GC療法第7クールday22、臨床腫瘍学会@神戸一日目です。
シスプラチンの副作用による便秘がひどく、苦しんでいますが何とか一日過ごせました。
非常に刺激的な一日で新しい発見が沢山ありました。
また東京に戻ってから詳細をご報告したいと思いますが、手短に今日印象的だったことを何点か書き記しておきます。

1. 患者・家族向けプログラム会場は圧倒的に女性参加者が多く、体感で8割くらいのよう
2. 今年から始まった旅費と宿泊費を助成するトラベルグラントの対象者は約60人
3. この学会では2012年から患者とその家族に門戸を開き、今年は予想を超えた沢山の参加者がきている
4. アドボカシーとは権利擁護のことで、三つのステップがあるとされる。一つ目は自分自身のため、二つ目は他者のため、三つ目は公共の利益のためというもの。
5. がんと就労において第三期がん対策推進基本計画では「両立支援コーディネーター」をおいて就労支援を行うとしているが、この両立支援コーディネーターは産業医のみに保険診療の加算があるように医師らの集団の反対によって限定されてしまった。産業医を置いている企業は全体の中でとても少ないため問題が残る
6. 網羅的遺伝子解析により膀胱癌の患者の半数以上に治療に有効な薬剤が見つかるとのこと。他の癌種より高め?
7. がんサバイバーの医師の方によるとここ10年の変化として、患者さんに情報格差があり、患者会に参加している人だと情報をよく知っていて診療もスムーズとのこと
8. 患者会はどこも組織づくりや資金計画で苦労している模様で、その活動の多くはアドボカシーのステップにあてはめると1.2~2.2くらいの分布という印象。いくつかの団体に理事や監事や委員として参加している税理士の立場から見ると、もう少しやりようがあるのにな、と

簡単ですがざっと列挙してみました。
明日に備えてもう寝ます。