こんな質問から始めましょう。

 

 

おはようございます。望月俊孝です。
 
世界最古の文明と言われる
メソポタミア文明の遺跡では

たくさんの粘土製のトークン(小型の粘土製品)が
発掘されました。

 

サイズはおはじきくらいですが

形は様々でした。


フランスの考古学者
デニス・シュマント=ベッセラは

このトークンが「数の勘定」
使われていたことを発見しました。

 

トークンの1つ1つは穀物や家畜と

1対1で対応しており、
在庫管理をしていました。

 

たとえば自分の羊1頭を
ビール5壺を交換した場合は

「羊」のトークンを
保管棚から1つ抜き

代わりに「ビール」のトークンを
5つ入れておくのです。

 

これが「帳簿」の概念の誕生です。

 

さらに紀元前3,100年ころになると

トークンを湿った粘土板に型押しする

アイディアが生まれました。

これは画期的でした。

 

品物の数に応じた
トークンを作ることなく

その品物を示す模様の横に
対応する数だけペタペタ

型押しすればいいからです。

 

これが「数字」の概念の誕生です。

 

さらに時代がすすむと型押しすら

簡易化され、記号を葦のペンで

書くだけになりました。

 

これが「文字(楔形文字)」の概念の誕生です。

 

すなわち文字の前に数字があり
数字の前に帳簿があったのです!

 

 

この史実が教えてくれるのは

ビジネスはとても創造的なもので

あるということです。

 

ビジネスから素晴らしいものが

次々と生み出されているということですね。

 

ビジネスは価値と価値の交換です。

でもそれは売り手と買い手だけに

留まりません。

納税の必要もあれば

仕入れ先もあります。

必ずたくさんの

登場人物があらわれます。

 

だからこそお互いの権利義務を

きっちりさせるために様々な

仕組みが自然に生まれてくるのです。

 

「ビジネス」といえば
何か冷たい感じがします。

でも本当は最も後世に遺すものを生み出す

熱い現場なのですね。

 

 

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参考文献 

「会計が動かす世界の歴史

 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか」

P.71~75 (著)ルートポート KADOKAWA

 

 
 
 
 
 

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