ほうねんまんさく/東海道姉ちゃん仁義 | お宝映画・番組私的見聞録

ほうねんまんさく/東海道姉ちゃん仁義

前項でちょこっと触れた「君たちは魚だ」(72年)だが、自分でも忘れていたが、六年ほど前にここで取り上げていた。勢いのあった山内久司、佐々木守のコンビでも裏番組の「木枯し紋次郎」に惨敗したのであった。出演者も「柔道一直線」の桜木健一、「仮面ライダー」の佐々木剛、長一郎の弟・河原崎建三、青春スター石橋正次という当時としては中々の面子を揃えたにもかかわらずである。石橋はこの2ヶ月前にスタートした「飛び出せ青春」に出演していたが、中盤番組を抜けたのはこの「君たちは魚だ」の影響もあったのだろう。佐々木剛は「柔道一直線」では桜木のライバル役で芸名が八代悠から変わったのも「柔道」からで、佐々木守とは関係ないようだ。
この中から石橋、佐々木剛、河原崎建三が出演し、ヒロイン役として「ありがとう」シリーズなどで人気のあった水前寺清子をヒロインに迎えたのが「ほうねんまんさく」(74年)である。突然三億円相当の土地を手に入れた女性が、土地を開梱していくというような話で、脚本は佐々木守が全話(13回)担当している。出演者は前述の四人に加えて、ゲストかレギュラーかはよくわからないが植木等、荻島真一、岡本信人、宍戸錠、財津一郎ら。
もともと1クールの予定だったかどうかは不明だが「ほうねんまんさく」が終了し、引き続きスタートしたのが「東海道姉ちゃん仁義」(74年)である。水前寺、石橋、佐々木、建三の四人は引き続き出演し、加えて浜田光夫、河原崎長一郎、そして志村喬といずれも「お荷物小荷物」で滝沢家の人間を演じていた面々が登場した。石橋、浜田の「アイアンキング」コンビの再共演、あまり見かけない長一郎、建三の兄弟共演がなにげに実現している。他にも中村竹弥、野添ひとみ、和田浩治、夏純子ら。
こちらは、ひょんなことから三代目の組長となった女が事件を解決するというようなお話らしい。若い娘が組長にというパターンは結構昔からあったりするのである。こちらも脚本は佐々木守が全13話担当している。最終回のサブタイトルは「祭りばやしは血の匂い」といい、不穏なものを感じさせる。
これらのドラマ個人的には全く記憶にないが(「ほうねんまんさく」はタイトルだけ聞き覚えがあったが)、それもそのはずで、これらは土曜夜8時に放送(フジテレビ系)されていたものである。つまり裏番組には「8時だヨ全員集合」が控えており、太刀打ちできるはずもなかったのである。
強力番組の前には、内容がよくても、どんな人気者をそろえても簡単には勝てないのである。