34期(4月入学)生と35期(10月入学生)の合同制作、まだ完成に至っていないのですが、卒業も近いことなので、一足早く、振り返りを行いました。
学生から多く出てくるのは「時間通りに撮影が終えられてよかった」という言葉。
撮影中もよく耳にします。
予定時間をオーバーしている意味での「押してる?」、時間より早く進んでいる意味での「巻いてる?」と。
私はこの意識はあまりいいことだとは思っていません。
もちろん、予定通りに撮影が終わることは重要です。
しかし、それを監督や俳優部に何度も伝えて、「巻く」ことには何ら意味がないと思うのです。
芝居そのもののスピードを上げることなどできずはずがありません。
ただ焦らせて演出も芝居も雑になるだけです。
ですので、学生には「押してる」「巻いてる」という言葉を口にすることを禁じています。
また、監督や俳優部を急かす空気を出すなとも教えています。
でも、これは定着できなかったですね……
学生は分かり易い成果を出したがりますから。
時間通り終わることも重要だが、いい素材を撮ることが最優先という意識を最後にもう一度伝えたいと思います。