エスクローおじさんのブログ -843ページ目

銀行の総合力。顧客満足度はどうか?

全国の銀行121行を直接覆面調査して採点した『銀行リテール力調査』の結果が、今週号の日経ヴェリタスに載っています。


採点は主に店頭サービスと商品充実度について行なわれましたが、住宅ローンや投資信託の説明、ATMの待ち時間なども採点されています。


結果、2年連続千葉銀行が1位。以下みずほ、東京スター、三菱東京UFJ、横浜と続きます。


下位では121位が大正銀行、あおぞら、北洋、仙台、トマトとなっています。


東海3県に本店を持つ銀行としては、15位に三重銀行が入っていますが、あとは42位愛知、54位中京、60位名古屋、73位十六、93位百五、102位岐阜で大垣共立に至っては108位のランキングの他に「あいさつがほとんどなかったことに大変驚いた。」などという酷評までついています。


総じて東海地区の銀行は評価が低いですね。


ただ、これは選ばれた支店が、たまたまそうであったということもあります。私の実感からすると「住宅ローン窓口」の評価で、みずほ銀行が満点を取っていることは信じがたいですから。


銀行の行員さん向けの研修などにも呼ばれますが、そのときは必ずこう申し上げています。


「他業種と比較して、銀行の接客はまだまだ改善の余地があると思います。少しのサービス向上で他行と差別化をするチャンスでもあります。」


そいうは言っても昔ながらの高飛車な姿勢は、なかなか直らないでしょうね。人の振り見て我が振りなおせ、です。


いよいよ住宅診断士試験が始まります。

日本の住宅政策は、量から質重視へとようやく転換しました。これからは長く持つ住宅を大切に孫子の代まで使おうという政策になりました。


これを裏付けるのが、建物の品質をチェックする「住宅診断士=ホームインスペクター」です。


日本では住宅を購入するときに品質を調べる習慣はありませんが、欧米では買主が費用を負担して建物を調べるのが常識となっています。


日本の住政策が品質重視となってきた中で、住宅診断ができる人の育成が急務となってきました。


そこで、私の所属する住宅診断士の団体であるNPO法人日本ホームインスペクターズ協会では、この11月に住宅診断士資格試験を始めることにしました。


建築士レベルの基本知識だけでは住宅診断はできませんので、報告書作成や接客マナー・コンプライアンス・不動産取引の基礎知識など広範囲にわたる試験です。


今後、新築需要の減退が予想される中、建築士さんや不動産会社の方に是非受験していただきたい資格です。


詳しくは日本ホームインスペクターズ協会のホームページをご覧下さい。

老にして学べば。日経夕刊から。

昨日の日経新聞夕刊一面下『あすへの話題』のコーナーは、東大教授の北岡伸一先生が、当時在籍されていた立教大学法学部が全国初で始めた社会人入試について書いておられます。


第一期生で入学してきた中には、ニュースキャスターの木元教子さんなどがいて、学部内が活気付いたことを思い出しました。


当時の立教大学法学部は『東大第2法学部』と言われ、教授は超一流なのに学生が三流と揶揄されていたものです。


北岡助教授(当時)には、「帝国陸軍の成立とその後の経緯」についてご教示いただいたのですが、講義の中味より酔っ払って訳のわからない議論を仕掛けた私を、髪を七三にきれいに分けた端正な顔立ちでクールな目で見ておられたことを思い出します。


他にも民法の第一人者水本浩先生、選挙分析のパイオニア高畠通敏先生、政治社会学の栗原彬先生、近代日本政治思想史の権威神島二朗先生など、そうそうたる先生方に学ぶことができたのですが、浅学を棚に上げて意味不明な質問をする私は先生方には迷惑だったことでしょう。


最近ようやくその頃学んだことがわかり出しました。


北岡教授の昨日の文章は、岐阜県東濃地方出身(私もそうです)の佐藤一斉の言葉で締めくくられています。


「わかくして学べば壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。老にして学べば死して朽ちず。」


学問が何かの手段だけではなく、それ自体内在的な価値を持つものだということだそうです。


まだまだ勉強できますね。先生方に感謝感謝。

住宅ローンを安心して返済できるようにコンサルテントががんばっています

昨夜は、名古屋地区で住宅ローンコンサルティングをしている人たちの勉強会。熱い議論で盛り上がりました。


どうしても不動産業者や建築業者は、契約を優先するために、本来業務ではない住宅ローンの推奨をする中で、顧客に不利なローンを勧めがちになります。


充分な説明を受けるでもなく、比較検討をするでもなく、勧められたローンを借りて、将来家計の圧迫要因になることもあります。


できることなら、住宅ローンコンサルタントと共同で業者さんがローンの紹介をしていただければ良いのですが、成約の妨げになるということで介入させていただけないことがほとんどです。


そのあたりが住宅ローンコンサル普及の課題となるわけですが、私は比較的楽観視しています。


世の中の流れとして顧客志向が進む中で、最終的には住宅ローン選びをきちんとおこなった業者だけが勝ち残っていくと確信しています。


一部の大手不動産会社で、FPに住宅ローンコンサルしてもらって家計が成り立たないと判断されたお客様には購入させないという方針を出しているところも出てきました。


つまり将来自社の住宅から破綻者が出ることで、ブランドイメージが悪化することを懸念しているのです。


「何々不動産のマンションでは、みんな安心して暮らしているらしい。」との評判が広まれば、その企業は社会的責任を果たしていると評価される時代になっているのです。


大きな流れを理解しないで、目先の利益だけを追求している企業の先は、長くはないでしょう。


住宅ローンコンサルタントはそう確信して、常にベストローンをお客様に提案できるようにがんばって行こうではありませんか。前途洋洋。

衆議院議員選挙が始まる~

ようやく衆議院議員選挙が始まりますね。


今回は、前回にも増して「仮面選挙」の様相を呈していますので、難しい選択です。言っていることと腹の底が違っているということ。


自民党は麻生・反麻生、財政再建派・ケイジアンなどに分かれているし、民主党は安保強化・護憲派など、各政党とも人によって考え方が異なっているにもかかわらず、その政党に居座っている。同床異夢とはこのことですね。


考えていることと被っている仮面が異なるので、当選後に違う政党に移っていたなんていうことが起こりそうです。


また、史上最長40日間の投票までの期間を取ったことで、麻生総理の隠し玉が選挙中に飛び出して、形勢が一気に逆転なんていうこともあり得ます。


ただ、どの政党も、個人の利益誘導型政策を主張していることは変わりませんので、今回も投票に行きそうもありません。


ただ、真の環境保護優先・憲法上の最低の生活しか保障しない仕組み・人的国際貢献主義を主張する人が出てくれば考えないでもありませんが、そんな人の主張は国民が受け入れないだろうなぁ・・・