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久しぶりの塗装

10/17  ヨコハマ 快晴

雲は多いですがよく晴れてます。早朝から湿度が低いので久しぶりに塗装作業。

U さんオーダーの55B-4/FL は引き続き下地作りです。前回作った下地面の表面を研磨してならしてからシーラー・コーティングです。当分この作業の繰り返しですね。

S さん用のエレガットは結局殆どのネックグリップ部分を削り修正してしまいました。
ネックはずっと奏者が握り続ける部分ですから演奏に集中出来るスムースな形状でなくてはいけませんからね。

削り修正後に着色と下地を一膜コーティングして、この後に燻煙処理に入れて安定化させます。
こんなに気持ち良く音が抜けるエレガットには ちょっとお目にかかれないでしょう、と言うレベルまで持ち込みます。S さんお楽しみに。

もしこのエレガットを S さんがお気に召さなければ、オープン販売します。

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 個別報告 ギタリストのS さん

10/16  ヨコハマ 曇り空

予想よりも関東圏の台風の被害が小さかった様子ですが、その後のニュースでは残念ながら伊豆大島で何名もの犠牲者の方がおられる様子です。心よりご冥福をお祈りします。

心配していたtmpのテント作業場は何とか強風に耐え切ってくれました。そこは一安心。

台風が去って今日は晴れ渡るのかと思いきや、そーウマイ事にはいかず曇ってます。それでも湿度が50%切ってましたので S さんご依頼のエレガットのチューンをスタートさせております。

写真はスパニッシュなエレガットをご要望の S さんの為にセレクトしたオルテガ社のエレガットでベリーウッド材(プライウッド)仕様という珍しい個体。

ご本人はシープレス(糸杉材)サイドバックの仕様をお望みでしたが、エレガットですからピエゾが仕込まれた楽器はヌルい鳴りに成る事を考慮しますと、シープレスよりも腰が強くて張りがあるベリーウッドのサイド・バック仕様のこの個体をセレクトしました。
材自体に腰とパワーがありレスポンスにも優れています。やはりこの仕様で正解でしたね。

ご多分に漏れず、市販品のネックのグリップはどーにもしっくり来ませんから削り修正を加えています。少しずつ削り修正を加え確認しながらグリップを仕上げて行きます。写真右

この後、燻煙処理に掛けますが、その他の作業はフレットファイリングとWBH のサドル&ナット加工作業が控えています。勿論グリップ変更したネックに塗装も行います。 

S さん 少し予算オーバー気味ですが、取り敢えずお楽しみに。

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この台風は や・ば・い ヤバ過ぎです

10/15  ヨコハマ 雨降り

いや~今回の台風はちょいとヤバそうですねえ。

そこで朝一でホームセンターへ鉄製の長い杭を買いに行って、外のテント作業場を丸ごとロープでくくって地面に打ち込んだ杭にくくり付けて台風対策。

前回の大きな台風の時はテント作業場で作業をしてたのですが、強風で一瞬テントごとフワッと浮きましたからね~焦りました。で、今回は吹き飛ばされない様に強化しました。何とか耐えて欲しいです。

写真は作業が全て終了したOさんの335。
ご指定のヤマトさんの営業所止めで本日発送致します。
この335は今回は指板修正&リフレットは行っておりませんので指板は少し捩じれたままです。
まあ殆どのギブソンは経年変化で多少はヘッドから捩じれてしまっているのですが、次回に指板修正しましょう。
@トラスロッドの上閉め構造はネック強度の劣化を招きネックのねじれの要因でもあります。
 ギブソン社にも是非、ロッド端末閉めへの変更を望みたいですね。

また、既にお送りしている CCR と比較するとパワーも音抜けも劣りますが、それはピックアップをt.m.p 製に交換すれば解消出来ます。本体自体は今回のチューンで気持ち良く鳴り響いてます。でもチューンの本格的な成果が出るのは12月からでしょう。更に鳴る様になりますからね、お楽しみに。

Oさん、お待ち頂きありがとうございました。
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また台風がやって来る

10/14  ヨコハマ 快晴

折角の連休ですが、明日から台風の影響が出だすと言うので、せっせとアッシュのボディに目止めの刷毛塗り。塗っては表面を研磨し、また塗っては研磨をする作業を導管が埋まるまで繰り返します。

導管が埋まったら全体をシーラーでコーティングして、それをまた研磨して全てが平に整ったら下地が完成となります。塗装作業の7割近くはこの下地作りの作業なのです。

台風が来たら、また暫くは塗装が出来ませんので作業の段取りを一部変更して、この下地作りを最優先で行っています。その結果、連休など名ばかりのモノになります。
製作家の人生は作業が何よりも優先されます。それが嫌だったら辞めるしか無いですね。

昨晩は友人達と楽しく焼き鳥屋で食事会を楽しみましたから、それがワタシの僅かばかりの休養でした。 明日の火曜日からは335のセットアップ作業に戻ります。



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 経過報告 U さんの55B−4改 FL

10/13  ヨコハマ 快晴

本日は段取り上の都合で U さんの55B-4改 FLの下地塗装。
周囲は連休中ですから刷毛塗り作業。湿度が低く良く晴れた日はこうした作業に向いているのです。

今回はライトアッシュ材のボディですので導管が深い為に下地作りはバスウッド材などに比べて倍近い手間隙が掛かります。

こうした導管の深い素材は途中までは刷毛塗りで目処めして、途中からシーラー吹き付けです。
まあ、当分の間は下地作りですね。

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 経過報告 岡山市のOさん

10/11  ヨコハマ気持ちの良い晴れ日です。壮快。

本日は早朝からの燻煙処理を終えたOさんの335 を水磨研磨して楽器に付着した煙の脂を落しながら艶だし研磨。
燻煙により塗装の色合いも深みが増すので 磨くとまるで新品みたいに輝いてます。

そして次の作業のフレットファイリングを済ませてからピックアップ・アッセンブリーを元に戻す作業まで進める事が出来ています。このタイミングでポットや SW などをボディ内に組み入れる前にパーツ洗浄を行ってから戻します。

燻煙時には一旦全てのパーツを取り外して、終了したら再度組み上げる手間隙が掛かります。特に
335 やフルアコなどの箱モノは内部配線を引き出したり再度組み入れたりする為に、燻煙処理料金も¥8.000 程割高になっています。

また、以前にもお話しした事ですが、グローバー製の重いペグを付けた楽器は10年程するうちにネックが1弦側にカーブしてしまいます。既にこの335 のネックも2ミリ弱1弦側にカーブを描いています。
ワタシが軽量なペグを採用するのも音質面だけではなく、重いペグを取り付けるとネックがカーブしてしまい音程/ピッチが狂いを生じるからです。
通常の楽器はただでさえサークルフレッティングではないのでピッチがゆるい上にネックが曲がる事で更にピッチが合わなくなってしまうんです。

新品の楽器でしたら木部が落ち着いて安定するまでに15年程掛かりますので、その間に徐々に曲がって行って木がそこで落ち着くので、一度曲がってしまったらもう元には戻せないです。
重量のあるペグを装着している方は要注意です。*ベースの方が更にカーブし易いですからね。

この335 は燻煙処理を済ませましたので2割程材強度が上がっていますので、もうこれ以上は曲がら無い筈です。

サーキットを戻したらパーツ全てをセットアップし直して、ナットをWBHで最終調整を行って仕上げます。明日は友人達と食事会があるので完成させるにはちょっと時間的に無理かも知れませんが、完成をお楽しみに。

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2日目

10/11  ヨコハマ 晴れ

午前中は湿度が高めではありましたが、徐々に下がる事を見越して燻煙処理2日目です。
その間に予定通り Retro City Bass のコントロール部の設計とテンプレート作成を行っていました。

今回はオーソドックスながらもまとめるのがホントに難しかったですね。
トリプル・J の使える音満載!と言う独自のキャラも全てはここしか無いって言う3つのピックアップ・ロケーションあっての成果ですから、そこは位置変更出来ないのと、各PUの微妙な音量バランスによって多彩なトーンキャラを作り得ているので操作し易いコントロールノブ配置を追求しました。

またスラップスペースの為に大柄の体格の方の手のひらのスラップ時の動きを何度もシュミレートしながらミリ単位の修正を重ねてスペース確保しています。

出来上がってしまえば、ジャズベ系の配列じゃない、と一言で片付けられそうですが、実際にはジャズベースは参考にせずに純粋にこのベースの為にレイアウトしてますので、この設定だけでほぼ一日掛かりでした。最後の最後に改めてテンプレートを作り替えて完成。
昨日までに作成したテンプレートは全てボツ。

このベースは基本的にジャヤズベースのローエンド域の拡張と音の重さを付加させているのが基本的な特徴です。その上でのジャズベ、プレベ、リッケンの3種のトーンサウンドを得られるトリプル・J 設定である事が圧倒的な個性を生み出しています。

このベース1本持っておけば、もうどんな要求曲が来ても大丈夫!曲の多彩さに対してサウンドの多彩さで応えられる唯一のベースとしてコンセプト設計してます。



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やっと燻煙!

10/10  ヨコハマ 晴れのち曇り

何とか雨風も止みましたので朝から久しぶりに燻煙を行っております。
取り敢えずは岡山市のOさんの335からスタートしています。

1日1セットしか行えませんので1本につき3日掛かりです。
気候さえ問題無ければ燻煙処理予定の個体を次から次に処理する予定です。

その間にRetro City-LS 「Cutting Master 」のコントロール部分を設計通りに手加工してみました。
暫く続く燻煙処理の合間にエルボーカットやバックコンター加工も進め、どうじにRetro City-Bass のキャビティ加工も出来ればと考えています。
たぶんこの2機種はワタシのお気に入りの楽器になるでしょう。商売なんて関係無し。

知る人ぞ知る名器になれば、それでよし。(^ε^)  業界の裏番長。

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風 強過ぎ

10/9  ヨコハマ 晴れているにはいるけど風がねえ・・

燻煙処理を行う予定のカスタムやチューン品が数本あるんですけど、今日は風が強くて・・

風が強過ぎると燻煙庫内に流入する空気の量と流れが多過ぎてダメなんです。今日も中止。
室内作業場の無い環境なので諦めるしかありません。

スケジュールがどんどんタイトになっていきますねえ。

仕方ないので今日はオリジナルのギターとベース1機種ずつ設計を完成へと追い込みました。
音作りの面は既にクリアー出来ていますので今回はピックガードのラインデザインとピックアップ・ロケーション設定まで終了させました。

ボディ外周やマスサイズに対してピックアップ・ロケーションは決まっていますので、それを踏まえてピックガードのデザイン処理とコントロール・パーツのレイアウトを済ませテンプレートを作成して行きます。
これらのテンプレート類は、まず合板で作成し、ある程度の数量を製作する場合にはそれをアクリルプレートに起こし直し、更により多く作成する場合は鉄板で製作するのが昔からの手法です。

まずは基本的なベーステンプレートの作成を行って行くのですが、微妙なライン修正を行った場合でも、その都度最初から作り直します。結果、今回は2本分のデザイン処理とテンプレート作成で畳二畳分の面積の合板材を使いました。まあ、毎回そんなモンです。

ついでにRetro City-LSの方はボディ材も切り出しが終了出来ているので、設計通りに作成したテンプレートでピックアップ・キャビティ加工まで行ってみました。
P-S-P 設定で「Cutting Master 」モデル専用に設定したピックアップ・ロケーションです。

もう1本のRetro City Bass の方はベーシックテンプレートのみ完成。 最初の写真
その他コントロール・キャビティのテンプレートが完成したら座グリ加工を進めて行きます。

でも早いとこ気候が穏やかになってくれないと仕事が進みませんからねえ~弱りますね。

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経過報告 U さん 55B4 - FL

10/8  ヨコハマ 晴れ

晴れてますが何だか湿っぽさを感じます。また台風が来てますからね。

写真は本日生地加工の全てを終了させた55B-4 です。
全て設計通りに仕上がっています。
楽器にしてみたら、こう作られたらもう鳴らざるを得ない、と言う設定です。

もしこのベースを弾いて「今ひとつのサウンドだなあ~」となったら、それは奏者の腕のせいですね、と言い切っちゃうくらい、鳴りまくって当たり前の設定です。わはは。

そうした楽器はどうすれば作り出せるのか、そここそが このマツシタの命でございます。(^_^)

まあしかし、数ヶ月前は単なる木材の板だったのが、こうしてエレベに変身を遂げているワケで、
何となく不思議な感じがしますね。その前はカナダの森の中に80年程立っていた1本の木だったわけですから。 紛れも無く、その命の歴史を断ち切った上でこの楽器が生まれたんです。

少なくともワタシの作った楽器の奏者さんには、そうした背景と歴史があることを忘れないで頂きたいですね。
だからこそ製作家としては、 これで素晴らしいサウンドが出ない筈が無い構造設定をどうしても
与えてあげたいのです。

その為には、燻煙処理は欠かさず、ネックも理想的なスロープヘッド構造とし、グリップも抜群のグリップ感に仕上げ、多彩なサウンドを生み出すトリプル・J 設計でまとめています。
オーダーでは4トーンサンバーストでのカラーリング指定ですが、個人的には木目が素直で美しいのでナチュラルで仕上げたい感じですね。

本来ですと、このまま燻煙処理に進めるところですが、台風の影響が出そうですからね、止めておきましょう。台風が去ったらの作業予定。

チューンナップ依頼での燻煙処理作業も数本控えてますからねえ~数日後からはキツいスケジュールになりそうです。
最近さすがに体力の衰えを感じますので、ここは焼き肉でも食いに行こうかな。
カルビ一筋の男でございます。
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