くどいようですが、今年の高校野球は素晴らしい!
前にも書きましたが、今年の高校野球は近年まれに見る好ゲームが続く白熱した大会になっています。
昨日まで39試合。5点差以上のゲームはわずか5試合。どちらかが10点以上入れたのは4試合だけ。90回大会までに15本しか出ていないサヨナラホームランが2本も出ています。
どうしてこうなったのか?今年の3年生が入学した2007年4月に発覚した野球留学問題が影響しているのかと思って調べてみましたが、確証が得られませんでした。
実際、今年の出場校で野球留学生で構成されているチームは5チームだけです。
私が地方大会から注目しているのは、島根県代表立正大学淞南高校。ここはベンチ入り18人(昨日の試合はインフルエンザで14人で戦った)に一人も島根県出身者がいない典型的な野球留学チームです。
どうして注目しているかというと・・・
昨年出雲の古代遺跡を訪ねる旅をしましたが、松江の小料理屋『明島』の女将さんが、「松江一押しの旧跡は神魂(かもす)神社だから、一度行ってみるとよい。」と勧めてくれました。
翌朝早く訪ねてみると、低い丘の中腹に森に囲まれて建つ神魂神社は清々しく、また日本最古の大社造の国宝とあって、厳かな神社でありました。
杜を一周してみようと回り込んだところ、知らぬ間に高校の校庭に迷い込んでしまいました。こここそが、立正大学淞南高校だったのです。
校庭に車を乗り込んでしまった変なおやじ達に対しても、静止して「おはようございます。」とお辞儀をする生徒に、「きちんとした学校だなぁ。」と感心したものです。
そんな関係で、地方大会で有力候補にあがっていたときから、密かに応援していたのです。
同校の校歌。
悠遠(ゆうえん)国を建てし郷
太古の民もさながらに
眉(まゆ)秀でたる若人が
新日本の揺籃(ようらん)を
神魂(かもす)の森に築くべく
淞南の学び舎ここに建つ
淞南 淞南
ああ淞南高校よ 我が母校
いかにも出雲の学校という校歌ではありませんか。今回の優勝は県立岐阜商業、準優勝中京大中京、準決勝立正大淞南ということでどうでしょうか。(やはり地元が一番だもんね。ごめんね。)