グランド劇場 | お宝映画・番組私的見聞録

グランド劇場

「夜のグランド劇場」は、土曜夜9時(初期は9時30分)に移り「グランド劇場」となった。「夜の」がとれただけで雰囲気が変わるものである。「熱中時代・刑事編」や「教師編2」、「池中玄太80キロ」、こないだここで取り上げた「キッド」なども「グランド劇場」枠での作品である。
その記念すべき第1弾は浅丘ルリ子主演の「90日の恋」(69年)である。番宣ポスターでは、傘を差したちょっと色黒(に見える)なルリ子が一人写っている。内容は「婚約はしているが、何となくいらだちのある男女。そのとき、一人の男が現れる」とある。ルリ子の相手役となるのは中山仁と三橋達也。おそらく婚約者が中山で、現れたのが三橋であろう。他の出演者は山本耕一、岩崎加根子、中村伸郎、加賀まりこなどで、ポスターには掲載されてないが寺尾聡や岸田森、沢たまきなども出演したいたようである。
ちなみに、加賀まりこは同日スタートの「喜劇・花も嵐も」にも出演しており、「90日の恋」が終わって、チャンネルを回せば、引き続き22時半スタートの「花も嵐も」で加賀を見ることができたのである。こちらのキー局はMBSだが、関東では東京12チャンネルで放送されていた。
番組主題歌は番組タイトルと同じ「90日の恋」でソニア・ローザ(当時20歳)が歌っている。
もう一作その69年に放送されたのが「独身の嫁たち」。女が夫から離れたらどんな暮らし方をするだろうか…というようなテーマの作品のようで、主演は九重祐三子、長山藍子、稲垣美穂子で、番宣ポスターもその三人で写っている。
九重は杉良との「若すぎる二人」から、半年程度しかたっていないのだが、丸顔少年から多少女っぽくなったように見える。長山藍子といえばTBS系のドラマというイメージが強く、実際出演数も断然TBSが多いのだが、もちろん日テレにだって出ている。稲垣美穂子は日活初期の女優で61年まで在籍していた。ちなみに夫は「ハレンチ学園」などの監督をやった丹野雄二であった。
他の出演者は森光子、山形勲、坂本九、河原崎健三、そしてポスターに名はあるが何故か一人だけ顔写真のない細川俊之などである。設定からすれば、それぞれ夫がいるはずだが、やはり九重には坂本九という組合せだったのだろうか。ともにダニー飯田とパラダイスキングでボーカルをやっていた経歴を持ち、歌番組でも共演が多かった。全く関係ない話だが、アニメ「デビルマン」の主題歌を歌った十田敬三もパラダイスキングに在籍していた人である。