八戸麺道 大陸【2023年1月9日まで】@新横浜ラーメン博物館 | Ramen Story Of L.I

八戸麺道 大陸【2023年1月9日まで】@新横浜ラーメン博物館

世界最大のラーメンフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」が30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト、2年で味わい尽くす、ラー博30年史~ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」を7月1日から開始。

 

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過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式で出店するプロジェクトになります。

 

 

あの銘店をもう一度ここまで出店した店。

 

第1弾 2022年7月1日~7月21日「井出商店」

 

第2弾 2022年7月22日~8月11日「牛乳屋食堂」

 

第3弾 2022年8月12日~9月1日「頑者」

 

第4弾 2022年9月2日~9月22日「中華そば 一力」

 

第5弾 2022年9月23日~10月13日「伊豆あまからや」

 

第6弾 2022年10月14日~11月3日「中華そば 坂本」

 

第7弾 2022年11月4日~11月24日「名人の味 らーめん爐」

 

第8弾 2022年11月25日~12月15日「大砲ラーメン」

 

現在第9弾として出店中なのが「八戸麺道 大陸」

 

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八戸麺道 大陸は「新ご当地ラーメン創生計画 第2弾 八戸編」として2002年3月6日~2003年2月23日の間ラー博に出店していた店となります。

 

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新ご当地ラーメン創生計画は約20年前に行われたプロジェクトで、日本各地にはそれぞれ個性的な「ご当地ラーメン」がありますが地域によっては明確なラーメンスタイルが無い場合もあり、そのような地域の食文化や特産品を活かした新たなラーメンの提案それが新ご当地ラーメン創生計画。

 


このプロジェクトは、エリアとプロデューサーを決め、そのエリアに在住・在勤している人を対象に出店事業主を募集し、審査・面接後に出店事業主を決定し、2ヶ月の修業を経て1年間ラー博で運営して資金を貯め必ず現地に戻り店を開業するということが条件。

 

 

その新ご当地ラーメン創生計画 第2弾 八戸編のプロデューサーとして監修したのが「支那そばや」店主故佐野 実氏。

 

 

2001年9月27日に出店事業主募集を始め、約50名の応募者の中から出店事業主に選ばれたのは八戸にあった昭和32年創業の老舗中国料理店「大陸飯店(閉店)」の総料理長だった箭内一三氏で、2002年1月15日から修行に入り試行錯誤を繰り返して2月14日お互い納得の行く味が完成し、2002年3月6日新横浜ラーメン博物館8周年記念日に八戸麺道 大陸がオープンした。

 

 

ちなみに新ご当地ラーメン新ご当地ラーメン創生計画第1弾は「博多一風堂」創業者の河原成美氏プロデュースの「琉球新麺通堂」、第3弾は再び佐野 実氏プロデュースの「らぁ麺むらまさ」

 

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八戸麺道 大陸はラー博出店期間終了後2003年八戸で帰郷オープンしましたが、2009年4月30日惜しまれながら閉店し、その後箭内氏は2014年佐野氏に支那そばや総料理長に指名されその2ヶ月後に佐野氏は逝去。

 

 

現在も佐野イズムを継承され本店でラーメンを作り、今回幻の店として自らのっ大陸を復活というシナリオ。

 

 

個人的にラー博に約1年間出店してた時に2度ほど食べに行ったので、現在は閉店してる店のラーメンも復活させるあの銘店をもう一度は改めて最高です!

 

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八戸麺道 大陸が再出店して間もない日の18時頃に到着すると10人ほどの並びができておりボードに10分と書かれてました。

 

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店の出店してるスペースは大砲ラーメンの跡地ではなく、らーめん爐などが入ってた場所です。

 

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店頭には佐野実氏の想いを繋ぐ“幻のラーメン復活“と写真付きで置かれてます。

 

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券売機。

 

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全メニューは、八戸支那そば レギュラー1280円、ミニ650円・大陸チャーシューメン レギュラー1900円、ミニ1000円、釜炊きごはんとガーリックポークの大陸丼550円・口福 杏仁豆富400円・もろみ風味の煮玉子200円・YEBISUビール600円・青森りんごジュース400円・30周年記念メモリアルトレーディングカード50円。

 

 

ここまで出店してきた店とほぼ同じく、基本の麺メニューとなる八戸支那そば、そのチャーシュー増量の大陸チャーシューメン2種類。

 

 

デフォルトが余裕の1000円オーバーでチャーシューメンが2000円近くと現代の有名人気店に近い値段で、ここまで出店した店では断トツの高額ラーメンです。

 

 

麺大盛りはなく牛乳屋食堂以来となる丼がサイドメニューにあり、ドリンク類として青森りんごジュースとこの企画では初提供となる瓶ビールが用意されてます。

 

 

席に着くと、QRコード付きのお客様のご意見をお聞かせくださいが常備。

 

 

卓上調味料は無し。

 

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注文したのは「八戸支那そば レギュラー」¥1280+「釜炊きごはんとガーリックポークの大陸丼」¥550

 

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大陸チャーシューメンも気になりましたが、デフォルト八戸支那そば レギュラーと釜炊きごはんとガーリックポークの大陸丼を。

 

 

約20年前に食べた時の記憶は薄っすらあるとはいえほとんど覚えてないけど、醤油スープにチャーシューを2枚添えるのではなく上下に配置して小松菜を添えたルックスは確かこれだったはずと少し思い出しました。

 

 

スープは清湯醤油味。

 

 

オォ~これは率直に申し上げますと支那そばや路線に近い味わいですが、美味いよりも凄いのほうが先に出てきてしまいました。

 

 

一部入手困難な食材があるそうですが出店してた時代とほぼ同じ食材を使用して忠実に再現し、出汁は六戸産 地鶏シャモロック・青森県十和田産 奥入瀬ガーリックポーク・青森県小川原湖産 モクズガニ・ヤマトシジミなど北国の食材をふんだんに使用。

 

 

どの素材が突出してるという感じはなくガーリックポークやヤマトシジミなどの素材をシャモロックの地鶏が土台として支え、様々な素材が折り重なり多重層な旨味を形成してやや複雑な感じにも思えてしまいましたが各素材がハッキリとしてるので素直に美味しく、店を後にした先客や隣に座ってた方なども「美味しかったです」と声を掛けて退店して行くなどしっかり美味しいラインにもっていってる。

 

 

醤油ダレは岩手県陸前高田 八木澤天然生揚げ醤油を使用してるそうで、キレや深いコクとまではいきませんがバランス良く出汁に寄り添ったコクが出てましたね。

 

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麺は自家製の中太縮れ。

 

 

支那そばや系では珍しい手揉みした中太縮れ麺を合わせ、南部小麦・ねばりごしにより作られるそうで八戸の郷土料理ひっつみにヒントを得たんだとか。

 

 

モッチリした食感に手もみらしいプルプルした舌触りが堪能でき好きな手もみ麺です。

 

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具はガーリックポーク2枚・メンマ・小松菜・輪切り白ネギ。

 

 

チャーシューはガーリックポークのモモ肉と肩ロース2枚入り、どちらも旨味が凝縮され美味だったけどモモ肉がとろける柔らかさで特に良かった。

 

 

メンマは麺の食感との一体感を考えて短冊状のを合わせてるそう。

 

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ガーリックポークの大陸丼は薄切りにカットしたガーリックポークが3枚ご飯の上にのせられ、笹切り白ネギなども添えられてます。

 

 

ご飯に少量甘めのタレがかけられ、薄切りだけど旨味が堪能できるガーリックポークとの相性も良い。

 

 

量もそんなに多くはなくサイドメニューとしては高いので、ご飯もの好きなら頼んでもいいと思う。

 

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このラーメンを2002年に提供してたなんて凄いし、今の時代の清湯として見ても十分過ぎるほどハイレベルなのは間違いない。

 

 

まさに幻のラーメンとなるので気になる方は来年1月9日までにラー博へ。

 

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