終了報告 ギターのHさん
0429 ヨコハマ 晴れ
今日もなかなか気持ちの良い1日でした。
写真はHさんの手工ガットで今回はフレットファイリング、サドル&ナット調整作業で終了後、即発送致しております。
この個体は海外の手工製品ですので四季のある我が国でのコンディションキープはなかなか困難です。この楽器が製作された地域では安定出来たとしても、この気候変動の激しい国に持ち込まれると、即燻煙作業を行って安定化を図らないと薄いトップ板が波打ち変形するケースが多いですね。
実際にそれが現実ですので、製作されてからなるべく早いうちの燻煙処理をお薦めします。
ネックの順ゾリも従来のクラッシック系のノントラスロッドでありながら平らに削ったネックに平に指板接合しただけでは張力に負けて順ゾリするのは避けられません。
この個体は将来的に t.m.p のみで行なっている100 年ネック構造で作り替える予定でいらっしゃいます。本来その構造で製作されるべきですね。
今日もなかなか気持ちの良い1日でした。
写真はHさんの手工ガットで今回はフレットファイリング、サドル&ナット調整作業で終了後、即発送致しております。
この個体は海外の手工製品ですので四季のある我が国でのコンディションキープはなかなか困難です。この楽器が製作された地域では安定出来たとしても、この気候変動の激しい国に持ち込まれると、即燻煙作業を行って安定化を図らないと薄いトップ板が波打ち変形するケースが多いですね。
実際にそれが現実ですので、製作されてからなるべく早いうちの燻煙処理をお薦めします。
ネックの順ゾリも従来のクラッシック系のノントラスロッドでありながら平らに削ったネックに平に指板接合しただけでは張力に負けて順ゾリするのは避けられません。
この個体は将来的に t.m.p のみで行なっている100 年ネック構造で作り替える予定でいらっしゃいます。本来その構造で製作されるべきですね。
終了報告 Sさんのストラト
0427 ヨコハマ 晴れ
いい天気です。塗装も出来るので助かります。
写真は06年あたりのチューンド・ストラトです。
昔の仕様のままなのですが、ご本人のご都合で予算が掛けられないという事で今回はブロックサドルに変更してのトレモロ調整に留めた作業です。
スロープヘッド化もWBH ナットへの交換も、摩耗したフレットの交換も許されない作業なので、正直フラストレーションが溜まりますが、ご自分で手を加えられて完全にバランスが崩れていた持ち込み段階の状態からすれば、ずっとバランスされた楽器に戻っています。
今回は、最初のナットの弦溝きりピッチのままゲージ変更をされて無調整の結果、バランスが狂い、ご自分でトレモロを付け替えた結果、何もかもバランスが崩れてしまった、と言う事でしょうね。
あらためて申しますが、弦のゲージを変更したらナットの溝切り調整とトレモロのバランス調整は必ず必要になりますが、素人さんには無理な作業です。
リペアーマンですら難しいのですから反って悪化させるだけですので、ゲージ変更される場合は必ずお持ち込み下さいね。
よくご自分で手を加えられる方がいらっしゃいますが、数百本の作業経験が必要とされる作業をなぜ素人の自分がこなせると思うのか、正直理解に苦しみます。
と、ご忠告しても今回のSさんは「僕はネットを見ないので」と言われちゃうと様々な解説した内容自体を読んで頂けないので残念です。
いい天気です。塗装も出来るので助かります。
写真は06年あたりのチューンド・ストラトです。
昔の仕様のままなのですが、ご本人のご都合で予算が掛けられないという事で今回はブロックサドルに変更してのトレモロ調整に留めた作業です。
スロープヘッド化もWBH ナットへの交換も、摩耗したフレットの交換も許されない作業なので、正直フラストレーションが溜まりますが、ご自分で手を加えられて完全にバランスが崩れていた持ち込み段階の状態からすれば、ずっとバランスされた楽器に戻っています。
今回は、最初のナットの弦溝きりピッチのままゲージ変更をされて無調整の結果、バランスが狂い、ご自分でトレモロを付け替えた結果、何もかもバランスが崩れてしまった、と言う事でしょうね。
あらためて申しますが、弦のゲージを変更したらナットの溝切り調整とトレモロのバランス調整は必ず必要になりますが、素人さんには無理な作業です。
リペアーマンですら難しいのですから反って悪化させるだけですので、ゲージ変更される場合は必ずお持ち込み下さいね。
よくご自分で手を加えられる方がいらっしゃいますが、数百本の作業経験が必要とされる作業をなぜ素人の自分がこなせると思うのか、正直理解に苦しみます。
と、ご忠告しても今回のSさんは「僕はネットを見ないので」と言われちゃうと様々な解説した内容自体を読んで頂けないので残念です。
経過報告 ベース弾きのRKさん
0424 ヨコハマ 晴れ
南アルプスの空気を吸って来たせいか、気分爽快。でも長時間の電車移動で腰が少し重いかな。
今日は 製作中の RetroCity Bass-5/FL のボディ加工をスタートさせています。
外周の切り出し加工に加えてホロウ部分の内部構造作りです。
ヴァイオリン製作用のモミの木からバスバーを作り出して、後はトップのスプルースを張るばかりのところまで加工を済ませています。このボディはこの状態で1セット目の燻煙処理に掛けます。
次の段階ではトップのスプルースを接着して平面出し加工を行い、その後は外周の面取りやエルボーカット、バックコンター加工,ネック仕込み加工、ピックアップ・キャビティ加工などの生地加工全般を済ませてから2セット目の燻煙処理へと移行します。
ネックも本日グリップ加工その他 生地仕上げまで進め、塗装の下地処理まで済ませています。
太さをあまり感じさせないスムースな5弦グリップに仕上げてあります。とてもいいネックに仕上がって満足です。ペグ穴加工は下地処理が終わってから行います。
今日はこのベースの作業1本で目一杯ですね。今夜は既にこのボディを燻煙処理を行なっていますので煙の見張り番を行ないます。
Rちゃん、予算を超えたカスタム製作だから焼き肉カルビ5人前 頼むね。(^ε^)d
南アルプスの空気を吸って来たせいか、気分爽快。でも長時間の電車移動で腰が少し重いかな。
今日は 製作中の RetroCity Bass-5/FL のボディ加工をスタートさせています。
外周の切り出し加工に加えてホロウ部分の内部構造作りです。
ヴァイオリン製作用のモミの木からバスバーを作り出して、後はトップのスプルースを張るばかりのところまで加工を済ませています。このボディはこの状態で1セット目の燻煙処理に掛けます。
次の段階ではトップのスプルースを接着して平面出し加工を行い、その後は外周の面取りやエルボーカット、バックコンター加工,ネック仕込み加工、ピックアップ・キャビティ加工などの生地加工全般を済ませてから2セット目の燻煙処理へと移行します。
ネックも本日グリップ加工その他 生地仕上げまで進め、塗装の下地処理まで済ませています。
太さをあまり感じさせないスムースな5弦グリップに仕上げてあります。とてもいいネックに仕上がって満足です。ペグ穴加工は下地処理が終わってから行います。
今日はこのベースの作業1本で目一杯ですね。今夜は既にこのボディを燻煙処理を行なっていますので煙の見張り番を行ないます。
Rちゃん、予算を超えたカスタム製作だから焼き肉カルビ5人前 頼むね。(^ε^)d
違うもんだね〜
0423 ヨコハマ 晴れ
昨日早朝から長野県の大町市を訪れておりました。
お世話になった方の仏前に出向く為です。
片道7時間の移動距離は確かに堪えますが、それでも恩を受けた方への礼儀は忘れたくないですからね。本日の夕方に無事に帰宅出来ました。
なんと南アルプス周辺では今が桜の満開なんですって!驚きました。二度目の満開桜を堪能させて頂きました。この地域独特ののどかな時間の流れを感じる事が出来てありがたかったです。
帰宅すると、丁度アメリカの業者さんに発注していた特注サイズのメイプル材が届きました。
ベーシストRK氏に作成する Retorcity-Bass5/FL 用です。既にシーズニング済みの幅広材。
明日から切り出し加工からスタートさせます。Rちゃんお楽しみに。

昨日早朝から長野県の大町市を訪れておりました。
お世話になった方の仏前に出向く為です。
片道7時間の移動距離は確かに堪えますが、それでも恩を受けた方への礼儀は忘れたくないですからね。本日の夕方に無事に帰宅出来ました。
なんと南アルプス周辺では今が桜の満開なんですって!驚きました。二度目の満開桜を堪能させて頂きました。この地域独特ののどかな時間の流れを感じる事が出来てありがたかったです。
帰宅すると、丁度アメリカの業者さんに発注していた特注サイズのメイプル材が届きました。
ベーシストRK氏に作成する Retorcity-Bass5/FL 用です。既にシーズニング済みの幅広材。
明日から切り出し加工からスタートさせます。Rちゃんお楽しみに。

経過報告 2件
0421 ヨコハマ 午後から晴れ
過日、長野県大町市の黒雲製作所の会長さんがお亡くなりになりました。
生前のご厚誼に心より御礼を申し上げますと共にご冥福をお祈り致します。
荒れた天候が続きましたので作業段取りは遅れ気味でしたが、今日は午後になって晴れ、湿度も50%を切ってくれましたので写真のMさんオーダー分のTELLESA用ネックの塗装を行なえました。
またRetoCity-Bass5/FL のネックの加工も進んでおります。
今回はフレットレス仕様ですのでフレッテッド仕様時と設定を変える必要があります。
通常はフレッテッド仕様のまま単にフレット無しの状態のまま作成される事が通常ですが、それでは張力設定が変わってしまい音像がボケ易いので設定自体を変える必要が有るのです。
ネックの仕込み高も変えますし、ヘッドダウン値もフレットの高さ分、フレッテッド時よりも深くヘッド面位置を深めてフレッテッド時と同じ張力設定になる様にするのがマツシタ流です。
t.m.p の楽器は元々が手加工製作ですから そこは臨機応変に作り替え より良い結果が得られる様にしていくだけです。まあ、量産品でもCSクラスは本来そう作られるべきでは有りますけどね。


過日、長野県大町市の黒雲製作所の会長さんがお亡くなりになりました。
生前のご厚誼に心より御礼を申し上げますと共にご冥福をお祈り致します。
荒れた天候が続きましたので作業段取りは遅れ気味でしたが、今日は午後になって晴れ、湿度も50%を切ってくれましたので写真のMさんオーダー分のTELLESA用ネックの塗装を行なえました。
またRetoCity-Bass5/FL のネックの加工も進んでおります。
今回はフレットレス仕様ですのでフレッテッド仕様時と設定を変える必要があります。
通常はフレッテッド仕様のまま単にフレット無しの状態のまま作成される事が通常ですが、それでは張力設定が変わってしまい音像がボケ易いので設定自体を変える必要が有るのです。
ネックの仕込み高も変えますし、ヘッドダウン値もフレットの高さ分、フレッテッド時よりも深くヘッド面位置を深めてフレッテッド時と同じ張力設定になる様にするのがマツシタ流です。
t.m.p の楽器は元々が手加工製作ですから そこは臨機応変に作り替え より良い結果が得られる様にしていくだけです。まあ、量産品でもCSクラスは本来そう作られるべきでは有りますけどね。


経過報告 2件
0418 ヨコハマ 晴れ
穏やかな土曜日です。でも地震雲出てます。少し揺れるかな~デカイのはダメだよ。
写真は友人Pの初期のシェクター製ストラト。ハードテール仕様になってます。
昔懐かしいギターです。
ワタシがムーンでチーフエンジニアしていたのもこの頃です。Pとはよく遊び行きました。
ムーン当時の仲間の殆どは今では別の仕事に就いている様子ですね。
実は当時から予感として将来もずっとこの仕事を続けているのは自分だけじゃないかな?と、何となく気付いていました。
ちなみに、ボディバックには弦ブッシングではなくてアルミニウムから手で削りだしたブロック仕様に変更してあります。これは女神工房時代にワタシが作っていたオリジナルパーツで、取付けたものワタシ自身です。懐かしいですね~ アメリカでは製品化されている様子です。
このストラトはもうギター自体を弾かなくなっってしまったPの依頼でメンテナンスです。ジャック交換や錆びたビスの交換、ノイズ処理、汚れ落としなどの作業で済ませています。Pお待たせ!
RetroCity-Bass5/FL は依頼者の要望に応える為に特殊な構造を与えているホロウ構造の為のテンプレートです。
今回はお腹の部分だけ中空構造にしてバスバーを噛ましてのスプルーストップ構造です。ですから本体とトップ材の接ぎ精度が重要ですのでかなりの精度で加工する必要があります。
最終的にブリッジシャシーの手前半分だけがスプルース材の上に乗る構造で、ブリッジの後部はボディ本体に固定される方式で設計しています。
たったこの1本の為にこれだけの準備が必要なのです。
まあ、製作も今年で最後ですから、ノウハウや技術は出し惜しみしません。(^ε^)


穏やかな土曜日です。でも地震雲出てます。少し揺れるかな~デカイのはダメだよ。
写真は友人Pの初期のシェクター製ストラト。ハードテール仕様になってます。
昔懐かしいギターです。
ワタシがムーンでチーフエンジニアしていたのもこの頃です。Pとはよく遊び行きました。
ムーン当時の仲間の殆どは今では別の仕事に就いている様子ですね。
実は当時から予感として将来もずっとこの仕事を続けているのは自分だけじゃないかな?と、何となく気付いていました。
ちなみに、ボディバックには弦ブッシングではなくてアルミニウムから手で削りだしたブロック仕様に変更してあります。これは女神工房時代にワタシが作っていたオリジナルパーツで、取付けたものワタシ自身です。懐かしいですね~ アメリカでは製品化されている様子です。
このストラトはもうギター自体を弾かなくなっってしまったPの依頼でメンテナンスです。ジャック交換や錆びたビスの交換、ノイズ処理、汚れ落としなどの作業で済ませています。Pお待たせ!
RetroCity-Bass5/FL は依頼者の要望に応える為に特殊な構造を与えているホロウ構造の為のテンプレートです。
今回はお腹の部分だけ中空構造にしてバスバーを噛ましてのスプルーストップ構造です。ですから本体とトップ材の接ぎ精度が重要ですのでかなりの精度で加工する必要があります。
最終的にブリッジシャシーの手前半分だけがスプルース材の上に乗る構造で、ブリッジの後部はボディ本体に固定される方式で設計しています。
たったこの1本の為にこれだけの準備が必要なのです。
まあ、製作も今年で最後ですから、ノウハウや技術は出し惜しみしません。(^ε^)


経過報告 ベース弾きのRKさん
0417 ヨコハマ 晴れ
少し蒸す感じの日でしたね。
今日はRetroCity-Bass5・FL用にフレッテッド仕様の半加工ネックのフレット溝をパフリング材で埋めてフレットレス仕様に変更、それに伴って指板上面のポジションマーカーも取り外しアマゾンローズウッドで埋木してあります。
写真1)がフレット溝の埋木加工
写真2)パールのポジションマーカーをローズウッドに変更して元のマーカー位置が気にならない様にしてあります。
サイドポジション位置も全てフレッティング位置に取付け加工を済ませました。
指板上面Rも280Rまで落としてあります。多くの多弦ベースは平らな400R 指板仕様なので、ミッドが薄くなって結果ドンシャリサウンドになっているケース多いですね。
その起因のひとつが平らな指板仕様であることです。
今日はこのネック1本仕上げるのに全ての時間が費やされました。
でもいい仕上がりですからね、気分はゴキゲンです。(^ε^)

少し蒸す感じの日でしたね。
今日はRetroCity-Bass5・FL用にフレッテッド仕様の半加工ネックのフレット溝をパフリング材で埋めてフレットレス仕様に変更、それに伴って指板上面のポジションマーカーも取り外しアマゾンローズウッドで埋木してあります。
写真1)がフレット溝の埋木加工
写真2)パールのポジションマーカーをローズウッドに変更して元のマーカー位置が気にならない様にしてあります。
サイドポジション位置も全てフレッティング位置に取付け加工を済ませました。
指板上面Rも280Rまで落としてあります。多くの多弦ベースは平らな400R 指板仕様なので、ミッドが薄くなって結果ドンシャリサウンドになっているケース多いですね。
その起因のひとつが平らな指板仕様であることです。
今日はこのネック1本仕上げるのに全ての時間が費やされました。
でもいい仕上がりですからね、気分はゴキゲンです。(^ε^)




















