Lotus Eater『Social Hazard』Hopelss変革期を担うグルーヴメタル! | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 
音楽面に関してはSpotifyを使うことによって
 
経済的にだいぶ助かるようになりました。
 
次に出費を減らすとしたら映画(BD・DVD)面。
 
ってことで、定額制のサービスを色々知らべてみたけど
 
どこも月額1,000~2,000円ほど。
 
あとはコンテンツの種類と数くらいの違いだったけど…
 
映画面の問題として、音楽みたいに
 
毎月毎月出費があるワケではない、ということ。
 
それを毎月1,000円弱支払ってたところで、
 
年間総支出を考えた時に、円盤を買うよりも安くなるのか?
 
…と、思ったけど
 
BD1枚3,000~5,000円、それを年間4枚以上買うなら
 
定額サービスの方が安くなる……のか。
 
うーん…… もう少し考えてみるか。
 
間違いないのは
 
物量が減るってことっすな。
 
どうも、トトです。
 
 
 
さて、それでは今月ひとつ目のレビューといきましょう。
 
しかし、作品自体は先月末のリリースです。
 
リリース元のレーベルはHopeless Records
 
良質POP PUNKを数多く輩出してきたレーベルですが
 
今回はPOP PUNKとは全く違うバンドです!
 
 
 
Lotus Eater『Social Hazard』
1. Thug
2. Yuck
4. Freak
6. Words.Nothing
7. Jawless
 
 
 
UKのグルーヴメタルバンドLotus Eater
 
Hopeless Records 契約後、初のEP
 
Social Hazard を3/29にリリースしました。
 
UKとは言うけど、バンド公式の情報を見ると
 
出身はスコットランドのグラスゴーらしいです。
 
以前、どこかの記事に書きましたが
 
Sylar あたりとの契約以降、
 
ヘヴィサウンドとの契約、ホントに増えましたね。
 
25周年を経て、レーベルも変革の兆しかね。
 
そんなHopeless 変革の一端を担う
 
Lotus EaterHopeless レビュー盤、聴いてみました。
 
 
 
 
Thug
まず1曲目は、僅か62秒のインスト曲。
だんだん大きくなってくる不気味な"声"のようなSEから
ヘヴィでアグレッシブなバンドサウンドがお出迎え。
歌パートはないものの、バンドの雰囲気、
今作の雰囲気を知るには大事な1曲。
 
 
Yuck
そして本編開始となる2曲目。
FBでは自身のジャンルを"Groove"とするだけあり、
グルーヴ感強めなのはもちろんのこと、
サウンドもヘヴィで攻め攻めで、
まだそこまで歌唱パートも多くないものの
コール&レスポンス風なシンガロングパートや
ガツンと来るサウンドは非常に良い。
 
 
The Fear
本格的に歌唱パートも出始めた3曲目には
Visual VideoがUPされています。
"恐怖"と名付けられた曲はアップテンポで、
非常にアグレッシブな"恐怖"を感じられるサウンドに。
曲のラストに展開するリズミカルなブレイクが
他のバンドとの違うユニークさを見せます。
 
 
Freak
アグレッシブさはここでも健在。
ヘヴィに、叫んだあとは、疾走パートも。
ボーカルは叫びまくり、サウンドは重低音で攻める。
3分未満のトラックながら、破壊力は抜群。
 
 
Mother
5曲目は、今のところ唯一のMVとなっている曲。
草が生い茂る暗闇をライトを照らしながら
倍速で送る映像は、まさにホラー映画のそれ。
そしてバンドメンバーが映されたシーンを見ると
撮影場所はどこかの廃墟的な感じすらある。
そんなMVの映像がベストマッチするほどに、
不気味で恐怖感を煽るサウンドがやべぇ。
こういう雰囲気の曲、大好きだわ。
怖ぇー!恐ぇー!(゚∀゚ *)ニヤニヤ
と、笑みが溢れてしまうね!(変態ちゃうぞ←)
 
 
Words.Nothing Jawless
6曲目にはタイトル通りの"言葉なし"
30秒の恐怖SEを挟み、ラストの7曲目"Jawless" へ。
この最後の曲が、今作唯一の3分台。
今作はこの曲までサウンドの不気味さ、恐怖感、
グルーヴ感のある重低音で攻め立てるのは貫徹。
しかし、この曲だけ一部クリーンを導入してる。
サウンドのおどろおどろしさはそのままですがね。
ラストのブレイクの不気味さやべーもんw
 
 
 
 
 
以上、
 
Lotus Eater『Social Hazard
 
でした。
 
"グルーヴ"ってだけで、ミドルテンポで
 
ニューメタル的なものを想像してしまっていて、
 
確かにニューメタル感はあるものの
 
アップテンポで、重低音響くガツンとくる
 
アグレッシブサウンド
 
Cane Hill に更なる恐怖感、ホラー感をプラスしたような
 
雰囲気的には(良い意味で)だいぶやべーバンドでしたw
 
 
今作のEPを出す前、契約発表と共に
 
昨年の2018年7月19日には
 
MVが一気に4つもHopeless 垢からUPされました。
 
 
 
 
 
これ、全部さ……  今作にぶち込んで
 
全11曲のフルアルバムにすれば良かったのに(。-∀-)笑
 
こういうのも時代ですかそうですか←
 
 
 
いや、しかしマジでこんなサウンドのバンド、
 
こんな雰囲気を醸し出すバンドが
 
Hopeless と契約するとか意外すぎるんだがw
 
ここ2~3年で、ホントに契約するバンドの幅
 
広がりましたね > Hopeless
 
でも、これまで通りPOP PUNKも連れてきてね笑
 
 
 
そんなレーベルのイメージを覆す
 
Lotus Eater Hopeless デビュー作。
 
ヘヴィでグルーヴィなアグレッシブサウンドが好きな人には
 
是非ともオススメです。
 
 
 
 
 
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音楽同様、今月も映画観ていきます。
 
先月は
 
『グリーン・ブック』
『スパイダーバース』
『運び屋』
 
と、3つ映画を観て且つ
 
スパイダーバースに関しては3回観に行きましたw
 
 
ポストカード配布もあったので、それも後押ししてますが
 
1回目:IMAX 3D 字幕版
2回目:吹替版
3回目:字幕版
 
と、3回観ても全く飽きずに楽しめました。
 
早くBD出ないかな ワク(゚∀゚*)(*゚∀゚)ワク
 
 
で、公開自体は先月からだったものの
 
今月1本目の映画を観てきました。
 
 
 
BlacKkKlansman
ブラック・クランズマン
 
 
先日のアカデミー賞で、
 
脚色賞 受賞
 
作品賞
監督賞
主演男優賞
編集賞
作曲賞
     計5部門ノミネート
 
という、話題作。
 
監督賞にノミネートされたスパイク・リーは
 
社会問題、政治問題な作品と言えばな
 
彼自身がアフリカ系の黒人。
 
…ってのは調べたことを書いてるだけで
 
彼の作品を観るのは今作が初ですが。
 
先月の『グリーン・ブック』に続き、
 
人種差別を取り上げた作品になります。
 
 
タイミングが悪く、公開日には観に行けず、
 
公開から1週間半ほどでようやく観に行けましたが
 
そもそも公開劇場が決して多くなく、
 
公開日から日が経つにつれて、
 
各劇場の放映数すらもどんどん少なくなっていった。
 
劇場によっては、先月頭に公開だったスパイダーバースの方が
 
遥かに放映数が多かったくらい。
 
バースが1日5~6本に対し、KKKは2本とかね。
 
単純に、公開日からの客入りにも左右されてるかもですが
 
こういった作品が何故、こんなに冷遇されているのか。
 
もうオリンピックって来年ですよ?
 
こういう作品をもっと広く、多く公開した方が
 
いいんじゃねーの?なんて思ってしまいますけどねぇ。
 
以下、あらすじ
 
 
 
二人の刑事が挑むのは、 史上最も不可能な潜入捜査。
 
1970年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、情報部に配属されると、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK<クー・クラックス・クラン>のメンバー募集に電話をかけた。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。騒然とする所内の一同が思うことはひとつ。
 
KKKに黒人がどうやって会うんだ?
 
そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)に白羽の矢が立つ。電話はロン、KKKとの直接対面はフリップが担当し、二人で一人の人物を演じることに。任務は過激派団体KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのか―!?
 
 
 
という、ノンフィクション小説を映画化!
 
なので、これも実話に基づく作品です。
 
 
平和ボケした日本で生まれ育った自分としては
 
みんな仲良くしろよー(´・ω・`)
肌の色が、人種がなんだっていうの(´・ω・`)
 
なんて、能天気に思ってしまいますが
 
そんな簡単に解決できる問題じゃないんですよね。
 
それは今まで観てきた映画やその他諸々から
 
十分に理解はするんですが…
 
 
 
しかし、今作も
 
名手スパイク・リーによって
 
非常にコミカルに、ユニークに描かれています。
 
白人至上主義(KKK)の団体相手に
 
黒人警官が上手いことやっていくのは
 
見てて本当に痛快だったし
 
ラストシーンでKKKの理事に素性をバラすとことか
 
噴飯ものでしたwww
 
 
しかし、これが事実に基づく作品だからこそ
 
シリアスなシーン、黒人だけでなく
 
ユダヤ系にも確かな差別の目が向けられていること。
 
そういったところも隠すことなく、
 
痛烈に描かれています。
 
 
ユニーク且つ、事実に基づくシリアスな面、
 
それ以てして『脚色賞』の受賞に至ったのでしょう。
 
 
 
ただね、本編後エンドロール前に流れた映像
 
あれが2017年のものだってことに愕然としたし
 
人種差別はホントに根深い問題で
 
今なおタイムリーに起きているってのを実感しました。
 
自分が好きなバンドシーンを見てると
 
そういったものは緩和してると思ってた。
 
Set It Off gt/Dan は黒人だし、
 
Linkin Park だってBrad Rob はユダヤ系、
 
Joe は韓国系、Mike は日系だしさ。
 
他にも人種の枠を超えたバンドってあるじゃない。
 
でも、音楽シーン全体としてみればまだあるだろうし、
 
それをアメリカ全土に、世界中に…って範囲を広げていくと
 
まだまだ解決しない、解決できない問題なんだなって。
 
 
でも、この映画の基となった1970年代よりも
 
緩和してるのは確かだとも思う。
 
トランプのスピーチも映像に入ってたけど
 
そういう過激派は一部で
良いヤツだっている
決して全員がそうではない
 
ライブで迷惑行為する馬鹿も、
 
ラインナップに文句言う阿呆も、
 
違法ツールで音楽聴いてるクソ野郎も、
 
今の時代、そういう連中は一部なんよね。
 
大多数はそんなことしてないんだ。
 
過激派だから、馬鹿だから、余計に目立つだけで。
 
 
今回は少し音楽シーンにも絡めて書きましたが
 
2019年になった今もなお、
 
人種差別問題は起きている。
 
そういったことを改めて知らしめられた作品でした。
 
願わくは、少しでも早く
 
そういったレイシズムがなくなる世界になりますよう。