メダカが産卵するための条件は色々耳にしますよね。
ほぼ間違いないことを先に書きます。
それは、
・水温が20度以上であること(最低20度を下回らないという意味)
・日照時間(光が当たる時間)が13時間以上
・ペアがそろっていて、相性が悪くない事
・水質が安定している
この4つは間違いないです。
もちろん、例外はあります。
水温が14度でも産んでくれる個体はたまにいますが、オスがやる気がなくなれば、無精卵が増えるだけですから、冬場に採卵出来ることが珍しいだけです。これを間違いないこと、に入れるのは無理でしょう。
基本的に全ての条件がそろっていれば、ほぼ確実に採卵出来るというのが上記の4つです。
ただしこの1つでも欠けたら無理でしょう。
特に水質は私たち人間から見た目で判断できないこともあります。
一番判断が難しいところですね。
よりメダカにストレスの少ない環境ほど多く生むのは当たり前と言えば当たり前でしょう。
1つ1つ私なりの解釈を書いていきます。
まず、水温ですが、基本的に春分~秋分までがメダカの産卵期です。
これはつまり水温が高いというのが特徴でもあります。
日照時間が長い=水温が高い だと言えます。
これは全てのメダカ関係の書籍でも言われているので、水温はとても重要な産卵条件です。
メダカはより水温が高い方が活発に動きます。
当然上限はあります。
生きているから大丈夫という発想は間違いですから、あえて書きますが、20度~32度くらいまでだと思います。
過去に実験して調べましたが、40度で生きているメダカがいるという話は少なからず耳にしたり、目にしますが、これはかなり珍しいことでこの条件で生き残る確率はものすごく低いです。
昨年、今年で40度になってしまった水量の少ない屋外の飼育ケースは全滅しました。
ですから、40度が大丈夫=産卵する、は、絶対に間違っていますので、せいぜい32度までに留めるべきだと言わせてください。
ちなみに、だるま体型のメダカを作出する条件は、当然だるま因子、つまり遺伝子があるのが前提です。
その因子を持った個体を28度以上で親を飼育、産卵、孵化、生まれた子を飼育すると、だるま体型になりやすいです。
一般的に30度で飼育するとよいというのはキリがいいからでは?と私は思っています。
何故なら、ヒーターなどで30度を設定しても、水を足したり、循環がうまくいかなかったりするだけで、この30度は上下します。
この上下の上はともかく、下が問題で、30度から2度下がれば、28度になります。
ですから、下がり過ぎないためにもあえて少し高めに設定する、というのが無難、と言わざるをえません。
確かうろ覚えですが、28度の加温状態でだるま発生率が9割を超えるはずです。
30度にしたからと言って100%になることもなく、ほぼ同じ結果になったかと思います。
ですから安易に高い水温ならいい、とは言えないと分かるはずです。
何より怖いのは、高水温は、先ほど掲載した4つの条件の一番下の水質が悪化しやすい環境である、ということを忘れてはいけません。
与えた餌はより早く腐ります。
またよくメダカも食べる分、よく排泄もします。
その排泄物が腐るのも早めます。
アンモニア濃度が高くなればなるほど、メダカは弱り、産卵とはほぼ遠い結果になります。
そういう意味でも高水温だけを気にかけるのはナンセンスだと言えるでしょう。
続きまして、日照時間ですが、やはり春分~秋分と書いたのでご理解頂けると思いますが、約12時間以上の日照時間は最低必要です。
ただ、開始の一つのサインが出始める頃というだけですので、12時間では絶対ではないと思います。
やはり夏場の特徴である13時間が必要ではないかと思います。
冬場に産卵したいのならば、確実に13時間の光を確保することをオススメします。
仮に午前7時~午後4時まで太陽が出ているとして、9時間しか光がない、ということになります。
残りの足りない4時間をライトで補う必要があります。
メダカも生き物ですから、出来れば、自然の光に近い植物用のLEDを推奨します。
私も試しましたが、普通のライトと植物用LEDでどれくらい差があったか、と聞かれると大きな差は感じていませんが、やってよかったとは思います。
何故なら、うまない子は本当に何をしても産まないってことがありました。
ただ、植物用LEDは、紫外線などを発生しています。
つまりPSBのような光合成細菌に不可欠です。
結果的に水質安定の補助になりました。
もちろん、欠点もあります。
常に太陽にあたっているのと変わらないため、家具が日焼けしました。
ともあれ、メダカのためにしている、というのが前提なのであった方がいいと思います。
市販品にコンセントのオンオフを管理してくれる品もあります。
両方とも購入して保有しているので、掲載しておきました。
オススメは上です。
操作が簡単です。
まわりのダイヤルの部分についてる爪みたいな部分を折ると、その時間点灯となります。
即座に変更できるのが魅力です。
相性の良いペア
正直、この相性はやってみないと分からない、と言わざるをえません。
ただ、なんとなく、オスが小さく、メスが大きい方が安定している傾向にはありました。
これを逆にするとオスが大きい分、メスをいじめる傾向にあり、オススメは出来ませんでした。
一向に産卵しない、どちらかが片方を追い掛け回すなどの行為は、よい関係を築けていない可能性が高いため、ペアをやめる勇気も必要です。
水質
水質に関してはもういうまでもないかもしれません。
メダカに限らず、人も環境が悪ければ、健康被害をうけ、体調を崩します。
メダカも人も少なくとも生き物である以上、劣悪な環境で繁殖を望むのは無謀と言わざるをえません。
より自然に近い環境を目指すことが大切だと思います。
この時、賛否両論ですが、あえて私は書きます。
砂利、敷き砂、石、隠れ家、水草など不要なものを入れる必要性はない、と断言します。
仮に産卵だけが目的ならば、余計なものを入れないことがより水質安定に必須だと思うからです。
隠れ家は、誰から隠れるの?となります。
ペアの相手だとするのならば、相性が既に悪いわけですから、ペアは解消するべきです。
外敵がいるというならば、その環境が間違っているわけです。
ましてや室内に外敵がいるわけがないので、隠れる場所は全く不要でしょう。
砂はバクテリアのためでしょうか?
少なくとも室内ではフィルターを使った水質管理をしているため、ここにバクテリアがいるので、砂利などを敷く必要性は全くないはずです。
掃除をしにくくする
産卵床からはずれた有精卵の回収が困難になるだけですから、よりシンプルな環境が採卵には必要です。
水草は、私は完全否定派です。
何度も腐らせたことでメダカも死亡させています。
余計なものは入れない
これが重要です。
加温するとどうしても植物の成長が早まります。
そこに飽和給餌などをすると富栄養化により根腐れなどが起きることもありますので、自然の産卵床より、より効率で衛生的な人工の産卵床を推奨します。
屋外飼育なら、この限りではないですし、産卵を主にしていないのならば、ありです。
業者でもない私でも、より安定した産卵、採卵をしたいので、水草は一切やめました。
めだか倶楽部クリークさん、西郷めだかさん、道三めだかさん、達の飼育場では一切親として増やしている個体に水草を利用されていませんので、間違いないです。
あくまで鑑賞目的でしたら、構わないと思いますが、意外に水草は夏場に大きく育つと、日陰を作ることで急激な水温上昇を抑制する効果を期待が出来なくはないのですが、もっと問題はこれが日陰を作りすぎて、日を浴びたいメダカに日が当たらないという事もしばしば起きます。
ですから、私はオススメしておりません。
以上、4つのことを意識するとより採卵出来ると思います。
文字数が4000文字を超えましたので、終わりとさせて頂きます。
気が向くと1日に20回日記を更新しています。
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