皆さん、こんにちは。7月になりました。オリンピックの開催に向けて世界の人々が日本に来始めました。しかし、観客は入れるかどうかの判断はまだされておらず、どんな大会になるか想像もつきません。
さて、今回の院長ブログは、治療終了の患者さんがいらっしゃいますので、そのご報告です。
お口のお写真です。横の咬み合わせは綺麗に咬んでいますが、前方に行くに従って前歯の前方傾斜が強くなっていました。
凸凹も軽度ですが、前歯部に認められました。
お顔の写真です。口元はもっこりとして閉じにくい状態でした。
レントゲン写真分析から、骨格的には下顎前突傾向で、前歯は前方への傾斜が強く出ていました。
治療方針は上顎は第一小臼歯を両側、下顎は両側第二大臼歯の計4本抜歯で、マルチブラケットを用いて治療することとしました。
治療開始時の写真です。
抜歯が終了してから柔らかいワイヤーから始めます。
治療開始から1年です。
ループのついたワイヤーを用いて抜歯スペースをどんどん閉鎖しています。
その後11カ月、トータル1年11カ月で治療が終了となりました。
初診時と治療後の写真を供覧します。
正面と横のお口の中です。大きな変化は感じませんが、より緊密に咬合を作り上げています。
この角度は、違いがわかりますね。ずれもないので、虫歯や歯周病になりにくい歯列となりました。
正面のお顔です。唇が薄くなり閉じやすくなりました。笑顔での歯の溢れ方も減少して上品な感じになりました。
斜めと横顔の写真です。前歯の後退により、口元は綺麗に変化したことがわかります。
パノラマ写真です。根っこの吸収なども認められませんでした。
横顔のレントゲン写真の比較です。前歯の前方傾斜が後方へ移動して、結果として唇の位置が下がったことが分かります。
治療終了おめでとうございます。抜歯で痛い思いもしましたが、予定よりも大分早く綺麗に仕上がりました。これからは唇も楽に閉鎖でき、何でもばりばり咬めます。リテーナーはまだしっかりと使用してください。お疲れ様でした。
それでは、コロナの第5波がこないように、皆さん気をつけて生活して行きましょう。お元気で。
●今回の写真の掲載は、患者さんに了解を得ております。
●今回の総費用:63万円(治療期間1年11カ月)
●治療における一般的なリスクについて
治療中または治療後には、虫歯の発生・歯根吸収・歯牙疼痛・口内炎・歯肉形態不正・顎関節症・ほうれい線・歯の削合・後戻りなど思いもよらない不都合な合併症のリスクがあります。治療開始時に主な事項についての注意や対応についてお話しし、もし不都合が発生した場合は全力を尽くして対応してまいります。
●治療結果には個人差があります。同様の結果が保証されているわけではありません。ご了解ください。