7月に開催される日本臨床腫瘍学会の患者・市民向けの参加者募集が開始したようです。
第17回日本臨床腫瘍学会学術集会 ペイシェント・アドボケイド・プログラム ―患者・家族、一般の方々に向けた参加費優待プログラムー

■日程:7月18日~20日
■場所:国立京都国際会館
■テーマ:「がんゲノム診療 元年―Novel, Challenge and Change―」
■参加費:1,000円(要事前登録。先着順)
■旅費の補助:関東で55,000円。(審査あり、4月30日締切)
■詳細:http://www.m2cc.co.jp/jsmo/2019/pap.html

昨年私も参加しましたが、最近急激に進みつつある分野の研究者たちの熱気を目撃し、またがん治療に情熱を注ぐ臨床家たちや社会のために活動しているがんサバイバーの方々と同じ場所で同じ空気を吸い、最新の知見やがんを克服するための様々な取り組みを学ぶことができ、大変有意義な経験となりました。
今年のプログラム内容をざっと見ると、がんリハビリテーションの辻先生のご講演やアピアランスケア、がんと栄養など、ニーズの高いトピックが増えていて昨年よりもっとパワーアップしている印象です。
もし今闘病をしている方やそのご家族で、7月に時間の余裕があるという方がいたら参加をお勧めします。

学会といっても難しいことはなく、患者を主体としたわかりやすいプログラムが用意されており、患者と家族の積極的な参加を募集しています。
幅広い癌種を扱う学会では、既に患者会や患者向け事業などでの活動を行っている方が対象となっていることが多いのですが、臨床腫瘍学会では普通の患者が参加することができることが特徴となっているそうです。
患者向けのセッションのみならず、普通の学会のセッションも聴講することができますので、研究者たちの熱気あふれるディスカッションを生で見ることができます。
一体どういう人たちががん治療を作っているのか、文字通り顔を見ることができます。

通常、学会というと参加費が何万円もするのが普通なのですが、事前登録した患者と家族に限り1000円と破格の費用で参加できます。
また、会場までの旅費の補助を申請できる制度「トラベルグラント」は今年もあるようです。
昨年は70人くらいが助成を受けたようでした。
所定の条件を満たす必要はありますが、関東からですと55,000円の補助が出ます。
交通費や宿泊費の心配がないので、お時間さえあえば誰でも気兼ねなく参加することができます。
患者として知りたいことが一度にセットで学べるのでお勧めです。

ご参考までに私が昨年参加した際の報告等を貼っておきます。
臨床腫瘍学会一日目
ケモブレイン
がん患者の心のケア
がんゲノム医療
手足のしびれ
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)
がんとお金と仕事
がん専門薬剤師による就労支援

ガイドラインの作り方