用字用例辞典には、項目としては送り仮名つきの「仕分け」の1項目だけあり、その表記の例外として「仕訳、仕訳帳」が記載されています。
辞書を見ると、同じく項目としては一つだけであり、その意味は「物事を区別して行うこと。行い分けること」「品物などを種類・用途・宛先などに応じて分類すること。区分」「(仕訳)簿記で、取引の勘定科目と金額を決定し、借方要素と貸方要素とに分析すること」(全てデジタル大辞泉より)とありますが、最後の意味の冒頭に「(仕訳)」とありますし、用字用例辞典には例外表記の後に「(簿記)」と記載がありますから、簿記関係の場合だけは「仕訳」であると考えて間違いないでしょう。
例)荷物を仕分けした。
仕訳帳は日々の取引を記載する、複式簿記の基本となるものだ。
まあむしろ間違いとしては、この使い分けよりも、「仕訳」が送り仮名なしなのに「仕分け」は送り仮名ありであることから、ついつい「仕分」と表記してしまうことのほうが起こりやすいかもしれません。大抵の会議では「仕訳」より「仕分け」が多く出てきますから、こちらをより注意すべきでしょう。
(逆の間違い、「仕訳」に送り仮名をつけてしまうことは、まずないでしょう。何しろ「訳」は送り仮名をつける漢字ではありませんから、変換候補で出てこないはずです)