博多一風堂 総本店@西鉄福岡/天神
福岡県遠征ラスト25軒目。
1985年10月16日オープンの「博多一風堂 総本店」に
行きました。
長かった福岡遠征もとうとう最後のお店となりました。
ラストに相応しいお店はどこだろうかと模索したら、やっぱり
博多一風堂かなと。
それなら一度は行ってみたかった大名の総本店にしようと。
もはや説明不要の博多一風堂、知らない人はいないんじゃないかと思われる日本で一番有名な博多豚骨ラーメン店。
いや、ラーメン屋として見ても一番知名度があり有名なラーメン店で間違いないでしょう!
来年で創業30周年を迎えるが、まだまだ一風堂は老舗と呼ばれるには年月が必要と社長は言われている。
その一風堂創業者でもあり一風堂など外食産業を経営する
「力の源カンパニー」 の代表取締役で超有名ラーメン店主の河原成美氏。
河原氏がラーメン業界に与えた影響力は計り知れないものがあり、この人がいなければだいぶ今のラーメン業界事情も違うとまで言われるほどラーメン業界を引っ張ってきた方です。
元々河原氏は学生時代から好きだった俳優を目指し高校卒業後上京して俳優になるべく前進座の養成所にも入ったそうだが、夢破れて1年半で帰郷してしまったそう。
その後レストランバーをやらないかと誘いを受け、子供の頃から料理を作るのが好きだったこともあり俳優の道を捨てるか
随分悩んだ挙句承諾し、1979年秋博多駅近くに河原さんに
とって最初のお店となるレストランバー「AFTER THE RAIN」がオープンした。
このお店は空前の成功を収めたが疑念や焦りが頭をよぎり
そんな時ひらめいたのがラーメン店の開業だった。
1980年代当時福岡のラーメン店は豚骨が放つ強烈な臭いに
無愛想で感じの良くない接客、清掃をあまりしていない不潔な店内の怖い・臭い・汚いというのが一般的で、またそういう店
ほど旨いという常識が存在した。
しかし、一部の方には支持されるがどう考えても万人受けは
せず、特に若い女性には受けず寄り付かなかった。
それなら接客が良く、臭くない豚骨に、清潔な店内のレストランバー感覚で女性が1人でも安心して入れるようなラーメン店を出そうと思い、某長浜ラーメンの繁盛店で1年間修行を積み
日本全国のラーメン店を食べ歩いて博多一風堂を1985年
秋に開業する。
停滞していた福岡、そして九州のラーメン界に一陣の風を吹き込みたい、時代の変化に即した変革を起こしたいという意味を込めて屋号を一風堂と名付けた。
店舗のデザイン、商品(コンセプト・製法・食材)、接客サービス、クレンリネス(店内外の掃除)いずれも当時の常識を打ち破った豚骨ラーメン店だったが、味の方も試行錯誤を重ねながらも独創的な美味しさで、瞬く間に福岡の人気店になった。
一風堂が一躍全国区のラーメン店となったのは1994年3月6日に世界初のフードテーマパークとしてグランドオープンした
「新横浜ラーメン博物館」 に全8店舗のうちの1店舗に招致され関東第1号店として出店したのと、翌年に東京1号店となる
「博多一風堂 恵比寿店」をオープンさせ、首都圏に一風堂の名を知らしめ大成功したのが大きい。
人気店のラーメン店主になると経営側の業務に専念し、自らが厨房に立つことはなくなる店が多いが河原氏も確かに厨房にはほぼ立つことはないが、河原氏は調理の技でも認められており、なんと!テレビ東京系列で放送された「TVチャンピオン~ラーメン職人選手権」で3連覇を達成し殿堂入りを果たした実力の持ち主なのである。
なんでも過去に一風堂 新潟店では河原氏自ら2000玉をあげたこともあるとか。
その後も数知れない活躍で一風堂の店舗を増やしていき
一風堂とは別コンセプトのお店も積極的に出店し、ラーメンを
世界共通語に揚げ、海外進出も果たしている。
ちなみにこちらは創業以来「博多一風堂 大名本店」として
営業してたが2010年10月16日からリニューアルし屋号を
博多一風堂 総本店と改めた。
お店の場所は西鉄天神大牟田線 西鉄福岡駅から徒歩
5分ほど。
西鉄福岡駅を出たらきらめき通りを抜け天神西通りに出たら
国道2020号線方面に行くと、西日本シティ銀行があるのでその少し先の右に入れる路地を入って行くと左手にあります。
天神駅2番出口からも徒歩5分位です。
尚、前記事の「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店」
から徒歩2位と近いです。
あまり外観からは総本店には見えずひっそりとあるので
エッ!?ここにあるんだ!という感じです。
店内は綺麗でお洒落でまさに一風堂の内装と言いたくなる
造りで、広さは他の一風堂と比べると若干狭いかも。
そういえば、創業当時の看板が店内に飾られています。
壁に向かったストレートカウンター席と厨房前にストレート
カウンター席が合計10席に、奥にテーブル席が3卓位あり
14席あるそう。
男性スタッフ2人と女性スタッフ2人の4人体制で切り盛り。
1人ホールにベテランっぽいおばちゃんがいて、店をこの
おばちゃんが回してるような存在感を示してた。
接客はそこまで良くなく普通だったな~。
席に座るとルイボス茶と洗い箸を提供してくれます。
メニュー表はブックレットタイプ。
メニューの他に一風堂のHistoryや。
スープ・麺の薀蓄や。
通販の紹介やポイントカードの事が書かれていた。
メニュー。
主なメニューは、元祖白丸元味 中(煮玉子半分入り)720円・
元祖白丸元味 並(スープと麺のみ)520円・元祖白丸元味 特(メンマ・海苔・明太子入り)930円・元祖赤丸新味 中(煮玉子半分入り)800円・元祖赤丸新味 並(スープと麺のみ)600円・元祖赤丸新味 特(メンマ・海苔・明太子入り)1000円・ワンタン麺 白900円・ワンタン麺 赤1000円・チャーシュー麺 白1000円・チャーシュー麺 赤1100円・からか麺800円・替玉100円・小玉70円・
手作り餃子(5個)480円・手作り餃子(3個)290円・皿ワンタン
380円・明太子ごはん350円・白ごはん100円・切り落としチャーシュー(数量限定)50円・煮玉子100円・ワンタン100円・魚粉
100円・ねぎ100円・もやし100円・チャーシュー200円。
基本の麺メニューは、全国の一風堂でここ大名本店でしか味わえない元祖の味の、元祖白丸元味と元祖赤丸新味の2種類に、白丸のスープに数種類の香辛料を配合したピリ辛の肉味噌をトッピングした1989年から登場しているからか麺の3種類。
白丸元味・赤丸新味は一風堂共通だが、濃厚なポタージュの
ようなスープを大名本店では提供し他の一風堂では味わえない白丸元味・赤丸新味となる。
からか麺の辛さは、普通・一辛・三辛・八辛・特辛・超特辛の
6段階から選べる。
麺のかたさは、粉落とし・バリカタ・カタ・ふつうの4段階の茹で加減を対応してくれる。
替玉の他に麺半分の小玉もあります。
会計はレジに伝票を持っていく後会計制。
卓上調味料は酢・ラーメンだれ・酢醤油・ゴマ・ミル入り黒胡椒・ミル入り白胡椒・紅しょうが・粒ニンニク・ホットもやし。
注文したのは「ワンタン麺 白」\900
あまり他の一風堂では見ない気になったワンタン麺の白丸
元味を。
んん?うわっ!本当に大名本店は他とスープが違うというのがルックスで分かるほどスープの色がグレイで濃厚だ!
丼ぶりも白丸で使用するシンプルな白丼ぶりなのかと思い
きや、金の模様と博多一風堂とプリントされたものを使用し
これも総本店のみなのかな。
スープは全く微塵も臭みやクセがない濃厚豚骨。
いやぁ~これが一風堂の豚骨スープ!?と疑ってしまうほど
濃度・粘度が高い濃厚豚骨ですよ( ̄□ ̄;)!!
スープの見た目でこれは普通の白丸と違うとは思ったが、豚骨の旨味がギュッと凝縮され確かにポタージュのような口当たりだが、ザラつきも感じるしもはやドロ系とも言いたくなる粘度のある濃厚豚骨だ。
一風堂でも一番濃厚なのは間違いないが、クドさはないしそこまで重くもないので食べやすさがあるところが一風堂らしい。
だがこんな濃厚豚骨を一風堂って作るんだというのが正直な
感想だったりして(^_^;)
うん、美味しいですよ!
麺は自家製の極細ストレート。
麺も本店のみ粉の配合が異なるそうで、普通の茹で加減でもダレルことなくしっかりと残る食感と香り強めで口の中に広がる小麦感が印象的な麺。
濃厚豚骨スープとの絡みも良く、麺も美味しいですね!
具はチャーシュー2枚・ワンタン5個・煮玉子(半分)・キクラゲ・小口切り青ネギ。
チャーシューはとろける柔らかさのバラ肉で十分ウマい!
煮玉子も黄身がゼリー状の半熟加減で味も染みてウマいね。
ワンタンは皮がピロピロの餡がしっかりと詰まっていた。
特別特徴があるワンタンではないけど、全然トッピングしても
損はない出来栄えですよ!
これは一風堂好きもラーメンフリークも大名の総本店は
食べなきゃダメだわ。
本来の一風堂の豚骨スープとは大きくかけ離れてる濃厚なスープだった。
またいつか総本店で食べたいですね。
これで福岡県遠征は終了。一応リストアップした店はほとんど廻れたし、博多の他に長浜も久留米も北九州も行けたので
非常に満足の遠征でした!
福岡以外の九州地方も廻りたいので当分福岡に行くことは
ないが、またいつの日か福岡県で食べ歩きたい。
博多一風堂 総本店
福岡県福岡市中央区大名1-13-14
092-771-0880
11時~23時
金曜・祝日前日11時~24時
土曜10時30分~24時
日曜・祝日10時30分~23時
無休