大統領選に便乗した企画第二弾です。

 

大統領選の争点と歴史的経緯を説明していこう、そんな企画。

 

戦後アメリカ史をサラっとおさらいします。

 

とくに「現代史」が間に合わそうな受験生の方々、ぜひご活用ください。

 

 

1945年~1950年代のアメリカ史はこちらです。

5分で分かる戦後アメリカ史その① 高校世界史

 

10週間後にやってくる共通テストの記事こちらです。

世界史 共通テスト 出題傾向 勉強方法

 

 

 

5分で分かる戦後アメリカ史② 高校世界史

 

前回のおさらい(1945~1950年代)

(1) アメリカ主導の世界経済協力体制がはじまった。

(2) つまりブレトン=ウッズ体制。

(3) 第二次世界大戦の反省から自由貿易を展開した。

(4)基軸通貨はドルだった。

(5) ドルは金と兌換できたのでドルの価値は担保された。

 

 

③1960年代 ドル危機

 

「前回のおさらい」にあるように、戦後の世界経済は、各国の為替レートを固定し、ドルと金の交換をアメリカ政府が保証することによって、成長を続けました。アメリカが世界経済の中核を担えた理由の一つとして、豊富な金の保有量が挙げられます。(世界全体の80%の金を保有)

 

ところが1960年代に入ると、金が流出される事態が進んでいくのです。

 

金が流出するということは、どういうことでしょう。金が流出=諸外国が金を獲得すると考えるとわかりやすいですね。

 

諸外国の金を獲得する条件は、いたってシンプルです。獲得したドルを金と交換すればいいわけです。

 

1960年代はそういった事態が加速する時代でした。戦後復興を遂げた日本統合が進むヨーロッパ地域経済成長が目覚ましかったのです。日米貿易関係に関して言えば、1965年頃から、日本は輸出超過に転じます。

 

諸外国は、国際的な基軸通貨であったドルの不足を解消するどころか、ドルを過剰に保有することになりました。過剰に保有されたドルは金と兌換されるわけですね。

 

このように、アメリカの金保有量は急速に減少していくことになるのでした。

 

 

④1970年代 アメリカ一極集中から三極構造へ

 

金の保有量が減少すると、実質的な金とドルの交換レートも変化し、ドルの価値が減少してしまいます。

そのため、1971年8月15日、ニクソン大統領はドル防衛措置をおこないました。

 

防衛策はいたってシンプル。

(1) ドルと金の兌換(交換)停止。

(2)国外製品に対して10%の輸入微課金を課す。

 

アメリカは「輸入を制限します」と宣言したわけです。つまりブレトン=ウッズ体制を自ら放棄したとも言えます。

 

 

翌年にはドルを一方的に切り下げ。

 

日本でいえば、1ドル360円から1ドル305円。

超円安状態に支えられた日本の輸出産業には大打撃でした。

 

アメリカの「輸入を制限します」モードは継続するわけです。

 

 

(参考 世界史 共通テスト 平成30年度試行調査より)

 

金と兌換できなければ、ドルの価値は担保されません。

 

1973年になると、先進諸国は相次いで変動相場制に移行しました。

 

以降、アメリカ一極集中型の世界経済から、アメリカ・西欧・日本の三極構造型の世界経済へと変化してくようになります。

 

 

続く

 

 

戦後のアメリカ歴代大統領

今回、説明した時代の大統領。

 

㉝ トルーマン   (1945~1953) 

㉞ アイゼンハワー  (1953~1961) 

ケネディ   (1961~1963)

ジョンソン  (1963~1969) 

ニクソン   (1969~1974) 

㊳ フォード   (1974~1977)

㊴ カーター   (1977~1981)

㊵ レーガン   (1981~1989) 

㊶ ブッシュ   (1989~1993)

㊷ クリントン   (1993~2001)

㊸ ブッシュ  (2001~2009) 

㊹ オバマ    (2009~1017)

㊺ トランプ   (2017~) 

㊻ バイデン (順調にいけば2021~)

 

[ 世界史論述 添削 講座 ] 2021年度 難関国大学世界史論述対策 始動!!!

 

 

論述の授業の様子はこちら授業録から

 

【東京大学】

東京大 世界史論述 解説 1996

東京大 世界史論述 解答 2004

東京大 世界史論述 解説 2006

東京大 世界史論述 解答 2006

東京大 世界史論述 解説 2011

東京大 世界史論述 解説 2012

東京大 世界史論述 解答 2012

東京大 世界史論述 解説 2014

東京大 世界史論述 解答 2014

 

 

【一橋大学】

一橋大 世界史論述 解説 2007

一橋大 世界史論述 解説 2008

一橋大 世界史論述 解答 2014

一橋大 世界史論述 解説 2014

一橋大 世界史論述 解説 2018

 

【大阪大学】

大阪大 世界史論述 解答 2016

大阪大 世界史論述 解答 2016

 

 

授業について(双方向通信サービスZOOMを利用します)

 

☆対策校一覧☆

大阪大学/京都大学/京都府立大学/千葉大学/筑波大学/東京大学

東京外国語大学/東京学芸大学/名古屋大学/一橋大学

 

実施日・授業時間

①    2021年5月〜受験直前期まで

②    毎週土曜日or日曜日(時間は応相談)

③    90分の個別講座です。

 

料金に関して (入会金10,000円 税込 11,000円)

①    受講数は月2回コース・月4回コースのいずれかです。

②    授業の料金は1回あたり11,250円(税込12,375円)です。

③  ただし、月4回コースの方は2割引いたします。

(2回=22500(税込 24,740円)  4回=36000(税込39,600)) 

③    12月以降の受講は割引適応外です。ただし入会金は頂戴しません。

 

授業内容

①  400字論述の添削を基本に授業を行います。1日2題が基本です。1問追加しているのが通例です。

②  授業の中で以下の事項を確認します。

(1)論述解答に据えるべき主題が明確になっているか 

(2)主題に沿った歴史的事象を記述しているか

(3)歴史的事実および事実関係の精査 

(4)不足している周辺知識の解説

※マンツーマンなので随時質疑応答が可能です。

※授業日の1週間前に論述課題を配布します。通例、授業日の2日前までに解答を提出していただいております。

 

添削レポートのサンプルは別紙にて(添削例 解説の例)

 

 

よくある質問

Q 授業は全何回で完成しますか?

A 個人差があります。志望する大学の合格点に達するまでが受講数の目安です。

その意味で早めの受講をお勧めします。早めの受講であれば、授業でカバーできる範囲が必然的に多くなります。受験直前の受講になってしまうと志望校の過去問に準じた予想問題もしくは志望校の過去問の添削を行うのが限界になってしまいます。

 

例 4月〜受験直前までの期間の受講 50回程度の講義 古代史〜現代史を詳細にできます。おおよそ100テーマを徹底的に授業できます。

例 10月〜受験直前期までの受講 20回程度の講義 (大学別の傾向を踏まえながら)頻出事項の整理を中心

例 共通テスト〜受験直前期までの受講 8回程度 志望大学の過去問の添削と受験本番におけるアドバイス

 

Q 論述問題をある程度解ける状態にしたほうがよいでしょうか?

A どのレベルであっても問題ございません。受講生の大半は論述初心者から始まっています。むしろ手遅れになる前に早めのご相談を。

 

Q 何か用意したほうがいい教材ありますか?

A 世界史詳覧(浜島書店)をお勧めしています。

 

 

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世界史専門塾クロニクルについて

 

これまで【世界史論述専門ちゃんねる】というブログ媒体で

 

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②合格奪取をする論述力はどう生まれるのか。

③過去、どんなテーマから出題されているのか。

④受験生の解答作成能力の実際はどの程度なのか。

 

以上のテーマを中心に、

受験世界史に関する情報を発信して参りました。

 

また、これまでの3年間の活動の中で、

着実に合格実績を積み重ねてきました。

 

コロナ禍で双方向通信サービスが

全国の学習塾に定着してきましたが、

 

それ以前より、ZOOM指導での実績を

地道に積み重ねてきてまいりました。

 

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