自民党財政再建推進本部の2回目の審議が党本部で行われました。
我々「プライマリーバランス黒字化目標」の削除を求め続けてきた日本の未来を考える勉強会の若手メンバーを中心に
「20年度GDPが戦後最悪と公表した日に、財政再建を議論すべきでない」
「コロナ禍で苦しむ国民に、コロナ増税の誤ったメッセージを与える」
「政府の赤字は民間の黒字である。家計の赤字とは全く意味が違う」
「コロナ禍に乗じて中小企業を選別するような表現を削除すべきだ」
「昨年と同様に骨太方針にはPB黒字化は記載すべきではない」
「骨太方針に明確な反映を求める部分を削除すべきだ」
「財務省は、国債は次世代への贈り物と広報しているではないか。財政的次世代的虐待という表現を削除すべきだ」
「最後の藁一本がラクダの背を折るという諺の引用は適当ではない」
等々、兎に角ありとあらゆる論点を挙げて反対しました。
しかし、財政再建を求める議員も同じだけ反論してきました。
「政権与党として責任ある財政運営をすべきだ」
「ばら撒きではなく何らかの財政規律は必要だ」
「10万円を配っても貯蓄に回っただけではないか」
「ハイパーインフレになる恐れがある。市場の信認を得るためにPBは必要だ」
「若い人たちに対して膨大な借金の責任を取れるのか」
「目の前のことではなく、5年先、10年先のことを議論すべきだ」
「万が一、戦争や次の大災害が起きたときのために、財政余力を残すべきだ」
再反論もできますが、そもそも貨幣観が違いますから、何処まで行っても議論は平行線なのです。
信念というか、正義感というか、学者の間でも百家争鳴あるように、自民党内も同じです。
2日間に亘って熱く議論してきた修正案としては、
「1.はじめに」の中に
「国民が安心して経済活動を再開できるようにするためにも、ワクチン接種の着実な実施などの対応に万全を期すとともに、~」
「新型コロナに対し必要な対応に躊躇なく果断に取り組み、国民一丸となって新型コロナによる危機を乗り越えて、~」
と追加されただけで終わりました・・・
次世代虐待とラクダの話もどうなるのか・・・
次は、「2021骨太方針」の提言に舞台が移ります。
これにめげていても仕方ありません。次も頑張ります。