最近、『家政婦クロミは腐った家族を許さない』にハマっています。
https://www.tv-tokyo.co.jp/kaseifukuromi/
「最恐家政婦が引き起こす家族崩壊のファミリー・パニックホラー!」の触れ込みですが、これがなかなかに怖くて面白いんです。
奇をてらった演出をしてそうですが、そこはいたってオーソドックス。
特に構図の決め方はまさに楷書で、とてもキマっています。
例えば、被写体を真正面から捉えた構図。
ほとんどカメラ目線なのですが、ほんのわずかに左右にずれています。
これはとても重要なことで、フィクションでは原則的にカメラ目線はやりません。
観客は、あくまで客観的に物語を見ている位置付けなので、カメラ目線=二人称になるのは視点のブレが生じるためです。
ひるがえって、CMやニュースなどは、まさに「あなたに」語りかけるのでカメラ目線になります。
学生が演出すると、とかくカメラ目線をやりたがります。
このドラマのようにほんのわずか左右にズラしていることに気づいていないんですね……
あからさまに気づくことではないのですが、おかしなことが溜まっていくと視聴する上で大きなストレスになるんです。
演出は一朝一夕に身に付くものではないので、日々、いろんな作品から吸収していってくださいね。