経過報告 岡山市のOさん | tmpブログ

 経過報告 岡山市のOさん

10/11  ヨコハマ気持ちの良い晴れ日です。壮快。

本日は早朝からの燻煙処理を終えたOさんの335 を水磨研磨して楽器に付着した煙の脂を落しながら艶だし研磨。
燻煙により塗装の色合いも深みが増すので 磨くとまるで新品みたいに輝いてます。

そして次の作業のフレットファイリングを済ませてからピックアップ・アッセンブリーを元に戻す作業まで進める事が出来ています。このタイミングでポットや SW などをボディ内に組み入れる前にパーツ洗浄を行ってから戻します。

燻煙時には一旦全てのパーツを取り外して、終了したら再度組み上げる手間隙が掛かります。特に
335 やフルアコなどの箱モノは内部配線を引き出したり再度組み入れたりする為に、燻煙処理料金も¥8.000 程割高になっています。

また、以前にもお話しした事ですが、グローバー製の重いペグを付けた楽器は10年程するうちにネックが1弦側にカーブしてしまいます。既にこの335 のネックも2ミリ弱1弦側にカーブを描いています。
ワタシが軽量なペグを採用するのも音質面だけではなく、重いペグを取り付けるとネックがカーブしてしまい音程/ピッチが狂いを生じるからです。
通常の楽器はただでさえサークルフレッティングではないのでピッチがゆるい上にネックが曲がる事で更にピッチが合わなくなってしまうんです。

新品の楽器でしたら木部が落ち着いて安定するまでに15年程掛かりますので、その間に徐々に曲がって行って木がそこで落ち着くので、一度曲がってしまったらもう元には戻せないです。
重量のあるペグを装着している方は要注意です。*ベースの方が更にカーブし易いですからね。

この335 は燻煙処理を済ませましたので2割程材強度が上がっていますので、もうこれ以上は曲がら無い筈です。

サーキットを戻したらパーツ全てをセットアップし直して、ナットをWBHで最終調整を行って仕上げます。明日は友人達と食事会があるので完成させるにはちょっと時間的に無理かも知れませんが、完成をお楽しみに。

$tmpブログ