皆さん、こんにちは。オリンピックが始まりました。開催の意義や有無で色んな意見がありました。色んな問題がありますが、一生懸命競技を行う選手の活躍を見ていると、やはり感動してしまいます。大きな問題なく最後まで続いてほしいですね。

 

さて、今回の院長ブログは、治療終了の患者さんがいますので、治療報告のご報告です。

24歳 女性 上顎前突と凸凹が主訴でした。

前歯部や犬歯部に凸凹が強いのがわかります。

 

お顔です。少し口元がもっこり気味です。

 

横顔のレントゲン写真です。骨格的には大きな問題は無く、前歯は上下とも軽度に前方へ傾斜していることがわかりました。

治療方針は、上下両側の第一小臼歯の計4本を抜歯して、上顎にアンカースクリューを植立して、マルチブラケットを用いて治療することとしました。

 

両側にスクリューを植立した所です。

 

抜歯も終わり、横からブラケットを接着して治療を開始しました。

 

治療開始から1年経過時点です。

大分スペースもなくなり、上顎の前歯部の配列に入っています。

 

治療開始から2年経過時点です。

ほぼスペースも無くなり、綺麗な歯並びになり、正面や横から見た感じは問題が無いように見えます。

しかし、下から仰ぎ見ると、咬んでいる歯と、咬んでいない歯があることがわかります。ここからはこれを咬ませていく治療となります。わかりにくくて、地味な治療ですが、とても大切です。これをすることによって、ちゃんと咬める咬合になるわけです。歯が並んだだけでは、治療ではなく美容です。上下の歯同士が適切な接触関係を得ることが治療になります。

その後11カ月かけて、治療期間トータルでは2年11カ月で治療が終了となりました。治療前後の写真を供覧します。

 

正面横の写真です。斜めになっていた歯が適切に配列されています。

咬み合わせの面です。凸凹も嘘のように綺麗に並び、抜歯スペースも消失しています。

 

これは治療後です。全ての歯が、適切な接触状態を獲得できています。

 

お顔の写真です。もっこり感は消失して綺麗な口元になりました。笑顔での歯の見え方もばっちりです。

 

斜めと横顔です。同様に綺麗なバランスのとれた口元へと変化しました。

 

パノラマ写真です。根の吸収などもみられませんでした。親知らずはこれから抜歯となります。

 

横顔の写真です。前歯が後方へ移動して口元が綺麗になりました。

 

治療終了おめでとうございます。真面目に通院していただき、綺麗に仕上がりばっちり咬めます。まだ後戻りしやすいので、リテーナーは忘れずに使用してください。お疲れ様でした。

それでは、今回の院長ブログはこれまでです。皆さま、オリンピックで日本を応援しましょう。

 

●今回の写真の掲載は、患者さんに了解を得ております。

●今回の総費用:68万円(治療期間2年11カ月)

●治療における一般的なリスクについて

 治療中または治療後には、虫歯の発生・歯根吸収・歯牙疼痛・口内炎・歯肉形態不正・顎関節症・ほうれい線・歯の削合・後戻りなど思いもよらない不都合な合併症のリスクがあります。治療開始時に主な事項についての注意や対応についてお話しし、もし不都合が発生した場合は全力を尽くして対応してまいります。

●治療結果には個人差があります。同様の結果が保証されているわけではありません。ご了解ください。