きょうは夏至です。二十四節季のひとつですね。同じようなことばかり書くのは止めますので

僕のアーカイブかここを見てください。↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E7%AF%80%E6%B0%97


俳句は季節を材料にする詩ですから、というか季語を入れて風景、心情(花鳥諷詠といえども心の様子も入る)を詠む詩ですから、冬にしてはどんなに暑かろうとも、夏にしてはどんなに寒かろうとも暑いは夏の季語であり、寒いは冬の季語です。部屋のクーラーがものすごく効いていて寒い。だから「部屋寒し」とすると冬の句で、今作る句ではありません。冷房・ルームクーラーは夏の季語ですから、寒し、と言わないで、冷房強く膝さする、といえば夏の句になります。暑いから冷やすというわけで、冷のついたもの(冷やし紅茶・コーヒー、冷やし瓜、冷奴など)は夏の季語というわけです。ところが「冷やか」となると秋の季語になりますが・・・まあ、日本人の感覚です。

  冷房にひと日をり胸痩せにけり   草間時彦

  昼間見し田のひしひしと冷奴   広瀬直人


というわけで、じゃあ、いつから夏でいつから秋だということになりますが、俳句と旧暦(陰暦)のことをしつこく書いているので今更かと思われますが、俳句では、

立春、立夏、立秋、立冬、を各季節の初めとする陰陽五行説をとっています。立春は2月の初めにきますよね。太陽の動きに合わせて立春、立夏・・・となっているのですが古い中国の春夏秋冬の感覚の違いか、太陽暦も太陽の動きに従って作られているのに2月は冬という生活感になってしまっています。

ちょっと長くなりますのでやめときます。夏至の句です。

  夏至の日の手足明るく目覚めけり   岡本眸