これ、どこが「バリア」かな?~車の回転シート編~ | 様々な「バリア」の捉え方! ~こんな時は、あんな方法で...~

様々な「バリア」の捉え方! ~こんな時は、あんな方法で...~

障壁(バリア)というのは、ホントに捉え方次第で「マイナス的要素だけの影響」ということにはならないのですが、本ブログは、自身の経験を交えながら、主に車いす関連・ボッチャ関連において、様々な「バリア?」との向き合い方を紹介しています。


おはようございます。  
バリアをバリアじゃなくして
出来ることをupさせる、
バリアフリーアドバイザーのたけちゃんです。

本日の「バリア」は、
これ、どこが「バリア」かな?~車の回転シート編~



さて、

これは何の変哲もない、
高齢者・身体の不自由な方のための
車への乗車補助具である
「回転シート」なんですが、
これ何か問題あると思いますか?


『え、別に何も...
只の車の回転シートでしょ。苦笑』

ですよね、
そりゃ一見どこもおかしくはないですよね。

じゃあ、この回転シートを利用する人が、
ちょっと大柄の車いす常時利用者
だったらどうでしょう。



・・・



『大柄ってことは
スペースが狭いってことか...』

(お、鋭いね。でもそれ以外だと?)


・・・う~む


ズバリ言いますね。

「常時」車いす利用者ということなので、
おそらく車のギリギリのところまで
車いすを横付けして、
窓枠の付け根のところを掴みたいはず...
でもあの回転シートが車の外側まで
出ているので移乗の邪魔になるでしょう。(^-^;

『ならばその回転シートを
回転させなければいいじゃん。』

(なるほど、キミ賢いね。)



と思いきや、

回転シートという機能が付いているために、
シートが固定されていて
後ろに下げることが出来ないんです!(^-^;

つまりもうひとつの「バリア」の、
ちょっとでも大柄の人だと
座った時膝がダッシュボードに当たって痛くて
あそこには乗れないでしょう。(T_T)

『あぁ、じゃあどうすればいいの?』



・・・



後部座席の助手席側なら
膝が当たるのは助手席になるので、
クッション効果で
多少マシになるでしょう!(^-^)

『ふ~ん、多少のことは
しょうがないってところか...(苦笑)
まぁでも最近は福祉車両も
いろいろな機能があるけど、
「オススメ!」
っていう機能は何かあるのか?



・・・



あります。ありますとも...

たとえば介助者が非力であっても
高齢者であっても、
それほどの負荷なく
介助出来る方法があるんです。(^-^)
(車いす利用者を車いす毎載せる介助)

「自動で引っ張るベルト付きの
車いす仕様車」と言うモノで...

ちなみに、「ホンダN-box+」はそうです!


これ、ベルトが車から出ていて
車いすのどこかに引っ掛けて、
スイッチひとつで自動で引っ張るという
機能が付いているので、

介助者の負担はかなり減ります!(^-^)

介助者は、
車いすがスロープからずれないように
一応手を車いすに添えているだけ...

ちなみにこれ、
一応既製品で特注品ではないので
それほど高くないんですよね!(^-^)
(福祉車両としてはかなり良心的。)

『ふ~ん、ええやん!』

ただ一点ですね、
サイズの大きい車いすだと、
もしかしたら
乗車出来ないかもしれません。m(__)m

僕の車いすは中くらいのサイズですけど、
それでもけっこう
いっぱいいっぱいなんですよね。(^-^;

でもぜひオススメします!(^-^)



あと、

ある「車いすの収納方法」について...

これは介助者が必要なことなんですが、
車に移乗してしまうと、
当然そこに残された「車いす」は
どうするのか...になりますよね。(^-^;

そこで、

車いすはたたんで、
トランク部分にオプションで付けれる
小さいクレーンで吊り上げて
トランク内へ収納出来る、
というものがあるんですね。(^-^)


慣れるまではけっこう大変な作業に
なるのかもしれませんが、
慣れてしまえば楽々車いすを
トランクに収納出来ます!(^-^)
移乗動作も含めた
すべての所要時間は5~10分程度で...

『ほ~』



このように一見良心的な箇所も、
人によっては
実は「バリア」になっているんですね。(^-^;
誰かにとっての「バリアフリー」、
自分には...

まぁでもそうじゃなくても
方法はいろいろあるんですけどね。(^-^)

大事なのは、いろいろ試してみて
なんとかする気持ちだと思います。
今ある状態・モノでなんとかするというか、
よく言うと適応する」!

その結果、「出来ることup」に...(^-^)

『なるほどね』