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東京ヤクルトスワローズの燕日記帳

公式戦の各試合振り返りとオフの補強やドラフトなどについて、気ままに書くブログです

●対巨人(神宮)第13回戦YS1-4G(6勝7敗0分)

先発高橋は6回2失点と粘投したものの、失点は初回。たかが2点が最後まで響きました。

 

つい少し前までは5点リードしていても何が起こるかわからない、ワンチャンスでひっくり返されると言われたものです。

 

しかし今は1点が極めて重くのしかかる状況です。高津監督も「初回は全力で行ってゼロ点で戻ってほしかった」とコメント。

 

ある程度打って勝つチーム構想だっただけに、超投高になかなか対応できません。

 

広島などは長距離砲を欠いても補強せず、つなぐことを徹底してロースコアで勝つ野球で臨んでいます。

 

それは安定した投手力を背景にしているからできることで、投手力が非力なスワローズが取れる戦略ではありません。

 

首位広島は交流戦後足踏みしているため、ゲーム差は7とそれほど開いてない印象を受けます。

 

ただ、7ゲームを縮めるためには大型連勝が不可欠です。しかし現状ではそれを望むべくもありません。

 

ゆとりローテとか小細工でなく、ローテの軸となる投手を育成して行くことに腰を据えて取り組まないとだめだと思わされます。

 

●対巨人(神宮)第12回戦YS3-10G(6勝6敗0分)

先発小川が初回あっさり4失点。相手が戸郷だっただけに、ここで勝負ありになってしまいました。

 

高津監督は「球威がない、力ない、キレもない」と小川の投球を酷評。2軍調整を示唆しました。

 

小川の後を受けた石山も2失点、清水も3失点と散々で、2桁失点の大敗となりました。

 

小川、石山、清水が打たれるということは、投手陣は過渡期に入ったということになります。

 

ということは、27歳の清水はともかく、小川、石山抜きで投手陣を再編待ったなしと言えます。

 

小川が2軍調整している間に、その穴を埋める先発が出てこないことには先につながっていきません。

 

これまで不調で2軍行きはめったになかった小川が2軍落ち。これがきっかけでチーム内の空気が変わればよいのですが。

 

●対DeNA(ハマスタ)第14回戦De3-0YS(5勝9敗0分)

終わってみれば、果敢な走塁が裏目に出て得点機を失い、完封負けとなりました。

 

投手陣がこころもとないため、とにかく点を取っていかないと試合になりません。

 

他のチームのように投手が安定していれば、1点ずつ確実に取ればいいですが、そうもいかないわけです。

 

先発ヤフーレは6回2失点とゲームメイクしたものの、相手の平良がそれを上回る投球だったため、7敗目となりました。

 

いろんな球種でストライクが取れるというものの、球威がないので、コースが甘くなると打たれてしまいます。

 

ここのところ勝ててないのは球が上ずっていて、低めに制球出来てないことが大きな要因だと思います。

 

本人のコメントでもそれは認めていて、低めに集めることを心掛けるといったことを言っています。

 

なかなか修正できないようで、次回登板まで間もあくこともあり、ここでいったん登録抹消になるとのこと。

 

次回登板までになんとか修正して、安定して勝てる投手になってほしいところです。

 

●対DeNA(ハマスタ)第13回戦De3-5YS(5勝8敗0分)

3-3で迎えた9回、2死1、2塁からサンタナがライト線に軽打するようなタイムリーを放ち逆転勝ちです。

 

サンタナが高打率なのがよくわかる一打で、まさに状況に応じた高度な打撃でした。

 

スワローズ投手陣の非力さを考えると、村上、山田、オスナもこういう打撃ができないものかなと思います。

 

3人とも基本は強く振るタイプですが、強振一辺倒ではなかなか確度の高い打撃になりません。

 

丁度昨季の長岡が強振一辺倒で確実性が低く、凡打を繰り返していたのと被ります。

 

とにかく逆方向へ軽打する打撃ができないと、超投高のせいで、打線がなかなかつながりまsん。

 

長打が売りのバッターに小細工は不要という考えもありますが、超投高では、考え方を改める必要があると思います。

 

●対DeNA(ハマスタ)第12回戦De6-4YS(4勝8敗0分)

先発吉村は今季DeNA戦2戦2勝にもかかわらず、4回10被安打6失点と散々な内容でした。

 

高津監督は「こわごわと投げているように見えた」とのことで、相性のよさをまるで感じさせる投球でなかったようです。

 

こわごわと言っても、試合に勝っていれば「慎重かつ丁寧な投球」になるので、一概に悪いと決めつけられはしませんが。

 

ただ好相性であるなら、もっと精神的に優位に立てそうなものですが、そういう感じが見えてきません。

 

吉村は魔の7回とか、好投していてもいったん崩れ出すと止まらなかったりとどうも安定感がありません。

 

まだ2年目といっても27歳。ドラフト時は新人王最有力と見なされた投手としては物足りないです。

 

前回つまらない負け方はもうできないと書いたところで、このつまらない負け方をしてしまうのは何とも歯がゆいものです。

 

○対阪神(神宮)第11回戦YS6-5T(5勝6敗0分)

敗色濃厚でしたが、8回5得点のビックイニングで逆転。9回あわや同点のところも中継プレーで得点を阻止して逃げ切りました。

 

これで先日のマツダの悪夢を取り返せたと思います。あとはこれを反攻のきっかけにできればというところです。

 

ところでこの一戦はベンチワークが勝敗に直結するという興味深い試合でした。

 

試合後の岡田監督の話では、本来は漆原でなく、ゲラで行くつもりだったのを、準備ができてなかったとのことです。

 

4点差あるので、8回桐敷、9回ゲラの予定だったからのようですが、ブルペンが不測の対応ができていなかったようです。

 

そうだとすると、9回表田口でなく大西が出てきたのも同じことが起きてたのではないかと思います。

 

つまり田口の準備ができてなかったので、いったん大西に行かせざるを得なかったのではないかと思います。

 

左の前川、佐藤輝というところで田口を出しましたが、それでも準備不足か、あわや同点の危機でヒヤリとしましたが。

 

8回の5点は相手ブルペンの混乱につけこめたとはいうものの、長岡、松本がチャンスで打てたことが大きかったです。

 

宮本丈も2安打1四球と好調で、丸山含めて若手が打線のつながりを与えられるようになったのは大きな収穫です。

 

そうなると課題はやはり投手。サイスニードは6回3失点とクオリティスタートでしたが、超投高ではなかなか勝てません。

 

全般的に球が高く、2死から失点するところを修正しないといつまでたっても勝てない状況が続く可能性があります。

 

6月は13勝9敗とようやく月間勝ち越しができ、首位広島とのゲーム差は7。直接対決の分が悪いので正直苦しい数字です。

 

しかし何が起こるかわからないですから、7月も月間勝ち越しを目指す戦いを続けるしかありません。

 

7月はまず強打のDeNAと3連戦、週末は戸郷、グリフィン、菅野の表3枚との巨人戦でスタート。

 

さらに翌週には広島とまたマツダで3連戦があります。もうつまらない負け方は許されません。

 

○対阪神(神宮)第10回戦YS6-1T(4勝6敗0分)

打線が初回から先制点をあげ、その後も追加点を挙げる、こういう試合展開が増やせればよいのでしょうけれど……。

 

今日の試合は、阪神先発伊藤将が乱調だったから打線も打てたという感じだと思います。

 

超投高でどのチームも7回零封、1失点は当たり前の投手が2~3人います。

 

特に首位広島はそういう投手が4枚いるので、こういう試合をしようと思ってできるものではありません。

 

スワローズにもそういうレベルの投手が必要ですが、現状では1人もいない状況です。

 

となるとある程度打って点を取るしかないのですが、どうすれば得点が増やせるのか。

 

この試合では2番に入った宮本丈がつなぎ役として機能して点が取れたので、それがハマればといったところ。

 

とはいえ、これも相手先発の出来が悪かったからたまたまということも考えられます。

 

得点力を高めるために、粘って四球を選ぶ選手、塁に出たら確実に盗塁を決める選手が出てくればだいぶ変わると思うのですが。

 

●対広島(マツダ)第9回戦C4-3YS(2勝7敗0分)

3戦目にしてようやくリードしたのに、9回2死からよもやの逆転負け。マツダで今季5連敗となりゲーム差も絶望の8.5差です。

 

浅いレフトフライ。深く守っていたため、ダイビングキャッチを試みて失敗。

 

高津監督は「しかたない」とコメントしましたが、それでは優勝は遠のくばかりです。

 

山崎は今季守備固めで起用されています。守備は目を瞑って打でカバーするタイプなら「しかたない」もあるでしょう。

 

しかし守備固めで出てくる以上、守備でのマイナスは戦力として計算できなくなってしまいます。

 

深めに守っているなら1塁走者を返さない布陣ですから、ポテンヒットの1点は仕方ないとすべきです。

 

勝たないといけないという思いが強いからダイビングした気持ちはわかるものの、冷静な判断をすべきでした。

 

こうしてまた負けて、優勝できなければ、故障者が多かったからに総括されてしまうのでしょうか。

 

広島もシャイナー、レイノルズという長距離砲を開幕から欠き、唯一といっていい大砲末包もケガで離脱。

 

それでも首位にいるので、故障者が敗因というのは理由にならないと思います。

 

●対広島(マツダ)第8回戦C5-1YS(2勝6敗0分)

高津監督は試合後、小川について「身体が重そうに見えた。下で1回投げさせておくべきだった」とコメント。

 

小川はコンディション不良から復帰の登板。5回途中5失点。投手力が高い広島相手には痛すぎる失点でした。

 

他に投手がいないかといえばそうではなく、登板間隔で見ても山野、奥川といました。

 

ただいったん抹消していたため再登録の10日に満たずということで、小川しか選択肢はなかったというところでしょうか。

 

1点が重いシーズンに、コンディションが万全でない投手を送るのはマネジメントとしては疑問符がつきます。

 

ゆとりローテとかコンデション最重視で起用しているならなおさら状態を正確に把握しておく必要があるでしょう。

 

上位進出に向けて首位チームとの大事なカードで、こういう結果になるべくしてなったのは悔いが残るとしか言えません。

 

●対広島(マツダ)第7回戦C3-0YS(2勝5敗0分)

スワローズは打高投低、広島は投高打低。スワローズとしては比較的弱い広島打線を抑えられるかにかかっていました。

 

先発高橋は9安打浴びたものの5回までは無失点。しかし6回ショートフライ落球から崩れて3失点してしまいました。

 

広島先発森下の出来からすると、1点でも重苦しい失点になっただけに3点は致命傷でした。

 

何でもないフライでもエラーすることはあるので、そこに敗因を求めても仕方ないと思います。

 

投手力で負けている分、点を取らなければ勝てないですが、超投高のあおりか、散発2安打零封負け。

 

ヒットを打たなければ点は取れないですが、連打が期待できない以上は機動力をプラスして得点につなげる必要があります。

 

塩見を欠いているとはいえ、西川もおり、並木も1軍に復帰しているので、うまく活用できないものかと考えてしまいます。