※前回までのストーリー
・エピソードゼロ→ ★
・『ブレイクタイム』→ ★
・『同棲編』→②
昨日の皆さまの反応!
どんな風に皆さん思うかな、とどきどきしながらアップしたので、
あんなに反応を頂けてうれしいです!
純粋につづきを楽しみにして下さって、
こちらもはやくお届けしたい!と気持ちがはやりました。
どうぞつづきもよろしくお願い致します^^
『同棲編』その2
*
ベッドの中でほとんど眠れないまま朝を迎えました。
彼はいつもと同じ時間の目覚ましで起き、
私を起こさないようにとそっと寝室を出て、そのままシャワーへ。
‘まだ手紙には気付いてない。‘
シャワーから出て机の前で足音が止まり、
手紙を開く音。
私は心臓が大きく鳴りながらも、ベッドの中頭は冷静で。
手紙を読み終わり、彼の急に落ち着きがなくなった様な足音。
不思議と、こういう時は音だけで彼の心情が感じられました。
そしていてもたってもいられなかったのか、
彼が寝室へ。
‘え?!私が昨日の夜彼を起こさなかったのに、彼は起こすのーーー?‘
となぜかそんな事を心で思いつつ、
今顔を合わせてもどんな顔をしていいかわからなかったので、
寝ぼけているふり。
‘昨日、起こさなかったの?‘
と深刻な顔、というか顔面蒼白で言う彼。
何となく返事をしながら眠るふり。
‘今夜話そう。‘
と彼は寝室を出て会社に向かいました。
私の手紙の内容は、
まず携帯を見てしまって本当にごめんなさい、という事。
こういう内容を見た、という事。
彼がどういうつもりでそうしたのか、
これからどうしたいのか、
一度話をしよう、という事。
彼を責めるでもなく、淡々とした文章だったと思います。
彼が出かけた事で少しだけほっとして眠れて、
お昼位に目が覚めて、
やっぱり辛くて今日は仕事に行けないな、と感じて。
紹介してくれた友達に、LINEで報告。
会う時間を作ってくれて、
友人の住んでいるマンションの近くのカフェまで行きました。
友達は、
‘そんな所があるなんて知らなくて、そんな奴紹介して本当にごめん!!
あいつ何やってんだ。
紹介しといてなんだけど、しょーちゃんにはもっといい人が絶対現れるから。
あいつにはもったいない位の子なんだから。
わざわざ苦労をする事ないよ。‘
と。
なんだか友達に話した事と、その言葉に少し気持ちが楽になって、
(こういう時、本当に友達の存在って大事ですね。)
うん、話してだめなら仕方ない。
その時はちゃんと前向いて、また諦めずに生きていれば、
パートナーはちゃんと現れるはず。
そう思う事が出来、勇気が出ました。
そして夜、
彼が仕事から帰ってきて、
何とも言えない空気の中、
話し合いが始まりました。
朝の様子から、きっと謝り倒されるんじゃないかと思っていた私。
でも謝られても、許せるのか。また信頼出来るのか。
自分でもわかりませんでした。
でも彼の言葉は、、、
『携帯とかネットってバーチャルでしょ??』
??????!
悪びれない表情で、そう言った彼は、
今まで私の前で涙を流していた彼とは別人のようでした。
つづく
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