今年からの住宅制度の目玉、長期優良住宅制度のその後
6月4日からスタートした長期優良住宅制度は、スクラップアンドビルドでやってきた住宅政策を転換し、孫子の代まで長持ちする住宅を造ろうというのが趣旨です。
国土交通省は毎月長期優良住宅の認定実績を発表していますが、6月は始まったばかりということで青森や沖縄などで0件でした。
7月はこれらの県でも認定があり、0件の県はなくなりました。6月2368件、7月4641件、累積で7009件です。
6月分が着工件数に占める割合は3.4%。統計ベースが異なりますので、正確な数字ではありませんが、おおよそこの程度の数字で間違いないと思います。
県別でいうと愛知県が728件でトップ。これはシェアトップのプレハブメーカーであるトヨタホームさんが積極的に推進していることが要因ではないかと思われます。
トヨタホームさんは、認定のための申請料金を約5万円にして利用しやすくしています。他のメーカーは10万円とか15万円というような価格が見受けられます。
地元工務店に至っては、図面料金も含めて50万円と言っている会社もありますので、対応がバラバラというところでしょうか。(もちろん地元工務店は、長期優良住宅を設計できる設計士さんが身近にいないので止むを得ません)
弊社にも認定を受けた方がよいかどうかというお問い合わせをいただいておりますが、税制上メリットがあるということは別として、長い目で見て将来的には認定された住宅の価値が認められるときが来ますので、できることなら受けていただきたいと思います。