唯々諾々(いいだくだく)!
7月に突入して、いよいよ夏真っ盛り!遅がけの梅雨入りで、長雨の天候を心配していましたが、急激な気温の上昇で日本列島は真っ赤な色付けであります。この静岡でも日中は35度を上回る猛暑、家に帰ってもクラー無しでは熱中症で倒れてしまいます。まだこの暑さに身体が馴染んでいないようで、昨年の連続の熱帯夜、40度の温度を思い浮かべてしまいます。統計的な観点から、鰻の購買力増加の温度を調べてみると、25~30度が一番適合していると昔から言われています。30度を超え、40度に近づくと食欲不振で、蕎麦のような麺類が好まれるようであります。しかしながら、我々のような年寄りお感覚は別として現在の若者達は、気温の上昇と共に鰻を食べる事を好むのかもしれません。さて、その活鰻の値段がここに来て暴騰のようです。シラス鰻の不漁で、需要に供給が間に合わない事と、生産者の採算性の問題があり、完全に売り手市場となりつつあります。相場は国内産だけでなく海外からの輸入物も連動して暴騰であります。今年の土用の丑は、24日(一丑)、8月5日(二丑)となりますが、昨今の天候と同様に、読み難い商売模様であります。同時に、流石にここに来ては、手も足も出せない、唯々諾々であります。 さて土用の一丑を控え、大きく変わる相場の変動に唖然失笑であります。当に現在の株式市況のようであります。相場の格言に、「相場の器用貧乏」とあります。小手先を利かせて売ったり買ったりしては、目先の小幅な利益は得ても大きな成果は期待できない。「カミソリと鉈(なた)」のたとえではないが、目先を追って小回りを利かすよりも、肝を据えてどっしりと構えるべきだ。相場と言うものは、そう簡単に分かるものではない。分かったような気になったり、分かったふりをするのは間違いの元になるとあります。「山高ければ、谷深し」と言われます。強気の相場も長くは続いた試しがないようであります。いつかは需要が減退して閑古鳥が鳴かないように模索して欲しいと願っています。「剃刀になるな!鉈になれ!」*剃刀は鋭いけれども、木を切り倒すことはできない。鉈のような木を切り倒すような人になりなさい。