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「垂直統合モデルの恐怖」(前半)三橋貴明 AJER2020.5.25

    

 

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「帝国」とは何なのか? 今、日本国民が知らなければならない歴史的真実 [三橋TV第394回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/K8wGrT26HMw
 

 日本テレビが骨太の方針2021の骨子案を入手したと報じられています。

「骨太の方針」骨子案 日本テレビが入手
 政府が6月に取りまとめる経済財政運営の方針いわゆる「骨太の方針」の骨子案を日本テレビが入手しました。
 骨子案は全部で4つの章から構成されています。まず「新型コロナウイルス感染症の克服とポストコロナの経済社会の展望」として、コロナ後の構造改革や経済の好循環に向けた展望を打ち出します。(後略)』

「外国人財の受け入れや共生などを促進」
「全国平均の最低賃金を早急に時給1000円へ」
 など、香ばしい政策が相変わらず入っているわけですが、気になるのは「財政」について「経済・財政の一体改革」としか日テレが報じていない点です。


 骨太の方針に「2025年度PB黒字化目標」が入っていた場合、確実に日テレは報じていたと思います。


 骨太の方針は、「文言」の決定の際に自民党の全体会議を経ます。さすがに現時点では、貨幣観が正しいか否かは置いておいて、自民党でも「財政拡大派」が増えています。総選挙が近いのと、各地の国民が困窮しているという「現実」が主な理由です。


 となると、全体会議で紛糾するのは確実で、しかも昨年よりも財政拡大派は増えている。総選挙も近い。


 財務省としては、今年度の骨太の方針にPB黒字化を明記する、あるいは「補正予算を組まない」という目標も諦めている可能性はあります。
 

 その場合、2022年度以降の「財政抑制目標」を今のうちに設定させ、来年度以降に容赦なき緊縮を推進してくるでしょう。


 実際、財務省は自民党の財政再建推進本部に、来年度以降(三年間)の「歳出改革目標の策定」を含む提言を出させました。「歳出改革」が、歳出削減を意味しているのは、今更、言うまでもありません。


 さらに、5月21日には、財政制度等審議会が、自民党の財政再建本部と同様の「三年間の歳出削減」の目標設置を提言

『“コロナ対応で大規模支出続くも財政健全化目標推進を”財政審
 国の財政制度等審議会は、財政の健全性を示す「基礎的財政収支」を2025年度に黒字化する政府の目標は継続し、新型コロナウイルスへの対応で大規模な支出が続く中でも財政再建を進める必要があるとする提言をまとめました。(後略)』

 財政制度等審議会は、社会保障費の伸びを高齢化に伴う自然増の範囲にとどめるなど、歳出改革(歳出抑制)の目安について、来年度から少なくとも三年間は継続すべきだと提言に明記しています。


 自民党の財政再建推進本部と、完全に歩調を合わせてきているわけです。
 我々一般の国民としては、「声」を出せる相手は、とりあえずは国会議員しかいません。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

お待たせいたしました。【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史 後編〜日本が清・インドのように植民地にならなかった本当の理由 が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

 

 興味深い現象として、昨年あたりから、自民党の「財政拡大派」がSNSで積極的に党内議論の様子を発信するようになってきています。


 例えば、安藤裕議員のブログ。
財政制度等審議会がPB黒字化と国債減の建議を提出
 

 石川あきまさ議員のブログ。
財政再建推進本部の提言案とりまとめ
 

 さらには、長尾たかし議員のツイッター。
衆議院議員 長尾たかし@takashinagao
 前回2時間半の主張は一文字も受け入れられず再審議。コロナ禍ではPB論削除、会議主旨に免じ提言は是とするも骨太の方針には記載しない等、発言者の多数を占める我々の主張に対して、その主張は「恥ずかしい」と発言があり、平場、雛壇から、「そうだ!」の声。これが現状。』
 

 「恥ずかしい」って・・・・。まさに、それが現状なのでしょうが、自民党の緊縮派のレベルの低さに、改めてため息が出てきます。
 

 というわけで、今後はこれまで以上に自民党の緊縮派の議員に対する「個人攻撃」を強化していくつもりでございますので、皆さま、ご支援、ご協力をお願いいたします。


 少なくとも、国民レベルでは、我々はマイノリティ(少数派)なのでございますよ。ならば、ノイジーになる以外に、自分たちを救う術はないという話になります。
 

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