11人いる!(ドラマ版)
もう一つ佐々木守脚本で、それもNHKの少年ドラマシリーズである。
萩尾望都の「11人いる!」は非常に有名な作品だが、実写ドラマ化は実は1度だけされており、それが77年の正月に少年ドラマシリーズ枠で単発ドラマとして放送されているのである。個人的には内容は何となく知っているのだが、原作を読んだことはなく、86年の劇場用アニメも見ていなかったりする。
というわけで、誰がどういうキャラだかよくわかっていないのだが、ドラマのキャストは以下のとおり。山城はるか(フロル)、佐山泰三(タダ)、吉田次昭(王様)、片岡功(ヌーム)、穂積ペペ(ガンガス)、柴崎敏(四世)、中村俊男(アマゾン)、蔵忠芳(トト)、石垣恵三郎(ドルフ)、山田昌人(グレン)、三ツ矢雄二(チャコ)、以上11人に加えて佐藤慶が宇宙大学学長の役で出演している。
紅一点の山城はるかは当時は宝塚の男役、佐山泰三は「海軍特別年少兵」(72年)では物語の中心となる少年を演じていた。現在は舞台の作・演出などをやっているようだ。吉田次昭といえば、やはり「マグマ大使」でガム(二宮英樹)の代役を務めていたのが印象深い。00年あたりまで普通に活動していたようだが、個人的には年を取ってからの姿は見た記憶がない。穂積ぺぺは説明不要だと思うが当時は19歳で、「飛び出せ青春」の時はまだ中学生であった。蔵忠芳も「アッちゃん」で、ペペ同様に有名子役だったが、引退後はすっかり痩せて45歳の若さで亡くなった。片岡功は片岡仁左衛門(13代目)を祖父に持つが、映画やテレビを中心に活動しているようだ。中村俊男は青春ドラマでよく不良の役を演じていた。現在、中村ブンという名で活動しているようだ。そして、三ツ矢雄二、今やバラエティで有名なっているが、元々は子役で声優活動を始めたのはこの前年である76年からである。
原作では、11人目はグレン(石頭)だそうだが、このドラマでは変更されているらしい。原作も長くはないが、放送時間40分で11人を描くのは短い気がするのだがどう処理されているのだろうか。
実はDVDが出ているということなので、気になる人は捜してみたらいかがだろう。
萩尾望都の「11人いる!」は非常に有名な作品だが、実写ドラマ化は実は1度だけされており、それが77年の正月に少年ドラマシリーズ枠で単発ドラマとして放送されているのである。個人的には内容は何となく知っているのだが、原作を読んだことはなく、86年の劇場用アニメも見ていなかったりする。
というわけで、誰がどういうキャラだかよくわかっていないのだが、ドラマのキャストは以下のとおり。山城はるか(フロル)、佐山泰三(タダ)、吉田次昭(王様)、片岡功(ヌーム)、穂積ペペ(ガンガス)、柴崎敏(四世)、中村俊男(アマゾン)、蔵忠芳(トト)、石垣恵三郎(ドルフ)、山田昌人(グレン)、三ツ矢雄二(チャコ)、以上11人に加えて佐藤慶が宇宙大学学長の役で出演している。
紅一点の山城はるかは当時は宝塚の男役、佐山泰三は「海軍特別年少兵」(72年)では物語の中心となる少年を演じていた。現在は舞台の作・演出などをやっているようだ。吉田次昭といえば、やはり「マグマ大使」でガム(二宮英樹)の代役を務めていたのが印象深い。00年あたりまで普通に活動していたようだが、個人的には年を取ってからの姿は見た記憶がない。穂積ぺぺは説明不要だと思うが当時は19歳で、「飛び出せ青春」の時はまだ中学生であった。蔵忠芳も「アッちゃん」で、ペペ同様に有名子役だったが、引退後はすっかり痩せて45歳の若さで亡くなった。片岡功は片岡仁左衛門(13代目)を祖父に持つが、映画やテレビを中心に活動しているようだ。中村俊男は青春ドラマでよく不良の役を演じていた。現在、中村ブンという名で活動しているようだ。そして、三ツ矢雄二、今やバラエティで有名なっているが、元々は子役で声優活動を始めたのはこの前年である76年からである。
原作では、11人目はグレン(石頭)だそうだが、このドラマでは変更されているらしい。原作も長くはないが、放送時間40分で11人を描くのは短い気がするのだがどう処理されているのだろうか。
実はDVDが出ているということなので、気になる人は捜してみたらいかがだろう。
ピーマン白書
佐々木守が描くドラマは大ヒットすることもある反面、「君たちは魚だ」などもそうだったが、恐ろしく低視聴率をたたき出すこともあった。その代表みたいに言われているのが「ピーマン白書」(80年)である。
裏番組が「8時だよ!全員集合」という時点で、まず勝ち目はなかったのだが、それにしても半年の予定がわずか9話で打ち切られるという惨憺たるもので、しかも初回放送では6~8話をすっとばして、いきなり9話を迎えて終了したのである。つまり全6話しか放送されなかったのである。しかも、翌年の再放送でも1話と6~9話のみの放送で、9回しかないのに全部放送してもらえなかったのである。視聴率は2%台を記録し、長い間「フジテレビドラマで歴代最下位」とまで言われていたようだ。
内容は校長に「小学校からやりなおせ」といわれた杉並八中3年3組の生徒25人が受け入れてくれる小学校を探して旅をするというもの。
出演者は校長に中条静夫、教頭に岸田森、PTA会長にハナ肇という、いずれも「元気だったのにいきなり亡くなった」というイメージのある面々だ。岸田が亡くなるのはこの2年後である。他にも生活指導の先生に今井健二、マドンナに樋口可南子、ラジオDJにツイストのふとがね金太、ディレクターに林ゆたかなど。忘れちゃいけない主演扱いになっているのは担任教師役の坂井裕一である。誰?という感じだと思うが、本作と「俺はおまわり君」くらいしか出演記録が見つからないので、すぐに消えてしまった役者だと思われる。
生徒役に目をむけると、男子が16人、女子が9人だが、女子のほうが実績が目立つ。早瀬優香子は「あばれはっちゃく」のマドンナ役で85年には歌手デビューする。比企理恵はこの前年にデビューしたアイドル歌手、柿崎澄子は「透明ドリちゃん」の主役、山添三千代は「少年探偵団(BD7)」の紅一点、富永みーなは今やカツオ君だが、当時既に声優活動も行っていた。長谷川純代と土屋到は「金八先生」第1シリーズの生徒役、安藤一人は「ガンバロン」の主役少年で、現在も現役のようだ。そして高橋克典。今や誰もが知る役者だが、子役として活躍していたわけでもないようで、本格的な活動は10年くらい後のことなので、プロフィール上はなかったことになっているかも。Wikiには何故か24人しか載っていないが、後一人は名川忍という娘のようだ。
ちなみに、脚本全話を佐々木守が担当したわけではなく、第4話は「桃尻娘」で有名になった橋本治が担当している。
裏番組が「8時だよ!全員集合」という時点で、まず勝ち目はなかったのだが、それにしても半年の予定がわずか9話で打ち切られるという惨憺たるもので、しかも初回放送では6~8話をすっとばして、いきなり9話を迎えて終了したのである。つまり全6話しか放送されなかったのである。しかも、翌年の再放送でも1話と6~9話のみの放送で、9回しかないのに全部放送してもらえなかったのである。視聴率は2%台を記録し、長い間「フジテレビドラマで歴代最下位」とまで言われていたようだ。
内容は校長に「小学校からやりなおせ」といわれた杉並八中3年3組の生徒25人が受け入れてくれる小学校を探して旅をするというもの。
出演者は校長に中条静夫、教頭に岸田森、PTA会長にハナ肇という、いずれも「元気だったのにいきなり亡くなった」というイメージのある面々だ。岸田が亡くなるのはこの2年後である。他にも生活指導の先生に今井健二、マドンナに樋口可南子、ラジオDJにツイストのふとがね金太、ディレクターに林ゆたかなど。忘れちゃいけない主演扱いになっているのは担任教師役の坂井裕一である。誰?という感じだと思うが、本作と「俺はおまわり君」くらいしか出演記録が見つからないので、すぐに消えてしまった役者だと思われる。
生徒役に目をむけると、男子が16人、女子が9人だが、女子のほうが実績が目立つ。早瀬優香子は「あばれはっちゃく」のマドンナ役で85年には歌手デビューする。比企理恵はこの前年にデビューしたアイドル歌手、柿崎澄子は「透明ドリちゃん」の主役、山添三千代は「少年探偵団(BD7)」の紅一点、富永みーなは今やカツオ君だが、当時既に声優活動も行っていた。長谷川純代と土屋到は「金八先生」第1シリーズの生徒役、安藤一人は「ガンバロン」の主役少年で、現在も現役のようだ。そして高橋克典。今や誰もが知る役者だが、子役として活躍していたわけでもないようで、本格的な活動は10年くらい後のことなので、プロフィール上はなかったことになっているかも。Wikiには何故か24人しか載っていないが、後一人は名川忍という娘のようだ。
ちなみに、脚本全話を佐々木守が担当したわけではなく、第4話は「桃尻娘」で有名になった橋本治が担当している。
ほうねんまんさく/東海道姉ちゃん仁義
前項でちょこっと触れた「君たちは魚だ」(72年)だが、自分でも忘れていたが、六年ほど前にここで取り上げていた。勢いのあった山内久司、佐々木守のコンビでも裏番組の「木枯し紋次郎」に惨敗したのであった。出演者も「柔道一直線」の桜木健一、「仮面ライダー」の佐々木剛、長一郎の弟・河原崎建三、青春スター石橋正次という当時としては中々の面子を揃えたにもかかわらずである。石橋はこの2ヶ月前にスタートした「飛び出せ青春」に出演していたが、中盤番組を抜けたのはこの「君たちは魚だ」の影響もあったのだろう。佐々木剛は「柔道一直線」では桜木のライバル役で芸名が八代悠から変わったのも「柔道」からで、佐々木守とは関係ないようだ。
この中から石橋、佐々木剛、河原崎建三が出演し、ヒロイン役として「ありがとう」シリーズなどで人気のあった水前寺清子をヒロインに迎えたのが「ほうねんまんさく」(74年)である。突然三億円相当の土地を手に入れた女性が、土地を開梱していくというような話で、脚本は佐々木守が全話(13回)担当している。出演者は前述の四人に加えて、ゲストかレギュラーかはよくわからないが植木等、荻島真一、岡本信人、宍戸錠、財津一郎ら。
もともと1クールの予定だったかどうかは不明だが「ほうねんまんさく」が終了し、引き続きスタートしたのが「東海道姉ちゃん仁義」(74年)である。水前寺、石橋、佐々木、建三の四人は引き続き出演し、加えて浜田光夫、河原崎長一郎、そして志村喬といずれも「お荷物小荷物」で滝沢家の人間を演じていた面々が登場した。石橋、浜田の「アイアンキング」コンビの再共演、あまり見かけない長一郎、建三の兄弟共演がなにげに実現している。他にも中村竹弥、野添ひとみ、和田浩治、夏純子ら。
こちらは、ひょんなことから三代目の組長となった女が事件を解決するというようなお話らしい。若い娘が組長にというパターンは結構昔からあったりするのである。こちらも脚本は佐々木守が全13話担当している。最終回のサブタイトルは「祭りばやしは血の匂い」といい、不穏なものを感じさせる。
これらのドラマ個人的には全く記憶にないが(「ほうねんまんさく」はタイトルだけ聞き覚えがあったが)、それもそのはずで、これらは土曜夜8時に放送(フジテレビ系)されていたものである。つまり裏番組には「8時だヨ全員集合」が控えており、太刀打ちできるはずもなかったのである。
強力番組の前には、内容がよくても、どんな人気者をそろえても簡単には勝てないのである。
この中から石橋、佐々木剛、河原崎建三が出演し、ヒロイン役として「ありがとう」シリーズなどで人気のあった水前寺清子をヒロインに迎えたのが「ほうねんまんさく」(74年)である。突然三億円相当の土地を手に入れた女性が、土地を開梱していくというような話で、脚本は佐々木守が全話(13回)担当している。出演者は前述の四人に加えて、ゲストかレギュラーかはよくわからないが植木等、荻島真一、岡本信人、宍戸錠、財津一郎ら。
もともと1クールの予定だったかどうかは不明だが「ほうねんまんさく」が終了し、引き続きスタートしたのが「東海道姉ちゃん仁義」(74年)である。水前寺、石橋、佐々木、建三の四人は引き続き出演し、加えて浜田光夫、河原崎長一郎、そして志村喬といずれも「お荷物小荷物」で滝沢家の人間を演じていた面々が登場した。石橋、浜田の「アイアンキング」コンビの再共演、あまり見かけない長一郎、建三の兄弟共演がなにげに実現している。他にも中村竹弥、野添ひとみ、和田浩治、夏純子ら。
こちらは、ひょんなことから三代目の組長となった女が事件を解決するというようなお話らしい。若い娘が組長にというパターンは結構昔からあったりするのである。こちらも脚本は佐々木守が全13話担当している。最終回のサブタイトルは「祭りばやしは血の匂い」といい、不穏なものを感じさせる。
これらのドラマ個人的には全く記憶にないが(「ほうねんまんさく」はタイトルだけ聞き覚えがあったが)、それもそのはずで、これらは土曜夜8時に放送(フジテレビ系)されていたものである。つまり裏番組には「8時だヨ全員集合」が控えており、太刀打ちできるはずもなかったのである。
強力番組の前には、内容がよくても、どんな人気者をそろえても簡単には勝てないのである。
お荷物小荷物・カムイ編
「お荷物小荷物」終了から約10カ月、その続編である「お荷物小荷物・カムイ編」(71~72年)がスタートした。カムイ編というくらいだから、沖縄絡みの話から今回は北海道はアイヌ絡みの話となる。
出演者は前作と同じで、滝沢家に沖縄に帰ったはずの田の中菊(中山千夏)が戻ってくる。その目的は滝沢家が北海道から持ち帰ったヒグマの子供を奪還するためであった。実は彼女の正体はアイヌ集落の首長コシャマイン(佐藤慶)の娘オキクルミ・ピリカだったのである。なんじゃそりゃという、衝撃の展開だが、ここまで開き直れば立派なものである。
ちなみに、オキクルミとはアイヌ語で「輝く皮衣を着る者」という意味で、ピリカは「美しい」という意味であるらしい。自分は北海道の出身だが、小学校の社会見学だったかバスガイドさんが「ピリカピリカ」というアイヌ語の歌を教えてくれたりしたので、40年は経過したであろう今でも部分的ではあるが覚えていたりするのである。
放送期間からすると全20話のようだが、第16話「シゴイてイジメてイビリます」は、抗議を受けて北海道では放送中止になったという。前作はかろうじて最終話の映像が残っているが、こちらの方は現存していないようである。VTRでなくフィルムだったら現存の可能性は大きかったと思うのだが残念なことである。ちなみに最終話は菊の挑発に乗った忠太郎(志村喬)が熊をオリから出すや暴れ出し、機動隊によって熊は射殺されるというような話らしい。
前作からカムイ編までの間に中山千夏と渡辺篤史、脚本の佐々木守は前々回に紹介した「焼きたてのホカホカ」へ。林隆三はNHKの「天下御免」で人気上昇(カムイ編より2ヶ月早くスタートし同時期に放送されていた)、そして佐々木剛は仮面ライダー2号となり子供たちのヒーローとなっていた。浜田光夫もこの半年後、「アイアンキング」(脚本・佐々木守)で変身ヒーローとなっていた。
プロデューサーは山内久司。「お荷物小荷物」シリーズで成功を収め、次回作も佐々木守とのコンビで「君たちは魚だ」を制作するが、成功とは言い難かった。しかし、その次に放ったのが「必殺仕掛人」で、15年続く必殺シリーズに発展していくのは周知の事実であろう。
土曜の夜は8時から「8時だよ全員集合」、9時から「キイハンター(~Gメン75)」、10時から「必殺シリーズ」というTBS(地元ではHBC)は強力ラインナップが並んでおり、当時小学生(中学生)ながら楽しみにしていたものである。
出演者は前作と同じで、滝沢家に沖縄に帰ったはずの田の中菊(中山千夏)が戻ってくる。その目的は滝沢家が北海道から持ち帰ったヒグマの子供を奪還するためであった。実は彼女の正体はアイヌ集落の首長コシャマイン(佐藤慶)の娘オキクルミ・ピリカだったのである。なんじゃそりゃという、衝撃の展開だが、ここまで開き直れば立派なものである。
ちなみに、オキクルミとはアイヌ語で「輝く皮衣を着る者」という意味で、ピリカは「美しい」という意味であるらしい。自分は北海道の出身だが、小学校の社会見学だったかバスガイドさんが「ピリカピリカ」というアイヌ語の歌を教えてくれたりしたので、40年は経過したであろう今でも部分的ではあるが覚えていたりするのである。
放送期間からすると全20話のようだが、第16話「シゴイてイジメてイビリます」は、抗議を受けて北海道では放送中止になったという。前作はかろうじて最終話の映像が残っているが、こちらの方は現存していないようである。VTRでなくフィルムだったら現存の可能性は大きかったと思うのだが残念なことである。ちなみに最終話は菊の挑発に乗った忠太郎(志村喬)が熊をオリから出すや暴れ出し、機動隊によって熊は射殺されるというような話らしい。
前作からカムイ編までの間に中山千夏と渡辺篤史、脚本の佐々木守は前々回に紹介した「焼きたてのホカホカ」へ。林隆三はNHKの「天下御免」で人気上昇(カムイ編より2ヶ月早くスタートし同時期に放送されていた)、そして佐々木剛は仮面ライダー2号となり子供たちのヒーローとなっていた。浜田光夫もこの半年後、「アイアンキング」(脚本・佐々木守)で変身ヒーローとなっていた。
プロデューサーは山内久司。「お荷物小荷物」シリーズで成功を収め、次回作も佐々木守とのコンビで「君たちは魚だ」を制作するが、成功とは言い難かった。しかし、その次に放ったのが「必殺仕掛人」で、15年続く必殺シリーズに発展していくのは周知の事実であろう。
土曜の夜は8時から「8時だよ全員集合」、9時から「キイハンター(~Gメン75)」、10時から「必殺シリーズ」というTBS(地元ではHBC)は強力ラインナップが並んでおり、当時小学生(中学生)ながら楽しみにしていたものである。
お荷物小荷物
さて、前回いつかやろうと思って、ずっとやっていなかった「お荷物小荷物」(70年)の話題が出たところで、ここだとばかり取り上げてみたいと思う。
とは言ってもこのドラマはある意味有名なので、「夕焼けTV番長」などで、既出の情報ばかりになってしまうと思うが、了承願いたい。
ある日、男ばかり七人の「滝沢運送店」に田の中菊(中山千夏)というお手伝いがやってくる。家長は忠太郎(志村喬)で設定年齢は87歳、ちなみに当時の志村は65歳であった。その長男が孝太郎(桑山正一)で、彼には五人の息子がおり、上から仁(河原崎長一郎)、義(浜田光夫)、礼(林隆三)、智(渡辺篤史)、信(佐々木剛)である。
菊は本名を今帰仁菊代といい、実は彼女の姉もここでお手伝いとして働き、仁の子を妊娠するのだが、忠太郎に「女中ごときに跡取りをやれるか」と結婚を拒まれ、仁も逆らわなかったので、失意の中、沖縄に帰郷し出産直後に死亡してしまったのであった。つまり復讐のため菊は滝沢家に入り、男たちを一人づつ手名付けていき、最後の敵忠太郎には自分との結婚を決意させ、姉の子を認知させるのであった。
これだけでも、あまり普通ではない展開だが、最終回目的を果たした菊が滝沢家を去っていくところで終わらず、「延長戦」に突入し、何故か戦争状態の世の中になっており、滝沢家の男たちは全員戦死するという衝撃の結末を迎えるのである。
文章にしてもよく意味がわからんと思うが、唯一映像が現存するのがこの最終回だそうなので、興味のある人は横浜の放送ライブラリーに行ってみるといい。そういう自分は見たことないのだが。
兄弟役の五人は誕生日順にはなっているが、浜田と林は同じ43年生まれ、渡辺と佐々木は同じ47年生まれである。長一郎と浜田は映画スターとして有名だったが、林の人気が出るのは翌71年の「天下御免」からで、佐々木の「仮面ライダー」も71年である。渡辺は目だったものはないが子役から地道に活動を続けていた。
ちなみに、今帰仁(なきじん)という苗字は、全国で5件ほどしかないようで、ほぼ沖縄だと思われる。当時沖縄は返還前だったが、沖縄でもあまりない苗字が何故チョイスされたのかは不明だ。もう一つ、田の中という苗字の人は実は存在しないようである。目玉おやじの声優で有名な田の中勇がいるだろうと思われるかも知れないが、本名は田野中である。脚本の佐々木守が、この田の中勇から持ってきた苗字かどうかは不明だ。
とは言ってもこのドラマはある意味有名なので、「夕焼けTV番長」などで、既出の情報ばかりになってしまうと思うが、了承願いたい。
ある日、男ばかり七人の「滝沢運送店」に田の中菊(中山千夏)というお手伝いがやってくる。家長は忠太郎(志村喬)で設定年齢は87歳、ちなみに当時の志村は65歳であった。その長男が孝太郎(桑山正一)で、彼には五人の息子がおり、上から仁(河原崎長一郎)、義(浜田光夫)、礼(林隆三)、智(渡辺篤史)、信(佐々木剛)である。
菊は本名を今帰仁菊代といい、実は彼女の姉もここでお手伝いとして働き、仁の子を妊娠するのだが、忠太郎に「女中ごときに跡取りをやれるか」と結婚を拒まれ、仁も逆らわなかったので、失意の中、沖縄に帰郷し出産直後に死亡してしまったのであった。つまり復讐のため菊は滝沢家に入り、男たちを一人づつ手名付けていき、最後の敵忠太郎には自分との結婚を決意させ、姉の子を認知させるのであった。
これだけでも、あまり普通ではない展開だが、最終回目的を果たした菊が滝沢家を去っていくところで終わらず、「延長戦」に突入し、何故か戦争状態の世の中になっており、滝沢家の男たちは全員戦死するという衝撃の結末を迎えるのである。
文章にしてもよく意味がわからんと思うが、唯一映像が現存するのがこの最終回だそうなので、興味のある人は横浜の放送ライブラリーに行ってみるといい。そういう自分は見たことないのだが。
兄弟役の五人は誕生日順にはなっているが、浜田と林は同じ43年生まれ、渡辺と佐々木は同じ47年生まれである。長一郎と浜田は映画スターとして有名だったが、林の人気が出るのは翌71年の「天下御免」からで、佐々木の「仮面ライダー」も71年である。渡辺は目だったものはないが子役から地道に活動を続けていた。
ちなみに、今帰仁(なきじん)という苗字は、全国で5件ほどしかないようで、ほぼ沖縄だと思われる。当時沖縄は返還前だったが、沖縄でもあまりない苗字が何故チョイスされたのかは不明だ。もう一つ、田の中という苗字の人は実は存在しないようである。目玉おやじの声優で有名な田の中勇がいるだろうと思われるかも知れないが、本名は田野中である。脚本の佐々木守が、この田の中勇から持ってきた苗字かどうかは不明だ。
焼きたてのホカホカ
さて、6月になったし、そろそろネタを変えようかなとも思ったが考える間もなく今日を迎えてしまったので、引き続きグランド劇場ネタを。
今回は「2丁目3番地」の後番組である「焼きたてのホカホカ」(71年)を取り上げてみたい。
主演は当時、人気絶頂だった中山千夏で、大ざっぱにいえば彼女がパン屋の店員として奮闘するお話。そこには四人の息子がいて彼女の取り合いみたいなことがあるらしい。ちなみに協力は「パン食普及協議会」であった。
その四人の息子を演じるのが上から井川比佐志、津坂匡章(秋野太作)、井上順之(井上順)、渡辺篤史である。全く似ても似つかない四人で、しいて言えば秋野と井上のヘラヘラ感がいているくらいか。井上順は当時は順之(ジュンジ)と名乗っていたが、痔になったのでジを取って元に戻したという。「涙」とか「昨日今日明日」とかのヒット曲は井上順之の頃である。
彼らの母親が乙羽信子で、他は役どころは不明だが、朝丘雪路、丘みつ子、鶴間エリ、東野英治郎などである。もう一人紹瑛という名がポスターにはあったので何者か調べてみた。もちろんあの照英とは何の関係もないと思う。ちなみにこちらの紹瑛は女性であり、詳しいことはわからないのだが、当時の「プレイボーイ」や「平凡パンチ」などの表紙を飾ったこともあるグラビアモデル、といった感じの人のようである。
話を戻すが中山千夏が男兄弟の仲で奮闘するお話といえば「お荷物小荷物」を思い出す人もいるかもしれないが、実はこの「焼きたてのホカホカ」は、「お荷物小荷物」が終わった直後の番組で、しかも脚本は同じ佐々木守である。こちらで4男役の渡辺篤史は「お荷物小荷物」でも4男の役であった。しかし、放送局はTBSと日テレなので、日テレが引き抜いたということであろうか。
しかし、半年後「焼きたてのホカホカ」が終了すると、今度は「お荷物小荷物カムイ編」(71~72年)がスタートするのである。このように引っ張りだこの中山だったが、彼女はそれを最後にドラマの仕事をやめてしまうのである(当時23歳)。
その後は、「ドロロンえん魔くん」の主題歌を歌ったり、「じゃりン子チエ」で声優を務めたりはするが、女優として活動することはほぼなくなった。個人的にも中山千夏をドラマで見た記憶はほとんどないのである。
参議院議員となったのは80年で、ずっと議員だったというイメージだったが、実は6年間だけで、86年の選挙で落選してからは一度も出馬していない。意外に思ったのは自分だけだろうか。
今回は「2丁目3番地」の後番組である「焼きたてのホカホカ」(71年)を取り上げてみたい。
主演は当時、人気絶頂だった中山千夏で、大ざっぱにいえば彼女がパン屋の店員として奮闘するお話。そこには四人の息子がいて彼女の取り合いみたいなことがあるらしい。ちなみに協力は「パン食普及協議会」であった。
その四人の息子を演じるのが上から井川比佐志、津坂匡章(秋野太作)、井上順之(井上順)、渡辺篤史である。全く似ても似つかない四人で、しいて言えば秋野と井上のヘラヘラ感がいているくらいか。井上順は当時は順之(ジュンジ)と名乗っていたが、痔になったのでジを取って元に戻したという。「涙」とか「昨日今日明日」とかのヒット曲は井上順之の頃である。
彼らの母親が乙羽信子で、他は役どころは不明だが、朝丘雪路、丘みつ子、鶴間エリ、東野英治郎などである。もう一人紹瑛という名がポスターにはあったので何者か調べてみた。もちろんあの照英とは何の関係もないと思う。ちなみにこちらの紹瑛は女性であり、詳しいことはわからないのだが、当時の「プレイボーイ」や「平凡パンチ」などの表紙を飾ったこともあるグラビアモデル、といった感じの人のようである。
話を戻すが中山千夏が男兄弟の仲で奮闘するお話といえば「お荷物小荷物」を思い出す人もいるかもしれないが、実はこの「焼きたてのホカホカ」は、「お荷物小荷物」が終わった直後の番組で、しかも脚本は同じ佐々木守である。こちらで4男役の渡辺篤史は「お荷物小荷物」でも4男の役であった。しかし、放送局はTBSと日テレなので、日テレが引き抜いたということであろうか。
しかし、半年後「焼きたてのホカホカ」が終了すると、今度は「お荷物小荷物カムイ編」(71~72年)がスタートするのである。このように引っ張りだこの中山だったが、彼女はそれを最後にドラマの仕事をやめてしまうのである(当時23歳)。
その後は、「ドロロンえん魔くん」の主題歌を歌ったり、「じゃりン子チエ」で声優を務めたりはするが、女優として活動することはほぼなくなった。個人的にも中山千夏をドラマで見た記憶はほとんどないのである。
参議院議員となったのは80年で、ずっと議員だったというイメージだったが、実は6年間だけで、86年の選挙で落選してからは一度も出馬していない。意外に思ったのは自分だけだろうか。
2丁目3番地
グランド劇場といえば、まずこれと挙がりそうなのが「2丁目3番地」(71年)である。
主演は石坂浩二と浅丘ルリ子。つまり、この番組にて二人は出会ったと思ったら、年内には結婚することになったのである。番組内では夫婦役で、番宣ポスターには「独占特報!石坂浩二・浅丘ルリ子には生後3カ月の子どもがいた」と書かれていたが、勿論これは現実ではなく、子育てストーリーだったからで、現実には二人の間に子供はできなかった。できなかったというより、作らなかったという方が正解で、浅丘が女優を続けていくため欲しがらなかったからであった。
正式な離婚は2000年であったが、個人的なイメージではもっと最近だったと思っていた。石坂が子供を欲しがるようになったのもその一因にはあったようだ(ずっと別居していたらしいが)。
石坂は、これ以前には加賀まりこと同棲関係だったことがあるらしいが、浅丘が二十歳くらいの頃(60年頃)小林旭と恋愛関係にあったと告白したのはつい二年くらい前の話だ。小林といえば、62年に美空ひばりと結婚する(させられた)のだが、それが原因で小林・浅丘の関係が解消することになったかどうかは定かでない。
話が大幅にそれたが、「2丁目3番地」の共演者だが、ポスターには、当時は少しふくよかだった森光子が。他にも佐野周二、津川雅彦、藤村俊二、磯野洋子、范文雀などで、ポスター外では、水森亜土、原田芳雄、寺尾聰など。続編となる「3丁目4番地」(71年)と混同している部分があるようで、原田はこちらには出ていないとの情報もある。寺尾と范文雀もこの番組での共演がきっかけで、73年に結婚することになるのだが、こちらは翌74年にスピード離婚となっている。
脚本は倉本聰、向田邦子、佐々木守というヒット番組を連発させる超豪華な顔ぶれ。主題歌は赤い鳥の「目覚めた時には晴れていた」らしいが、これはCD化・レコード化されていないため、レコード化されたビリー・バンバンまたは伝書鳩が歌っていたと思っている人も結構いるらしい。しかも、前述の「3丁目4番地」の主題歌はビリー・バンバンの「さよならをするために」(作詞・石坂浩二)であるため、これを含めてさらに混同する結果となっているようだ。蛇足だが、ビリー・バンバンはメジャーデビュー前は、菅原兄弟に中野光雄を加えた三人組だったという。中野光雄とはせんだみつおのことである。
主演は石坂浩二と浅丘ルリ子。つまり、この番組にて二人は出会ったと思ったら、年内には結婚することになったのである。番組内では夫婦役で、番宣ポスターには「独占特報!石坂浩二・浅丘ルリ子には生後3カ月の子どもがいた」と書かれていたが、勿論これは現実ではなく、子育てストーリーだったからで、現実には二人の間に子供はできなかった。できなかったというより、作らなかったという方が正解で、浅丘が女優を続けていくため欲しがらなかったからであった。
正式な離婚は2000年であったが、個人的なイメージではもっと最近だったと思っていた。石坂が子供を欲しがるようになったのもその一因にはあったようだ(ずっと別居していたらしいが)。
石坂は、これ以前には加賀まりこと同棲関係だったことがあるらしいが、浅丘が二十歳くらいの頃(60年頃)小林旭と恋愛関係にあったと告白したのはつい二年くらい前の話だ。小林といえば、62年に美空ひばりと結婚する(させられた)のだが、それが原因で小林・浅丘の関係が解消することになったかどうかは定かでない。
話が大幅にそれたが、「2丁目3番地」の共演者だが、ポスターには、当時は少しふくよかだった森光子が。他にも佐野周二、津川雅彦、藤村俊二、磯野洋子、范文雀などで、ポスター外では、水森亜土、原田芳雄、寺尾聰など。続編となる「3丁目4番地」(71年)と混同している部分があるようで、原田はこちらには出ていないとの情報もある。寺尾と范文雀もこの番組での共演がきっかけで、73年に結婚することになるのだが、こちらは翌74年にスピード離婚となっている。
脚本は倉本聰、向田邦子、佐々木守というヒット番組を連発させる超豪華な顔ぶれ。主題歌は赤い鳥の「目覚めた時には晴れていた」らしいが、これはCD化・レコード化されていないため、レコード化されたビリー・バンバンまたは伝書鳩が歌っていたと思っている人も結構いるらしい。しかも、前述の「3丁目4番地」の主題歌はビリー・バンバンの「さよならをするために」(作詞・石坂浩二)であるため、これを含めてさらに混同する結果となっているようだ。蛇足だが、ビリー・バンバンはメジャーデビュー前は、菅原兄弟に中野光雄を加えた三人組だったという。中野光雄とはせんだみつおのことである。
グランド劇場
「夜のグランド劇場」は、土曜夜9時(初期は9時30分)に移り「グランド劇場」となった。「夜の」がとれただけで雰囲気が変わるものである。「熱中時代・刑事編」や「教師編2」、「池中玄太80キロ」、こないだここで取り上げた「キッド」なども「グランド劇場」枠での作品である。
その記念すべき第1弾は浅丘ルリ子主演の「90日の恋」(69年)である。番宣ポスターでは、傘を差したちょっと色黒(に見える)なルリ子が一人写っている。内容は「婚約はしているが、何となくいらだちのある男女。そのとき、一人の男が現れる」とある。ルリ子の相手役となるのは中山仁と三橋達也。おそらく婚約者が中山で、現れたのが三橋であろう。他の出演者は山本耕一、岩崎加根子、中村伸郎、加賀まりこなどで、ポスターには掲載されてないが寺尾聡や岸田森、沢たまきなども出演したいたようである。
ちなみに、加賀まりこは同日スタートの「喜劇・花も嵐も」にも出演しており、「90日の恋」が終わって、チャンネルを回せば、引き続き22時半スタートの「花も嵐も」で加賀を見ることができたのである。こちらのキー局はMBSだが、関東では東京12チャンネルで放送されていた。
番組主題歌は番組タイトルと同じ「90日の恋」でソニア・ローザ(当時20歳)が歌っている。
もう一作その69年に放送されたのが「独身の嫁たち」。女が夫から離れたらどんな暮らし方をするだろうか…というようなテーマの作品のようで、主演は九重祐三子、長山藍子、稲垣美穂子で、番宣ポスターもその三人で写っている。
九重は杉良との「若すぎる二人」から、半年程度しかたっていないのだが、丸顔少年から多少女っぽくなったように見える。長山藍子といえばTBS系のドラマというイメージが強く、実際出演数も断然TBSが多いのだが、もちろん日テレにだって出ている。稲垣美穂子は日活初期の女優で61年まで在籍していた。ちなみに夫は「ハレンチ学園」などの監督をやった丹野雄二であった。
他の出演者は森光子、山形勲、坂本九、河原崎健三、そしてポスターに名はあるが何故か一人だけ顔写真のない細川俊之などである。設定からすれば、それぞれ夫がいるはずだが、やはり九重には坂本九という組合せだったのだろうか。ともにダニー飯田とパラダイスキングでボーカルをやっていた経歴を持ち、歌番組でも共演が多かった。全く関係ない話だが、アニメ「デビルマン」の主題歌を歌った十田敬三もパラダイスキングに在籍していた人である。
その記念すべき第1弾は浅丘ルリ子主演の「90日の恋」(69年)である。番宣ポスターでは、傘を差したちょっと色黒(に見える)なルリ子が一人写っている。内容は「婚約はしているが、何となくいらだちのある男女。そのとき、一人の男が現れる」とある。ルリ子の相手役となるのは中山仁と三橋達也。おそらく婚約者が中山で、現れたのが三橋であろう。他の出演者は山本耕一、岩崎加根子、中村伸郎、加賀まりこなどで、ポスターには掲載されてないが寺尾聡や岸田森、沢たまきなども出演したいたようである。
ちなみに、加賀まりこは同日スタートの「喜劇・花も嵐も」にも出演しており、「90日の恋」が終わって、チャンネルを回せば、引き続き22時半スタートの「花も嵐も」で加賀を見ることができたのである。こちらのキー局はMBSだが、関東では東京12チャンネルで放送されていた。
番組主題歌は番組タイトルと同じ「90日の恋」でソニア・ローザ(当時20歳)が歌っている。
もう一作その69年に放送されたのが「独身の嫁たち」。女が夫から離れたらどんな暮らし方をするだろうか…というようなテーマの作品のようで、主演は九重祐三子、長山藍子、稲垣美穂子で、番宣ポスターもその三人で写っている。
九重は杉良との「若すぎる二人」から、半年程度しかたっていないのだが、丸顔少年から多少女っぽくなったように見える。長山藍子といえばTBS系のドラマというイメージが強く、実際出演数も断然TBSが多いのだが、もちろん日テレにだって出ている。稲垣美穂子は日活初期の女優で61年まで在籍していた。ちなみに夫は「ハレンチ学園」などの監督をやった丹野雄二であった。
他の出演者は森光子、山形勲、坂本九、河原崎健三、そしてポスターに名はあるが何故か一人だけ顔写真のない細川俊之などである。設定からすれば、それぞれ夫がいるはずだが、やはり九重には坂本九という組合せだったのだろうか。ともにダニー飯田とパラダイスキングでボーカルをやっていた経歴を持ち、歌番組でも共演が多かった。全く関係ない話だが、アニメ「デビルマン」の主題歌を歌った十田敬三もパラダイスキングに在籍していた人である。
夜のグランド劇場 その5
夜のグランド劇場も今回でやっと終了。ついでなので、全部紹介してみよう。といっても、後の三本は全て単発ドラマだったりする。全三回というドラマは作りにくかったのだろうか。さすがに、単発では番宣ポスターもないようだし、資料といえるものはテレビドラマデータベースくらいしかない。
まずは「夏に別れを」(69年)。主演は中山千夏で、他の出演者は山口崇、緑魔子、近藤洋介など。解説で気になったのが中山千夏の弟役が近藤洋介になっているということ。ちなみに、当時中山21歳、近藤36歳。しかも大学一浪ということは19歳(の役)ということになる。近藤は別に若く見えるタイプでもないし、ヘタしたら父親に見えるかも。さすがに、これは間違いではないだろうか。もしくは同姓同名か非常によく似た名前の若手役者がいたとかではないだろうか。事実ならば、近藤をその役に据える意味が不明である。
「雲に乗りたい」(69年)。『無気力な中年男が一人の女性と出会い、一夜を共にする』と解説にある。主演は三田佳子、藤田まことで、当然その男女を演じている二人だと思われる。他には細川俊之、美川陽一郎、原知佐子など。三田と細川なら普通な気がするが、三田と藤田なら意外な気がする。
最後を飾るのは「そうめんの仲」(69年)。主演は草笛光子で、小料理屋のおかみを演じる。他に藤岡琢也、望月優子、吉田未来など。吉田未来って誰よっていう人が多いと思うが、今健作しても同名のジュニアアイドルが出てきてしまう。当時の吉田未来については詳細は不明だが、翌年「金メダルへのターン!」で主人公・梅田智子のライバル役を演じたりしているので、二十歳前後であったと思われる。「ダイヤモンド・アイ」では正体は前世魔人という女幹部(魔倫)の役をやっていたりするので、敵役ライバル役の似合う顔立ちだったということだろう。
これにて、「夜のグランド劇場」は1年半という短い期間で、改変のため終了する。この枠は木曜日から土曜日に移動し、「土曜グランド劇場」に引き継がれていくのである。
まずは「夏に別れを」(69年)。主演は中山千夏で、他の出演者は山口崇、緑魔子、近藤洋介など。解説で気になったのが中山千夏の弟役が近藤洋介になっているということ。ちなみに、当時中山21歳、近藤36歳。しかも大学一浪ということは19歳(の役)ということになる。近藤は別に若く見えるタイプでもないし、ヘタしたら父親に見えるかも。さすがに、これは間違いではないだろうか。もしくは同姓同名か非常によく似た名前の若手役者がいたとかではないだろうか。事実ならば、近藤をその役に据える意味が不明である。
「雲に乗りたい」(69年)。『無気力な中年男が一人の女性と出会い、一夜を共にする』と解説にある。主演は三田佳子、藤田まことで、当然その男女を演じている二人だと思われる。他には細川俊之、美川陽一郎、原知佐子など。三田と細川なら普通な気がするが、三田と藤田なら意外な気がする。
最後を飾るのは「そうめんの仲」(69年)。主演は草笛光子で、小料理屋のおかみを演じる。他に藤岡琢也、望月優子、吉田未来など。吉田未来って誰よっていう人が多いと思うが、今健作しても同名のジュニアアイドルが出てきてしまう。当時の吉田未来については詳細は不明だが、翌年「金メダルへのターン!」で主人公・梅田智子のライバル役を演じたりしているので、二十歳前後であったと思われる。「ダイヤモンド・アイ」では正体は前世魔人という女幹部(魔倫)の役をやっていたりするので、敵役ライバル役の似合う顔立ちだったということだろう。
これにて、「夜のグランド劇場」は1年半という短い期間で、改変のため終了する。この枠は木曜日から土曜日に移動し、「土曜グランド劇場」に引き継がれていくのである。
夜のグランド劇場 その4
夜のグランド劇場、お次は「若すぎる二人」(69年)である。
要するに一組のカップルの結婚話なのだが、そのカップルを演じるのが杉良太郎と九重佑三子である。杉は「文吾捕物絵図」、九重は「コメットさん」とそれぞれ人気ドラマの主役を終えたあとの出演である。番宣ポスターには笑顔の二人が。杉もまだこういうドラマに出ていたのである。お似合いかどうかは微妙だと思うが、九重といえばあの少年のようなショートヘア。個人的な好みの話で恐縮だが、子供の頃から現在に至るまで、自分はショートの女性に魅力を感じないので、そういう人がヒロインというだけで見る気が半減してしまう。「コメットさん」も見てなかったし(たまたまチャンネルを合わせてなかっただけかもしれないが)。
他の出演者だが、杉の両親役に進藤英太郎と鈴木光枝、九重の両親役に佐野周二と葦原邦子、他にも丘みつ子、弓恵子、悠木千帆(樹木希林)などで、ポスターにはないが佐原健二、河津清三郎なども出ていたようである。
杉はこの2ヵ月後より「水戸黄門」に助さんとして出演、翌70年より「大江戸捜査網」の主演と時代劇ヒーロー路線を進むことになる。
お次は「えり子とともに」(69年)。夜のグランド劇場では最長の13回つまりちょうど1クールの作品である。ヒロインはうって変わってロングヘアの内藤洋子(当時19歳)である。内藤の約五年という短い女優生活のなかで、テレビドラマは本作を含めて5本しか出演していない。
ちなみに「えり子とともに」は戦後まもない49年からNHKのラジオドラマとして2年半にわたり放送され、人気を博していた。父と娘の関係が主軸となるようだが、父親役には山村聰。当然、男が絡んでくると思うのだが、ポスターに名前のある山田吾一や松山省二では、内藤の相手役に成りえない気がするので、残るは石立鉄男ということになろうか。この頃はモジャ頭ではなく、さわやか二枚目だった頃である。ちなみに、第1話では柴田侊彦とゴーゴークラブにいくらしい。
他の出演者だが、ポスターにあるのは野添ひとみ、松本めぐみ、加藤治子、高峰三枝子といったところで、それ以外では和田浩治、前田吟、山本紀彦、高城淳一、高林由紀子などが出演していたようである。
内藤は翌70年、ランチャーズのギタリスト喜多嶋修と結婚し引退してしまったのは周知のとおり。引退して40年以上たったといってもまだ62歳、少し前に現在の姿が公開されていたが品のいい御夫人という感じになっているようだ。ちなみにショートヘアだった。
要するに一組のカップルの結婚話なのだが、そのカップルを演じるのが杉良太郎と九重佑三子である。杉は「文吾捕物絵図」、九重は「コメットさん」とそれぞれ人気ドラマの主役を終えたあとの出演である。番宣ポスターには笑顔の二人が。杉もまだこういうドラマに出ていたのである。お似合いかどうかは微妙だと思うが、九重といえばあの少年のようなショートヘア。個人的な好みの話で恐縮だが、子供の頃から現在に至るまで、自分はショートの女性に魅力を感じないので、そういう人がヒロインというだけで見る気が半減してしまう。「コメットさん」も見てなかったし(たまたまチャンネルを合わせてなかっただけかもしれないが)。
他の出演者だが、杉の両親役に進藤英太郎と鈴木光枝、九重の両親役に佐野周二と葦原邦子、他にも丘みつ子、弓恵子、悠木千帆(樹木希林)などで、ポスターにはないが佐原健二、河津清三郎なども出ていたようである。
杉はこの2ヵ月後より「水戸黄門」に助さんとして出演、翌70年より「大江戸捜査網」の主演と時代劇ヒーロー路線を進むことになる。
お次は「えり子とともに」(69年)。夜のグランド劇場では最長の13回つまりちょうど1クールの作品である。ヒロインはうって変わってロングヘアの内藤洋子(当時19歳)である。内藤の約五年という短い女優生活のなかで、テレビドラマは本作を含めて5本しか出演していない。
ちなみに「えり子とともに」は戦後まもない49年からNHKのラジオドラマとして2年半にわたり放送され、人気を博していた。父と娘の関係が主軸となるようだが、父親役には山村聰。当然、男が絡んでくると思うのだが、ポスターに名前のある山田吾一や松山省二では、内藤の相手役に成りえない気がするので、残るは石立鉄男ということになろうか。この頃はモジャ頭ではなく、さわやか二枚目だった頃である。ちなみに、第1話では柴田侊彦とゴーゴークラブにいくらしい。
他の出演者だが、ポスターにあるのは野添ひとみ、松本めぐみ、加藤治子、高峰三枝子といったところで、それ以外では和田浩治、前田吟、山本紀彦、高城淳一、高林由紀子などが出演していたようである。
内藤は翌70年、ランチャーズのギタリスト喜多嶋修と結婚し引退してしまったのは周知のとおり。引退して40年以上たったといってもまだ62歳、少し前に現在の姿が公開されていたが品のいい御夫人という感じになっているようだ。ちなみにショートヘアだった。