前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト -36ページ目

今年も皆様には大変お世話になりました

今年も皆様には大変お世話になりました。
怒涛の12年間を終え、皆様のお力添えの下、信頼できる方に仕事の続きを委ねることができた今年前半。
今年の後半は、実務経験を基礎に研鑽を重ね、研究や教育に変換して社会にアウトプットをしっかりと発信していけるよう、精進していくことを目指して、和光から遠く離れた地で新たな仕事に就きましたが、力不足を痛感する日々でした。
また、中国地方を中心に山間部や離島のさまざまな現場を見て歩き、日本の課題を痛感するとともに、私のこれからの仕事の方向性も徐々に定まってきたように思います。
新年は、もしかしたら、お読みいただいている「あなた」の現場にお邪魔させていただくかもしれません。その際には、ご指導のほどお願い申し上げます。
今、とりかかっているものを良い成果物として皆様にお届けできるよう、年末年始はブースト圧をあげて頑張ります。

(写真は鍋グランプリ姫路大会でお世話になった「食在周防あらかわ 」さん(周防大島)にて。食べたのは季節の関係でみかん鍋ではなく、釜めし定食でした。)

 

 

そのふるさと納税のワンストップ特例、ちょっと待った

そのふるさと納税のワンストップ特例、ちょっと待った。ワンストップ特例をやると、自治体の持ち出しがさらに増えます。ふるさと納税をやる方は、ワンストップ特例を使わないようにお願いします。(画像は特別区長会「不合理な税制改正等に対する特別区の主張」P10より) 

 

ちなみに、自己負担額2,000円を超えて寄附をした場合、あるいは結果的にそうなってしまった場合、確定申告をすれば所得税分の寄附金控除が受けられますが、ワンストップ特例制度の場合はそれに対応する仕組みがありません。

よって、2000円を超えるなら、確定申告をした場合よりも税負担が増えてしまいます。

なので、自己負担額2,000円を超えてふるさと納税をした場合や、ギリギリ枠を使おうとする場合にはそもそも、ワンストップ特例制度を利用せずに確定申告をすべきなんですよ。

 

*ワンストップ特例申請しちゃったよ、という方、確定申告をすると、ワンストップ申請はすべて無効となります。あらためての取消手続きは不要ですよ。

 

弥山(宮島)ハイキングでヘトヘトに

仕事で宮島行きまして、その時の記録です。

 

仕事を終え、表参道(もちろん宮島の表参道)のカフェで海を見ながらPCをいじって次の仕事の準備をしていたら、とても天気が良くなってきた。

たまらず弥山に登ることにする。

もみじ谷の公園が14時40分ぐらい。ロープウェイなんて言葉も脳裏に浮かんだが浮かばなかったことにする。せっかくだからなまった体を動かさねば。

 

さて、山頂の展望台は16時に閉まる。何とかなりそうなので、それまでに着けばよいことにする。

もみじ谷コース(いや、宮島のメインの登山道はだいたい)は基本的に石畳と石の階段で出来ており、最初は緩い坂道から、だんだんきつくなるタイプ。

そもそもたった535mである。余裕のはずなのである。

しかし、だんだんと階段はきつく、荷物がずっしりと肩に食い込む。

余計な文献なんか大量に持ってくるんじゃなかった、PCは小さいのでよかった、とか心の中でぶつぶつ言いつつ、弘法大師ゆかりの霊火堂まで登ると、15時40分近い。急げ急げ。鹿の糞が転がる石段を必死で登る。

なんとか展望台につくともう、15時46分。

間に合った。

 

 

 

 

山頂は絶景で、大竹のコンビナートから呉の街並みまで、展望が広がる。

多島海の美しさを心行くまで楽しめる、まさに絶好の場所。

で、せっかくなのでゆっくりしたいのだけれど、山頂の展望台は16時ぴったりに閉まる。無慈悲に閉まる。どこかの国の総書記より無慈悲である。

 

まあ、仕方がないので、霊火堂まで戻って小休止。

ここは弘法大師ゆかりのお堂でさながらミニ高野山のような山中の伽藍が並ぶ天上の霊場。

 

お札なんかも売っていて、ロープウェイからくるとちょうどいい散歩道なんだろうといった感じ。

下りはせっかくだから大聖院コースを下る。

日は陰り、急にあたりが寒くなる。

 

足元に気を付けてどんどん下ると、まず仁王門がある。これがたいそう立派で、写真を撮ると、カメラも顔認識している。

 

途中で鹿の群れなどもいて、濃密な自然を味わいつつ、あっという間に瀧宮神社が見えてくる。軽く足をひねりながらも、気にせず歩いてきたもののここで17時。

電波もしっかりしているので、ここでweb会議に参加する。web会議をしていると、鹿が寄ってくる。多分、餌を求めているのだろうけれど、こちらは会議なのだ。まあ、会議といっても世耕官房長官の講演と質疑応答なので、私はカメラオフ、マイクオフでひたすら聴く。

会議が終わると、再度歩いて厳島神社へ。もう真っ暗な中で今回の島訪問二度目の荘厳な夜景に見とれる。

 

さて、宮島には何度も行っているのだけれど、実は今回、この前日に島に入っていて、初めて島で宿泊することになりました。

廿日市市役所は宮島の宿泊誘客を頑張っているそうだが、いかんせん温泉のない宮島は日帰りが中心の観光地になっていて、日本人観光客の平均滞在時間は3時間半ぐらいなのだそう。

ようするに厳島神社に行って、もみじ饅頭を買って、焼き牡蠣をつまんで帰るのである。

 

実は今回、夜の宮島を探検を、と意気込んでやってきたのであった(あくまでも仕事がメインですW)。

昨夜、22時過ぎに私は宮島の海沿いから厳島神社、さらには表参道をじっくり徘徊した。

 

これがなかなか面白い。

足もとに太った猫がいるなあ、と思ったら狸で、携帯のカメラを向けると脱兎のごとく走り去る。

ベンチに座ってふと殺気を感じて後ろを向くと鹿が真後ろにいる。

海岸に降り立つと海鳥がギャアギャア言いながら飛び立つ。

なんというか生き物の気配が濃密なのだ。

そして、鳥居は今、修繕中なのだが、律儀にもライトアップはされていた。

 

マスクドピカチュウならぬマスク鳥居というのもコロナ禍らしい。

宮島をご存じの方はわかると思うのだけれど、鳥居のところの角を曲がると、本殿が見える。

角を曲がって暗闇の中に浮かぶ厳島神社の本殿を見た瞬間、思った。

「うわっ、荘厳そのもの」

 

 

 

もはや、立ち尽くすしかない。

ちなみに、生き物の気配は濃密だが島は基本的に静寂に包まれている。

だから、対岸の山陽本線の電車の音がはっきり聞こえたり、フェリーのアナウンスも全部聞き取れる。

一瞬音がして、静寂に戻る。

この静けさこそが島で夜を過ごす醍醐味なのかもしれない。

いや~儲けた儲けた。そんな感じでホテルに戻った。

 

それが前日の夜。実は前日の夜は曇っていて、星が見えなかった。

 

二度目の夜はというと、満点の星空を楽しむことができた。

宮島で一泊、それは観光で来ると選びがちな「広島市内のお好み焼きナイト」とはまた違う、価値あるひとときである。

いや、ぜひ、宿泊すべきである、と心からお勧めしたい。

 

私としては、仕事も、担当した班のグループワークがなかなか良くて、いろいろとコミュニケーションもできて、万事良し。

 

そう独り言ちてフェリーを降りた。

 

ちなみに、2日経ってもあちこちが痛くて、特に少しひねった足首は最悪な状況。

加齢というのは残酷なものです。

住民投票条例を一緒くたに批判されてたまるか、というお話

武蔵野市の住民投票条例を例に、外国人に投票権を付与する規定のある住民投票条例を一緒くたに批判する読売新聞。

自治をどう考えているのか、と問いたい。
平成23年に、市民参加条例に常設型の住民投票規定を導入した際に、和光市では、市民参加の対象としない事項に「市の権限に属さない事項」を追加し、 第14条第1項に規定する住民投票の対象事項から第6条第2項各号に掲げる事項を除くこととした経緯がある。まさに武蔵野市の条例で争点となっている論点である。各自治体が慎重に市民と議論してやっている。読売の記者がどこまで調べて言っているのかは知らないけれど、書くなら、こういう細かい工夫を一つ一つ丁寧に検証して意見を書いてもらいたい。安易になんか考えとらんわ!
条例は法の範囲で、地域の自治で決めるもの。武蔵野市は武蔵野市の自治で決めれはよい。
「すでに外国人も投票できる住民投票条例を持つ自治体は全国に40を超えるという。多くは永住外国人や、自治体に3年以上在住するといった要件を設けているが、この傾向を放置して良いのか。」
こちら(和光市の条例改正時の解説)もご一読いただければと思います。

 

問題の読売社説

 

授業紹介:『公共経済学』(前任校の授業紹介)

せっかく書いたものなので、前任校のサイトからこちらに転載して保管します。

以下転載

10月に衆議院総選挙があり、新しい国民の代表が決まりました。総選挙では、私たちは1人あたり2票を持ち、小選挙区と比例代表制選挙区(比例区)にそれぞれ一票ずつを投じました。そして、小選挙区では選挙区の候補者のうち最も得票数の多かった候補が当選し、比例代表制選挙区では、各政党の得票数をドント式と呼ばれる方法で配分して各政党の当選者数が決まります。

皆さんのなかには、この衆議院総選挙が過去に制度変更を経ていることを知っている方もいるかもしれません。現在の制度は1994年に導入されましたが、それまでの総選挙はいわゆる中選挙区という、選挙区から複数の当選人を選ぶ方式で行われてきました。
つまり、私たちの代表を選ぶ方法は決して一つではなく、様々な方法が考えられるのです。

特に今回の総選挙の小選挙区では、与党の連合に対抗して野党が共闘を組み、多くの選挙区で接戦が繰り広げられました。一選挙区当たり一人の当選人を決める小選挙区において、最も得票数が多かった候補者が当選することは当たり前のように思えてしまいますが、本当にそうなのでしょうか。
仮に3人の候補者がいるとします。このようなケースでは、当選人は総投票数の過半数を得られずに当選することがしばしばあります。この場合、その当選人を支持しない人2人の票を合わせると過半数を上回ることになります。仮に当選しなかった2人の政策やプロフィールが当選人とは全く異なり、さらにこの当選しなかった2人の政策やプロフィールが極めて似ていたら、どうなるでしょう。当選人に投票した人とは全く政策の異なる、しかも、同じような政策を打ち出していた2人の得票が過半数を上回るのだから、当選者の政策に不満を持つ人の方が多くなってしまう、という可能性があります。
公共経済学では、このように当選人の決定方法が有権者の意識を反映できている制度になっているかどうか、さらにはもっと良い方法があるのではないか、といったことを検討します。
一方で、選挙制度は候補者の行動に影響を及ぼすことも知られています。小選挙区制では二大政党制が成立しやすいことが知られていますが、比例代表制選挙区があることなどにより、我が国には現在も複数の中小政党が存在します。

このような選挙の経済学は、単なる思考実験ではなく、実際の選挙制度を決める際の参考にされることもしばしばあります。

公共経済学の10月の講義では、このような選挙の経済学を具体的な事例も挙げながら学生の皆さんと一緒に検討しました。公共経営学科の公共経済学は、行政の実務や公共の経営学との関係にも言及することで、他の分野とのつながりを学べるように工夫しています。

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