「このシーン」「次のシーン」
撮影中や編集中に、多くの人が「シーン」という言葉を使っています。
これ、日本における映像用語としては間違っています。
多くの場合は「CUT」なんです。
なのがどう違うのでしょうか?
カメラのRECボタンを押して録画を始めて、再びRECボタンを押して録画を終える。
この1回の工程で撮影されたもの(1データ、1ファイル)が1つのCUTになります。
つまり、撮影の最小単位はCUTなのです。「このCUT」「次のCUT」が正しい言い方です。
(SHOTもありですが、日本の撮影現場では慣習的にあまり使いません)
では、多くの人が誤用しているシーンとは何か?
(以下、誤用はシーン、正しい使い方はSCENEとします)
正しくは、CUTの積み重ね(まとまり)が「SCENE」です。
同じ場所・同じ時間帯の1つ以上のCUTが積み重なって、1つの「SCENE」になります。
場所が変わったり、時間が変わったりしたら次のSCENEが始まります。
ですから、シナリオ上の1つのSCENEを分割して、1CUTずつ撮影していくのです。
では、なぜシーンと呼んでしまうのか?
それは「シーン」が日常に定着している言葉だからです。
ある光景や状態、状況なんかをシーンと言いますよね。
日常用語のシーンをCUTと言い換えて、そして、SCENEの概念を理解するってかなり難しいんです。
当校でも、入学したての学生は「Aさんの笑いながら喋っているシーンを撮りましょう」なんて誤用を連発します。
僕は「それはシーンじゃなくてCUTです」と日がな一日訂正をし続けます。
3ヶ月ぐらいすると、憑き物でも落ちたようにパタリと言わなくなって、「はい、では次のCUTいきましょう」になるんですけどね。
最後に、どうしても心配なときに逃げられる魔法の言葉をお教えします。「~ところ」という言い方です。
走っている瞬間を撮りたい!
でも、ぱっと頭に浮かんだ言葉はシーン。
そんなときは、「走っているところ」と言ってみましょう!
「笑っているところ」
「携帯を持ち上げるところ」
はい、これで恥ずかしい思いをせずに済みますよ(笑)
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