だと思う。コンピュータAIなど、巨大太陽風の前には無力であることを知っておくべきだ。

 

 ⑥ 北半球、高緯度地方の原発の冷却電源が破壊された場合、我々は、南無阿弥陀仏と唱える以外のいかなる方法も残されていない。人類の未来は終わりだ。あまりにも原発数が多すぎるからだ。

 原発推進派を集めて「エネルギー基本計画」議論スタート 「関係者だけで決めるのか」…批判に政府の反論は? 東京新聞 2024年5月16日
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/327327

 経済産業省は15日、総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会(分科会長・隅修三東京海上日動火災保険相談役、委員16人)を開き、「エネルギー基本計画(エネ基)」を見直す議論を始めた。

 隅 修三 東京海上日動火災保険株式会社 相談役
 有木 和春 日本地熱協会 会長
三菱マテリアル エネルギー事業部 副事業部長
小笠原 剛 日本 LP ガス協会 会長
アストモスエネルギー株式会社 代表取締役社長
 藤井 政志 天然ガス鉱業会 会長
 三菱ガス化学株式会社 代表取締役社長
 加藤 文彦 全国石油商業組合連合会 副会長・専務理事
 橘川 武郎 国際大学大学院国際経営学研究科 教授
 金田 祐輔 日本化学エネルギー産業労働組合連合会 副会長
 澤田 栄一 一般社団法人全国 LP ガス協会 理事 流通委員会委員長
 島 美穂子 森・濱田松本法律事務所 パートナー
 佐々木 敏春 電気事業連合会 副会長、中部電力株式会社 常務執行役員
 杉森 務 石油連盟 会長
 ENEOS ホールディングス株式会社 代表取締役会長 グループ CEO
 竹内 純子 国際環境経済研究所 理事・主席研究員
 所 千晴 早稲田大学理工学術院 教授
 東京大学大学院工学系研究科 教授
 寺澤 達也 一般財団法人日本エネルギー経済研究所 理事長
 永塚 誠一 一般社団法人日本自動車工業会 副会長・専務理事
 中西 寛 京都大学大学院法学研究科 教授
 縄田 和満 一橋大学社会科学高等研究院 特任教授
 西澤 淳 三菱商事株式会社 常務執行役員 天然ガスグループ CEO
 早川 光毅 一般社団法人日本ガス協会 専務理事
 原田 英一 一般財団法人石炭フロンティア機構 副会長
川崎重工業株式会社 常務執行役員
 平野 正雄 早稲田大学商学学術院 教授
 廣瀬 陽子 慶應義塾大学総合政策学部 教授
 二村 睦子 日本生活協同組合連合会 常務理事
 中原 俊也 石油鉱業連盟 副会長
 JX 石油開発株式会社 代表取締役社長
 細野 哲弘 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 理事長
 宮島 香澄 日本テレビ放送網株式会社 報道局解説委員
 納 武士 日本鉱業協会会長、三井金属鉱業株式会社 代表取締役社長
 和賀 昌之 石油化学工業協会 会長 三菱ケミカル株式会社 取締役
 (上が委員だが日本のエネルギー供給利権者が勢揃い。学者も原発ヨイショグループだけで原発批判者は皆無)

 岸田文雄首相は、福島第1原発事故後は封印してきた原発の新増設などを進める方針に大転換、新計画に明記するかが焦点となる。推進派が大半を占める分科会の委員から早速、原発推進への回帰を求める意見が上がり、新計画が後押しする恐れがある。(山中正義)

 エネルギー基本計画 エネルギー政策の中長期的な方向性を示す国の指針。エネルギー政策基本法に基づいている。2003年10月に最初の計画が閣議決定された。およそ3年ごとに見直され、政府が目標に掲げる50年までの温室効果ガス排出ゼロを踏まえた電源構成などが示される。
 21年10月に閣議決定された現行の第6次計画では火力41%、再生可能エネルギー36~38%、原発20~22%、水素・アンモニア1%。

 ◆資源エネルギー庁「バランスのとれた委員構成だ」と反論
 エネ基は3年をめどに改定。政府は新計画を本年度内に決める方針を示している。初日から「大量の電気を安定供給できる」(黒崎健・京都大複合原子力科学研究所所長)など、原発の再稼働や新増設を求める声が相次いだ。

 欠席した委員の杉本達治・福井県知事も「将来の原子力の必要な規模とその確保に向けた道筋など原子力の将来像をより明確にする必要がある」との意見書を出した。
 議論の行方に影響する委員構成を巡っては、原発推進の委員に偏っているとの指摘があり、若者らでつくる環境活動団体が15日、経産省前で多様な意見を取り入れるよう訴えた。
 これに対し、資源エネルギー庁の担当者は「幅広いテーマを審議するのにふさわしい学識経験者や専門家が参加している。バランスのとれた委員構成だ」と反論した。

 ◆現行計画「原発依存度は低減」 → 岸田政権「最大限活用」
 2021年10月に策定した現行計画では、30年度の電源構成の目標を示し、うち原発は20~22%を占める。「可能な限り(原発)依存度を低減する」と明記し、増設やリプレース(建て替え)を進める文言は盛り込まれていない。

 だが、21年10月に発足した岸田政権は現行計画を反故(ほご)にするかのように、11年の東日本大震災前の原発推進に回帰している。22年6月に閣議決定した政府の経済財政運営の指針「骨太方針」でも、原発事故後では初めて「最大限活用する」と明記した。
 脱炭素社会実現に向けた産業転換などを議論する「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」では、首相自ら議長に就任。23年2月には、原発の60年超運転や次世代型原発への建て替えを柱とする基本方針を閣議決定した。

 今回の見直し議論では、40年度を見据えた電源構成など原発の位置付け以外にも、二酸化炭素(CO2)の排出が多い石炭火力の扱い、再生可能エネルギーの推進、人工知能(AI)の普及に伴う電力需要の増加への対応も焦点。電力の安定供給と脱炭素をどう両立するかも大きな課題だ。
 13日には、40年の脱炭素や産業政策の方向性を示す国家戦略「GX2040ビジョン」を年内にも策定すると発表。エネ基の改定と並行して、原発推進にお墨付きを与える懸念がある。

 ◆「原発リスクの影響を長く受けるのは若者だ」環境団体が訴え
 エネルギー基本計画(エネ基)の見直しが始まるのを受け、20~30代を中心とした環境活動団体のメンバーらが15日、経済産業省前で、原発と化石燃料に依存した現行のエネルギー政策からの脱却を呼びかけた。

 参加者は、分科会委員の大半が原発を推進する立場であると批判。「気候変動や原発リスクの影響を長く受けるのは高齢世代より若者だ」と、若者や女性、原発被災者らの声も聞くべきだと訴えた。
 また分科会開催が直前に公表されたことに「関係者だけで決めようとしているのでは」と批判。「安全な未来のため、原発や化石燃料でもうかる世の中を変えよう」と周囲に訴えた。

 デモを呼びかけた環境団体「350.orgジャパン」の伊与田昌慶さん(37)は「暮らしや環境に直結する大事な会議なのに、世の中の反応が薄い。再生可能エネルギーへの本気の移行を求め、危機感を持って声を上げていきたい」と話した。(鈴木太郎)

【関連記事】年間58万世帯分の電気が無駄になる? 再生可能エネルギー普及を妨げる「出力制御」が増えている
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/322674
【関連記事】「福島を忘れるな!」「たった12年で原発回帰か」
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/253428
【関連記事】「脱原発」から1年、廃炉が粛々と進むドイツ…日本も抱える共通の課題はどうなっている?
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/315624
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 引用以上

 資源エネルギー庁は、エネルギー政策への意見箱というのを募集している。
 https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/opinion/2024.html

 今後のエネルギー政策の検討に当たっては、できる限り幅広い国民からの意見を募集するべく、意見箱を設置することといたしました。なお、いただいた意見は、基本政策分科会において、随時参考資料として配付し、議論の参考とさせていただきます。

 と書かれているのだが、もちろんエネルギー基本計画審議委員のメンバーを見れば分かるとおり、いつもの見せかけのアリバイと体裁だけで、私が反論意見を書いても、まず、読まずにゴミ箱に捨てるだろうと予想したが、現実は、もっとひどかった。

 そもそも、意見の送信できないのだ。日本人が作ったとは考えられない意味不明な日本語で、
 【「1.氏名」はメールアドレスとして正しく入力されていません。】
 と表示されて、まったく送信不可能である。このサイトを作ったのは、おそらく日本語を研修していない韓国人か中国人だろう。ぜひテストしてみてほしい。
 つまり、意見箱には最初から誰一人、投稿を許さないのである。
 ちなみに、私がゴミ箱行きの運命を承知で書いた意見箱への投稿は、以下の通り。

資源エネルギー調査会に原発懐疑派、否定派は一人も含まれていないので原発推進御用会議と評価されていますが、人類における「哲学的な負の遺産」を理解できている人物も皆無のようです。

 2011年の原発巨大事故で約100万人の人々が故郷を追われて彷徨うことになりましたが、13年後の現在も10万人近い人が故郷に帰れないでいます。(福島県は住民票だけから3万人と発表しているが)

 核開発の歴史は80年あまりですが、ただの一度も核廃棄物の安全な処理に成功したことはありません。いわば、原発はトイレを作らないまま運用されてきました。
 プルサーマル使用済み核燃料は、地上で500年間のプール冷却保管が必要ですが、500年間の安定政権を人類が獲得したことはありません。江戸幕府の264年が最長で、政府が変われば、それ以前の政策が廃棄されるのが普通であって、使用済み核燃料の安全保管が政治的に継続される可能性は決して大きくない。

 まして戦争で政府運営民族が変わってしまった場合、(例えば漢族が日本政府を奪取した場合)すべての政策の継続性が保障されなくなります。
 核政策も大きく変わり、金のかかることは放棄するでしょう。彼らは放射能汚染によって日本民族に危険が及ぶことなど興味がないのです。

 冷却を放棄すれば、核燃料キャスクはひび割れやピンホールによって大量の放射性物質を環境に放出してしまいます。
 そんな、取り返しのつかない危険リスクを無理矢理産み出さなくとも、他の手段で、十分にエネルギー供給は可能です。
 政府は無制限のエネルギー浪費拡大を前提としていますが、むしろエネルギー使用量を現在の数分の一以下に抑制することが、真の文明であると言えませんか?

 ちなみに、リニア新幹線は、現行工事区間で30万キロワットの電力で稼働できるとの発表ですが、それは起動電力を含んでいません。
 リニアを運転するためには、100万キロワットの起動電力供給が必須条件になりますが、現行の電力では不可能であり、原発の再稼働と新設が必要になります。
 
 結局、リニアには交通手段としての社会的必要性、必然性は皆無であって、リニアを作ってしまってから、原発を再稼働、新設の口実にすることが目的だったと断言できます。
 ここまで、国民を欺してがむしゃらに原子力を推進すれば、核廃棄物汚染は、やがて地球環境を人類生存不可能なまで破壊するでしょう。
 「未来を開く明るいエネルギー」どころか、子供たちの未来を閉ざす、超危険な放射能遺伝子汚染をもたらす結果しか生まれません。

 なおゼロカーボンの理由もウソです。カーボンが消えれば生物が消えます。地球生物は、炭素循環によって成立しているのですから。
 二酸化炭素の温暖化への寄与は、現在の説明の5%以下であり、排出規制は完全に無意味であるとされています。むしろ、原子力温排水による海水温暖化効果の方が、はるかに地球温暖化に寄与すると言われています。

 地球は、マウンダー極小期による小氷期に向かっています。
 今は寒い5月です。たぶん6月も寒い。小氷期突入の2030年は全地球上が凍結することになります。
 二酸化炭素削減は、何一つ良いものを産み出しません。やがて化石燃料どころか、薪炭燃料、森林燃料まで禁止につながってゆきます。
 きっと地球の「炭素循環システム」に悪影響を与えるでしょう。

 この投稿は読まれずにゴミ箱行きであることを十分理解していますが、今後、原発推進者は、人類にとっての真の犯罪者認定される時代が来ていることをご理解ください。
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以上

 投稿すれば最初の数行程度、読まれてからゴミ箱行きと考えたが、とんでもない。投稿さえさせてもらえなかったのだ。
 まさか経産省の公式文章が日本語では解釈不能だったとは、私の予想の斜めはるか上を行った。

 私も最近気が短くなってきたので、自民党議員も役人たちも、まとめて国会前にギロチンを設置して、生首を白骨化するまで梟首する必要があるような気がしている。
 もう何を言っても無駄でしかない。彼らは耳を塞いでしまっているのだ。

 上にリンクした原発推進派のゴミどもは、原発産業からトリクルダウンする利権の美味しい汁に酔ってしまっていて、原発が地球の未来を破壊し、人類の未来、子供たちの未来を絶望に染め上げる必然性を、ほとんど理解できない。
 自分たちの目的(原発利権)を邪魔する連中は、情報を封鎖し、あわよくば皆殺しにしてやりたいと思っているとしか思えないのだ。

  人々が、なぜ原発に憧れ、推進したがるのか?
 については、結局、「科学技術教」ともいうべき、宗教的妄想から来ていると思う。
 宗教団体に「幸福の科学」というのがあったが、「科学」と名付けば、それが人類を救ってくれるかのような錦の御旗の幻想に浸ってしまって、科学の負の側面がまったく目に入らないのだ。

 「幸福の科学」も心霊現象を科学という幻想の光で照らせば、みんなの納得度が深まるだろうという思惑だったのだろうが、登場する前から高橋信次が大川隆法の登場を予言していたのはご愛敬だった。
 高橋は、大川のことを「金襴緞子に着飾った、真っ赤な偽物」と判定していた。

 日本の権威ある科学者だって、大川隆法と似たようなものだ。
 ノーベル賞1号の平和主義者=湯川秀樹だって原爆を開発していたことが分かっている。敗戦直前、彼はその証拠隠滅を図っていた。
 みんなイノベーションによって評価されることを望んでいたが、科学や開発のもたらす負の側面について触れた人はいなかった。

 まして、開発が産み出した負の側面の、尻拭いをしようとした人は一人もいなかった。
 核廃棄物は全人類の未来を閉ざすほどの有害性を持っているが、産み出せば必ず拡散する。どんなに安全に保管しようとしても無理なのだ。
 なぜなら、一つの危険なプロジェクトを完遂できる政府や組織というものが、人類の歴史上に存在できた試しがないのだから。

 また、自然界も、地球上のすべての事象を破壊し、攪乱し、転倒させる力が働いている。
 現在問題になっている、数日もすれば再び地球を向くであろう、太陽黒点AR3664は、はるかに拡大成長している可能性が高く、そうなれば、X100クラスフレアを地球に飛ばしても不思議ではない。
  https://swc.nict.go.jp/trend/sunspot.html

 この黒点の真の恐怖について、誰も語らないが、X100の磁場が地球を覆えば、誘導電流によって、ほぼ日本より北の電力がすべて失われる可能性がある。回復には数十年を要する。
 電力喪失で、一番恐ろしいのが、原発の冷却機能の喪失である。
 つまり北半球の赤道を除く大半の原発がメルトダウンを起こすのだ。
 それが意味するものは、放射能による人類滅亡である。

 ちなみに、キャリントン事象クラスのX40であっても、北海道あたりより北の原発のメルトダウンは免れないだろう。ロシアもカナダもアウトだ。今は静かに、人類の愚かさを滅亡のなかで見つめるときなのかもしれない。

 それは医療関係者に、「医療プロトコール」と呼ぶ、鉄板のような足枷がかけられ、「患者の病気を治してあげたい」する思いやり、意思を強力に阻んでいるからだ。

 医療プロトコル=議定・手順と訳されるが、医療には歴史的に、あるいは学問的に確立された方法論が存在している。もしも、医療が失敗して患者を死なせたときでも、プロトコル(認可された手順)を実行したと認定されるなら提訴されても責任を問われることはない。

 だから医療関係者は、プトロコルに強く依存する。ときにプロトコルが患者を死なせる可能性があっても、医師の頭の中は、治療手順を守ることが第一義となる。
 医療は医療プロトコルを実行するシステムであって、その結果、もしかしたら患者が治療できるかもしれないというのが医療の真実だ。
 プロトコルの基本は第一に検査による病名確定、第二に投薬・注射・手術である。
 これを「医療」と思い込まされている人が、医師や患者の大部分である。 

 私の母は、慢性肺疾患を患い長期入院後に、それまでいたジョイフル名駅を追われて名城近くの老人ホームに転院した。そこでも慢性的に肺不調が続いた。
 担当医は、医療プロトコルに従って95歳の母に肺穿刺細胞診を行った。そして4日後に死亡した。

 私は、これを聞いて、まともな判断能力のある医師なら、95歳で30Kgもないような瀕死の老女に肺穿刺細胞診を行うことは殺人に等しいことを理解しているはずだと思った。
 もしかしたら、ホーム側の意思として、検査に名を借りて母を死なせて追い出すことが目的だったのかもしれないと思った。
 介護にあたっていた妹も、心の底で厄介払いができたという安堵があったのかもしれない。金と手のかかる老人は、自分の両親であっても、早く逝って欲しいと思う潜在意識は珍しくもない。
 
 周囲にいるみんなの総意として、母親は無意味でしかない=つまり病気治療にひとつの価値もない肺穿刺細胞診によって処刑されたと私は考えている。
 世の中、瀕死の老人を介護しながら、「早く死んでくれたら」と心の底で願う人々は、いったいどれだけの割合に上るだろうかと思う。
 ほとんどの人が「タテマエ」やメンツ、社会常識の世界で生きているからだ。

 2014年前後のことだが、私が間質性肺炎=肺線維症を発症して、呼吸機能が半分に落ちてしまい、日常生活のあらゆる場面で息切れを起こして、自分の家もゴミ屋敷のようになってしまった。
 このとき自分に訪れる運命を調べていたとき、治療プロトコルを見て唖然としてしまった。
 ネットの情報によれば、「ブツブツバリバリ」という呼吸音を伴う肺線維症(IPF)患者の大半の余命は、発症から最大5年程度だった。普通は3年くらいで死んでしまう人が多い。

 私は、自分の運命を知って、かなり焦った。しかし、それまでの人生経験で医療の本質について強い疑問を抱いていたので、この情報を真に受けることはできなかった。
 特に、私は放射線生物学をかなり深く調べていたので、診療プロトコルの前段にある病名確定のための放射線検査に強い違和感を感じていた。

 そこには、約30ミリシーベルトの被曝を伴うX線CTや、スリガラス陰影確認のためのX線撮影、そして肺穿刺細胞診が認定診断のための必須条件と記載されていた。
 このデータがなければ、IPFとして認定されず、指定難病としての補助も受けられない。

 私は、ベルクロラ音という肺胞細胞が繊維化するときに出る呼吸音だけで、十分すぎるくらいIPF=肺線維症の診断が可能だと思うのだが、医師たちは、それでは納得せず、患者に大きな負荷を与えずにはおかない、視覚的に十分な特異性が見られる可視的なCTスキャンや細胞診を求め、それがなければ診断確定は不可能と主張していた。
 そこには、患者を治療するよりも、自分たちの学問的成果を確立したいという下心しか見えない。

 だが表向き、30ミリシーベルト程度の被曝であっても、実際には、転院する度や医師の興味本位(データ願望)によって、たくさんのX線撮影を重ねることが多いことを何度も経験している。だから、最悪100ミリシーベルトを超えてしまうこともありうる。
 医師の放射線リスクに対する認識の低さは、311フクイチ事故以来、あらゆる場面で思い知らされてきた。
 IPF患者は、未発症者の数十倍も肺癌発症リスクが高いのだが、この本当の理由は、X線撮影にあるのではないかとさえ私は疑った。

 肺穿刺細胞診は、ステロイド適応を確定するために必要だという。しかし、肺穿刺がサイトカインストームの直接の原因になって死亡してしまったIPF患者も非常に多いと記録されている。
 そもそも、私はステロイドをあまり信用していない。せいぜいムカデ咬傷くらいにしか使っていない。必ずリバウンドがあるからだ。

 「まるで検査に名を借りた殺人行為じゃないか」と私は思い、医療に依存すれば、治るものも治らなくなると確信した。
 公開されているアメリカなどの治験データでは、この種の疾患に本当に効果があるのは、呼吸トレーニングのようなリハビリであるとも書かれていた。

 私は医療の本質は免疫とホメオスタシスだと人生経験から確信していた。
 近代医療が確立するまでは、庶民の大半は、骨折事故でさえ自家治療し、ホメオスタシスに頼って生きてきたのだ。
 私は、当時の医療水準のせいで患者の死亡が多く、平均寿命も短かったという説明には、納得していない。もっと他の社会的要素があったような気がしている。

 患者に強い負荷を与える診断も、投薬も手術も、ワクチンもホメオシタシス免疫システムの前には、無意味で愚かな行為としか思えなかった。
 つまり、ほとんどの病気は医療に頼らずとも治る。医者に行くよりも、毎日8000歩を歩いて体液の循環を行い、太陽光を浴びて免疫を強化することの方が、診断医療よりも病気が治る可能性が高まり、価値が高いように思えた。

 当時、肺線維症治療の主流は、ピルフェニドン・ニンテダニブ・ステロイドだったが、どんな治療をしても進行性で、死を遅らせる効果しかなかった。
 唯一、延命に強い効果が確認されていたのが「呼吸トレーニング」だった。
 そこで、私は自分の呼吸障害について、一切医療に頼らず、ただ呼吸トレーニングだけに頼って、延命自家治療することを決意した。

 たぶん、このおかげで10年もの延命に成功していると思う。
 だが、肺線維症が進行性というのは自分の体で確認している。10年前の発症直後に比べて、現在は、ひどく呼吸能力が落ちて、5年前に歩けたコースが、まともに歩けない。

 とりわけ、年に一度くらい、例えば濃厚な黄砂の直後とか、ユスリカの死骸を吸い込んだり、排煙を吸い込んだときなど、ブツブツバリバリの間質性肺炎の炎症が再発することがあって、これが出ると、もうそれ以前の状態には戻れない。
 サイトカインストームを食い止めるため葛根湯や麻黄湯を服用しながら、どんどん悪化しているのを肌身で感じ、友人、知人に遺言を書いたりするのだが、とりあえず、必死になって歩き回り、死なずにはすんでいる。

 私は、交通事故や帯状疱疹のように手に入りにくい特殊な薬が必要なときを除いて、原則医療を利用することはない。
 医療体制に頼って病気を治すという考え方に、大きな疑問を抱いているからだ。
 病気になれば、診断し確定しない限り、治療が始まらないのが医療プロトコルだ。

 すべては既存の症例、知識のなかで定まった経験則が「治療手順」として確立されデータ化されている。それは、患者を苦痛から救うというよりは、医師や研究者の名誉やアリバイ証明を前提としているようにしか見えない。

 だから、私にとっての本当の医療とは山を歩き回って体液を循環させ、免疫を高める食事をし、ぐっすりと眠ることである。
 薬も必要最小限しか使わない。今使っているのは、痛風予防のアロプリノールやDHAのようなサプリ、ムカデやアブに噛まれたときのステロイド軟膏くらいだろうか?

 ピルフェニドンのような間質性肺炎治療薬を服用するより呼吸トレーニングの方が何百倍も効果があると確信している。
 これは辛い坂道を上って、思い切り呼吸することだ。私が発症した当時、メディアに出た肺線維症患者で、生き残っている人を知らない。みんな医療に頼ってしまったことが命取りだと思う。

 ただ自分とホメオスタシスだけを信じて、体液を循環させ、免疫を高めれば生き残っていられたのにと思わざるをえない。
 癌などの病気でも、私は医療に頼るつもりはない。肺線維症の肺癌発症率は健常者の20倍に及ぶデータがあるが、私には放射線被曝による「医原病」にしか見えないのだ。
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医原病
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E5%8E%9F%E7%97%85

医療行為が原因で生ずる疾患のこと。「医源病」「医原性疾患」も同義。
  1.臨床的医原病、2.社会的医原病、3.文化的医原病の三つの段階を経て、現代社会に生きる我々を侵食する病のこと(社会学者イリッチの提唱した概念。広義の医原病)

 古代ギリシャの時代より、医者が患者を害する可能性は知られていた。19世紀の西洋では医師が、細菌のことや消毒のことも知らず、細菌に汚染された手で患者や妊婦に触れたので、患者や妊婦への細菌の伝播が起こり、患者や妊婦は高い確率で死亡していた。現代の日本でも様々な医原病が起きている。

医療は他の様々な技術同様に、常に発展途上で不完全であり、医療関係者の意図にかかわらず、医療行為によっては患者を害する可能性がある。
医原病の中には発生とほぼ同時にそれと判明するものもあるが、発生から長い年月を経て医療技術が進歩し新しい見地が発見された後にようやく、従来の医療行為がなんらかの医原病の原因を作っていたと判明することもある。

原因としては、医療器具、医薬品、医療材料の他にも、医師による誤診、医療過誤(不適切な薬物選択、不適切・未熟な手術、検査など)、院内感染等々が挙げられる。(→#原因別)
また、社会学者イリッチによって、医原病とは臨床的医原病、社会的医原病、文化的医原病の三つの段階を経て、現代社会に生きる我々を侵食する病のこと、ともされている。

パストゥールが細菌を発見する以前、19世紀中ごろまでの西洋の医学会では、清潔や不潔という概念も浸透しておらず、消毒法も確立していなかった。手術に医師は血に汚れたフロックコートを着て臨むなどし、患者らの傷口は細菌に汚染された共用の「たらい」の中の水で洗われ、患者間での細菌の伝播が起こった。
医師のなかには「傷が治るためには膿がでることが必要だ」などと思っていた者も多かった。1867年の統計では、手足切断手術後の死亡率はチューリヒで46%、パリでは60%に及んだという。

お産についても当時は医師が、「死亡した産婦の解剖をして産婦の子宮からでる膿にまみれた手で次のお産に立会ったので、産道から細菌が入って子宮内感染症、敗血症になって(産褥熱)死亡する産婦が多数いた。
その死亡率は10%以上にもなった。イグナーツ・ゼンメルワイス(1818年-1865年)は、まだ病原菌などの概念が無い時代であったにもかかわらず、今日で言う接触感染の可能性、医師自身が感染源になっている可能性に気づき、産褥熱の予防法として医師がカルキを使用して手洗いを行うことを提唱した。だが、医学会はそういった彼の善意からの指摘を認めず、逆に当時の医師らは彼を迫害するような行動をとった。

1977年9月、ソークワクチンの開発者のジョナス・ソーク博士は、議会で次のように指摘した。
1970年代初めにアメリカで発生したポリオのほとんどは、アメリカで使用されているポリオ生ワクチンの副作用である可能性が高い。

つまりポリオ撲滅の功労者とも言われるソーク自身が、犠牲者を出し続けたポリオの原因が、そのワクチンにあると認めたのである。実際、アメリカ合衆国では生ワクチンが使われたためポリオが発生したが、フィンランドとスウェーデンのように死菌ワクチンを接種していた国ではポリオの発症はまったく報告されなかったという。

1976年にブタインフルエンザが大流行した時に行われた予防接種について、政府とマスコミが徹底的に追跡調査してみたところ、ワクチンが原因でギラン・バレー症候群(両足の麻痺や、知覚異常、呼吸困難などを引き起こす急性多発性神経炎)が565件も発生し、予防接種を受けてから数時間以内に30人の高齢者が"説明不可能な死"を遂げていたことが判明した。

太平洋戦争中、日本では腸チフス・パラチフスのワクチンは軍隊などでも接種され死亡などの事故が起きていたが、そのような事故は軍隊の不名誉として隠蔽された]。
1940年代後半には、種痘は実施後に脳炎を起こす事例が頻発することが医師の間では広く知られるようになり、「種痘後脳炎」と呼ばれた。その被害規模は無視できない数にのぼり、1947年と1948年の強力痘苗だけに限定しても、犠牲者はおよそ600人と推計されており、天然痘のこの2年間の患者数405人を超えてしまっていた。

日本においては、種痘事故や腸チフスの事故が多数発生していたころ、その事故数についての集計表は厚生省の机の引き出しの奥にしまわれ「絶対に公表しない、一番関係の深い人たちだけが見る」ことになっていたと厚生省防疫課にいた職員が後に語った。

1948年、京都でのジフテリア予防接種の時にジフテリア毒素により大規模な医療事故が起き、横隔膜麻痺、咽頭麻痺、心不全等の中毒症状が現れ、死亡者68名という結果になった。同年、島根県でも類似のジフテリア予防接種医療事故が起き15名が死亡した。

 1949年から1950年ごろ、日本では結核の治療法として肋膜外剥離合成樹脂球充填術がさかんに用いられたが化膿を引き起こし摘出されることが多く、後年高齢期を迎えるころには低肺機能となった人が多い。

 1956年、東京大学法学部長の尾高朝雄が「ペニシリンショック」で死亡するという事故が起き、報道機関で大きく取り上げられた。この事故をきっかけとしてペニシリンによるショック死は実はすでに100名に及んでいたことが明らかになり社会問題としても扱われることになった。

 日本では1948年の「予防接種法」以降、強制接種や集団接種が拡大していったが、その強制接種や集団接種が安全な方法で行われていなかった。一例を挙げれば1964年に茨城県で行われた集団接種では、不十分な問診、複数の人に対して針を変えずに接種、マスクをせずに接種、不正確な量の注入、などのやり方が行われていたらしい。
 複数の人に対して針を替えずに接種をする行為が蔓延していたことが日本でC型肝炎が多発した原因である、と考えられている。

 以下省略

 2022年2月末に、ロシアがウクライナを侵略し、ウクライナ戦争が勃発した。
 ウクライナというのが、どんな国家なのかについて、我々日本人の知識量は少ない。ユーラシア大陸の西側にある遠い世界でしかなかった。
 ウクライナの大統領であるゼレンスキーはユダヤ人である。

 現在のウクライナにおけるユダヤ人の総数は、全国民4200万人のうち、わずか十数万人程度とされている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E7%B3%BB%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

 しかし、ソ連崩壊前までウクライナはソ連の武器庫であり、核兵器の大半もウクライナで製造されていた。その企業関係者や研究者の多くがユダヤ人だった。
 ウクライナという国の支配階級はユダヤ人だった。この点については米国と似ている。
 ウクライナ紙幣には、ユダヤ人フリーメーソンのシンボルマークである「ピラミッドアイ」が鮮明に印刷されている。

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 このマークは、フリーメーソン(ユダヤ金融資本)が、国家経済を通じて、この国を支配しているとの宣言だともいわれている。
 だから本家のドル札には鮮明に、隷属国である日本の紙幣にはピラミッドアイがわかりにくく印刷してある。

 なぜウクライナがユダヤ人国家であるのかという理由については、欧州ユダヤ人の根源地がハザール国だったことが大きい。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%AB

 ハザールの領土
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 ハザール国は、黒海東岸にあって、現在のウクライナの大半が含まれている。領有は黒海東岸からカスピ海に至り、ジョージアやクリミアが中心地だった。
 ハザールの王は、AD800年前後に、イスラム勢力との軋轢から、国ぐるみユダヤ教に改宗し、以降、ユダヤ人を名乗り始めた。

 アクイタニア(アキテーヌ)のドルトマルが864年に書いたマタイ伝の注釈の中で、ハザールの改宗にふれているので、864年以前であることは確実であろう。
 アラブのマスウーディーはハザールの王(ベク)がハールーン・アッ=ラシード(在位:786年 - 809年)の時代に、ユダヤ教を受け入れ、ビザンツ帝国やムスリム諸国から迫害を受けて逃れてきたユダヤ教徒がハザール国に集まったと記している。

 つまり、ハザール人がユダヤ教に改宗してから、中東やバルカンで迫害されて彷徨っていたユダヤ人たちが、ハザール国に集まった。そのなかには、イエスが「マムシの子ら」としたパリサイ人たちが含まれていた。

 彼らは、旧約聖書でも禁じられている利子を取る金融を行ったので、嫌われていたのだ。後に、「金融ユダヤ」は、神の選民であるユダヤ人以外のゴイムに対しては、金利を取ることは正当であるとした。(口伝タルムード) 現代、ロスチャイルドの祖先にあたる人々だ。

 ハザール国はAD900年代に崩壊したが、自称ユダヤ人の集団は、「金融業」を生計手段として、全欧州に散った。
 ハザール由来のユダヤ人のことを「アシュケナージ」と呼んでいる。「欧州の金貸し」といえば、彼らのことを指している。

 欧州ユダヤ人の大半がハザール国由来であることは、人口比からも明らかだ。もしも古代イスラエル由来であるとすれば、ありえないほど多すぎるのでハザール由来以外の説明は不可能なのである。
 したがって、彼らはイスラエル由来の本当のユダヤ人ではなかった。

 ハザール人は、アシュケナジムと呼ばれたコーカソイド白人種だったが、本来のイスラエルのユダヤ人はモンゴロイドであり、現在のパレスチナ人のように黒髪と黒い瞳、やや黄色い肌を持っていた。
 本当の古代イスラエル人のことを「セム族の末裔」=スファラディと呼んでいる。人種的に保存されているのがバスク地方だともいわれる。

 現在の1948年に建国したイスラエル国の住民たちは、実は戦後、ホロコーストの恐怖から「カナンの地」といわれたパレスチナに欧州から移住した人たちである。
 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のウクライナにおいて多くのユダヤ人が虐殺された。
 戦後1959年のウクライナにおけるユダヤ人は84万人となり、1941年の人口から約70%減少した。

 1989年には1959年の約半分となった。共産主義体制の崩壊とともに大半のユダヤ人はウクライナを離れ、多くはイスラエルへ移住(アリーヤー)した。
 1990年代にイスラエルへ移住したウクライナ系ユダヤ人は約26万6,300人にのぼった。
 2001年ウクライナ国勢調査によると、10万6,600人のユダヤ人がウクライナに居住している。欧州ユダヤ人会議(EJC)によると、2014年時点で36万人から40万人のユダヤ人が在留している。

 つまり、現在、ガザの大虐殺を実行した、イスラエル人の相当部分が、ウクライナ由来のアシュケナージユダヤ人であることを意味している。
 故郷に残っているユダヤ人が、ロシアの軍事侵攻で虐殺されているのは皮肉なことだ。

 問題なのは、ウクライナを侵攻しているロシアである。ハザールの地図を見れば分かるように、ロシアにも大きな勢力圏があった。
 つまり、ロシア人の多くもハザール由来のユダヤ人である可能性が高いのだ。

 その証拠に、1917年のロシア革命の主力だったボルシェビキ、ソ連共産党創始者たちの大半がユダヤ人だった。
 レーニンもトロツキーもブハーリンもカメネフもユダヤ人であり、実はスターリンにまでユダヤの血が入っていた。
http://www1.s-cat.ne.jp/0123/Jew_ronkou/Jew_hakugai/rosia_yudayajin.html

 もっというと、共産主義理論を送り出した、マルクス・エンゲルスもユダヤ人だった。そしてロシア革命を経済的にバックアップした米国人、アーマンドハマーもユダヤ人だった。ロスチャイルドも支援した。
 つまり、ロシア革命とはユダヤ人の革命だったのだ。

 そして、現代イスラエルには、ウクライナとともに、旧ソ連白ロシアからも大量のユダヤ人が移住している。
 
崩壊前後のソ連からイスラエルにユダヤ人が大移動(原田 健男)2016年4月
 https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/33074/

 欧州だけでなく、旧ソ連邦から、どれだけの人々が現代イスラエルに移住していることか。彼らがガザ大虐殺の主力になっているのは、間違いないことだ。

 もっと凄いことに、実はウクライナ侵攻の主役であるプーチン大統領も、ユダヤ人であることが濃厚なのだ。
 プーチン大統領旗は、ロスチャイルド旗を使用している。

  ユダヤ人 プーチン大統領 2022年04月20日
  http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5917149.html

 プーチンは、彼がFSB諜報員から送り込んだ、キリル大司教のロシア正教長老派会議に頻繁に参加しているといわれるが、ロシア正教の中身は、ユダヤ教とほとんど変わらない。キリスト教とは名ばかりだ。
 ウクライナ軍事侵攻を積極的に支持するなど、ずいぶんと権力に都合の良いキリスト教である。

 本当に不可解なことに、ユダヤ人プーチンとユダヤ人ゼレンスキーが軍事対決をしている構図になっている。それを支援しているバイデンアメリカは、イスラエルのガザ大虐殺を支持している。つまりユダヤ人の権益のために仕事をしている。

 そしてウクライナ戦争で莫大な戦費がウクライナ人の命と共に浪費され世界中の兵器を消耗し、軍需産業を潤している。
 その軍需産業のほぼ全部が、ユダヤ人の経営によっている。
 以下に、リストがあるが、なぜか非上場の最大軍需企業ベクテルは隠されている。戦争火薬類の最大供給者であるデュポンの名もない。いずれもロックフェラー系列だ。
 https://toyokeizai.net/articles/-/59365

 なかには、ロックフェラーやビルゲイツがユダヤ人と無関係と信じている人もいるようだが、シオンの丘の大半をロックフェラーが所有し、MS経営陣の全員がユダヤ人である事実を知っておいた方がいい。
 アメリカの巨大金融資本で、ユダヤ人と無関係の企業など皆無である。

 世界は、ユダヤ人の手のひらの上で転がされ、人々の命と兵器が浪費され、ユダヤ人がガバガバと儲かる仕組みがあることを理解した方がいい。


 アメリカは、人間に対する愛のない国である。他国民なら核兵器を投下して数十万人規模の民間人大虐殺を行うことに何一つ躊躇しない。
 戦争であっても、民間人への大虐殺が戦略の一つとして実行されている。
 それは、ベトナム戦争やイラク・シリア戦争で実行された。
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 イスラエルによる偽旗作戦=ガザ大虐殺で、バイデンは、人道上の懸念を何一つ表明しなかった。「自分はシオニストだからイスラエルを全面支持する」と発言した。トランプもまったく同じだった。

 アメリカは、先住民大虐殺の歴史の上に、自国民に対してさえ民族差別意識の上に恐ろしい大量殺人犯罪を繰り返した。

 ① タスキギー梅毒実験
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%A2%85%E6%AF%92%E5%AE%9F%E9%A8%93

 タスキギー梅毒実験「タスキギーのニグロ男性における無治療状態の梅毒の研究」は、アフリカ系アメリカ人の人口比率が現在も圧倒的多数を占める (2010年国勢調査によると96%) アラバマ州のタスキーギで、アメリカ公衆衛生局が主導し1932年から1972年まで実施された梅毒の臨床研究である。

 この研究調査の目的は、梅毒を治療しなかった場合の症状の進行を長期にわたり観察することであった。この研究に参加した黒人男性には、連邦政府が提供する医療が無償で受けられると説明されていた。

 アメリカ公衆衛生局は、1932年にこの研究を開始した。実験に協力したタスキギー大学は、いわゆる歴史的黒人大学であった。
 被験者として登録されたのはアラバマ州メイコン郡の貧しい黒人小作農たち600人である。彼らのうち399人は実験開始前から梅毒に感染しており、201人はこの病気にかかったことがなかった。

 この実験に参加した者には、その見返りとして医療だけでなく食事や葬儀費用が無償で提供された。6ヵ月だけと説明されていた実験は、実際にはその後40年間にわたって継続された。

 もともと観察期間後には治療が行われる予定だったが、そのための資金提供は研究開始直前に打ち切られた。参加者たちには実際には治療が受けられないという説明もないまま実験は続いた。そもそも梅毒に感染している男性のなかで、それを診断結果として告知された者は一人もいなかった。それどころか抗生物質が梅毒の治療に有効だということが証明されてからも、ペニシリンの投与を受けた者は皆無だった。

 アメリカ疾病対策予防センターによれば、参加男性たちは梅毒や貧血、倦怠感など様々な症状を表わす「悪い血液」の治療をしていると説明されていた。「悪い血液」("Bad blood")とは、それが含意するあらゆる病の集合体であり、アメリカ南部の黒人社会においては最大の死亡原因を指す言葉として知られていた。

 この40年続いた研究は、その非倫理性から激しく批判された。研究者たちは、まさに自分たちが研究しているこの病気について1940年代にペニシリンが治療方法として有効であるということが発見されて以降も、あえて被験者には適切な治療を行わなかったのである。

 1947年には、すでにペニシリン投与が梅毒に対する標準医療になっていたことを考えれば、この研究に参加していた医師には二つの選択肢があったといえる。梅毒患者全員を治療してしまい研究を終了するか、比較群を設けてペニシリンの治験として実験を継続するかである。

 実際にはタスキギー大学の研究者は、ペニシリンの在庫もそれを患者に投与した場合の情報も持ちながら、どの被験者にも治療をおこなわずに実験を続けた。さらに、メイコン郡の住人であれば誰でも利用可能な梅毒治療プログラムについても、被験者が参加しないように、情報の遮断が行われていた。

 この研究は、数え切れないほどの公衆衛生局の職員が入れ替わりで監督者として関わりながら、1972年まで続いた。この年の11月16日にその迷走を暴露する内部告発者ピーター・バクストンが現れ、マスコミにリークを行った結果、ようやく研究はその終わりを迎えた。
 実験の被害者は少なくなかった。梅毒に感染し、亡くなった無数の男性、夫を介して梅毒に感染した40人の妻、先天梅毒で生まれてきた19人の子供たちはいずれも黒人であった。

 1997年5月16日には、アメリカ合衆国大統領のビル・クリントンが、この実験の被害者に対して合衆国を代表して公式に謝罪を行った。
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一部引用以上

 https://cellbank.nibiohn.go.jp/legacy/information/ethics/refhoshino/hoshino0052.htm

 https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v8/n1/%E6%98%8E%E3%82%8B%E3%81%BF%E3%81%AB%E5%87%BA%E3%81%9F%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AA%E4%BA%BA%E4%BD%93%E5%AE%9F%E9%A8%93/36374

 アフリカ系米国人が医療を信じられない理由 梅毒人体実験、麻酔なし手術、放射線曝露…黒人を搾取してきた「医療レイシズム」の闇
 https://courrier.jp/news/archives/227219/

 米国における人体実験と政策
 https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/tsuchiya/class/vuniv99/exp-lec5.html

 プルトニウムを注射する人体実験も…米軍が軍事研究していた放射性物質はどこまで広がった? 長崎放送 2023年10月20日
 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/788141?page=1

アメリカ合衆国における人体実験
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%BA%BA%E4%BD%93%E5%AE%9F%E9%A8%93

1945-47年、原爆開発のマンハッタン計画の一環として、プルトニウムの毒性や体への吸収率を調べるための人体実験が行われていた。
 コード番号「CAL1」が付されたアルバート・スティーブンス(当時58歳)は、サンフランシスコの病院で「胃がんで余命半年」と診断され、1945年5月、本人に無断で大量のプルトニウムを注入された。

 4日後、胃の3分の2と肝臓を切除する大手術を受け、患部は研究材料として持ち去られた。本人は1966年1月まで生き79歳で死亡、1975年、その遺灰は残存放射能を調べるためシカゴのアルゴンヌ国立研究所に送られた。ニューメキシコ州の地方紙アルバカーキー・トリビューンのアイリーン・ウエルサム記者が1987年に知り、6年がかりで被験者18人のうち5人を突き止め、1993年11月に報じた。

 1950年代-60年代 MKウルトラ計画 1971年8月 スタンフォード監獄実験
 ロサンゼルス・タイムズは、1950年代から72年ごろまで、核戦争勃発を想定した被曝兵士の継戦能力を調べる目的で、シンシナティ大学の研究者が治療費を払えないがん患者80人余に大量の放射線を浴びせる実験を行ったと1994年に報じた。

 当時、25レム(=250ミリシーベルト)以上の照射は骨髄に危険と考えられたが、一部の患者にはこの10倍も照射され、アメリカ国防総省への実験報告に「実験で8人の死期が早まった可能性がある」「200レム(=2000ミリシーベルト)までの被曝線量であれば継戦能力はかなり維持できる」と記されたという。

 同紙の2007年の報道によると、Eugene Saenger博士は、1960-71年、アメリカ国防総省の予算を得て、シンシナティ大学医療センターで、90人以上の貧しい黒色アメリカ人に対し全身放射線実験を行った。彼は同意書を偽造し、本人たちに知らせないまま100ラド(1000ミリシーベルトに相当)の放射線を照射した。その結果、激痛、吐き気、鼻や耳からの出血をもたらし、8~20人がこれにより死亡した。
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 一部引用以上、被験者の人種記載がないが、ほとんどの場合、黒人であった。
 アメリカは、被験者を欺す人体実験が大好きだ。実験に携わった科学者たちの多くはユダヤ人であった。アメリカの学問界を担うインテリ層や、大企業の経営者層の多くが総人口の2%にすぎないユダヤ人である。

 軍部でも、人体実験は大好物なので、第二次世界大戦後、極悪A級戦犯として死刑が約束されていた日本関東軍、731部隊の総司令官、石井四郎や内藤良一が、中国人への残虐な人体実験を重ねて得た資料を米軍に手渡すことと引き換えに、無罪放免、釈放された。

 米軍は、人体実験資料が喉から手が出るほど欲しかった。この交渉を行ったのは同じA級戦犯だった岸信介といわれている。
 岸は、石井・内藤らとともに、日本軍の麻薬売買責任者だった電通創始者、里見甫さえも釈放させた。このとき米軍に昭和通商の麻薬売買益、約6000億円も手渡したといわれる。

 アメリカが日本に原爆を二つも落とした本当の理由は、「戦争の終結」より、これも人口密集地帯に投下した核兵器の爆発実験結果が知りたかったということだ。
 またアメリカには、アジア人は白人に比べて価値の存在しない民族という認識もあった。だから戦争に勝利する目的で核兵器が使われたわけではない。
 というのも投下した1945年3月には硫黄島も陥落し、戦争の結着は99%ついていた。
 もう日本が反撃できる余地は存在せず、戦略的に核兵器を使用する理由はまったく存在しなかった。アメリカは新型兵器を生身の人間で実験したかったのである。

 ただアメリカ首脳を本気で怒らせたのは、陸軍登戸研究所が行った風船爆弾の投下だった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E8%88%B9%E7%88%86%E5%BC%BE
 登戸研究所が作り出した生物兵器(炭疽菌、ペスト、天然痘)は数十トンにおよび、風船爆弾に搭載されてアメリカ本土に到達したとき汚染するよう仕組まれていた。

 裕仁天皇はこれを拒否したが、もし使われていたなら、核投下だけではすまず、日本国民全滅もありえたかもしれない。
 ただ実際に使われたとしても、風船爆弾の米国到着率は1割以下で、他の9割は他国に落ちたことで、敗戦後の日本の地位は凄まじい地獄になっていただろう。

 アメリカが、これほど自国民、とりわけ黒人種、アジア人種を蔑視、差別した理由は、基本的にアメリカ国家を支配している民族がコーカソイド白人種であることだ。
 最初に、アメリカ東岸に渡来したのは、欧州、それも英国人が多かった。英国では1290年にエドワード一世がユダヤ人を追放したのだが、366年後(1656年)に、アムステルダムに追われていたユダヤ人たちが英国に帰還した。

 これを支援したのがクロムウェル独裁政権だった。この頃、英国清教徒=ピューリタンとユダヤ教徒に密接な関係が生まれていた。1600年代、ピューリタンは、北米のニューイングランドへの移住を加速させていた。
 
 ユダヤ人に「救世主」と称えられたクロムウェル
 https://www.gentosha.jp/article/19180/

 ピューリタンは渡米すると「プロテスタント」を名乗ったが、この頃には、ユダヤ教の教義である「神との契約の地」=シオニズムが芽生えていた。クロムウェルは、ユダヤ人を世界の隅々に移住させることが旧約聖書の契約を実現することになると考えた。
 ピューリタンには、たくさんのユダヤ人が含まれていたと考えられる。

 そもそもアメリカという国が清教徒によって作られたとすれば、その最初から欧州ユダヤ人と密接な関係を持ち、ある意味、「ユダヤ人によって産み出されたアメリカ」というような表現さえ可能になる。
 ニューイングランド移住は、1630年前後のことだが、1780年前後に事実上、アメリカが建国承認されている。
 この最初から、アメリカの国作りとユダヤ人が深く関係している。

 だが、ユダヤ人の宗教的聖典は、旧約聖書であると同時に、他の民族には隠されてきた「タルムード」でもあった。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5828398.html
 ユダヤ人の対人倫理感はタルムードの規定によっている。

 【 神はユダヤ人にすべての方法を用い、詐欺、強力、高利貸、窃盗によってキリスト教徒の財産を奪取することを命ずる。汝らは人類であるが、世界の他の国民は人類にあらずして獣類である。

 「汝殺すなかれ」との掟は「イスラエル人を殺すなかれ」との意なり。ゴイ(非ユダヤ人)、異教徒はイスラエル人にあらず。
 ゴイがゴイもしくはユダヤ人を殺した場合は責めを負わねばならぬが、ユダヤ人がゴイを殺すも責めは負わず。
 ゴイに金を貸す時は必ず高利を以てすべし。

 他民族の有する所有物はすべてユダヤ民族に属すべきものである。ゆえになんらの遠慮なくこれをユダヤ民族の手に収むること差し支えなし。
 ゴイに我らの信教を教える者は、ユダヤ人を殺すに等しい。もしもゴイが我らの教説を知ったならば、彼らは公然と我らを殺すだろう。

 ゴイが我らの書物には何かゴイを害することが書いてあるのではないかと聞いたら、偽りの誓いを立てなければならない。そして、そのようなことは誓って書いてないと言わなければならない。
 涜神者(非ユダヤ人)の血を流す者は、神に生贄を捧ぐるに等しきなり。】

 タルムードは、「ユダヤ人だけが神に選ばれた人間であって、他のすべての人々は、ユダヤ人に奉仕するためのゴイム(家畜)にすぎない」という教義で、ユダヤ教徒たちを洗脳しているので、人を人とも思わない民族的優越感に基づいた独善に貫かれている。

 だから、イスラエルが先住民であるパレスチナ人を平然と大虐殺できるのだ。
 また新型コロナ禍もワクチン禍も、まるで計算されたような彼らの主張である「人口削減計画」に沿っている。
 アメリカは、建国当初から、こんなタルムード選民思想に染まったユダヤ人に支配されてきた。

 アメリカという国は、FRBユダヤ人銀行を通じて、経済の上から下までを完全にコントロールされ、また日本がアメリカの属国として利用されているのも、この理由である。
 ユダヤ人(フリーメーソン)が経済支配を完了した国には、その通貨に「ピラミッドアイ」のマークが刻まれるという。(検索したら全部パチスロ画像にされていた)

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(左はドル札、次は千円札、モルガン硬貨、ウクライナ紙幣)

 3,3億人のアメリカ人口は、わずか600万人しかいないユダヤ人に経済の9割以上を支配され、軍や学問界も、すべて乗っ取られている。
 アメリカの巨大企業は、世界の巨大企業だが、そのほぼ全部の支配者がユダヤ人である。

 冒頭に掲げた非人道的な人体実験も、原爆投下も、アメリカを支配するユダヤ人が神の選民としてタルムードにコントロールされているとすれば、容易に理解できる問題である。
 それは白人種の性癖ではない、ユダヤ教の宗教的教義なのだ。
 ユダヤ人以外は家畜なのだから、人体実験しようが核兵器で皆殺しにしようが、神に許されているのである。

 むしろ、アメリカの支配者であるユダヤ人たちが皆殺しになったなら、世界はずいぶん平和になるかもしれない。
 実際に、中世以前の欧州では、聖書の否定する金貸業で食べてきたユダヤ人は憎まれ、ボグロムという恐ろしい大虐殺に遭い続けた。
 https://encyclopedia.ushmm.org/content/ja/article/pogroms

 もしかしたらナチス、ホロコーストもボグロムの一種だったかもしれない。

 ついでに書いておくが、コーカソイドユダヤ人を「アシュケナージ」と呼ぶのだが、これはAD800年頃から、黒海東岸にあったコーカソイド国家(クリミアからジョージア)のハザール国が、国ぐるみユダヤ教に改宗し、ユダヤ人を名乗るようになった末裔であって、パレスチナのホンモノのユダヤ人(スファラディ)とは無関係である。

 現在、世界がユダヤ人と認識しているのは白人種アシュケナージだが、ホンモノのユダヤ12支族の末裔は、黄色人種スファラディであり、そのなかには日本人になった者も多い。
 つまり、日本人の源流の一つである。
 ノアも息子のセムもモンゴロイドだった。イエスキリストもモンゴロイドで、日本人と同じ黒髪、黒い瞳だった。私は、彼らが縄文人の子孫ではないかと考えている。

 現代アメリカの支配階級は、間違いなくアシュケナージ・ユダヤ人である。
 

 奴隷制社会とは何だったのか?
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B4%E9%9A%B7%E5%88%B6

 元奴隷女性ハリエット・アン・ジェイコブズが記した『ある奴隷少女に起こった出来事』に、私たちは何を学ぶのか。VOGUE
 https://www.vogue.co.jp/change/article/vogue-book-club-incidents-in-the-life-of-a-slave-girl

  アメリカの各都市で”Black Lives Matter(BLM:黒人の命は大切)”を訴えるデモが広がっている。背景には構造化された黒人差別があり、それを遡るとアメリカの奴隷制度にいきつく。

 「奴隷制度」という言葉を見た時、多くの人が想起するのはアメリカ南部の大規模農場で綿花やサトウキビの生産に携わる過酷な労働に従事する黒人の姿だろう。こうした人々は鞭打たれ、動物のように売買される――小説や映画が繰り返し描いてきたシーンだ。

 こうした奴隷制度のイメージから、しばしば抜け落ちているものがある。それは、性暴力だ。
 本書『ある奴隷少女に起こった出来事』は、実在するアフリカ系アメリカ人による自伝である。彼女は白人男性の主人による性虐待、強姦を黙って受け入れる以外の選択肢がなかった黒人女性奴隷の絶望的な境遇を次のように記している。

 「もし、きれいな少女に生まれたならば、最も過酷な呪いをかけられて生まれたのと同じこと――白人女性であれば称賛の的となるうつくしさも、奴隷の少女に与えられれば、人生の転落が早まるだけだ」

 なぜなら、黒人奴隷の少女は人間ではなく、白人の主人の財産だったからだ。彼女が主人から何をされても当時の法律は彼女を保護せず、主人を罰しなかった。本書が描くおよそ200年前、アメリカ南部の奴隷州の法制度は、多くの白人男性を性暴力加害者にしたのである。

 白人の主人が女奴隷との間にもうけた「肌の色がまちまちな子ども」達がいることは、南部の家庭では当たり前だった、と著者は記す。それは、結婚に甘い夢を描いて家庭に入った白人の妻を「嫉妬と憎しみ」に突き落とす。
 女主人は怒りを夫や制度には向けず、女奴隷に対する虐待という形で表したという。

 かつて奴隷は合法的に「人間」ではなく「財産」だった。
 本書で「リンダ」の人生として描かれるのは、著者ハリエット・アン・ジェイコブズの実体験だ。リンダもまた、美しさゆえに不幸を背負った奴隷少女だった。家事手伝いに従事していた彼女は農場での過酷な労働はしなくてすんだ。

 一方で15歳頃から、主人から性的な嫌がらせを受け、愛人になるよう誘われ続ける。妻である夫人はそれを知って嫉妬に狂い、彼女に様々な意地悪を言う。リンダ自身は主人を生理的に嫌悪しており、いかなる誘いにも乗らなかった。

 当時、南部には自由黒人と呼ばれる立場の元奴隷たちがいた。白人の主人が人道的な見地から個人的に奴隷を解放することがあったためだ。
 また、奴隷がお金を貯めて自分自身で自分を買い取り、自由な身分を得ることもあった。リンダの祖母はそんな自由黒人のひとりで、孫たちを買い取るべく、貯金をしていたそうだ。また、同じ街には同情心から彼女を買い取ってくれようとする白人もいた。

 しかし、リンダに執着する主人は頑として彼女を売らず、愛人にする計画を進めていく。一計を案じたリンダは、別の白人男性の愛人となり、その子どもを身ごもることで主人を退けようとするのである。
 物語は、彼女が残酷で好色な主人の家から逃亡し、7年間ものあいだ、高さ90cmしかない、日が差さない屋根裏に隠れ住み、やがて北部に移住して自由を獲得するまでを描いている。

 奴隷制度は今でこそ、誰もが悪だと言う。しかし当時、それは合法だった。奴隷は「人間」ではなく主人の「財産」であり、その逃亡を助けることは他人の財産権の侵害とみなされたのである。このように、法が人の道に外れることを要求する時、あなたなら、どうするだろうか。

 時代を超えて読み継がれる本には、普遍性がある。本書は残酷な制度にもかかわらず、それに背いて、逃亡奴隷を助けた多くの人をも描いている。そこには白人も黒人も男も女もいた。リンダに隠れ家を提供し、食料を運び、危険を知らせた人々は、自身の行動が発覚した場合、おそろしい目に遭うことを承知していた。

 リンダを北部に送り届けた船の船長は白人男性であり、彼女に子守の仕事を与え、追手から守ったのは白人女性だった。最終的に、この女性は自分がお金を払ってリンダを買い取った後、彼女を自由にするのである。

 正義や倫理の観点から、このような行動を取る人がいる一方、黒人による裏切りもあった、と本書は記している。家族のように共に暮らした黒人奴隷を、経済的に困窮してくるとモノとして売り飛ばしてしまう白人もいた。

 私たちは本当の自由を手にしているだろうか。
 読み進めるうちに、考えずにはいられなくなるだろう。もし、自分が200年前のアメリカ南部で生きているとしたら、一体、どんな行動をとっただろう、と。

 もし、あなたが当時の白人女性だったとしたら、過去を語らない黒人女性を家に招き入れて仕事を提供するだろうか。もし、あなたが船や馬車を運転している白人男性だったとしたら、積み荷の中に隠れている逃亡奴隷を保安官に突き出すだろうか。それとも、知らぬ顔をして目的地まで運び、そっと逃がすだろうか。

 いちばん大きな問いは、もし、自分がリンダの立場だったら、ということだ。自分が人間ではなく「もの」「財産」として扱われる世界で、逃げたら殺されるような状況にいたら、どうしただろう。大嫌いな主人から愛人になれ、と迫られ拒み続けることができるだろうか。受け入れたら、それなりに安定した、奴隷としては恵まれた生活があるとして、果たして拒み続け、逃げる勇気を持てるだろうか。

 この本を翻訳したのは、英文学者や翻訳家ではなく、M&A(企業の買収・合併)に関する助言を専門とするグローバル企業で働くコンサルタントだ。もし、本書の購入を迷っている人がいたら、心を揺すぶられる訳者あとがきを、まずは読んでみてほしい。

 今の日本は、制度上は基本的人権が保障され、人が人を売買することはできない。教育を受ける権利や職業選択の自由もある。その一方で、多くの人々が気づかぬうちにグローバル資本主義に組み込まれ、市場原理によって、できることとできないことが知らぬ間に決まっている現状がある。制度上は自由なつもりの人々も、経済的な制約を大きく受けていることがある。

 BLMのデモを見ながら、様々なことを考えている人に、本書を読んでほしいのは、その問いかけが今に通じるものだからだ。今ある法律は、果たして公正なものなのか。もし、法や司法制度が公正でないとしたら、私たちはいかにして、それに抗うことができるのか。生まれつき変えられない属性によって、経済的に著しく不利な状態になっている人はいないか。

 そして、もし、制度が人の道に外れるとしたら、私たちはいかなる手段でそれを変えることができるのか。
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 引用以上

 「人が、他人に対して優位に立ち、その他人の人生を、暴力を使って自分に都合良く利用すること」
 利用対象の人の自由な人生を否定し、自分または自分の組織の利権のために利用すること……という意味を「奴隷制」の原点と認識するなら、現代における企業雇傭や、犯罪の相当部分も、実は「人を利用対象として見て、同じ人間として見ない思想」=奴隷制の上に存在していると考えることもできる。

 奴隷制というものは、「他人を自分の利権のために利用してやろう」と考えた瞬間に発生するものだと言い換えることもできそうだ。
 そして、アメリカや欧州では、200年前、それを国家が容認し、奴隷制を支援したのだ。人を私有財産として自由に売買することが認められていたのだ。

 そこには、欧州から米大陸に移住した人々が、先住民であるネイティブを実に2000万人近く虐殺して、土地を奪ったという歴史が前段にある。
 人の命を軽く見る思想の土壌がなければ、奴隷制など存在できないだろう。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%88%A6%E4%BA%89

 アメリカが日本に原爆を落とした本当の理由は、こうした先住民大虐殺の経験と正当化から来ているともいわれ、黒人やアジア人は同じ価値を持った人間ではないという価値観があった。
 ちなみに、メイフラワー号に乗ってやってきた欧州清教徒たちの正体は、実はキリスト教徒を装ったユダヤ教徒だったとの説がある。
 彼ら自身がボグロムという大虐殺ジェノサイドを逃れてきたのだ。

 奴隷制がなかった国家の歴史は存在しない。
 日本でも、奈良時代前後には明確な奴隷制度があった。それは魏志倭人伝にさえ出てくる。
奴婢という言葉が登場するのは、卑弥呼の墓に「奴婢」が殉葬されたという記述(「卑彌呼以死・大作塚・徑百餘步・徇葬者奴婢百餘人」)があり、権力者の死のために、人が命を無理矢理差し出さねばならなかった。
 また、魏への朝貢に「生口」という奴隷を送ったとの記述が出てくる。

中国における儒教の影響から、奈良時代「白丁」と称された階級が奴隷的身分だったともいわれる。白丁は朝鮮における奴隷階級の表現でもある。
 平安時代、貴族や豪族の荘園労働者の大半が奴隷的身分であったことは、「安寿と厨子王」のような物語からも伺い知ることができる。

 戦国時代に至っても、暴力的に駆り出された民衆が、領主のために強制労働を行わされたという意味では、当時の「領民」の地位は文句のない奴隷だった。
 しかし、日本の領民には「逃散」の自由がある程度あった。アメリカ奴隷は、逃げれば捕まって拷問を受け、また見せしめに殺害された。

 日本史上、最悪だったのは、ボルトガル宣教師、商人による日本女性の奴隷売買だった。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A5%B4%E9%9A%B7%E8%B2%BF%E6%98%93
 1500年代には、九州を中心に日本女性約50万人がポルトガル人によって外国に奴隷として売り飛ばされたという。

日本人女性は「奴隷」として海外に売りさばかれていた…豊臣秀吉が「キリスト教」を禁止した本当の理由
 https://president.jp/articles/-/59341?page=1

 当時、日本総人口は現在の10分の1、約1200万人だったので、当時、奴隷としてポルトガル人に連れ去られた日本女性は現在に換算すると実に500万人だった。
 九州では、若い女性をほとんど見かけなくなったと記録されている。
 女性たちをポルトガル商人に売り飛ばしたのは、実は、当時のキリシタン大名、大村純忠・大友宗麟・有馬晴信らだったらしい。今では人格者として美化されている高山右近や小西行長の名前も出てくる。

 なぜ女性たちを獣のように狩って、強制的にポルトガル人に引き渡したかというと、ポルトガル人がもたらした鉄砲と火薬が欲しかったらしい。奴隷がイエスの御心に合致したかという問いは、なぜか存在しない。
 当時のポルトガル宣教使は、カトリックのキリスト教を世界に普及するため、世界中に進出したのだが、実は、本当の目的は奴隷貿易であり、人類史上、もっとも悪質な奴隷商人だったともいわれる。

 江戸時代、初期は大名領主と領民の関係は、四公六民(収穫の4割を領主が取り、残りを生産者が得る)システムだったが、徳川吉宗が五公五民制度を導入し、以降は、百姓一揆が頻発するようになった。
 ちなみに、現代でも1980年代までは日本の税金は三公七民だったものが、安倍晋三による消費税10%導入によって、五公五民になり、日本国民の生活は格段に苦しくなった。安倍晋三と正社員制度を否定した竹中平蔵が、庶民の生活を破壊したと断定してもよい。

 ついでに書くと、こうした政府の横暴を糾弾すべきメディアの大半が、韓国人(両班系)によって支配されてしまっている。メディア韓国人(統一教会)は、自民党政権とべったり癒着し、この異常な民衆搾取が自民党によって行われていることを報道しないのだ。
 https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3NVDK1FNJYSFO?ASIN=4775508385

 この理由は、安倍晋三政権を作り、自民党を支えているのが、韓国統一教会であることによるものだ。統一教会が日本のメディアを通じて日本政治を支配しようとしてきた。広告収入を通じてメディアを支配している電通のトップも韓国人である。
 https://akisue-jp.hatenablog.com/entry/2022/06/09/225208

 少し話が逸れたが、「人を人として見ない」奴隷制の思想の上に、現代資本主義が作られている。大企業の従業員は、間違いなく企業利益のためだけに働かされている奴隷に他ならない。

 企業組織では、企業の金儲けだけが最大課題であり、労働者は将棋の駒か、家畜のような存在にすぎない。戦後、1980年代くらいまでは、労働者の生活を守ることを企業経営の目的にしていた人道的経営者もたくさんいたのだが、今は違う。
 とりわけ竹中平蔵が登場して、アメリカの新自由主義思想を日本に持ち込んでから、「企業は株主を儲けさせるために存在している」という思想が定着した。

 人間として生きている労働者の存在など、一切顧みられなくなった。金儲けのためなら、労働者の生活など、どうでもよくなった。だから、正社員を廃止して、首を切りやすい臨時派遣労働者に変えてしまったのだ。
 まさに、日本の労働者は、限りなく奴隷の地位に近づいているのである。

 今では、日本の労働者の半分が、臨時・派遣労働者に貶められている。
 これをやった最大責任者が竹中平蔵であり小泉純一郎である。ちなみに、小泉の実父純也も朝鮮人疑惑が囁かれている。

 竹中平蔵は、正社員制度を追放して、臨時派遣労働者制に切り替えたが、その派遣労働の最大企業、パソナの会長にちゃっかり納まった。自分が行った正社員追放で、自分が最大の利益享受者になったわけだ。これを「利益相反政治」と言う。竹中は歴史上、もっとも悪質な「利益相反=政商」と評されることになった。

 日本の労働者たちは、冒頭に紹介したリンダのように、経営者、主人に身柄を拘束され、不本意に性を貢ぐまでには至っていないと考えている人が多いが、実はそうでもない。
 不景気になり雇用主の価値が上がってくると、雇傭や給与と引き換えに、女性労働者に性を強要する経営者など珍しくないのだ。
  https://www.yomiuri.co.jp/national/20220212-OYT1T50342/

  https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a0b56497e2c64663012561d4a04196abb671b6fe

 社会の経済秩序が落ち込み(どんどん景気が悪くなって、人々が貧しくなり)、安定性が悪くなって道徳的価値観が殺伐としてくると、「何をやっても許される」と勘違いする人が増えてくる。
 そうなると最初に女性の性が狙われ、金による取引が横行して倫理感が貶められて行く。そして、同時に、人の命の価値が、際限なく下落し始めるのである。

 人々が貧しい社会では、金持ちや権力者の力が強くなる。何よりも資本家の力が強くなる。そして女性の性と人の命が軽くなるのだ。
 日本が「失われた30年」消費税による景気停滞によって、人々が貧しくなり、また竹中平蔵によって労働者としての権利を剥奪される時代になった今、まさに、人々の命の価値が薄くなり、限りなく奴隷制社会に向かって近づいていると感じるのは、私だけだろうか?

 奴隷制社会は200年前のアメリカの話だけではないのだ。日本は、まさに、どんどん奴隷社会に向かって人権も人の命も軽くなりつつあるのではないか?
 いつでも首を切られる臨時派遣労働というのは、私には奴隷制労働にしか見えない。
 そこには、リンダのように性を強要される雇用主の絶対的優位が待ち構えている。

 警察も、最近では、ほとんど被害届を受理しなくなったといわれる。つまり人々の人権を守らなくなったのだ。
 自分たちのメンツのためなら、どんなウソでもつくし、私が実際にその被害者になり、被害申告をウソと決めつけられ、危うく精神病院に強制入院させられそうになった。
 今の警察は、「街中で子供たちに声をかけた不審者がいた」という情報には、ひどく敏感になって出動するのだが、痴漢行為を受けたレイプされたという被害届を出しても、ほとんど受理しないといわれる。

 代わりに、「金持ちの家に泥棒が入った」というような事件では、全署を挙げて必死になって捜査し、金持ちの人権を守ろうとする。
 底辺に生きている人々の被害は、責任を問われるものでもないかぎり無視したがる。

 これは、道徳理念が死に、利権だけが重視される社会、人の人権や命が軽い社会になっていることを示している。
 この傾向の先には、やがて奴隷制社会の復活があると思うのは私だけなのか?

 人間にとって、生きて行く上でもっとも大切なもの、価値は何なのか?
 について、私なりの考えを、これまでもたくさん書いてきた。
 多くの人々が価値と勘違いしている「他人より秀でること」など、この社会の競争主義やコンプレックスのもたらしたゴミやウンコの類いであると私は思ってきた。

 他人から羨まれる人生が価値を持っているわけではない。本当の人生の価値は、死ぬときに自分の過去を振り返ってみて後悔しないですむ人生のことである。
 本当をいえば、実は私の人生は失敗だらけ、後悔だらけで、自分で価値のない軽薄で愚かな人生だったと思わざるをえない。
 他人に自慢できるものなど何一つない。恥ずかしいことばかりだ。

 もし私の人生に良いことがあったとすれば、それは他の人に笑顔を作り出したときではないかと思う。それは私に生きる喜びを与えてくれた。
 だが、実際には、それは少なく。私の存在が嘲笑や不快感による拒絶反応をもたらしか方が多かったようにさえ思う。
 だから、とても恥ずかしいのだが、私は意固地な人間なので、他人の評価よりも、自分の思いを貫くことで、他人に不快感を与え続けてきた。

 まあ、多くの人は、私に他人に評価されるだけの能力がないから、負け惜しみを言っているのだろうと思うにちがいない。
 実際それは当たっているのだが、しかし、私が独自に開発したものも実はたくさんあって、それを世に出して評価を受けたいとは思っていないのだが、もしかして世に出たら高く評価されるものもあるかもしれない。

 例えば、EM菌を利用した自己完結型トイレシステムを、私は20年間行ってきた。これは研究などと立派なものではなく、経過を見てきただけのものだ。
 システムがうまく稼働しているときは、私の排泄物は見事に分解され、悪臭は皆無であり、恐ろしく透き通った、もしかしたら飲めるほどの排水になって、畑を潤している。
 だが、ポンプストレーナが壊れたりでポンプが止まり、水質が悪化して汚泥が浮くような失敗も多い。

 しかし、このシステムは、自分の排泄物や生活排水を、まとめて浄化し、畑に送り込んで炭素循環に役立てることができる。
 一定の畑さえあれば、下水道を必要としない。また上水は井戸水を利用しているので、私の家では上下水道を必要としていない。
 畑と井戸とEM浄化槽と汚水の組み合わせは、もしかしたら未来社会に役立つかもしれない。もう20年間も大きな問題を起こさないで稼働しているのだ。

 とはいっても、私のシステムを評価してくれている人は皆無だ。まあ、ネット上の私には、もの凄い嫌がらせと悪罵嘲笑に溢れているから、多くの人が敬遠して近寄らないことが大きいと思う。
 今でも、以下のような嫌がらせ文章を公開している者がいる。
 https://note.com/love2mac2002jp/n/n5552218634f6
 https://twilog.togetter.com/Demayameyo/date-1023
 https://itest.5ch.net/test/read.cgi/eq/1636578868/682-n

 ほとんどは、自民党青年局あたりの原発推進派によるもので、私の反原発活動を貶める目的で書かれているものらしい。
 とくにlovemac=自称多摩美大卒、自称萩篤彦は、私のことを「中卒の馬鹿」と繰り返し罵倒してきて、その執着ぶりは凄まじい、異様なほどのものだ。
 相手にする価値はゼロの愚劣な内容ばかりなので、弁護士費用(50万円以上かかる)がもったいなくて放置している。

 まあ、自称萩篤彦の粘着嫌がらせを真に受けて信じる側も、相当に異常性が強く、心が荒んでいると思うので、説明したいとも思わない。lovemacを信じたければ、そうすればいい。
 私の人生を振り返って、自称萩篤彦のような他人への嫌がらせは、さすがにしたことがないので、私には彼らの精神構造が理解できないのだ。
 彼らは、いったい何を価値だと思っているのだろう。私への嫌がらせによって、私が不快な思いをすることが価値なのだろうか?

 私は、人生を振り返ってみて、自分が誰からも評価されず、尊敬されなかったことが、むしろ良かったのではないかと思っている。
 何か評判を得ていたなら、それを守るために私は自分に、他人を寄せ付けない壁をつくっていたにちがいないからだ。
 もしも尊敬されていたなら、私は増長し、ものごとの本質を見誤っていたかもしれない。

 まあ、この世で評価されるということは、たくさんの評判とか、権威とかの上に作られるので、権威も地位も皆無である、ただの世捨て貧乏老人である私が評価される前提が存在しないのだが。
 逆に、誰からも評価されず、何一つ守るもののない貧乏老人だから、好き放題に書けるのだ。

 今は、4つのブログを使って、毎日数千のアクセスを得ているので、たとえ社会的に評価されなくとも、読んでいただける人がいるだけで幸せを感じている。
 以前は一日1万近いアクセスがあったこともあるので、減って行くのは寂しいのだが。
 私は、ブログを書くことでささやかな生き甲斐を得ている。だから家族のない孤独にも耐えられる。

 こんな私が、70年以上にわたる人生を総括して、生きる喜びのエッセンスを抽出できたとれば、それは「相対する人の笑顔」だと、繰り返し書いている。
 人間関係における相手の笑顔ほど、自分を癒やしてくれるものはなく、また人生への意欲を生み出してくれるものはない。
 だから「人は笑顔を食べて生きている」と書いてきた。

 財産もいらない。名誉もいらない。地位もいらない。ただ「あなたの笑顔」が欲しいのだ。
 逆に、財産も名誉も地位も欲しがる人たちは、あまり笑顔を好きではなさそうだ。
 いつでも他人と自分を比較し、自分が他人より優位であることに自己満足したいから、他人を怒鳴りつけてみたり、嘲笑してみたりして、人の笑顔をこの世から消してしまいたいように見える。

 上にリンクした、私を誹謗して喜んでいる連中は、まさに人の笑顔が大嫌いで、他人を不愉快にさせることが、嬉しくて仕方ない人間性なのだろう。
 最近、彼が私の家に来たというので監視カメラを調べてみたらあった。白い立派な車に乗っていた。私のような古く汚いアルトじゃない。車には詳しくないが、マーク2かな? おかげで弁護士に頼めば身元が分かる。
 ああ、やっぱり他人を誹謗したがる人間性は、自分を飾りたいのだなと思った。

 なんで、私が「自分の人生を顧みて」なんて書き出したかというと、実は、ある霊能者が、「出会う人の未来が見えなくなってる」と言っていたからだ。
 同じことを、私も感じていた。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6126677.html

 私はかつて、自分の未来が漠然と見えていた時期があった。たぶん50歳くらいまでだと思う。十数年前から、自分の未来がどうなるのかについて、分かること、思うことがまったくなくなってしまった。
 その間、私は肺線維症という病気になって、死を覚悟する羽目になったから、いつでも死と向き合う日々を送ってきた。

 肺胞細胞が半分以下に減ってしまった(繊維化して役立たなくなった)ので、夜中に呼吸が苦しくなって起きてしまうのだが、山のなかを必死になって歩いていると苦しければ苦しいほど、寝ていて楽に呼吸できるので、毎日の呼吸トレーニングのおかげで生きているといえる。

 こんな風に追い詰められると、もう人生への執着は消えて、いつ死んでも構わないと開き直ることができる。
 だから、何が起きても医者にも警察にも頼らない。自分の人生の終わりは、自分で定めるということだ。
 つまり、酸素がなければ呼吸できなくなったなら、私は自分で自分を始末するだろう。
 毎年、少しずつ呼吸能力が劣化して行くことを自覚しながら、「まだ生きていられる」という感覚に私はしがみついている。

 ただ、私が願っていたことは、再生不能といわれた肺胞細胞が、毎日の苦しいトレーニングで、IPS細胞が生成されて失われた肺胞細胞を作り出してくれないかという希望だった。
 もの凄く苦しい急坂登攀の訓練で、もしかしたらIPS細胞が出てくれるかもしれないと考えていた。「肺線維症が進行性で、必ず呼吸能力を失って死亡する」という医学常識をなんとか覆せないか? 必死になって毎日をすごしているのだ。
 
だが、そんな私の運命の前に、もしかしたら、出会う人の大半が、この世から消えてしまうのではないかという問題が見えてきて、別次元の人生観を必要とするようになってしまった。

 私は、自分の人生経験から、「自分の未来を本当に産み出しているものは、自分のカルマである」と確信している。
 人生は「思ったことが実現する世界」であると考えている。だから、もし、これから大半の人々が死んでしまうとすれば、それは大半の人々が「死にたい」と願っていることを意味していると私は思う。

 もちろん、表に出ている意識ではない。心の奥底に隠れた深層意識が、「死にたい」と願っていれば、死をもたらすイベントが訪れるということだ。
 もしも、人々の大半が近未来に死ぬことが事実なら、それだけ、生きて行くのが嫌になっていることを意味している。
 社会の中で生活することに、希望を持てない人が大半であることを意味している。

 そんな視点で、この社会を俯瞰してみれば、多くの日本人が生きている喜びを失っていること。つまり笑顔を失っていること。
 社会全体に救いがなくなっている現実が見えてくるのである。
 人々は、真実の価値が分からなくなっている。