tmpブログ -83ページ目

十字軍 VS サムライ

11/5  ヨコハマ 晴れ

やっと晴れてくれました。

今日のメニューは燻煙が終っている2本のトリプルO のブリッジ台座加工です。
同時にブリッジの裏面に接着するローズ材+グランドアース用のブラス板も製作中。

同じモデルでもブリッジ台座厚が2本では異なっています。単なる個体差なのか製造年に依って誤差があるのかもしれませんね。また2本共にフレットファイリングでフレット上面の精度出しも済ませております。少しずつ楽器の完成度が高まって行きます。

明日はボールエンド位置変更とグランドアースを兼ねたプレートを内部に接合させるところまで進めます。

2枚目の写真はt.m.p 製のヴァイオリン。
ここまで1年近く掛かって製作して来たワタシの手工品です。本日はペグの作成と取り付け。
ギター系は金属ペグをセットするだけですが、1本1本手加工でセットして行く古典弦楽器は面倒です。

今月、サントリーホールでベルリン・フィルの演奏会があり、当日その楽屋に招待して頂いたので、お邪魔してこのヴァイオリンをチェックして頂く予定なのです。
こうした機会を頂けるのはホントに有り難いです。感謝。

とは言え、このヴァイオリンはまだ魂柱も立っていませんし駒の作成も済んでいませんので、必ず間に合う様に仕上げて行きます。

300年の歴史ある楽器に対して、燻煙処理、W・ラウンド指板構造、CF理論の導入の角ナット仕様の新しいヴァイオリンが、伝統の固まりの様な奏者さんにどう受け止められるか楽しみです。
古典楽器の製作家さん達にはその伝統的な作りから抜け出せないでしょうけど、ワタシはイノベーターですからね。

息子に「今度ベルリンフィルの人にヴァイオリンをチェックして貰うんだ」って言いましたら
「おーーーっ、すげえーじゃん!」と喜んでいました。なかなかいいレスです。
彼なりにそれがどういう事なのか理解しているのでしょう。
「みごとに散って来るわ」って言いましたら 
「散るんかい!」って突っ込んできました。(^ε^)

自分のオヤジが未だにチャレンジャーであることを息子は楽しんでいるみたいです。

とにかく、十字軍 対 サムライの対決みたいなつもりで、当日このヴァイオリン片手にノコノコ出かけて行くつもりです。
ギター侍が作ったヨコハマ産の楽器で十字軍ぶった切って来ますわ。

@ボロカス言われたら翌日は寝込みます。ぶはははー (^0^)b



$tmpブログ
$tmpブログ

足踏み

11/4  ヨコハマ 小雨

少し寒いです。しかも湿度が75%もあります。

これでは何も進められません。
トリプルO のチューンもブリッジ台座加工に進める段取りなんですが、3日間も掛かって施した燻煙作業ですっかり出来上がった個体の木部を、その一部分とは言え、この湿度の高い日に削る気にはなれないです。カラッと晴れた日に木工はやりたいものです。

で、今日は下地処理段階のU さんのフレットレス・ネックとRetroCity-LS のネックの下地塗膜研磨を行っています。ここまで大事に大事に作業を進めて来ましたから未完成とは言え、可愛いです。

単なるモノとは思えないですね、製作者としましては。 でもこの感覚が大切だと思っています。

$tmpブログ

終了報告  ベースの U さん

11/3  ヨコハマ 曇り

今日は巷は休日ですから街が静かですね。湿度が下がらず、燻煙は出来ません。

写真はネックの作り替えが終了した U さんのCS製ジャズベ。当初よりも一段弦高を下げて仕上がっています。単にサドル高を下げて弦高を下げるのと、今回の様に作り替える事によって最終的にブリッジ高は下げずに、弦高だけを下げる手法は手間隙が掛かります。
リペアーショップでは難しいんじゃないかな。実際にリフレットの方が作業的には楽ですね。

でもその違いは歴然としたものになります。
皆さんは、「うわ~ 3~4万も掛かるのかあ~」と、おっしゃるかも知れませんが、そのサウンドの違いを聴いたら納得せざるを得ないでしょう。
だって音楽家だったら高々3~4万でサウンドのグレードが高まるんでしたら、やるのが当然と考えるべきです。

U さん、お受け取りのご予定を連絡下さいまし。お待ちしております。

ンン? 考えたら皆さんは明日もお休みか・・う~ん、休みたいなあワタシも。

$tmpブログ


追記:また懲りずにLINE の首相官邸に提言を書き込んだ。
たまーに実際に人が目を通す可能性もあることを願って。小泉さんが首相の時には(国内の電源周波数を55Hzに統合する事の意味を提言した)少なくとも担当者から「貴重なご意見ありがとうございました」と短くも返事は来たのだ。

今回は原発の汚染水処理問題について。
汚染水処理がちっとも解決出来ないのは汚染水を水のままで扱っているからだと思う。
あの汚染水に凝固剤を使って一旦、固形物にしてしまえば水の状態よりもずっと扱い易くなると考えられる。
更にはその固形物にした状態で火山の煮えたぎる溶岩の中に放り込んだ場合、放射能がどうなるのかワタシには分からないが、自然界の力に頼る形でより良い結果が得られる可能性もあるのだから是非、試験してみて欲しい。少なくとも今のタンクに溜め込んで行く方式では先が無さ過ぎる。

と、書き込んだら、また速攻で送信されて来た。新しい首相官邸クイズが・・・やっぱり 絶句。

 学業優秀なるバカ

11/2  本日2件目

LINE 上に「首相官邸」なる公式アカウントがあったので、早速「水圧発電」に関する提言を書き込んだら、速攻で既読表示が出て、あっという間に書き込みが来た。

案の定、その内容は政府官邸からの発信ニュースだ。こちらの書き込みへのレスでは全くない。
単に機械的に自動返信されてくるだけのものだ。

あ~あ、やっぱりな、ポーズだけで国民の声など聞く気もないのか。
ソレでもめげずに再度送る。
「膨大なエネルギーが使われないまま海中には存在する。それが水圧。
圧力を受けると起電する圧電装置を大型化して海中に沈めれば、その深度によって増々強大なエネルギーを抽出する事が可能な筈。それは無害であり全世界のエネルギー問題の最大の救世主に成りうる可能性がある。それが完成すれば単にエネルギー問題の解決だけでなく、水圧発電のノウハウを世界にニッポンが供与出来る。恐らくそれは大きな国益ともなるだろう。だから、一刻も早く国を挙げて研究機関を設けて水圧発電の研究開発を初めて欲しい」

この以前からのワタシの発案を再度送信後、やはり即、既読となり、即返信が来た。

「さて、歴代の総理大臣の中で・・を行ったのは誰でしょうか?」
なんと、総理官邸からのクイズである。(w_-; くっだらねー

結局のところメッセージを送る側も受ける側も単なる一方的なやり取りにしかならないのだ。
いったい首相官邸の誰がこのアカウントを担当してるんだ? 
これじゃまるっきり LINE アカウントを設けた意味なんかないじゃないか。(`×´)P 

最初から国民の声など聞く気もないのなら 税金で LINE などやるな!
高学歴の頭の悪いアンポンタン!メラメラパンチ!

経過報告 ベースの U さん

11/2  ヨコハマ 曇り空

朝から曇っています。でも Tさんのマーティン000-EC の燻煙は今朝方無事に終了出来ました。
非常にいい状態に出来上がっています。
若干のトップ変形もこの燻煙処理で繊維強度が高まり今後これ以上の変形は無くなるでしょう。

まずは既に燻煙が終了しているMさんの同モデルからブリッジ台座の段差加工へと進め、仕上がったらT さんの個体の加工作業へと順次進めます。

更に追加でHU さんからも同じモデルで同じチューン内容の個体が持ち込まれておりますが、今日は小雨も降りそうですから行わずにより乾燥した晴れ日に燻煙処理からスタートさせます。

早い話し、現在同じ000モデル3本が同じ内容のチューン依頼で作業していることになります。
これで今年だけでマーティンのトリプル0のチューンは5本目、いや6本目かもしれません。

1枚目の写真はU さんのCS製JBのネックで本日一杯まで塗膜の乾燥待ち。明日にはセットアップして完成させる予定です。お楽しみに。

写真2枚目は Retro City の特殊仕様のネック。
まだまだ下地処理。カッティング・マスターの名に相応しい設定通りに加工を行いましたから、ネックの仕上がり具合はバッチリです。信じられないくらい手にフィットするグリップに仕上げてあります。
たぶんこのネックを握った奏者さんは「こんなに手に吸い付く様なグリップってあるんだ!」って思われる筈です。 だって、そう感じて貰える様に削りましたからね。(^ε^)b

$tmpブログ
$tmpブログ

誰為に鐘は鳴る

11/1  出たっ11月。 ヨコハマ 晴れ

今日も燻煙処理を行いつつ塗装。
メインは Retro City-LS 用のネック。本日は生地加工を完成させ下地処理をスタートさせています。

同時にワタシの苦手な経理処理の日でもありましたので、根性がいつも以上に必要でした。
得手不得手があるのも人間の証拠でもあります。だからこそ世界は本来丸~く収まる筈ですね。

争うのではなく補い合うのが本来の人間の姿でしょうから、それを基本に考えればいい筈。
自分の事と相手の事とを常にバランスさせて事を考える。

想像力に欠けちゃってるのかな、今の世界は。
自分の得になる事だけを考えて生きるなんて、その先に喜びが待ってる筈は無いのにね。
お金しか信じられない人達って 何かが欠如している故でしょうから
そう考えたら可哀想ですよね。お金に操られて生きてる様なモンです。

このギターが完成したら奏者がどんなに喜ぶか、そこだけを考えて創り出しています。

こんなワタシでさえ、きっと神様は人の役に立つ何かを与えて世に出してくれてる筈ですから、
それを全うしたいですし、そう生きればいいんだといつも思っています。

明日も晴れるといいですね。(^~^)

$tmpブログ

経過報告 ベースのUさん

10/31  ヨコハマ 晴れ

ついに10月も終わりですね。早いわホント。

相変わらずの連日燻煙処理とともに本日は U さんのカスタムベースの塗装。
同時にフェンダーCS製ネックの作り替えの塗装も進める事が出来ました。

そして試作品のRetro City-LS /カッティングマスターのネックも生地加工を進めています。
このネックは昔のFJ製のストラトネックを元に徹底的に作り替えているものです。
個体的に良い素材でしたので、いつか使うつもりで長年寝かしていた素材で、既にCFSのフレット溝加工済み。
今回はネック端末厚設定変更とスロープヘッド化の為にヘッドとネック端末に接ぎ木しています。

$tmpブログ
$tmpブログ

終了報告  大阪の I さん

10/30  ヨコハマ 晴れ

今日は燻煙処理を行いつつファイアーバードのセットアップを終了させています。

実は話すべきかどうか、多少悩んだのですが、やはりお伝えしようと思います。
それは以前も触れましたが質量のあるペグの付いた楽器のネックの湾曲化についてです。

写真1枚目はこのファイアーバードに採用されている専用ペグです。
実はこのペグは最重量ペグなんです。通常のクルーソンタイプのペグは1セットで130g程度なんですが、このペグは340gもあるんです。なんと2.6倍の重さ。ペグ単体で言えばクルーソンタイプのペグの15ケ分の重さがこの1セットであるんです。
クルーソン2セット半の重さですからまさに横綱級。

本体の写真で、ちょっと見には気付かれないかと思いますが、やはり右利きの楽器ですからネックは1弦側に曲がってしまうんです。それをこの個体は割と近年に行ったと思われるレフレットの際に、どうやらカーブしていた指板をフレット仕上げのエッジの直線出しの際に削った様子です。

それで見た目には割と真っすぐなネックにはパッと見は見えるんですが、実際には本来のネックセンターから1弦側に1.5㍉は最低でも首を振ってます。
フレット上でも1フレットから最終22フレットのセンター間の距離が1弦側よりも6弦側の方が若干長くなっています。これはカーブを描いている証です。

そこで、正直ワタシもこうした楽器の音程ピッチの悪さは気になって仕方無いんですが、(まあ、それだからこそサークルフレッティングを考案し具体化したんですけどね)それを少しでも解消するには今回はブリッジのセンターを少しだけ6弦側に振ってやることで、実際にカーブした平行フレッティングの狂いを少しでも気にならなくする手段を取っています。

実際にもう指板自体は残念ながら曲がっちゃっているワケですから、そこを悔やんでも仕方無いので、それを少しでもそれが気にならない様にしたと言う事です。

こうした部分は I さんが気にされない様に黙っている事も出来ましたが、もし仮にこの楽器をどこかのリペアーショップに持ち込まれた場合、経験と知識の足りないリペアーマンでしたら「あれ、少しブリッジが6弦側に寄ってるなあ、直さなくちゃ」と言う事になり兼ねないからです。
折角少しでもピッチの狂いが気にならない様にしたのに、直されたら更にピッチ感は悪化しますからね。

と、まあそんなワケでして実際の状態をお話しする事に致しました。
そもそも I さんはギブソン系のミディアムスケールは自分には合わない、とおっしゃっていた方なので、たぶんファイアーバード自体が好きなんだろうな、と察して、これ以上コストを掛ける事はせずに仕上げてあります。

重量のあるペグは楽器の表現力が劣りますので割と無表情な傾向が有りますが、少なくとも今回は元よりも軽量なチューン0ブリッジに変更していますので以前よりは音も締まり表情も付き易くはなっています。
取り敢えず、今回はこれで返送させて頂きますので明日のお昼の便でお受け取り下さいませ。
ご依頼ありがとうございました。


$tmpブログ
$tmpブログ

経過報告 大阪の I さん

10/29  ヨコハマ 10 時頃から雨降り

今日は雨降りと言うので、日曜から行っていたファイアーバードの燻煙処理を昨晩は徹夜で行い朝9時に終了。
写真は全体を水研磨して、かなりズレていたブリッジスタッドを埋木した直後のショットです。
まだ艶だし研磨が終ってませんのでマッドな状態です。

この個体には全くシールド処理がなされていませんでしたのでコントロール内部だけは処理をしておきました。あまりシールドし過ぎるとハイが死にますからね。
それから I さん、ボリュームポット2ヶが怪しい感じでしたので新品に変更しておきます。その分見積もりプラスになります。ご了承下さいませ。

こうした古めの個体は長い間に付着した皮脂やタバコの煙や手垢だらけですが、燻煙処理を行いますと木の繊維の結びつきが強固になって木の響きが向上するだけでなくて、濃い煙に長時間覆われて雑菌がみんな死んでしまいますからこの個体は清潔そのものです。
楽器って雑菌の巣みたいですからねえ。
更に燻煙後の表面研磨でこびり付いていた汚れもかなり落ちてますから、お清めしたようなモンですね。

どんどん作業を進めたいところですが、この雨を避ける為に久々に徹夜をしたので、さすがに眠いしクタビレ気味。集中力が低下してますから今日はここまでで身体を休めます。
明日からMさんのトリプルOの燻煙ですから体力を戻さなくちゃいけません。

しかし毎月やって来る支払い日はアタマが痛いですねえ~ 
仕事を一生懸命やってても楽器が完成するまで代金頂けないのに請求だけは前倒しでやって来る。

ニュースで みずほ銀行の頭取の年収が1億円オーバーだと耳にした時は深~い溜め息が出ましたね。
個人事業者に貸す金はなくて、ヤクザにはバンバン金貸してる銀行の親分の年収が1億だと~
(`×´)   いっぺん燻煙庫に入れて悪い菌 取ったろか!   あ~ もう寝よう おやすみなさい。


$tmpブログ
$tmpブログ

経過報告 ベースのUさん

10/28  本日2件目は

ベースのU さんのカスタムオーダー・ベースの塗装下地処理進行具合と、同じくCS製のジャズベ・ネックの設定変更の報告です。

ここまでカラッと晴れてくれますと本当に助かります。
燻煙処理作業も昨日から続けて行えておりますし、こうして塗装も進められますからね。

ネックの設定変更は端末部の設定変更と合わせて、折角ですからグリップ変更も行っておきました。
手に吸い付く様な心地よいグリップ形状で生地加工仕上げを行ってから下地塗装のコーティングまで進めています。

Retro City-LS/カッティングマスターも下地の続きコーティング。
カラーリングはワタシの大好きな昔のフォードのピックアップトラックに塗られていた薄めのグリーン・メタリックにするつもりです。ピックガードはホワイトパールか薄茶ベッコウだな。

この試作モデルが完成したらギターの西薗まりさんに試奏貸し出しする事になっています。
まりちゃん、気に入ったら買ってね。(^ε^)

彼女は少なくともグルーブしたカッティング・プレイさせたら、たぶん日本でナンバーワン女子でしょう。彼女ならアメリカでも通用すると思います。
それに彼女の様にE・ギターを弾く姿が様になってる女子ってなかなか居ませんしね。

$tmpブログ
$tmpブログ
$tmpブログ