訪問看護師山田万理のオフィシャルブログ -2ページ目

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12Mar
- 絶対的味方と同じ釜の飯を食う
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理2月19日にスタッフみんなでお食事会をしました。外食を全員で楽しむのは3年ぶりです。コロナ流行前は3～4か月ごとにスタッフのリクエストに応えながらランチやディナーを楽しんでいました。管理者の私が感染して日だまり訪問看護が潰れるのが心配でお弁当をテイクアウトしてランチ会をしたりスタッフの誕生日月にケーキでお茶したりと方法を変えて『同じ釜の飯を食う』スタイルを続けてました。私は『同じ釜の飯を食う』という言葉が好きです。※同じ共同体が同じものを食べることによって同体としての帰属意識を持つこと。他人同士が一緒に苦楽を共にすること。たくさん人が集まるのを避けるために少し背伸びしたお店を選びました。安城の和モダンレストラン hana no utagehana no utageは、愛知県安城市にある和モダンレストランです。季節の食材をふんだんに使い、フレンチ・イタリアン・和を掛けあわせた創作料理をご提供します。結婚式会場としてもご利用可能。日本の四季を感じる庭園で、特別なウェディングを。saryou-sakura.comこちらのお店は、8年前適応障害からうつ状態になりヒトとして機能不全に陥っていた私を回復させるために妹と母が連れて行ってくれたお店でした。ミディアムに焼いたランプ肉を食べながら「カニを食べる時もそうだけど美味しい食べ物は人を無口にさせるね」と言って実は感傷に浸っていました。8年前のその日は店内の照明を消して蛍を放つというイベントがありました。店内の暗闇を所狭しと儚げにゆらりゆらりと飛ぶ蛍を眺めたあと自然の蛍を見せたいと妹が言って車を1時間ほど走らせて人気のない曲がりくねった坂道を登って山に連れて行ってくれました。広大な暗闇を自由自在に飛ぶ蛍は圧巻でさっきお店で見たそれとはヒカリの速度が全然違った。蛍は豊かな自然があるキレイな水辺でしか生きられない。観賞用に捕まえられた蛍はまるで当時の私のようで物悲しかった。私はキレイな水辺で光を灯しながら自由自在に飛ぶ蛍になれると信じてみようと思った。暗闇にいるとヒカリがよく見える。私も誰かのヒカリになりたいと思った。『消えてしまいたかったけど生きることにした　最終章』こんにちは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日は、適応障害からうつ状態となり80日間の長い休みで私…ameblo.jp8年間、曲がりくねった道や上り坂、下り坂たくさんの道を走り抜けて経験値を身に着けて仲間に出会って起業できた。私の志を理解してくれる絶対的味方のそばで思う存分に看護の道を進んでいる私は8年前に憧れた力強いヒカリを放ちながら自由自在に飛び回っていた蛍だ。8年前は報われない努力ってあるんだなって悲観的に生きていて神様は信じる者を救ってくれないとひねくれていじけていました。8年後、努力が開花するまでには時間が必要だってこと信じるべきは神様よりも自分自身だったことに気づいた私は信じる者は救われる努力は必ず報われるこのことを証明できます。珠玉の言葉がつまったお気に入りの本にこんな言葉があります。『早く行きたいなら、ひとりで行け。遠くまで行きたいなら、みんなで行け」アフリカのことわざだそうです。「一緒にいたい」と思われるリーダーになる。人を奮い立たせる50の言葉Amazon（アマゾン）450〜21,830円社長の仕事はスタッフがキラキラと輝きながら　働く場所を作ることスタッフが持つ夢の実現を手伝うこと夢がある人ってキラキラしてるし行動力がある。日だまり訪問看護に4月から仲間入りするスタッフに面接の時に聞きました。叶えたい夢がありますか彼女には夢がありました。だから採用しました。私はシェア拡大だとか社員数が多い大企業を目指していません。野心がないわけではありません。ナンバーワンかつオンリーワンの訪問看護ステーションを作るという夢があります。私は昔から狭く深くの人間関係を好みます。日だまり訪問看護は心理的安全性の高いチームでそれぞれが自分の意見や考えをどのメンバーに対しても安心して発言できます。批判や対立ではなくて仲良しこよしでもなくて肯定、共感、尊重を大切にしています。小さい組織だからできることだと思います。心理的安全性を高めると生産性が向上することをこちらの本から学びました。世界最高のチーム　グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法Amazon（アマゾン）1,350円私自身がスタッフに守られて心理的安全性を得ながら仕事をしているのでスタッフを守るために盾にも風よけにもなれます。倒れたらスタッフが立ち上がらせてくれるって知ってるから。『恐怖体験をしてシェルターと絶対的味方に救われた』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。利用者さんのご主人からパワハラを受けて心が凍り付きました。…ameblo.jp自分が思うように自由自在に看護のお仕事をして新しいことにチャレンジして高みを目指せる私は本当に幸せ者です。スタッフのみんなへ私と出会ってくれてありがとう私を信じてくれてありがとうみんながいてくれたらどんな道も怖くないし遠くに行けるって思える。これからもよろしくね。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
01Mar
- みんなに助けてもらって元気にしてるから心配しないでね
  こんにちは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。私の右手として大活躍していた常勤スタッフが産休に入って1週間。私は怒涛の日々を送っています。ブログをチェックしたり私の健康をいつも気にしていた彼女はブログ更新がないのを気がかりに思っているかもしれない。今日は彼女に向けたメッセージブログです。常勤スタッフは夜間待機が条件なので彼女が対応していたぶんだけ私が待機する回数が増えました。彼女は効率や生産性を意識した時間管理をしていて訪問看護以外の業務を隙間時間ですること　バースデーカードやプレゼントの準備など期限が決まっていること　看護サマリーやDr・ケアマネに提出する報告書作成定期的にすること　症例カンファレンスや業務改善の話し合いの記録など優先順位や緊急度に応じて細分化して業務時間内に片付けていました。保育園のお迎え時間に合わせて定時で「お疲れ様でした～」とさっそうと帰っていきます。FXや株投資の経験がありコスト管理の意識も高く経営のセンスがありました。無駄な物を省いて必要な物と仕事の効率が上がる物モチベーションが上がるものを提案してくれて業務が滞りなくできるように環境整備もしていました。看取り支援や緊急時対応精神科疾患対応もできるオールラウンダーです。彼女が担っていた役割は多く私を含め現場は日々わちゃわちゃしています過去に彼女の6日間の不在をチームで乗り切った経験がありますが1年以上は想像もつきません。頑張るしかない『エースの不在をチームで乗り切った6日間』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。訳あって日だまり訪問看護のエースが火曜日から今日まで6連休…ameblo.jp私は管理者で経営者でもあるので会議やカンファレンスの参加勤務表・週間スケジュール作成や外部との連絡調整などがあります。でも経営者としての役割のほとんどを事務員の妹が担ってくれているのでとても助かっています。姉妹で起業してよかったと心から思います。決裁することをタイミング良く提示してくれるし目的が意味不明な営業はバッサリとシャットダウンしてくれます。妹というのもあってか同じタイミングで同じことを考えていることが多く「あれやっといたよ」と看護師じゃなくてもできる仕事をして私の業務を減らしてくれます。スタッフそれぞれが彼女不在の穴を埋めるべく能動的に行動していて私になるべく負担がかからないように業務分担したりいつもより多く夜間待機してくれています。思いやってくれる優しさが沁みます。彼女と出会ったのは5年前。前会社で管理者をしているときでした。指しゃぶりをしてすやすやと眠る赤ちゃんを抱っこしながら採用面接に現れました。彼女の第一印象は笑顔でハツラツとしているけど『尖っている』でした。でもそれは住み慣れた街を離れシングルマザーとして再出発した母性本能からだったのです。一緒に働くようになって『私は結婚を諦めていません』と断言した彼女は子供と一緒に丸ごと包んでくれる素敵な方に出会いました。結婚してから彼女の気持ちにゆとりができて穏やかな笑顔を見せるようになってまあるく変化したのを感じました。ご主人に感謝しています。私の大切なスタッフを守って下さってありがとうございます。私が前会社の社長から突然の事業閉鎖を宣告されてスタッフ全員が事実上のクビになりスタッフのモチベーションと利用者の医療安全を守るために起業しました。「山田さんについて行きます」とスタッフ全員が言ってくれたことが私の支えとなりスタッフ一同がむしゃらに突っ走って今年は5年目になります。起業して2年くらい経った頃長年妊活をしていたスタッフが出産して夢を叶えました。ふと思ったのです。もしかしたら彼女は苦痛を伴う妊活を続けているスタッフを気遣って自分が先に妊娠しないように考えていたのかも？常勤の自分が抜けると業務が回らず日だまり訪問看護の運営に支障が出るかも？などと考えているかもしれないと。私にはナンバーワンかつオンリーワンの訪問看護ステーションを作る！という夢があります。『私たちは少数精鋭で最強のチームを目指します』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。先日誕生日にスタッフひとりひとりから暖かいメッセージをも…ameblo.jpでもその夢の実現のために彼女を犠牲にしているのではないかと申し訳ない気持ちや責任を感じるようになりました。きっと相手方のご両親や親族から2人の子供を期待する言葉を投げかけられているだろう。近頃はセクハラだのマタハラ、パワハラだのと上司の一言に過敏に反応して騒ぎが起きる時代です。言葉を選びながら彼女に仕事のことは気にしなくていいコウノトリが近くにきたらつかまえて離さないように言いました。そして神社やお寺に行くたびに彼女が子宝に恵まれますようにと手を合わせました。昨年の初夏のこと彼女が控えめに赤ちゃんができましたと言いました。その報告をどれだけ期待して待っていたことか。やった～、バンザーイ本当に嬉しかったところが出血やめまいやコロナ感染などトラブル続きで休みを余儀なくされ出産のブランクがあることやアラサー妊婦の体力のなさを自覚したり思うように働けない自分を不甲斐なく思っているようでした。彼女が子宝に恵まれて無事に出産することは私の夢でした。彼女に「申し訳ないとか情けないとか自分を責めないでね。私の夢を叶えるお手伝いをさせてね」となるべくゆったりと過ごすように勧めて顧問労務士にお給料を保障して彼女がゆっくり過ごすために私ができることは何かを相談しました。日だまり訪問看護のスタッフはみんな思いやりがあって優しいのでお互いを気遣いながら仕事をしています。『スタッフとピンチをシェアする1日』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。私は看護のお仕事が大好きです看護の力で人と社会に貢献するこ…ameblo.jpスタッフの協力もあり先日無事に産休に入りました。あとは『生まれました～』の報告を待つだけ。みんなで頑張って日だまり訪問看護を守るからゆっくりのんびりとママを楽しんでね。私は最近、神様から大きなギフトを頂きました。昨年末にスタッフのひとりから訪問看護師歴がある友人が日だまり訪問看護で働きたいと言っているから会ってもらえないかと言われました。そしたらその友人は私が総合病院で勤務していたときに３年ほど同じ病棟で一緒に働いていた後輩でした。ミラクル即断即決しました。再会できてうれしい。ぜひ一緒にお仕事をしましょう！！縁結びの神様に感謝。私だけでなく、私の健康を気遣い日だまり訪問看護の未来を気がかりに思っていたスタッフの重荷も軽くしてくれました。2月から勤務し始めたけど訪問看護歴があるから１から10まで教えなくても数回同行したら単独訪問が可能です。今は業務の引継ぎ中で私の業務量がとてつもないけど少しずつ軽くなっていって私にしかできない仕事に集中できるはず。そして少し先の話ですが4月から日だまり訪問看護に常勤スタッフが仲間入りします。訪問看護の経験はないけど彼女ならではの強みをもっているのでなるべく早く緊急時対応や夜間待機の独り立ちができるようにみんなで愛情かけて大切に育てていこうと思います。産休に入ったスタッフへブログを書く時間を心と体のメンテナンスに使っています。だから私は大丈夫！家族、友人、スタッフみんなに助けてもらって元気にしているからブログの更新がなくても心配しないでね。ママになる準備を楽しんで出産頑張ってね！私の夢が叶う瞬間を楽しみにしています。母子ともに健康で過ごせることを願っています。じゃあ、またねそれでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
19Feb
- もう苦しまなくていい　お母さんのところに戻りな
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。2月7日　12時35分事務員からLINEが入り至急の新規利用相談が入ったことを知る。医療用麻薬を皮下注射していて毎日訪問を希望されている49歳女性　胃がん末期状態退院を急いでいる状況でなるべく早く返事が欲しいと。12時38分　LINEの返信。『（命の時間が）短そうだね受けると返事して』事務員に返信。翌日2月8日11時　退院前カンファレンス参加者は、ご主人、退院コーディネーター緩和ケア病棟の医師と看護師地域包括支援センタースタッフ、私。今までの経過と継続する医療処置を確認要望に沿うべく方針を話し合いました。血圧が70台になることやせん妄を認めることからその時（死）は刻刻と近づいています。せん妄と言うのは過去と今、夢と現実がごっちゃになったり考える力が落ちて判断することや言葉にすることができなくなる状態です。カンファレンス後、ご本人と面会して呂律が回っていない感じと質問が理解しにくい様子を見て友達と家を認識できる今のうちに少しでも早く家に帰らなくては！と焦りました。ご主人は自宅看取りを覚悟しています。今すぐにでも診療可能な在宅専門クリニックと年中無休24時間体制の日だまり訪問看護がタッグを組んで地域包括支援センタースタッフが介護ベッド、マットなど療養環境を整えて15時に病院を出発することになりました。16時に在宅医が初回訪問診療をして18時に私と地域包括支援センターが訪問。在宅医が訪問した時も私が訪問した時も友達がいました。明るくて面白くて面倒見が良い人の周りにはたくさんの人が寄ってきます。夫婦の時間と友達と過ごす時間を大切にしてもらいたくて日だまり訪問看護に報告相談する基準と連絡先をご主人にお伝えして早々に退室しました。日をまたいで2時45分　緊急コール「呼吸はしてます。脈も触れるけど声をかけても視点が合わない。まるで聞こえていないような感じです」ご主人に「病院からの移動が負荷になったのは確かで急変するリスクは高いです。今日が山場です。もしかすると明け方にも。耳は聴こえるので話しかけてご主人の声を聞かせてあげてください。大切なご夫婦だけの時間を過ごして頂きたいですが不安なら伺います。どうしましょうか」ご主人は「山場ですか・・・分かりました。妻から目を離さないようにします。様子を見ますので来なくて大丈夫です」5時45分　ご主人からの電話連絡「5時36分　妻が息を引き取りました」訪問して心肺停止を確認してから在宅医に報告です。在宅医が到着するまでの時間は呼吸と鼓動がとまり目覚めることがない眠りについたけどまだ旅立ちの時を宣告されていない。生きてはいないけど死んでもいない時間です。この時間に私はライフレビューをします。ご夫婦の物語を聴かせて頂くのです。一昨年に横浜まで鈴木雅之のクリスマスコンサートに出かけた時の動画を観ながらご主人が語るご夫婦の物語は私が理想とする愛のカタチそのものでした。「ケンカばかりしてたんだ。1日でも長く生きて欲しいと思うから酒を飲む妻を止めてケンカになって飛び出した妻を追いかけて迎えにいく繰り返しだった。でも今年に入ってからは1回もケンカしていない。痛くて苦しい思いをしているのはこいつだからね。こいつが何を言ってもそうかそうかと受け止めてよし分かったと理解するようにしてやりたいことは止めなかった。病院では痛い痛いばかり言って会いたい人にも会えずに寂しそうでこいつに会いたい人がたくさんいるのに会わせてやることもできなくてね。連れて帰って友達に会わせてやるのが1番の薬になると思ったんだ。良かったよ、友達の顔みたらバンザイしてやった～会えた！って笑ってねグラタン、ハンバーグ、冷やし中華を少しずつ食べて、美味しいって喜んででもまあ、こいつの1番の好物は自分が作るカレーなんだけどね。先生が痛そうなとき苦しそうな時は副作用とか気にするよりもなるべく早く楽にしてあげた方がいいからポンプを押すようにと言ったから９時（21時）に押したらこの薬すぐ効くんだね。12時（24時）までぐっすり寝てたよ。こいつの穏やかな寝顔を見たのは久しぶり。毎日祈ってた。こいつが苦しむのは辛いからお袋さん早く迎えに来てやってくれって。祈りが通じたのかもしれない」そばにいたい。手放したくない。けど、手放さなければならない。ご主人の苦悩が伝わってきました。聴かせて頂いた物語は、出会いは、部下に面白いママがいると連れて行かれたスナックだったこと。ご本人が韓国籍であることやご両親とお兄様と死に別れ弟は行方不明で天涯孤独であること。ご主人も会社経営していた時の羽振りの良いお金の使い方で血のつながりがある家族を失って天涯孤独であること。籍を入れると無縁仏になってしまうからお互い母親の墓に入ろうと約束をしたこと。リーマンショックの煽りを受けて経営の歯車が合わなくなったときに支え合って生きてきたこと。2年前の検診でがんが見つかり前向きに生きるためにキツイ治療を頑張ってきたことの労いなど病める時も健やかなるときも人生の酸いも甘いも共にしてきたお2人の絆の強さを目の当たりにしました。愛するとは信じること、許すこと、守り守られること素敵なご夫婦に出会えた奇跡に感謝します。ご本人とご主人は18歳の差があります。ご本人にとってご主人はいつも愛する人で時に父親で、兄弟で親友だったのかもしれない。ベッドの横にはそれぞれのお母様の写真が飾られています。出会いから別れまで19時間45分。もっとご夫婦に寄り添いたかった。でもそれは、少しでも長く一緒にいたいのに苦しみから解放されるように早く迎えに来てくれとお母さんに祈ったご主人の悲願を思うと私のわがままというもの。お母さんに会えましたか？ご冥福を心よりお祈り申し上げます。そしてお願いします。片割れを失ったご主人が心満たされて健康に暮らせるようにこれからもずっとお守りください。訪問看護のお仕事は、外来や病棟よりも家族ケアの割合が多いです。暮らし慣れた家に訪問して家族写真や子供の作品を目にしたり愛犬が吠えるのを聞いたり奥様が料理する匂いを感じたり利用者とご家族の日常や思い出に触れる機会がたくさんあるから。看護実践国際分類は「家族」を『血縁関係あるいは情緒的または法的な関係によって結ばれた構成員からなる社会的な単位または集合体』と定義しています。訪問看護に転職してから表に出せない事情や抱え込んでいる問題があったり複雑な背景を持つ家族が多いことに気づきました。だからこそ訪問看護師はどんな環境も思いも受け入れる覚悟や柔軟さが必要です。先入観を持たずまっさらな気持ちで向き合って文化の違い、ルーツ、価値観を受け入れて尊重する一昨年の秋にフィリピン人の奥様が肺がんのご主人をご自宅で看取りました。こちらのご夫婦も入籍はされず情緒的なつながりで夫婦、家族でした。『Say goodbye I love you forever』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。看取り支援が続いて心をすり減らしたのでエンゼルケアをしたス…ameblo.jp夫婦は男と女であるべき結婚したら同姓を名乗るべきといった世間の大半の思い込みや差別的言動や嘲笑といったあからさまな偏見に悩まされるカップルや集合体がいるのだと思う。でも、お互いを心から信頼して思いやる絆の強さは世間の大半の思い込みや偏見を軽く飛び越えてしまうのものだと信じればいい。誰しも愛されて当然だし幸せに生きていい。私も幸せな家族の時間を過ごしました。先日大学受験した息子がすべり止めとボーダー校に合格したので本命校の合格発表はまだだけど息子が好きな焼き肉でプチ祝いをしました。まだ入るの？って驚くほど食べる息子と10億の借金を背負う夢を見たと話す旦那さんと全然目的地にたどり着かないエレベーターに乗って焦る夢を見たと話す娘を眺めてハイボールをたしなむ幸せ。大切にしよう。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
12Feb
- 看護師3割　母と妻３割　自分時間4割
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。ご無沙汰しております。1/28～2/5まで看護師3割　母と妻3割　自分時間4割で生きていました。1月28日に6年ぶりに新幹線に乗りました。娘がお友達と一緒に大阪の初ライブ参戦するためです。諸事情あって私が引率することになりました。新幹線に乗るのは出張や旅行合わせて10回程度しかないんです。いつも新幹線の指定席とホテルがセットで日帰りで新幹線に乗るのは初めてでした。勤務予定だった私の代わりにスタッフが総動員して勤務交替やら夜間待機をしてくれて娘の願いを叶えることができて感謝しかない。12月に入って娘から「かあたん、treasureのチケットが2枚取れたんだ。お願い！　一緒に行って～」と言われた。え？　意味が分からん。you　＆　me？アラフィフの私が中学生の娘とK-POPアイドルのライブに？「いやいや、無理無理～韓ドラは一緒に観てもライブはごめんお友達誘ってよ」「分かった。じゃあ、なんとかする」しょぼくれる娘に心の中でごめんねと呟く。誕生日とクリスマスにもらったお小遣いでチケットを買っています。1枚11000円なり。中学生には安くない買い物です。待てよ？行けなかったら転売でもするつもりか？転売ヤーってやつになるの？幸いなことに娘のソウルメイトが一緒に行ってくれることになりました。「で？　場所はどこ？」って聞いたら「京セラドーム」だって。1月28日は母親業を頑張りました。高校3年生の息子の受験初日でもあって娘の初ライブ参戦の引率。いつも旅行会社任せで新幹線のチケットの買い方を知らなくて販売機の前で大人1人、中学生2人の買い方に悩み結局みどりの窓口で購入しました。行きは自由席、帰りは指定席で。買ったのが前日だったからどうにもならなかったけど「学校に申請すれば中学生は学割で2割引きになります」ということを教えてもらいました。購入に余裕を持たなかった自分が恨めしい。ライブ当日のこと。私、知らなかったんです。自由席がこだま、ひかり、のぞみなどどの新幹線でも乗れることを。三河安城発だから行きはこだましかありません。名古屋駅に着いたら「この列車は車庫に入るため回送に代わります」とアナウンスが流れてええ？　じゃあどうやって大阪行くの？と焦りながら下車して次のこだまも回送に変わってもう泣きたくなって子供たちにお菓子を買って待っててねと言い残して改札口に行きました。「私、娘の夢を叶えないといけないのに大阪に行けないんですこのチケットを払い戻して今から指定席に変更できませんか？」駅員さんに聞いたら「このチケットで三河安城からこだまの自由席で来たんですよね？このチケットで自由席ならどの新幹線でも乗っていいんですよ。」えええそれは知らなかった！！こだまじゃなくていいんだ。急いで娘とお友達のところに戻ってのぞみに乗り込みました。予定よりは遅れたけど無事に到着。腹ごしらえしてから物販に並ばせて、一旦解散。解散前に帰りの指定席のために大正駅発のリミット時間を伝えました。私はスタッフから時間つぶしに勧められたあべのハルカスに移動。せっかくだから展望台にも行ってみた。高所恐怖症の私が窓際に近づいたら床がスケルトンになっていて腰が抜けそうになり後ずさりしながら内側に避難。椅子に腰かけて景色眺めてぼーっと過ごしてカフェに移動。屋内はイチャコラしてるカップルの前しか空いてる席がなくて屋外のテラスでアイスレモネードをカイロ片手に凍えながら飲みお土産を買って本屋に移動。私、本屋さんがだ～い好きジュンク堂書店に初めて行きました。なにこれ！最高にテンション上がるわ読書しながらお茶して子供たちを待とうと本を買ってからドーム前に戻ろうとしたら真っ暗。3時間が経っていた！！スタバでお茶してたら隣のご夫婦が「もうそろそろかもね」と席を立ちました。どうやらお2人もライブの引率者らしい。外は雪が降っていてめちゃめちゃ寒かった。タイムリミットの時間が近づいてるのに出てくる気配がありません。LINEを連打しても既読がつかない。指定席は諦めようとしたらダッシュで走ってくる二人の姿が見えてそのまま駅までダッシュ。急いで！と言ったことを後悔。バスケ部の2人が本気出すとすごいんだわ。娘たちを追いかけてアラフィフの私吐きそうなほど走りました。無事に指定席に座り込んで気づく。あれお土産どうした？なんで両手フリーになってる？置き忘れてきたみたい思い返してみるとスタバで並んだ時から両手フリーだったような・・・じゃあ、本屋さんか？もしかしたらテラスか？なんてことだお土産を置き忘れたことと無事に帰宅の途についたことをスタッフにグループLINEしてお友達を送り届けて膝がガクガクになりながら自宅に到着。万歩計は17655歩普段は3000歩くらい（車移動ばかり）普段運動不足のアラフィフが5日分歩いた体は数日後に時差で筋肉痛になるわ回復に時間がかかるわ。でも、まあいいや。帰り道、娘とお友達がどんなに楽しかったか語ってて「かあたん、ありがとう。今日のこと忘れない」って言ってくれたから。いつもたくさん我慢させている娘に親らしいことができました。1/28～2/5までに息子が受験したのは3校だけど受験回数は6回でした。家では寝てばかりだし勉強しないし息子にかけた言葉は「早起きできてエライね」私は学ぶことが好きだったから親から勉強しろなんて言われたことないしむしろ「体だいじにしないと。もうそれくらいにしておきなよ」って言われてた。私も受験生の親になったらほどほどにねって声かけて息抜きの夜食を作るのに憧れてた。頑張ってね！と送り出したのに受験票忘れた～って戻って来たり受験当日に受験票に顔が分かるのついてないけどいいのかな。顔つきの身分証明できるものってなんかある？とか言い出して旦那さんが夏にマイナンバーカードの手続きをしてくれたことに感謝したり。ドタバタしながら2月5日に予定を終えました。息子は国公立大学を受験しません。私立なら県内だし浪人はさせないと約束しています。あとは結果を待つのみです。仕事の方は夜間待機が条件の常勤スタッフが2月中旬から産休に入るので4月採用のスタッフが待機できるように指導教育するまでは私の待機日が増えます。いつ緊急コールで呼ばれるか分からない待機の日は受信音MAXのスマホを枕元に置いて寝ます。熟睡しているようで少し眠りは浅めです。だから待機スタッフがいるうちに思いっきり羽根を伸ばそうと寝たいだけ寝たり読書したり韓ドラを観まくってます。韓国の俳優さんの中でもチ・チャンウク、チャ・ウヌイ・ミンホが大好きです。チ・チャンウク主演の『笑ってトンへ』を観はじめました。えらいこっちゃです。1話35分だけど159話まであります。土日の連休でようやく折り返し地点にさしかかりました。悪事を働いていることをタイミング良く？悪く？人に聞かれたり都合よくできているすれ違いやらツッコミどころは満載なんだけど・・・愛とは信じること、許すこと、守り守られることっていうのは伝わるしお金と権力の使い方は間違えちゃいけないって思うし口は災いのもと、因果応報だとか私の中にある喜怒哀楽の感情がめいいっぱいに揺さぶられています。本、ドラマ、映画が大好きです。疑似体験で感受性が磨かれるし自分の価値観の確認ができるから。まだ折り返し地点だけど『正直で強くて優しい人でありたい』って思います。努力は必ず報われる信じる者は救われるこの２つは私が好きな言葉。主人公が報われて幸せに過ごせることを願って後半を今から観てきます。私が韓ドラを観続けている間に旦那さんが私の車を洗ってホイルの隅々までピカピカ✨に磨き上げてくれていた。時間があったらやりたいことの中で自分でやらなくてもいいことを引き受けてくれる旦那さんに感謝。いつもありがとう。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
01Feb
- 私はいついかなる時も看護師だ
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。私は看護師になって26年目ですが職場以外で人命救助するタイミングが4～5年に1回やってきます。まず最初は高校生の息子が乳飲み子でチャイルドシートに座っていた頃。東京から幼馴染が帰省してランチを食べに行くために車移動していたら自転車に乗ったまま歩道橋にしがみついてるじいちゃんがいてランチして帰るときにもまだしがみついていた。これはなんかおかしいと思い車を道路の端に停めて息子の世話を幼馴染にお願いして状態観察に向かいました。うつろな表情で会話ができなかったのでひとまず自転車から下ろして地面に座らせたら座ってられなくて寝転がってしまいました。救急搬送しなきゃ！ところでこの人は一体誰だろう？意識障害の原因は何だろう？脳卒中？糖尿病の低血糖症状？自転車を見たら住所が書かれていたけど電話番号がかすれてて連絡先が分からない「失礼しま～す」と声掛けして一応同意を得て？バッグの中を確認。インスリンが入ってる！！やっぱり低血糖症状だったか。インスリンはあるのにブドウ糖や血糖を急速に上げる物が何も入っていない。さっきまでやり取りできていたのに声掛けしないと、うとうと寝ていきます。まずい、時間がない急がなきゃ通りすがりの人を捕まえて自販機で炭酸ジュースを買ってくる（ファンタグレープは恐ろしいくらいの糖分です）もしくは近所のお宅から砂糖水をもらってくるどちらかお願いしますと伝えたら切羽詰まった私の顔を見て近所のお宅をピンポンしてくれました。砂糖水が手に入ったのでスプーンで少量ずつむせない程度に口に運び通りすがりの人に救急車を呼んでもらいました。救急隊員に状況報告して固定電話が主流の時代だったからか救急隊員が住所で電話番号を検索して（警察に連絡したのかも？）家族に繋がりました。ひとり暮らしじゃなくて良かった～。ご家族に搬送先の病院に向かってもらって一件落着。清々しい気持ちで車に戻ったらギャン泣きする息子とオロオロしながら「私、おっぱい出ないんだよ～」と涙目の幼馴染が待っていた。こっちはこっちで緊急事態が発生していた2人ともごめん。その次は息子を保育園に迎えに行く途中自転車同士が衝突してばあちゃんが倒れて荷台のものが散乱するのを目撃。ばあちゃんの頭から血が流れていてぶつかった小学生が逃げていったけど小学生を追跡するよりばあちゃんを何とかしなければとひとまず車から降りて観察。保育園から救急箱を借りてくることも考えたけど頭部の外傷は侮れないからやっぱり救急搬送することにしました。名前と住所、電話番号が言えたので助かりました。救急搬送がスムーズでした。「何か手伝えることがありますか？」と声をかけてきた高校生男子はきっと素敵な大人になっただろうな。いつもよりお迎えが遅くて不安になったのか私の顔を見るなり走って飛びついて来た可愛い息子の姿を記憶しています。次は息子が小学３年生の時。「かあたん、出番だよ。急いで、僕についてきて！」息を切らせて走ってきて私の手を引っ張ります。息子に手を引かれて走ったら道路の真ん中で人が転がっています。近づいたらものすご～くお酒臭い。酔っ払って寝てしまったみたい。手にしているビニル袋にもチューハイ、カップ酒、ビールたくさん入っています。こんな迷惑な大人を心配して息を切らせて走ってきた息子が不憫でならないわ。ひとまず邪魔にならないように通りすがりの人と道の端に寄せてそのまま放置するわけにもいかず救急車の無駄使いだと思いながらも救急搬送しました。救急隊員の一人が小柄な女性で（145cmの私よりは大きいが）まなざしが凛としていてテキパキと対応していてすごくかっこよかった小柄という共通点だけでお互いの使命を果たす同志のように感じたのです。次は京都駅構内です。「医療従事者の方はいませんか？ご協力をお願いします」アナウンスが流れました。現場に行くと階段から転落したと思われる男性が頭から多量の血を流して倒れていました。意識はありません。でもこの方はラッキーでした。周りは医療従事者だらけだったのです。なぜなら構内は学会の最終日で帰宅の途に着く医療従事者で溢れていたから。この時の人命救助は一生忘れることはありません。見ず知らずの医療従事者がワンチームになり救ったのです。心臓マッサージを交代しながらする人。この人が一体何者かを情報収集する人。茫然と立ちすくむ奥さんの背中をさすりフォローをする人がいて。この時にリーダーシップを発揮した女医さんがかっこよかった！駅員が運んだAEDが到着するなり服を脱がせてパット装着して「みんな離れて！」と除細動かけて救急隊員が到着したら「私が乗っていくわ。急ぐわよ！処置の指示するからあなたたちは少しでも早く病院に繋いで」ドラマかと思ったわ。いやドラマじゃなくてリアルだわ。かっけぇー『仕事以外でも看護の力は活かせる　その2』こんばんは。日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日は休日です。ママ友にはめられて？PTAの副会長をしています。（1/17　あと少し、もう少し　…ameblo.jp今年の正月にも人命救助しました。訪問先に向かう途中、左折したらうつ伏せで人が倒れていました。少し先に一時停止している車から人が降りてきました。交通事故か？車の運転手に「轢きました？」なんて失礼なことは聞けなので「倒れていましたか？」と聞いてみた。転んだのか分からないけどうつ伏せに倒れるのを目撃したそうです。救急車を呼んだ方がいいと思うけどどうやって呼ぶのか分からないと。「救急車要請でしたらお任せ下さい。ただ私、方向音痴で道案内が苦手なのでどこに向かえばいいか聞かれた時に今いるこの場所を説明して頂けますか？」とお願いしました。目撃者はパニック状態だったと思います。「救急車って何番でしたっけ？」「ん？　119ですね」私は救急隊に情報を渡すために状態観察をしてこの人がどこの誰で、持病はあるのか倒れるまでの経過を聞き出さなければいけません。肩をトントンしながら「こんにちは。声が聞こえますか？聞こえたらお名前教えて下さい」と声をかけ「痛い・・・。寒い。名前？　○○だ。」意識状態を確認しながらパルスオキシメーターを着けて（訪問先の移動中だったので血圧計やら商売道具を持参していました）酸素飽和度と脈拍ケガの有無と程度を把握。橈骨動脈（親指側の手首で触れる脈）が触れれば血圧は80以上あるので血圧は維持しているのを確認して生命の危機的状況ではないと判断しました。今の状態が急激に悪化するリスクも少ないと判断しました。顔面にかすり傷程度なので体を動かしても大丈夫そうです。車が通れず渋滞を起こしそうだし二次被害が起きてもいけません。通りすがりの外国籍の3人組に声をかけてジェスチャーで運ぶ場所を指示して安全な場所に移動してから一体この人は何者で持病があるのかを調べることにしました。よく見ると膀胱留置カテーテルが入っていて尿バッグを下げています。ということは泌尿器科の病気があります。この医療処置は病院でしているのか？訪問看護師が自宅でしているのか？「○○さん、おうちに看護師が来てます？かかりつけの病院はどこですか？」「難しいことは分からん。」「分からない？お年はおいくつですか？」「90は過ぎたと思う」「おひとり暮らしですか？ご家族と暮らしてますか？」「耳が遠いばあさんとふたぁりの高齢世帯だ。家はあっち。」あっちってどこまであっちなのよあ！　杖が転がってる。杖にきっと住所や名前が書いてある。チーン・・・文字が薄くなっていて判別不能困った。この人誰なんだろう。どこに住んでるんだろう。「家の近くに目印の建物ないですか？」「○○住宅の☆棟だ何階か？　難しいことは分からん」ちっとも難しい事じゃないはずだけど認知症か？90代なら年相応とも言えるか。おや？○○住宅の☆棟に日だまりの利用者がいるじゃないか！そして私は町内会長を知っているじゃないか！やった～！　道が開けた町内会長の連絡先は事業所のファイルにあるので事務員が探す手間を省くために同じ棟に住むひとり暮らしの利用者さんに連絡しました。おひとり暮らしや高齢世帯を民生委員さんが声掛けや見守りをして生活状況を把握していることが多いのです。担当の民生委員さんを確認してからすでに到着して搬送先の病院をあたっている救急隊員に知らせました。私は仕事中でその後4件の訪問を控えていたので救急車に同乗できません。せめて見ず知らずのその人と繋がりのある人の連絡先を確保して引き渡したかったのです。私は私の仕事をしなきゃならんので救急車が出発するのを見届けることはできなかったけど日だまりの利用者宅に向かいながら私はいついかなる時も看護師なんだと実感しました。訪問看護師になって9年目。安城でお仕事して8年目。大好きな安城市と訪問看護師の私が切っても切れない関係になってきて地域医療に貢献できる喜びが沸々と湧いてきます。今日、幼馴染から義母さんの健康管理について相談されました。話に出てくる医療機関や地域包括のスタッフは知っている人ばかりでその人たちと連携したら幼馴染の義母さんが穏やかに幸せに暮らせるお手伝いができそうな予感がしています。安城市で活動して8年目。時間はかかるけど諦めずにこつこつと努力を重ねればまいた種が花を咲かせ実を結びます。私が適応障害からうつ状態になったときに小学4年生の息子がくれた言葉を思い出しました。「かあたんは大きくてキレイな花を咲かせる種だよ。ふかふかの絨毯みたいな土の中で太陽の光をたっぷり浴びてお水をたくさんもらったらぐんぐん伸びてキレイな花を咲かせるから大丈夫！」振り返ると人命救助したそばには消えてしまいたいと思っていた私の命を救ってくれた息子がいることが多い。こんなにも素敵な言葉をくれた息子は覚えてないやって言ってたけど息子は大学受験生だというのによく寝るし遊ぶし勉強している姿をあまり見かけない。この子の未来はどんなだろうと不安や焦りがないわけではない。でも健康でいてくれて「ごめんなさい」と「ありがとう」が言える素直な人でいてくれたらそれで十分だとも思っています。息子の受験初日は1月28日。頑張れ！！　母も訪問看護のお仕事をこれからも頑張るよ。高校3年生の看護師を目指すキミたちへ看護のお仕事は尊いです。将来一緒に働く日を楽しみにしています。風邪ひかないように温かくして勉強してご飯をしっかり食べて睡眠もとって受験を頑張って下さいね。応援しています！それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
23Jan
- 孫の晴れの日を見届ける祖母に付き添うアラフィフナース
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。医療の現場で『おめでとうございます』と言うのは退院と出産の時くらいだと思う。他にもあるかな？1月16日　大安吉日お孫さんの結婚式に参加するMさんの付き添い介助をしました。キラキラと輝く新郎新婦に心からのおめでとうございますを伝えることができて幸せな日でした。訪問看護の利用方法には介護保険（要支援1.2　要介護1～5）医療保険（社会保険などの健康保険証）保険適応外の自費サービスと3種類あります。介護保険はケアマネジャーが作成する居宅介護サービス計画書に基づいて医療保険は医師の指示や指導に基づいて看護を提供します。使い分けはこちらの記事をどうぞ『まだいいだろうと思って何も準備してこなかった』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日は1件グリーフケア訪問をしました。先週の日曜日に初めて…ameblo.jp結婚式の付き添いなので保険適応外で長時間のサービス提供になります。貸し切り介護タクシーに乗って10時に自宅を出発11：45～挙式12：45～披露宴に参加帰宅したのは16時20分でした。普段はデイサービス以外の日はベッドで過ごしているのでずーっと車椅子に乗車して過ごすのはさぞかしお疲れになったことでしょう。Mさんは要介護５なのですから。R3年の12月下旬に脳出血を発症して入院治療中、年明けて早々に脳梗塞を発症しました。後遺症で仮性球麻痺となり嚥下機能障害（食べる飲むこと）咀嚼障害（食べ物をかみ砕くこと）構音障害（おしゃべりすること）が生じて口から食べることが難しくなり胃ろうを造設しました。昨年の今頃は胃ろうで栄養管理していたのです。胃ろうという医療処置は『生きる手段』にもなるし『延命という目的』にもなります。ボーダーラインはどこか？私は胃ろうを造設することでその人の尊厳が守られて幸せな生活に繋がるのなら『生きる手段』になると思うしやりたいことの実現ができず生きていることに価値を見出せずただ生かされている状況になるなら『延命という目的』になると思います。一昨年の1月に義父を看取りました。10万人に1人と言われる神経難病で病名告知をされたときに早いと２～３年以内に意思決定能力ややりたいことを実現する機能を失いますと言われました。義父の親族に胃ろうで栄養管理をしている方がいてその方は誤嚥性肺炎を繰り返した結果胃ろうを造設したのですが高齢で寝たきり状態だったので義父は自分は望まないと言っていました。私は3兄弟の長男の嫁として嫁いだので初めて娘ができたと義父に可愛がってもらいました。看護師という職業柄か健康に関する話題を見聞きした時に義父と話をしたりメールやLINEでやり取りしながらどんな生き方をしたいか万一のことが生じたときにどんな医療を望むか自然と意思を引き出していました。メールやLINEが証拠となり残っています。認知機能が低下して最愛の孫（私の娘）の名前を忘れ身体機能が衰えて寝たきり状態になり栄養管理（CVポート、点滴、胃ろう）の意思決定を迫られ家族は『何もしない』という代理決定をしました。義父らしさを失いつつあるなかで栄養管理のどの選択をしても延命でしかないと思ったから義父の意思を尊重したのです。最期は家がいいという義父の願いを叶え義父が望まない医療処置はしなかったので早すぎる別れだったけど家族に悔いは残っていません。『『尊厳』と『幸せ』を軸に意思決定する』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。昨日、力作ブログを書き上げ【投稿する】をポチッとした瞬間に…ameblo.jp話を戻して・・・Mさんは食べることとおしゃべりの機能が障害されました。また、神経因性膀胱により自然排尿がなくなり膀胱留置カテーテルで排尿管理しています。82歳というお年頃か軽度の認知症もあります。ですがもともとはビューティーコンサルタントとして全国を駆け回り美容部員の指導教育をしてきた方です。おしゃべりが得意ですし接待で美味しい食事を口にする機会が多く糖尿病というちっともうれしくない副産物を手にしました。腹が減っては戦ができぬというように低栄養の状態ではリハビリが進みません。Mさんは胃ろうを造設したことで確実に栄養確保ができて話すことが得意で食べることが好きなMさんはめきめきと機能を取り戻しました。仮性球麻痺はリハビリ次第で機能回復のチャンスがあります胃ろう造設をしたものの現在はお口から生命を維持するエネルギーを確保できる状態になりましたなんならおやつが食べたいそうで血糖コントロールのためにご家族が調整しているほどです。結婚式の付き添いを依頼されたときに予測したトラブルは誤嚥と窒息膀胱留置カテーテルの閉塞便意を催すことでした。週1回の訪問看護で排便処置をしていてコントロール良好ですが環境と食べ物の変化でもしかしたらと考えてオムツと着替え一式を用意して誤嚥窒息に素早く対応するためにポータブル吸引器を持参しました。1時間タクシーに揺られて会場に到着してからまずは便意を催したときにどこでオムツ交換をするか確認するためトイレをチェック。立位がとれないＭさんには狭い空間でした。ベビーのおむつ台にMさんを乗せたら確実に破壊するわねかといってソファを借りて公開オムツ交換をするわけにもいかないしどうしたものか・・・よし！　考えないことにしよう思考は現実化するからお腹が痛くならないように祈ることにしようオムツと着替え、吸引器を持参して教会に車椅子移動したら驚きの再会を果たしました。東京の音大卒の幼馴染がいるじゃないか。2日前のこと1年ぶりにLINEでやり取りして近いうちに会いたいね～なんて言ってたら会えちゃった。声楽科卒の幼馴染が結婚式のお手伝いをしていることは知っていたけど教会ってたくさんあるからまさか会えるとは。そして讃美歌を歌っていた。教会で永遠を誓うお孫さん夫婦を見て涙を流すMさんを見てもらい泣きです。シングルマザーで二人の子供を育てる娘を想い孫に寂しい思いをさせないように惜しみない支援をしてきたMさんとご主人が流す涙は尊かった。写真撮影をしてからフラワーシャワーの儀式があって披露宴会場に移動です。私人生初のフルコース料理の食事介助をしました。もう緊張したのなんのって！誤嚥や窒息に備えて机の下にポータブル吸引器をしのばせたけど雰囲気壊したくないし生涯一度きりの思い出に傷をつけたくないから使いたくない。むせ込み予防のためにとろみ剤を持参したんだけど（ご家族は楽のみも用意していた）乾杯がグラスに注がれたノンアルコールのシャンパンでしたえ？　飲めますか？訪問看護の時に食事する場面を見ていないからシャンパンをグラスで飲めるか分からずドキドキしました。乾杯の瞬間固唾を飲む私の気持ちをよそに美味しいね～と満面の笑顔のMさん。よかった～むせなかった～その後も窒息しないように慣れないフォークとナイフを使いながら一口サイズに切り分けて飲み込んだのを確認してから次を口に運び慎重に介助しました。ご家族に「山田さんも召し上がって下さい」と軽食を勧められほんの一瞬サンドイッチに目を移したら熱々スープに手を突っ込みエビを食べようとして「熱い」とつぶやくMさん。Ｏｈ　Ｍｙ　Ｇｏｄ何ということだ急いで手を拭きエビの頭と尻尾を切り一口大にして口に運びました。「もちもちしてるね弾力があるね」って言うから飲み込めないのかとハラハラして吸引器に手をかけたらMさんはフランスパンに手を伸ばしている。ちょっと待ったぁ口の中の水分もってかれるからフランスパンは危険ですって気をそらすために右手でスプーンを持ちスープを口に運んでむせないか見守りつつ左手でMさんが手にしているフランスパンを柔らかめのパンにそっと持ち替えさせました。私、器用だねぇ美味しいね～半分食べて、どうぞ。良かった、スープが程よく冷めたのね。火傷してもいけないし冷めたら美味しさ半減だろうし。適温って難しいものだと思いました。フルコース料理で一番肝を冷やしたのはやっぱりお肉でした。お肉をしばらくモグモグしていたので風味とエキスだけ味わってそっと吐き出してもらいました。その代わりにフォアグラはしっかり食べました。食事介助をしながらシアターに映し出される映像に目を向けるように声かけしてケーキ入刀や余興、手紙を読む時は見やすい位置に車椅子をセッティングしてお孫さんの晴れの日をめいいっぱい楽しめるように気を配りました。お嫁さん姉妹のピアノ演奏両家と新郎新婦が分担して合奏してＭさんの娘さんが歌う余興に聞きほれてしまいました。素敵すぎたＢＧＭも私が好きな曲がたくさん流れて楽しかったアラフィフって結婚式に参加する機会が少ない世代だと思う。私の子供はまだ結婚する歳ではないし友達や従姉は結婚してるし。貴重な経験をさせて頂いたことに感謝します。お孫さんご夫婦は医療従事者です。2021年に入籍をして結婚式が2023年になったのはコロナ感染が流行したからです。お孫さんが結婚式の準備を始めた当初はＭさんはお留守番の予定でした。車椅子に長時間座れず食事が楽しめないとなると長時間のタクシー移動、挙式参列披露宴参加は厳しいだろうと思ったから。でも、コロナ流行がＭさんが食べる、話す機能を取り戻す時間稼ぎになりました今日は定期訪問の日でスタッフが「日曜日どこに行って来ましたか？」と聞いたら結婚式に参加したことを忘れていたらしい笑それ聞いて私、ずっこけそうになった無事にご自宅に送り届け我が家に帰り晩ご飯を食べるやいなや緊張から解き放たれてソファで爆睡したんです。目が覚めたら3時でしたまあいいや。Ｍさんが忘れてしまったとしても結婚式の付き添いをすることやフルコース料理を食事介助することはこの先2度とない気がするから私が一生覚えています。今をこの時を生きるＭさんが楽しく穏やかに過ごせるようにこれからも寄り添いたいと思います。お孫さんご夫婦がこれからもずっと幸せな日々を過ごされることを願っています。心よりお祝い申し上げます。今日のブログは保険適応外の訪問看護の紹介でした。セカンドオピニオンや受診に同行して医療用語を解説して欲しいとか医師に相談することを打ち合わせておいて代弁して欲しいとか旅行の付き添いなど要望があれば相談に応じる訪問看護ステーションは全国的にあります。記念日作りのお手伝いは看護師冥利に尽きますしモチベーションアップします。お気軽にご相談下さいね。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
14Jan
- 応援をチカラに変えて前に進む
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。うさぎ年にラビットさんが日だまり訪問看護ステーションにやって来ました。ラビットさんは私のブログの読者さんで安城市にお住まいだそうです。事業所の前を通るときに何かしてあげたいなといつも思っていて下さったそうなんです。日だまり訪看のスタッフ人数分の高級食パンを差し入れして頂きました。人数を把握していたし事務員を妹さんと表現するあたりブログをいつも読んで下さっているに違いない。私とラビットさんは面識がありません。にもかかわらず事業所に差し入れを届けて下さるなんて！私は訪問中で不在にしていて事務員の妹は電話対応中でラビットさんにご挨拶したのはスタッフでした。後ほどラビットさんがDMでスタッフのことを褒めて下さって親バカ体質の私はうれしくてうれしくてラビットさん、ありがとうございます。私はスタッフ全員を心から信頼しています。なかでもラビットさんに対応したスタッフは私にとっての女神です。大げさではなく彼女は私の人生を好転させました。6年前、信じていた人から裏切られ一緒に働く仲間が次々に離れていき当時の社長から罵詈雑言を浴び失意の底にいました。そんな時に彼女と出会い彼女は訪問看護の仕事が楽しいと言ってイキイキと働いてキラキラしていて自分の中でくすぶっていた想いが晴れた答えを見つけることができたと言いました。山田さんだけが犠牲になるような職場にしたくないので微力ながらお手伝いさせて下さいそういっていつも私を支えてくれて彼女に惹かれて一緒に働きたいと言って次々と人が集まりました。5年前、当時の社長から突然事業所閉鎖を言い渡されそれは事実上の解雇だったのだけどスタッフ皆が私について行くと言ってくれて独立開業に至りました。彼女のおかげで訪問看護師、管理者としての自信を取り戻し前を向き背筋をまっすぐにできたのです。彼女をラビットさんに褒めてもらえてすごく嬉しいです。私が事業所に帰所したときには彼女は退社後だったのですが私のデスクにメモを残していました。ラビットさんの差し入れと言葉に胸があつくなったそうです。うん、うん。分かるよ。私も食パン抱きしめて目頭が熱くなったもん。お会いしたことなくてもこんなに私たちのことを想って応援してくれる人がいることが奇跡みたいだね。嬉しいね。これからも頑張ろうね！この場を借りてラビットさんに感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。ラビットさんがお困りのときにはすぐに駆けつける気持ちでいますので抱え込むことなく力を抜いて日だまり訪問看護にもたれかかって下さいね。土日の連休は先週の慌ただしかった１週間が幻だったのではないかと思うほどにやりたいことをして穏やかに幸せに過ごしました。土曜日は一畑山に初詣に行き昨年、無病息災で過ごせたことたくさんの学びを得たことに感謝して新年の誓いを立てました。受験生の母なので合格祈願も忘れずに。土日はスタッフが待機をしてくれたので久々にアルコールも頂いたし韓国ドラマを思う存分観ました。娘にASTROチャウヌ主演の女神降臨を勧められてから一気に韓国ドラマにはまりました。チャ・ウヌは息子にしたくてチ・チャンウクとイ・ミンホは弟にしたい笑夫にしたい俳優が見つからないのは私の旦那さんがスーパーマンだからだと思うわ。こんなにも私のチカラになってくれて看護にまっしぐらな私のそばにいてくれる人はどこにもいないと思う。12月にチ・チャンウク見たさに『奇皇后』をレンタルしました。51話ある大作です。ワクワクしながら見たらあれ？　字幕どこ？チ・チャンウクの声が好きなのに聞こえてくるのはどなたのお声でしょうか？機械音痴な私は娘にリモコンを渡して字幕表示に切り替えてとお願いしたら「いやこれ、字幕設定ないんだわ」って言うじゃん。10巻まで借りてきちゃったのよ吹き替え版でも見るしかないわ。レンタル料を無駄にしたくない思いで観始めたのに10巻まで見たら早く続きを借りてこなきゃ！ってなって51話の最終話まで全部借りました。観終わってからやっぱり吹き替えじゃなくてチ・チャンウクの声が聴きたいと思ってDVDを買おうと調べてみたら51話全部購入したら3万近くになるし4万越えの出品もあった私は物を買う時に欲しい物か、必要な物かで考えて必要な物は即決します。奇皇后のDVDは明らかにないと生きていけない必要な物ではない。買うのはやめよう。冷静になってみよう。いかに気軽に楽しむかを考えてAmazonプライムで探したら有料でしかも期間が短かいそれからHulu、Netflix、U-NEXTの無料期間を利用するために観たいドラマがどれが一番多いか比較検討してみた。そりゃあ1番お高いU-NEXTが充実してましたわ。でも無料期間中にどれだけ見れるかしら？うーん・・・。悩ましい。知ってのとおり私はアメブロをやっています。娘にお願いされたのがきっかけでABEMAプレミアムのアカウントを持っています。レンタルしたDVDをひとしきり観て配信サービスの比較検討に疲れてABEMAに戻ってきたら奇皇后が新着で届いていた。やったー神様からのお年玉じゃん。連休中に時折2倍速、1.5倍速にしながら51話を一気見しました。奇皇后の生き方やプライド信念に愛と覚悟があることに感動。私のメンターはマザーテレサと吉田松陰なんだけど奇皇后は2人を足して２で割ったような人。ちなみに私は偉人3人にお会いしたことはない（当たり前だけど）劇中のセリフで記憶に残っているのはあきらめないことは自分を信じて　ついて来てくれる者への礼儀だ無知なる勇気は破滅をもたらすこの２つ。私は自分に負けない強さと自分を信じる勇気を持っています。過去に経験した悔しさをバネに乗り越えてきたから。だからスタッフには敬意を払えていると思う。過去へのWHYより未来へのHOWなんでこんなことになったのかとあの時あのようにしなければとかああしていたらと振り返るWHYではなく起きている現実を受け止めて苦難から何を学ぶべきかどのように乗り越えようかHOWを考える。この壁を越えた景色は美しいと信じてどんな時も楽しんでみせると決めたらなるようになるさと腹が据わってジャンプできます。私は正攻法、正面突破を好むけどそれでうまくいかないなら別の方法を考える時。俯瞰して視点を変えて人の助言を素直に聞き入れる時です。自分のやり方にこだわる執着は成長の足枷になります。そんなものは早いうちに捨ててジャンプしないと機会損失してしまいます。記憶に残ったもう１つのセリフは無知なる勇気は破滅をもたらす根拠なき自信が1歩を踏み出す勇気になるときがあるけど将来を見据えて考えて踏み出さないと足元が崩れてしまうからいつまでにこうなりたいという具体的な理想を持って逆算していつまでに何をするかを決めてから行動する。リーダーは常に学ぶべき。ゆっくりと過ぎた休日でスタッフひとりひとりとの出会いを思い返し一緒に仕事ができる幸せに感謝して未来の私が心からの笑顔でいるために今日からどんな毎日を生きようかじっくりと考えることができました。充電完了したので明日から頑張りますそれでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
07Jan
- 今年も『自分らしく最期まで幸せに生きる』を支えます
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。明けましておめでとうございます。日だまり訪問看護ステーションのモットーは『病気や障がいがあっても自分らしく最期まで幸せに生きる』を支えたい　です。スタッフ一同、力を合わせて日々精進致します。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。日だまり訪問看護が年中無休24時間体制なのは命に小休止がないから利用者さんと介護者の光でありたいから年末年始は病院、クリニックが長期の休みに入ります。そういう時に限って体調を崩す利用者さんがいます。がんの末期状態で1日1日状態が変化したりいつもと様子が違うけど受診する程じゃないのか？様子見していたら悪化していくのかなど判断に迷うことがあったり初めての症状や緊急事態が起きて介護者が対処できずに困ったりそういう時の相談窓口があると安心して自宅療養できると思います。それにしても昨年末から元旦の今日まで異常事態と緊急コールが多かった。12月28日は乳がんの治療期で状態観察と自壊創の処置のために週1回訪問しているNさんが右太もも付け根の痛みでトイレとベッドの往復がやっとの状態になっていました。もともとは料理もするし入浴、自壊創の処置も自分でしています。介護度は『要支援1』でほぼほぼ日常生活は自立しています。ほとんどベッドに寝ている状態で起き上がりで激痛が走りベッドに腰かけることもできません。自壊創の手当てはできません。※自壊創とは皮下に浸潤したがんが皮膚を破って突き出し創傷を形成することご主人は、家事は料理以外は何でもできるし広い畑の農作業もしています。いつも美味しいとれたて野菜を頂いています。感謝。ですが、自壊創は怖くて見れず処置はもってのほかで創部を見たら失神するかもしれないです突然痛み出し転んでもいないしぶつけてもいない。だとすると疑わしいのが『骨転移』在宅医療のデメリットはレントゲンやCT・MRIなど画像評価ができないこと、心電図や血圧の経時変化を観察するモニター管理ができないことです。Nさんに病院受診を勧めました。痛みをこらえてトイレとベッドを往復して骨折する可能性が高かったから。ところがNさんは静かに頑固な方なのです。「私は80歳まで生きれたら十分だと昔から思ってた。もう十分だよ。抗癌剤だってホントは受けるつもりはなかった。家族が強く勧めるもんでね。こんな先が短いばあさんが高額な治療を受けるのはもったいないわ」「今年が最後の年越しかもしれん」何度か繰り返し聞いています。病院受診を強く勧めても検査と治療方針が決まるのは年明けです。抗癌剤メニューを変更しても自壊創は悪化しています。ということは期待する効果が出ていないということ。本人が自覚しているように本当に今年が人生最後の年越しになるかもしれない。病院受診したら即日入院になる可能性が高い。入院すれば毎日処置してもらえるしご主人が苦手分野の食事が提供されて清潔を保つことができる。でも、家族には会えなくなる。ご本人が受診を拒否する気持ちも理解できます。困った・・・こういう時こそ病院と在宅が連携しなくてはそこで、病院の患者サポート室看護師に相談しました。毎日訪問看護で処置することが在宅療養の条件でなおかつ感染兆候（高熱、出血、痛みの増強）を　認めたとき転倒したとき今以上に動けなくなって　家族が介護の限界を迎えたときこの3つに当てはまったら救急搬送することをご本人と介護者に理解して頂くことになりました。今までの週1回訪問から毎日訪問に切り替えました。続いて12月30日の度重なる緊急コール。1回目18：45「久しぶりにシャワーしてもらってご機嫌だったのに好物のカニを食べさせても元気がなくて脈が180もあるだよ。どうしたらいい？」12月26日まで、菌血症とコロナ感染症で入院治療していたNさんの奥様からでした。Nさんは病気のオンパレードです。珪肺で在宅酸素療法していてその治療をしていたら薬剤性糖尿病になり注射と内服治療をしていて慢性腎不全で透析導入の可能性が高いので身体障がい者手帳4級を持っていて前立腺癌があります。心臓だけは異常を言われたことがないのに頻脈で動悸を訴えて苦しいと。急行しました血圧とSpo2は通常と変わりなし動悸以外に苦痛はない血糖値も正常会話ができて意識はクリア致死性不整脈ではないと判断して2～3時間程度で軽快する可能性があるので21：30に再訪問を約束して退室。21：00　2回目の緊急コール「お父さんが苦しいのが続いとるで今すぐ来て欲しいって言うだけど来てもらえる？」と奥様からです。21：15に到着して頻脈と動悸以外の異常はなく血圧、Spo2も通常で会話もできてまもなく落ち着くだろうなと予測しましたがご本人はすっかり病院受診の気分でいるので救急車を要請しました。救急隊が心電図モニターを装着した時上室性頻拍の波形を示しているもののすでに脈は落ち着きつつありました。23：36　Nさんの奥様から電話連絡「病院着いたときは脈が落ち着いてて異常がないから発作が起きたら来てくれって。今から帰ります」やっぱり、そうでしたか。在宅医療はモニター管理ができないので受診を強く希望するご本人が納得する説明ができません。車椅子に介助なしで移動できないので深夜の帰宅となりご家族様に大きな負担をかけました。毎年12月30日は高校の同級生と忘年会をするんだけど（今年もオンラインで）今年は緊急コール対応で20分しか参加できませんでした。でも私が無病息災で過ごせたら来年チャンスがあるから次回こそ対面で乾杯できると願うことにします。『オンライン忘年会いいね！遠く離れた友達に会えちゃった』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日は毎年12月30日恒例の(と言ってもうたた寝してしまい…ameblo.jp12月31日　20：40　緊急コール大腸がん末期状態で肺転移のため在宅酸素療法と医療用麻薬で苦痛緩和しているIさんの娘様から「喉元で痰がゴロゴロしていて吸引しても取り切れなくて苦しそう」と。娘様は献身的に介護されています。苦しそうにしている父親に自分ができるすべてをしてみたけど楽にならなくて困っていました。呼吸困難感は死を意識するほどのツラい症状です。急行しました幸い意思疎通が図れて在宅酸素１L/分でSpo2：96％あります。肺音は良好で熱もない。誤嚥性肺炎は起こしていないようです。酸素化不良や循環不良の時に起きるチアノーゼもありません。ご家族では難しい鼻腔から痰を吸引したら呼吸が穏やかになってウトウトし始めたので退室しました。家に着いてすき焼きを温め直してお腹いっぱい食べたら睡魔に襲われてソファでうたた寝してしまい気づいたら年を越していた・・・元旦は4件訪問してスタッフに渡すお年玉の準備をして『スタッフに感謝の気持ちを込めてお年玉を贈る』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。年始めにはスタッフにお年玉を贈ります。現金だと味気ないし生…ameblo.jpさて帰りましょうかと思ったら18：45　緊急コール先日救急搬送したNさんの奥様から「オムツ変えたら脈が180になったり60になったりで昼も晩も食べたくないって元気がないだよ。どうしたらいいかね」と。救急搬送以外に対処法がないことを伝えると「また帰されるかもしれんしこの前、年明けてから24時間心電図つけて検査した方がいいって言われたから・・・」救急搬送を渋る様子がうかがえます。帰宅の介助が大変だったんだと思います。かと言って、薬の処方ができない私はなす術がありません。160以上の頻脈が30分以上続くとき会話ができずぼんやりしているとき血糖値が70を切ったときこの3点を救急搬送の基準としました。22：17　緊急コール「160以上が30分以上続いて本人は病院受診する気分でいるから来てもらえんかね？救急車呼んで欲しい」22：30到着時は先日と同様、頻脈以外に異常なし。前回救急搬送した時に医師から「今度発作が起きたら救急車で来院してください」と言われたので救急隊員に強く訴えてかかりつけの前回と同じ病院に搬送してもらえることになりました。年末年始に働く人を見ると同志な気がして励まされます。24時間365日消えることのないコンビニの明かりにも勇気をもらえます。スタッフの幸せと健康を願うばかりにアラフィフナースだというのに年末年始は少し無理をしてしまいました。今年はもう少し自分のことを労わりながらペース配分を考えてお仕事とやりたいことを実現していこうと思います。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
29Dec
- 遠距離看取り　最期に手を握ってやれずごめんな
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。ご無沙汰しております。最近、自分を思いやって幸せにできる人が大切な人を守れるんだよなぁって思うことがあって自分の幸せとか健康とか考えて仕事以外の時間は好きなことを優先して過ごしていました。アメブロを始めた時に1日1投稿を自分への約束にしていて睡眠時間を削ったり食事を1日1食にして時間を捻出していました。そうしたらそんな私を心配するスタッフが誕生日に『健康で長生きして下さい』と敬老の日にじいちゃんばあちゃんに伝える言葉のようなメッセージをくれましたスタッフに心配かけたらダメだよなぁと思っていた矢先に毎日投稿していた成果というかご褒美というか『出版しませんか』というお声がけを頂きました。もともとブログを始めたきっかけが訪問看護をたくさんの人に知ってもらいたいということだったのでこれはチャンスだと思ってチャレンジすることにしましたところが執筆の時間は何かを手放さないことには捻出できません。そんな時にあなたのこだわりを他の誰かが必要としていないのならそれは『執着』でしかありませんこんな言葉に出会いました。そこで思ったのです。毎日投稿しないと読者さんが減ってしまうランキングが維持できない習慣が維持できなくて書けなくなる忘れられてしまうかもしれないこれらの負の感情を手放そう！と。投稿のペースを落とすことになかなか慣れず自分の趣味や楽しみを優先することに罪悪感さえ感じていました。私、マジメか笑最近は週1回の投稿でも自分に許可できるようになったし娘の影響を受けて韓ドラのDVDを休みの日に1日中観たり寝たいだけ寝るという私にとってもっとも贅沢な時間の使い方をしても罪悪感はなくて逆に自分のことを思いやれる自分を褒めてあげられるまでになりました幸せに生きています私は明日死んでも後悔しない生き方をしたいといつも思っています。1年前の私は仕事が大好きだから今の生き方に後悔はしないと断言できるけど未練はたっぷり残るなぁと思っていました。自分への約束事が多かったしやりたいことより使命感を優先していたんです。そのほとんどが執着であることに気づいて愕然としました。最近は健康に気を遣いながら（周りの人はそう思っていないけど）やりたいことをして幸せに生きているから明日命を失ったとしても1年前より未練は残らないです。でも私には大きな夢があるから長生きしたいです。大きな夢というのは2つあります。オンリーワンかつナンバーワンの訪問看護ステーションになることそれを維持できるように後継者を育てること後継者を育てたら春は大好きな安城市で夏は自然豊かな北海道で秋は京都で神社仏閣巡りをして冬は沖縄で広い海を眺めて過ごすこと壮大でしょ？旅行ではなく暮らしたいのです。健康じゃなきゃ叶えられません。お金とタイミングも重要です。心と体が健康でいるために遊ぶこと、寝ること食べることが大事です。24時間介護をしている方も30分でもいいから自分時間を確保して自分の幸せに向き合って欲しいです。そのために訪問看護がお役に立てるのなら幸いです。自分のことを思いやって幸せに生きることをしみじみ考えさせられたのは11月の看取り支援がきっかけです。11月28日　16時10分膀胱がん末期状態だったＨさんがご家族に見守られ旅立ちの時を迎えました。そこにご主人の姿はありませんでした。ご主人は心づもりのない愛妻にがん告知をした医師を許せない気持ちを持ちつつも医師の治療方針に従い抗癌剤治療を受けることを決めました。そして、入院してから転移しているから抗癌剤治療の適応ではない末期状態だと余命宣告され看取りを覚悟して自宅に連れ帰りました。Ｈさんは認知症がありました。初回訪問の10月21日ご主人が「ボケた方が痛みとか感じなくなるんじゃないか？」と仰って私も今までの経験上、認知症の方は痛いとかツラいとか悲観的な言動が少ない実感があるのでご主人にそのように伝えました。医療の引き算が上手な在宅医だったので代理判断人のご主人の考えを尊重して内服薬の整理をして認知症の薬を中止しました。ご主人の思惑どおり最期の時まで「痛い」という言葉は聞かれませんでした。ですが・・・認知症の症状が強く出てご主人が視界から消えれば「お父さん、どこ～？」昼夜問わず大きな声を出し「おしっこ出そう。トイレ連れてって～！」娘さんと2人がかりでトイレに連れて行っても忘れてベッドに寝かしてから「おしっこ～」と叫びます。尿パットを交換しても｢おしっこ出るよ、出たみたい｣騒ぎ疲れて寝るまでエンドレスそもそも片方の腎臓に腎瘻カテーテルが入っているので1000mlほど尿はバッグに溜まります。ご主人は認知症特有の短期記憶障害に悩まされました。睡眠不足に加え慣れない食事の支度と介助、オムツ交換で疲労が蓄積してご主人が「山田さん、女房はあとどれくらいだと思う？」残された命の時間を問うことが増えました。せん妄症状が出るのがおおよそ死の3週間前水分しか摂れなくなってから2週間尿量が減って声かけに反応が鈍くなって数日喘鳴（喉元に唾液が溜まってゼーゼーと音がする）、血圧が90台を切ると1～2日下顎呼吸（喘ぐような呼吸）、チアノーゼ（手足の先が青紫色になる）が出ると数時間私なりの予後予測データです。『せん妄は『エピソード型』と『体験型』がある』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション　看護師　山田万理です。Mさんが昼夜逆転しており夜間せん妄で奥様が倒れそうですM…ameblo.jp『人は年を重ねると赤ちゃんに戻っていく』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション　山田万理です。数年前に受けた研修で聞いた講師の言葉が、ふわっと降りてきてしっく…ameblo.jpご主人が「誰と会話しとるか知らんけどずっと話てて気味が悪い」と相談してきてリスパダールの内服を助言したのが11月11日。ご主人の疲れはＭＡＸだけど私の予後予測のデータからすると予後3週間はあります。ご主人は昔、喫煙者だったので肺の機能が良好ではありません。心筋梗塞の既往があって心臓の大きな血管にステント留置されています。愛妻の介護を優先して自身の食事と内服を怠ったので血圧が上昇して胸痛発作が起きるようになり腰痛がひどくなりました。このままでは共倒れしてしまうと思って訪問介護（ヘルパー）の利用を提案しました。退院時点で看取りを視野に入れていたので訪問診療と訪問看護は受け入れたものの他人が家に上がることは気が進まずご主人が自分がやれるからと訪問介護は消極的でした。同居の娘さん家族は仕事や学校で日中はワンオペ介護です。自分がやるでいいとは言ってられない状況になり訪問介護を受け入れました。ですがそのタイミングでご主人がコロナに感染してしまいましたご本人が感染していなくても同居家族が感染した場合は隔離解除まで介入しないという会社方針のもとヘルパー訪問が中止になったので日だまり訪問看護が防護服を着用して毎日訪問することにしました。ご主人が私の著書を読んで下さり訪問看護が家事援助（料理、洗濯、掃除）以外の生活支援ができることやがん末期状態だと毎日訪問看護を使えることを理解されて人が家に上がることの抵抗も薄れてきたのが幸いでした。訪問看護のすすめ-在宅医療を活用して自分らしく生きる-Amazon（アマゾン）1,210〜2,420円ご主人は隔離解除日になってもちっとも状態が良くなりません。会話が続かないほどの咳と強い倦怠感少し動けばゼーゼーして息苦しい状態なので保健所が手配した隣市の病院に緊急入院してしまいました。重度に近い中等度の両側肺炎と心不全を合併していて高度な医療が受けられる病院に転送されることになりました。ますます自宅から遠ざかることに慌てたのは娘さん2人です。全介助の母親の介護をすることになり父親に人工呼吸器を装着するかシビアな意思決定を求められました。お互いフルタイム勤務なので有休や休日を駆使して役割分担をして千葉県から大学生の孫を呼び寄せローテーションを組んで介護していました。ご主人の退院の目途が立たないうえにＨさんの病状は刻一刻と進行していきます。薬が飲めず、水分も摂れなくなりました。『点滴を希望されますか？』医師から問いかけられてこのまま父と会えずに逝くのは可哀そう少しでも時間かせぎになるならと点滴をすることになりました。点滴を2回実施したところ痰がごろつくようになりました。尿量が減って痰がごろつくということは体内に水分が溜まって呼吸や循環に悪影響が出ているサインです。点滴のメリットよりもデメリットが上回っています。在宅医が点滴中止を指示しました。ご主人に再会するための時間稼ぎより苦痛緩和が最優先だからです。11月27日　尿量が1日300mlで呼吸が不規則で無呼吸が出始めました。11月28日　10時15分血圧が80を切り呼吸が浅く無呼吸時間が増え足裏にチアノーゼが現れました。「今日だと思うので会いたい人に会わせてあげて欲しいです。ご主人の外出許可は出ないですか。ラストチャンスです」娘さんにお伝えしました。15：30　お孫さんから緊急コール「呼吸が止まってしまいました。じいちゃんとLINEでビデオ通話して息を吹き返すことが2回続いたんですけどもう、今は止まっています」大学生だけどしっかりしたお孫さんです。こちらのお孫さんは5人のお孫さんの中でHさんとご主人が1番可愛がっていたそうで保育園児の時に白血病にかかり7か月間の入院歴があります。その時にHさんとご主人が毎日病院に通って看病したそうです。お孫さんがじいちゃんに代わりばあちゃんの最期の時を見届けました。しっかりと恩返しを果たしました。立派ですご主人はさぞかし無念だったことでしょう。愛妻の毎日を事細かに記録しておとうさ～んと呼ばれたらここにおるでいいと手を握り水分を摂らせてオムツを取り換えていました。『心づもりのない愛妻にがん告知した医者が許せない』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。外来で医者が膀胱がん（扁平上皮癌）と書かれた紙をぺらりと机…ameblo.jp先日、娘さんからお手紙を頂きました。そこにはご主人の主治医が葬儀の参列のため外出を許可してくれたことが書いてありました。よかった。お別れの儀式に参列できて。そうじゃなければご主人はずーっと後悔や懺悔の気持ちを引きずったと思います。今も入院しているので退院されたら会いに行ってご主人が知らない最期までの穏やかな日々と娘さんとお孫さんの介護の奮闘ぶりをお伝えしたいと思います。1日も早い回復を願っています。大切な人を守るためにまずは自分を思いやって幸せに楽しく過ごして心も体も健康でいることが大事だなと実感した出来事でした。寒さが厳しくなってきました。介護をされている方は特に食事を摂ってお薬があれば忘れずに飲んで温かくしてお休み下さいね。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
17Dec
- 死んでいるのを見つけてくれてありがとう
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。私の父が50年来の友人が風呂に浮かんでいるのを見つけました。発見死なので検死と解剖が行われ死因は『脳出血』だと分かりました。脳出血というのは脳の血管が裂けて脳の中に出血すること。前触れがなく、ある日突然起こります。出血部位により障害が残っても一命をとりとめることがあれば一瞬で死に至ることもあります。父の友人はおそらく一瞬で死に至ったのだと思います。妹は実家暮らしなので仕事が遅くなると心配する両親のどちらからか妹の携帯に連絡が入ります。大抵は母親からですがフルーツたくさん買ったから帰っておいでと妹を餌付けしようとする父親からの日もあります。火曜日の夜、妹からLINEの着信があってソファでうたた寝してて着信に気づきませんでした。事務員の妹とのやり取りは仕事で緊急大至急の時はLINE通話ではなく電話連絡を原則としています。あえてLINE通話だったのはなぜかと翌日LINEしたら（私は午後出勤日でした）父親が、友人が風呂で冷たくなっているのを発見して現場検証に2時間立ち会って心に傷を受けているけど仕事で帰れないから連絡して欲しかったということでした。仕事のことではないし夜だし詳細をLINEすれば連勤続きの私の体が休まらないと思ったみたいでLINE通話したそうです。事情を知って父親に電話すると「いやぁ、参っちゃった」消え入るような声で言います。背中を丸めた父親の姿が目に浮かび「ショックだったよね。びっくりしたよね。私も可愛がってもらったから驚いたしショックなんだ。今ひとり？大丈夫？」隣に父の哀しみを分かち合える人がいてくれたらいいと思いました。「大丈夫だ。父ちゃんやることがいっぱいある。あいつの弟は誰に連絡したらいいか分からんで今から父ちゃんが仲間に連絡するんだ。父ちゃんはあいつが呼んでほしい人の連絡先を知っとる」から元気を振り絞っているのが分かります。昔から私は父と生き写しだと言われています。家で見かけることが少ない不良親父に生き写しだと言われても父を嫌いにならなかったのは50年来の友人が、私たち姉妹が父親にどんなに愛されているかを間接的に伝えてくれていたからです。「勉強頑張ってるんだね。お父さんが娘は頑張り屋で優秀なんだっていつも自慢してるんだよ」「看護師になったんだって？昔からの夢を叶えたんだね。お父さんが娘は小さい頃からずっと看護師になるって言ってて夢を叶えたんだ。大したもんだって言ってたよ」父親の50年来の友人に幼い頃から可愛がってもらいました。子供に見合わない額のお年玉を頂いたりバーベキューや川遊びに一緒に出かけたり。楽しい思い出がたくさんあります。私の父は大工です。不良親父です。成人式の日に振袖を着た私に「すっごい可愛いねぇ。おめかししてどうしたの？」と娘の歳が分からないほど家にいない人でした。『父へ　あなたの娘で幸せです』こんばんは。日だまり訪問看護ステーション　山田万理です。私の父は大工さんです。物心ついた頃から父は自営で建築業を営んでいました。職人気質で、仕事が終われば仲間…ameblo.jp不良親父は仕事が終わると仲間とお酒を交わしバカ騒ぎをするのが生きがいの人です。50年来の友人はその仲間の一人。家業を継いで表具店をしていました。私の父の親子関係は複雑みたいで父は中学を卒業してすぐに親元を離れ寮生活をしながら資格をとり単身で九州から愛知県に来ました。だから父親は家庭の築き方とか家族の存在のありがたさや絆の作り方が分からない不器用な人なんだと今なら思えます。子供二人が女の子でどう接したらいいのか困惑していたかも。そんな父にとって友人との付き合いが気楽で自分の存在意義を感じられる場所だったのかもしれません。仲間と過ごす場所と時間は父を形作る大切なパーツであることは確かです。親を喪うと過去を失うパートナーを喪うと今を失う子供を喪うと未来を失う以前、グリーフケアの研修で知りました。親よりも、妻よりも、子供よりも長い時間を友人と過ごしてきた父は50年来の友人を喪って過去も今も未来も失ってしまったのだろうか。大工の父親が建具屋の友人にお風呂のリフォームを勧めたそうです。友人宅は昔ながらの日本家屋で風呂とトイレが屋外にあって年を重ねているしこれから寒くなるから湯冷めして体を壊すのを心配したらしい。浴室をリフォームして父親が浴槽に湯張りして入浴を促し使い勝手の確認のために翌日訪問を約束して帰ったそうです。そのやり取りが最後になってしまいました。父と話していたら、ふと朝起こしに行ったら冷たくなっている弟を発見したお兄さんのことを思い出しました。弟の最期が苦しくなければいいなと思っていたお兄さんが「先生が、手をグーに握っているのは発作（致死性不整脈）が出て力を入れたからだと思うけどすぐに意識消失したはずです。苦しかったのは一瞬だと思いますって仰いました。最期は苦しくなかったみたいです。良かった」と言っていた。『【看取り】朝起こしに行ったら冷たくなってました』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。8時10分「デイサービスの準備があるから起こしに…ameblo.jp父の友人は検死の結果脳出血と死亡診断されました。致死性不整脈も脳出血も前触れなく起きて一瞬から数分で死に至ります。父の友人は浴室の洗い場で倒れていたのではなく浴槽に浮いていました。ということは転倒した外傷による脳出血ではなく湯舟に浸かって緊張が緩んだ瞬間に脳血管が裂けて出血したということ。最期は温かい湯舟でリラックスして気分よく一瞬で逝ったのです。背中を丸めて落ち込む父に「脳出血ってね出血の場所によっては一瞬で死に至るの。きっと友達は苦しんでいないよ。しかもさ、じいじ（父の呼称）がリフォームしてくれた風呂であったかい湯舟が最後だったんだよ。発見された時は冷たかっただろうけどあったかい湯舟でリラックスしてさ幸せな気持ちだったと思うんだ。それに使い勝手を確認するために訪問を約束していたんでしょ？約束がなければ死後数日経ってから発見されてたわけじゃん。一人暮らしの友達が最短で孤独死を発見してもらえたんだよ。じいじに見つけてもらえて幸せだったと思う。けど私はじいじが心配。大丈夫？　時間あるからそっち行こうか？」声をかけたら「ありがとう。父ちゃんは大丈夫だ心配かけてすまなかった」声を震わせて言う。父が訪問したら鍵がかかっていて不信に思い救急車を呼び友人の弟に連絡したそうです。レスキュー隊が2階の鍵が開いている部屋にハシゴで突入して救急隊員が父の友人が浴槽に浮いているのを発見しました。お風呂で亡くなると体が水分を吸って浮腫みます。脳出血の場合は顔が真紫に変色して口から血を吐いてとても見るに堪えない姿です。救急隊員が風呂の蓋を閉め父に顔は見ない方がいいと言ったそうです。遺された人の心の傷が最小限であるための優しさです。私はその場にいた訳ではないけど父の50年来の友人の声が聞こえます。死んでいるのを見つけてくれてありがとう父が娘たちを思う愛を間接的に伝えてくれた友人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
10Dec
- スーパーマンがいないと我が家はわやくちゃです
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。あっと言う間に1日が過ぎていきます。コロナ感染したスタッフの自宅療養解除日におそらくスタッフを隔離して育児を頑張ったご主人が感染してご主人の濃厚接触者になったお子様が保育園に行けない状況になり結果、スタッフが勤務できない期間が延長しました訪問に穴を空けないために利用者さんに時間変更をお願いしたり体調がいいから今週はいいよという声に甘えたりスタッフが休日出勤や残業して1週間を乗り切りました。仕事もひっちゃかめっちゃかなんですがこのタイミングでスーパーマンが数年に1回の出張に行っております。それも3泊4日。家の中もわやくちゃですわスーパーマンというのは旦那さんのことなんだけど私が仕事に100％で臨めるように自分の仕事はもちろん家事や子供と愛犬の世話などマルチタスクをこなしております。朝は身支度してから食事して洗濯物を干して子供を起こして食事させて学校に行く準備をさせてから出勤。ごみの日は途中でゴミ出しをします。帰ってからはお風呂掃除して火曜日と木曜日はご飯を作る日だから買い出しに行って料理して食事をしたら洗い物をする。ご飯を作らない日も私がおかずだけ作ればいいように炊飯予約をしてくれてます。私は料理だけすればよくて片づけは旦那さんがしてくれます。私はよく利用者さんや関係者から「山田さんっていつ寝てるの？」「困った時に連絡すると　すぐ来てくれるけど　お子さんもいて家のことして　すごいよね。」って言われるけどぜーんぜんすごくない。スゴイのは旦那さんです！だって私、山田家での役割って火曜日と木曜日以外の料理だけなんです。疲れちゃった～って言えば買ってこればいいよって言ってくれるし。母親らしいことと言えば子供たちの個人面談に行くことくらい。娘が部活で大会がある日の弁当は旦那さんが作るか娘が自分で買ってくるし息子は土曜日に学校がある日に弁当持ちだと言い忘れたら空腹に耐えて昼食を食べずに模試を受けているらしいし。『7月18日はスーパーマンの旦那さんの誕生日』こんにちは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。7月18日は旦那さんの誕生日旦那さんは私を全力でサポートし…ameblo.jp旦那さんの出張が金曜日はじまりで月曜日終わりなのが幸いです。金曜日はいつも通りに朝やることをして出張に向かった旦那さん。プラゴミ出して洗濯物が干してあった。ありがとうね金曜日、仕事が終わったのが19：00で晩ご飯を作ろうにも炊飯予約を忘れたし料理する時間も体力もない。もういいや、テイクアウトしよう。いつもは仕事から帰ればお風呂に入れるようになっています。ああ、お風呂掃除もしなきゃだ。殺気立っている私を察してすくっと息子が立ち上がり無言で浴室に向かいせっせと洗っていました。息子よ、グッジョブ土曜日、仕事がバタバタしてるから早起きできなくて洗濯物を干す時間がないから青空を眺めながら洗濯機から洗濯物を取り出してランドリーボックスに詰め訪問途中のコインランドリーに寄るため車に乗せているとん？　愛犬が騒がしいぞ。ああそうか、お腹が空いてるのか。「ラッキーにご飯あげて～！」娘に指令を出すスタッフから緊急コールの報告が入り利用者さんに状況確認をしてスケジュール調整。土曜日は4件の訪問をして帰宅すると荒れ放題の部屋にいる娘が「明日、友達を家に呼んでいい？」って言う。は？　この家に？あなたの部屋も相当荒れてますが？娘には保育園時代からのソウルメイトがいます。たくさんの友達と遊ぶより気が合う二人で馬鹿笑いして過ごす方が楽しいのはよく分かる。じゃあ、片付けないとねと自分と娘のお尻を叩き片づけしたら疲れ果ててしまいました。やっぱりご飯作る体力なくて閉店間際で人がまばらのお店に滑り込む。家に着いたら私が何も言わなくてもお風呂掃除をする息子。えらいぞ、ありがとうソファに寝ころんだら息子が「先にお風呂入ったよ。風邪ひくよ。お風呂入ってベッドで寝た方がいいよ」とささやいたのは記憶にあるけど起き上がれず目が覚めたら4時だったさむっ今日、日曜日は1件訪問予定がありました。月曜日に緩和ケア病棟を退院した卵巣がん末期の利用者さんです。退院翌日に訪問診療があり息苦しさに対して在宅酸素療法（HOT）が開始になり苦痛緩和されて金曜日に念願だった訪問入浴を利用しました。「ありがとう、幸せ～、嬉しい」涙を流して喜びそれを見たご主人も「連れて帰ってきて良かった～」と大喜びして次にしたいことは『会いたい人に会うこと』だねと利用者さんとケアマネジャーに共通の知人がいるので誰に会いたい？って話をしていました。幸せで嬉しかった訪問入浴ですが体に負担がかかったようでその日の夜中に体中が痛い、お腹が痛い死んじゃいたいこの痛みもらってよ一緒に死のうよと旦那さんに言ったらしく土曜日の朝、困り果てたご主人が緊急コールをしました。昨日の訪問時に「痛い、病院戻っちゃダメ？」とご本人が仰るので在宅医に相談しました。薬の投与方法には・飲み薬・貼り薬・坐薬・塗り薬・舌下錠、スプレー・注射（静脈、皮下、筋肉）とあります。医療用麻薬は飲み薬、貼り薬、注射、舌下錠、座薬と様々な投与方法があります。状態や痛みの程度に応じて投与方法を変更するのですが（投与方法により、即効性や持続性が異なります）土曜日の午後は調剤薬局が稼働していないことが多く皮下注射の方がコントロールしやすくても今日から変更しましょうって訳にはいかないのです。日だまり訪問看護が年中無休で在宅医に24時間いつでも連絡相談できたとしても調剤薬局との連携困難は在宅医療の限界で課題です。なので土曜日に在宅医からは救急搬送して　医療用麻薬を皮下注射に切り替えるもしくは今すぐフェントステープ　（医療用麻薬）を増量して　痛みが強い時にアブストラル舌下錠を　レスキューするどちらかを提案されました。卵巣がん末期で寝たきり状態。癒着性イレウスでストーマがあって絶食のためCVポートを造設して高カロリー輸液をしています。持続する吐き気のため鼻腔から減圧目的のチューブが入っています。病院に搬送したら体に負担がかかるのは明らかで急変するリスクはあるし2度と自宅退院は難しいかもしれません。病院に戻ることが後悔ない選択ならいいのです。私はつい最近入院治療して状態改善を期待するという私の価値観を押し付けて後悔したばかりです。『あなたのおかげで毎日が楽しくて幸せでした』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。スタッフの一人がコロナに感染して訪問に穴を空けないために…ameblo.jpご本人とご主人と話し合ってフェントステープを増量してアブストラル舌下錠をレスキューするつまり在宅療養の継続を決めました。最善な選択肢を決定するための時間稼ぎでもあります。苦痛緩和のための手持ちのカードを整理しました。手持ちのカードは・アブストラル舌下錠・カロナール坐薬・シクレスト舌下錠・ブロマゼパム坐薬・呼吸困難時の在宅酸素です。ご主人に手持ちのカードの使い方を指導して聞くだけだと忘れてしまうと思ったのでこういう時はこうするというフローチャートを作って使用した時間を記入できるようにしました。今日、お約束した時間に訪問すると入院セットが用意されていました。私が作成したフローチャートに使用した薬と使った時間が書かれていました。思っていたより薬を使っていないのです。けど、入院セットがあるのはなぜ？バイタル測定と観察開放創の処置と創部からの膿が潜り込んで浮いてしまったストーマを交換してから人生会議です。どこで過ごしたい？これからどんなことがしたい？それはなぜ？どんな決定なら後悔が少ない？「痛みはなくて寝れたけど介護する夫が疲弊していて心配母様が入院を強く勧めることが辛い訪問入浴を楽しめたし愛猫と戯れただから病院に戻りたい」と言います。私が「ツラいことを言いますがもしかすると状態的に二度と帰って来れないかもしれない家に帰って来るのが家で最期を迎えたいという希望を叶えるために死ぬためだけに帰って来るということになるかもしれません。それでも後悔しない選択ですか？」と聞きました。お母様が「入院しかないよ。こんなに痛いとかツラいとか騒ぐなら戻って来れなくても仕方ないでしょ」と言います。私が「医師も看護師もケアマネジャーもご本人の思いを大事にしてそれを叶えるために動きます。それがどんなに大変だろうと苦労ではないです。仕事ですから。お母様の心配も分かりますがご本人がツラそうにしているときは声をかけることなくそっとその場を離れてもらえませんか？」と言えば「だって私は何もできないし婿殿が大変そうだから・・・」と言います。ご主人が「自分はもう少し頑張れるし今日だってケアマネジャーさんが会いたい人に会えるように段取りしてくれるって電話くれてみんなが本人のやりたいことを実現するために動いてくれてる。もう少し頑張ろうよ」と言います。ご本人はしばらく考えて「病院戻る。後悔しない。もし帰って来れたら会いたい人に会うのを目標にする」と決めました。ご主人は救急車を呼んだことがないので私が救急車を要請しました4時間後、ご主人から「緩和ケア病棟に入院できました。色々とお世話になりました」と連絡を頂きました。お子さんがいないご夫婦でご主人の身寄りは近くにおらず気が強いご本人と足腰が悪く口やかましい高齢の義母に挟まれて日々奮闘されていたご主人です。この1週間は不眠不休で食事も1日1食だったはず。今日は何にも考えず愛猫を抱っこして温まり癒されながらゆっくりとお休みください。奥様が悔しがるくらい素敵な夢を見てもバチは当たりませんからね。キレイな夕焼けを眺めながら家に帰り、子供たちが好きなチキングラタンを作りました。旦那さんがいないってのに大量に作ってしまった・・・。お腹いっぱいだ。シンクに山盛りの食器を洗わねば。それから娘の給食の白衣にアイロンかけなくちゃ。コインランドリーから持ち帰った洗濯物を分類するのが面倒だな。そういえば明日はゴミの日だ。すぐに出せるようにまとめなきゃね。スーパーマンは明日の何時に帰ってくるんだっけ？炊飯予約しておいた方がいいのか？訪問看護の仕事がどんなに大変でもツラいとは思わないけど私は主婦業向いてないから3泊4日の旦那さんの出張が恨めしい。家の中がわやくちゃだし、しんどい。泣きたいわ。社長さん、今後は1泊2日くらいでお願いできませんか？それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
04Dec
- あなたのおかげで毎日が楽しくて幸せでした
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。スタッフの一人がコロナに感染して訪問に穴を空けないためにスタッフで力を合わせて東へ西へ奔走しております。休日出勤や残業を引き受けてくれて頑張ってくれるスタッフとスタッフが働けるように環境調整をして下さるご家族に感謝申し上げます。11月はいろんなことがあったのに振り返る間もないまま前だけを見て1日を過ごしています。いつお風呂に入ってベッドに移動したか分からない毎日驚くべきことが起きました。目と耳の付け根が痛くて目が覚めました。そしたらなんと！メガネをかけて寝ていたんです。夢見るのにメガネなんていらんのに。私は11月12日に安城市主催で行われた地域包括ケアフォーラムにシンポジストとして登壇しました。フォーラムの内容は病院医師が本人の意思に基づく意思決定支援～価値に基づく医療ケアの実践～という演題で講演を行い意思決定支援に関する現状と課題それぞれの立場からというテーマでシンポジウムが行われました。目的は人生会議（ACP）の勧めと人生会議を行うために『わたしノート』を活用しましょうということ。人生会議というのはどのように人生を生きるか健康上のアクシデントが起きたときに意思決定能力の低下に備えて自らが望む医療や拒否したい医療処置をあらかじめ大切な人と話し合うプロセスのことをいいます。その時に医療介護福祉の専門職を含めて話し合うとより最善な意思決定が期待できます。リビングウィルは意思決定の結果ですが人生会議は、その結果に至るプロセスを重視しています。『わたしノート』というのは自分の価値観や想いをカタチ、言葉にするためのツールです。何が好き？人生に起きたハプニングに　どのように立ち回って克服してきた？人生で幸せだった瞬間や　嬉しいエピソードは何？これからをどのように生きていきたい？もしもの時はどんな医療を受けたい？心肺蘇生や延命治療をして欲しい？病気の告知をして欲しい？書き込む項目は多いですが全部を書き込まなくていいのです。自分が大切な人に伝えておきたいことを理由とともに書いておくことが大切です。『わたしノート』はもしものとき①②の項目にどうしてそう思いましたか？と理由を記入する項目があります。結果を裏付ける根拠が大切だからです。昨年度、私はACP作業部会のメンバーとして活動して専門職向けのACP支援マニュアルと『わたしノート』の作成に協力しました。『わたしノート』はこちらからダウンロードできます安城市以外の方にもご活用いただけたら活動の努力が報われますhttps://www.city.anjo.aichi.jp/kurasu/fukushikaigo/koureisya/documents/omote-ura.pdfhttps://www.city.anjo.aichi.jp/kurasu/fukushikaigo/koureisya/documents/p5-14.pdf最近は前だけを見て過ごしていますがどうしても11月中に振り返って記録に残しておきたいことがあります。11月8日　14時31分2009年から強皮症と向き合ってきたYさんが病院で旅立ちの時を迎えました。享年74歳。強皮症は指定難病で稀な病気です。皮膚や内臓が硬くなる特徴があって手指の皮膚からはじまり消化器、心臓、腎臓、肺などに広がります。多臓器不全や免疫力の低下から敗血症に至り死を迎えることが多いです。強皮症を患う方が避けて通れない意思決定は『栄養管理』です。食べることは生きること食べれない理由は機能的、精神的のいずれかもしくは、どちらもか。強皮症は消化吸収代謝に異常が生じるので食べたい気持ちがあって食べる機能が残されていても経口摂取で生きるためのエネルギーを確保するのは難しくなります。なので、生きる手段としてCVポートを造設して高カロリー輸液の点滴を開始しました。3年前のことでした。点滴についてはこちらの記事をどうぞ『口から食べることなく生きていく方法　食べることは生きることではない！？　』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日は先回の続きです。『食べなくていいなら生きていたい』…ameblo.jpYさんは『1日中点滴に繋がれるのは嫌』『点滴は多くて週に3回までがいい』と望む医療をかかりつけ医に伝えていました。1回5時間程度で投与できる点滴は限られます。高カロリー輸液が苦手とするタンパク質と脂質補給は口から1日何度かに分けて摂取して3年かけて3㎏増量しました。3年間の関わりで何気ない日常会話からご本人の価値観やご夫婦の絆の強さを知る場面がたくさんありました。『私は食べれなくても主人が好きな物を私が作って美味しそうに食べてくれたら幸せ』『主人と一緒に手入れした庭を眺められるこの部屋で信頼するお医者さんに看取ってもらえたら幸せだろうね』『主人がね、私のやりたいことは何でもやらせてくれたし行きたいところにはどこでも連れて行ってくれたの』『主人のおかげで楽しい人に囲まれてたくさん笑って過ごしてきたし子供たちも心優しく育ってくれてありがたいわぁ』ご夫婦がお互いを尊重し合って思いやる様子に感動するばかりでした。ご主人もまた、家内のおかげでと感謝の言葉を口にすることが多かったです。ご主人は、ご本人の意思決定が必要な場面で『俺はこう思うけど自分のことだから自分が納得する答えを出せばいい俺はそれを尊重するから』と自分の考えを伝えながら愛妻のすべてを受け止める寛容な人でした。『体重が増えたことだし体力も回復したからいったん点滴から離れたい』春先にYさんが仰ってかかりつけ医がご本人の思いを尊重して訪問看護を卒業しました。10月に入りかかりつけ医から電話連絡が入りました。「栄養失調の状態で浮腫みが出てます。ご本人が点滴再開を希望されたので訪問看護をお願いできますか？」腰の低い謙虚な女医さんで私が尊敬する医師からでした。半年ぶりに再会して驚きました。痩せて頬がこけ栄養失調特有のお腹のふくらみ足はパンパンに浮腫んでいます。「急にこんなことになっちゃったの。夏はね短時間だけど庭の手入れしたり楽しく過ごしていたのよ。」穏やかに言います。3年かけて増量した3㎏を上回る急速な体重減少で血圧は80台、脈は100台、Spo2は90％動悸や息苦しさでつらいはずなのに穏やかで余裕を感じさせるのは若い頃、テニス、バレー、ゴルフなどスポーツで鍛えた体力と精神力が成せる技でしょうか。強皮症は確実に進行しています。人生の最終段階に入ったと言える状態ではないだろうか？ご本人は「1週間に2～3回くらいの点滴がいいわあ点滴に繋がれる時間は3時間くらいが限界かなあ」と仰います。回復までの時間と死までのタイムリミットが折り合わない。そう思いました。かかりつけ医はご本人の意思を尊重され週2回、1回3時間程度の点滴を指示しました。いつも点滴をすると下痢していたのに排便がまったくなく尿量も減少しました。イレウス（腸閉塞）疑いで紹介状を持参して総合病院を受診したら入院治療を勧められました。「日だまりさんが土日も点滴に来てくれるから家に帰りたいって言ったら帰してくれたの。よかった～。日だまりさんありがとう。排便が元に戻るまで毎日点滴しないといけないんだって。」入院を拒否して帰ってきました。治療として毎日点滴することは受け入れています。年中無休だから指示があればもちろん訪問します。でも私の心はざわつきました。24時間の医療体制が整った病院で持続点滴をしたら回復までの時間が短縮できると思ったし急変した時に迅速に対応してもらえると思ったから。『生きてほしい』その一心でした。だってまだ74歳なんです。私は、高カロリー輸液の持続点滴は延命という目的ではなく生きる手段ととらえていました。ご主人もその思いは同じでした。自宅で毎日点滴しても排便状況が整わず衰弱が進み声掛けに返答が鈍くなり寝ている時間が長くなりました。ご本人、ご主人、私で人生会議をしました。「入院はしたくない　点滴は3時間がいい」というご本人にご主人と私が「病院に入院して数日でもいいから24時間点滴して体が楽になるかどうか試して欲しい」と説得したような人生会議でした。いつも愛妻の思いを尊重してきたご主人がこれからも一緒に生きたくて懇願したのです。ご主人が条件をつけました。『7日目に迎えに行くどんな状態でも俺が看病する覚悟をした入院中に部屋を片付けてここで最期まで過ごせるように整える』その言葉を聞いてご本人も納得して10/31に入院しました。ご主人から11/4に急変して昏睡状態になったと連絡がありました。自宅に帰ってこれそうにありません。病院で最期を迎えることは私がもっとも恐れていたことです。『主人と一緒に手入れした庭を眺められるこの部屋で主人がそばにいて信頼する医師に看取られたら幸せよね』何度か聞いた言葉でした。私はいつも意思決定支援をする時にご本人の思いを中心に周りがその思いを尊重して柔軟に対応することで願いを叶えることを大切にしています。入院を説得した自分を恨みました。間違えてしまった・・・。ご本人の最後の願いを叶えることができなかった。訃報を受けお悔やみ訪問をしました。正直なところ懺悔したかったのです。ご主人に「入院を説得したことを後悔しています。この家で、ご主人のそばで最期まで過ごしたかったのに。申し訳なくて気持ちの整理がつきません」と伝えたら「山田さん、後悔しないでください。時間かけて何度も話し合って家内の気持ちに沿うように十二分にやってもらって感謝しています。家内は満足していました。山田さん、自分も同罪です。家内に入院を説得したのは私も同じです。私は後悔していません。これ、見て下さい」JA監修のエンディングノートでした。行きたいところに行った。やりたいことを全部した。悔やむことが何もない。毎日が楽しくて幸せでした。（ご主人の名前）のおかげ。ありがとう「家内の人生を一言で表すなら『我が人生悔いなし』だと思います。だから山田さん、絶対に後悔しないでください」弱い筆圧から感じる強い思いとご主人の迷いのない言葉に救われました。ありがとうございます。敷地内同居しているお嫁さんが「入院を勧めて下さって感謝しています。素人の私たちは無力で義母さんが苦しんでいても何もできないんです。病院にいたら楽に過ごせるだろうと期待する気持ちがありました」と言えばご主人が「俺が最後に見た姿は指でオッケーってやっとった。」と言い、最期が穏やかであったことを教えてくれました。人生会議はプロセスが大切で『わたしノート』や『エンディングノート』に遺された言葉は遺される者の悲嘆感情をやわらげ後悔の気持ちを軽くします。健康なときから自分の気持ちや考えを表現できるときから大切な人と人生会議を繰り返し行うことをお勧めします。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
23Nov
- 言葉が持つチカラに怯えて癒されて励まされる
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。ご無沙汰しております。しばらくブログを書けずにいました。言葉を紡ぐことが怖くなってしまって直近1週間にいろんなことが起きました。母親と同い年の利用者さんの死や在宅医と連携することの困難さを感じたり安城市主催の地域ケアフォーラムにシンポジストとして登壇したり3年に1回程度で介護事業所に行われる運営指導を18日に控えて準備に追われたり睡眠不足で疲れが溜まったのか昨日から声が出にくくなりました。5年前に睡眠不足で疲れが溜まったときに突然声が枯れて10日ほど会話困難な状況になったので早めに対処しようと耳鼻咽喉科を受診して処方と吸入で楽になりました体調が悪いと考え方がネガティブになるし視野が狭くなってダメですね・・・自分で見えない壁を作って見えないから壁を越えれずに殻に閉じこもってじーっと丸まっていました。周りからすればえ？そんな風に見えなかったけどって思われるかもだけど笑きっかけは在宅医との連携の困難さです。とある医師から日だまりさんは誰の指示で動いてるの？やり方が間違ってると思わない？それは日だまりさんの判断なのか患者さんの要望なのかどっち？ものごとが決まってから報告するのおかしくない？　etc.14日間しか関わっていませんが心に刺さる言葉でお叱りを受け疲弊しました。私と同年代の利用者さんは卵巣がんで癒着性イレウスのためストーマ造設して減圧目的で鼻腔からチューブを入れて唾液で溶けるもの以外は口にできないのでCVポートから高カロリー輸液を点滴しています。医療用麻薬（貼り薬）で痛みのコントロールをしています。自宅のお風呂に入りたい家なら寝れるかもしれない在宅療養に期待して退院しました。訪問看護は緊急コールが入って状態観察した時や異常や苦痛症状を確認すると在宅医に相談報告します。土日祝日でも繋がる医師直通の電話番号を教えてもらっています。連携の困難さを感じたのは緊急時に医師に繋がる直通の番号を知らされていないこと。いかなる時もクリニックに電話して事務員さんに報告して事務員さんから医師からの折り返しをお待ちくださいと言われてじっと待つのです。点滴内容が変更になるため金曜日の17：30に訪問しました。ご本人は腹部の激痛と吐き気、嘔吐で身の置き場がない様子で腹部の皮膚の一部が緑色で皮下に膿が溜まっていると予測されました。ご本人が『ストマ造った後に創部感染してドレーン入れて排液して毎日洗浄してもらっていたその時に似てる』と言うし熱が出てきたので敗血症になったら大変！と思いました。いつもの私なら救急外来受診を判断して救急車要請するかご家族の車に乗り込む介助をして救急外来受診を勧めましたと医師に事後報告するのですが昼にお叱りを受けたので気後れしてしまい事務員さんに状況報告して「往診して頂くか受診の指示が欲しいです」と伝えました。コールバックは1時間後でした。苦痛症状があるときの1時間って長く感じますよね。早く何とかして欲しいって切実に思います、私なら。「痛い」「気持ち悪い」と七転八倒するご本人を見てご家族は「先生から連絡来ないね病院行こう入院させてもらおう」と受診の準備をして入院の荷造りをしていました。アブストラル舌下錠（痛みが強いときの頓服）を4錠使っても痛くて感染を疑う症状だったので病院から退院時に処方されたカロナール座薬（解熱鎮痛剤）を使いました。1時間もコールバックがないと患者さんによっては怒り出し症状によっては手遅れになることもあると思います。持ちつ持たれつ、守り守られ時に後ろ盾になりお互いのリスクマネジメントをすることが大切だと考えています。坐薬を使って時間稼ぎをしてお話しを聞かせてもらい痛みから気を紛らわせるように私なりに医師の後ろ盾になったつもりです。在宅では苦痛が緩和されないと利用者さんや介護者に思われると療養の場所の選択が入院一択になる可能性があります。家に帰りたいなんて家に連れて帰るなんて言わなきゃよかったって利用者さんや介護者が思ってしまうかもしれない。それは避けたかった。1時間後コールバックがあり今から受診して排膿してもらっても痛みは取れないと思うし月曜日に受診でいいんじゃないかな気持ち悪いのも今日から薬が変わるからまだ分かんないよね救急外来受診は山田さんの判断？患者さんが受診したいって言ってる？と言われ・・・信頼関係はここにないんだと悲しくなり不甲斐なさを感じました。「ご本人に代わります」とカロナール坐薬の効果で痛みが少し和らいで会話ができるようになったご本人にスマホを手渡しました。数分やり取りした後にご本人が「痛くてつらい。気持ち悪い。病院行きたい」と訴えて受診が私の判断ではなくご本人の意思であることを伝えて下さり救急外来を受診することになりました。車に乗り込む介助を医師から指示され（言われなくても介助しますが）介助を終えて事業所に戻ったのが19時30分。11月11日は結婚20周年でした。私は記念日とか疎くてなんなら、お祝いするのちょっと面倒って思ってしまうタイプ。行動するのに日柄は気にするくせにね。でも20周年だからケーキくらい買って帰ろうと思ってた。疲れちゃってご飯作る気分ではないしケーキ屋さんは閉まってるしピザハットでテイクアウトして家路に着いたのでした。土曜日は、午前中に2件の訪問をして午後は、地域ケアフォーラムのシンポジストとして登壇して訪問看護の立場で意思決定支援の現状と課題を話しました。その後16：30にケアマネジャーから抗原検査で陽性反応が出た利用者さんの訪問要請がありガウン、ゴーグル、キャップ、手袋・マスクフットカバーのフル装備で訪問しました。久しぶりのフル装備だったけど夏の訪問よりは息苦しく感じなかったのが幸い。日曜日は緊急コール対応をしました。こちらの記事の方です『心づもりのない愛妻にがん告知した医者が許せない』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。外来で医者が膀胱がん（扁平上皮癌）と書かれた紙をぺらりと机…ameblo.jp医師への報告相談に気後れしていたけどこちらの利用者さんの在宅医は訪問看護の情報を信頼して下さるし腰が低くて気さくなので相談しやすいのです。「明日往診できますし急ぐようなら今日中に時間作って行きます」この一言がどれほど利用者さんとご家族を安心させることか。訪問看護師にとってどれほど心強いか。不安な気持ちを掬い上げてくれた在宅医に感謝します。ちなみに掬い上げるという言葉は追い詰められた苦しい状況を脱するように助ける、助け出すという意味を持ちます。その後、卵巣がんの利用者さんのお宅に移動して抗生剤点滴をしました。金曜日に救急外来を受診してCT撮影、穿刺して排膿をして満床だったため帰宅を促されました。「受診して良かったよ。処置してもらって楽になった」と笑顔を見せてもらったので金曜日に感じたモヤモヤがすーっと晴れました。ただ、痛みは続いていて「緩和ケア病棟に戻りたい。動けなくなって介護するのに家族も疲れてきちゃってなんだか申し訳なくて。いつでも戻ってきていいよって言われてるし」と言うので月曜日に退院コーディネーターに相談しました。退院前カンファレンスで・苦痛症状が強いとき・介護者が疲れてしまったとき・入院したいと望んだときは退院コーディネーターに相談するように言われていました。退院コーディネーターから在宅医の紹介状が必要と言われたので事務員さんに「ご本人が緩和ケア病棟に戻りたいそうで病院から在宅医に紹介状の依頼をするようにと言われました」と伝えたら在宅医からコールバックがあり「意思決定支援するのはいいけど結果だけ報告して紹介状を依頼するのってどうなの？」とお叱りを受けた。もう私自分の看護が信じられない・・・。「ご本人が緩和ケア病棟に戻りたいと言っている。戻ってもいいですか」と在宅医の許可を先にもらうべきだったのか？そうしたら往診して話し合いのもと意思決定支援をして下さったのか？そもそも看護師の役割や求められる能力ってなんだっけ？看護協会ラダーによると看護師に求められる能力は意思決定を支える力ニーズをとらえる力協働する力ケアする力　の4つです。詳しくはこちらも参考にどうぞ『緊急コールで始まり看取りで終わる今年１番頑張った24時間』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日は訪問看護のお仕事の話です。5/22の6：30～5…ameblo.jp求められる能力を発揮したつもりだけどどうやら何かが足らなかったか過剰だったようです人を介すると伝言内容がその人の主観や解釈を含むからこちらの意図やニュアンスが変わってしまうリスクがあります。もし事務員さんに医療者の資格がなければなおさらのこと。ああ、直接医師と話ができたなら・・・夕方、ご主人から電話連絡があり「無事に緩和ケア病棟に入院できました。本当にありがとうございました」と言葉を頂きへこむな、落ち込むな私。私は利用者さんが望む場所で過ごせる橋渡しをしたんだと自分を鼓舞しました。火曜日からは夜な夜な事務員の妹と異様なテンションで運営指導の準備をしています。運営指導が終わったら思う存分、自分をおもてなしして自分の機嫌を自分でとって笑顔全開の私を取り戻そうと思います。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
12Nov
- バッドニュースを受け取る側を経験して希望的観測が大切だと知る
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。前回のブログは『悪い知らせ（バッドニュース）が伝えられるときの看護師の役割』について書きました。悪い知らせというのはがん告知、再発、積極的治療の中止余命宣告などその人の将来に対する見通しを根本から否定的に変えてしまう知らせのことを言います。看護学生さんはなるほど！と思っただろうけど病院勤めの看護師さんには忙しくてこんなに丁寧にやってらんないと反感を買ったかもしれません・・・。私ががん告知の場面に立ち会えたのはほんの一握りの患者さんです。すべての患者さんの告知に立ち会えていないのに偉そうに語ってしまってすみません。でも心意気だけは持っていて欲しいと思ったのです。私は生涯忘れることがないと断言できる事件があります。『同志を喪い悔しくて哀しくて涙が溢れます』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。残忍な事件が起きました。埼玉立てこもり事件の人質の医師が亡…ameblo.jp今年1月27日埼玉県で訪問診療を行っていた医師が弔問に訪れた個人の自宅で患者の息子に銃で殺害されました。理由は『胃ろう造設をしないという方針に納得がいかなかったから』私はこの弔問に同行した医療スタッフのメンタルを心配しています。尊い命、地域に必要不可欠で貴重な医療資源を目の前で奪われてともに過ごした時間を『あの時ああすれば』とネガティブに振り返れば立ち直るまでに相当な時間がかかるだろう。前回のブログにも書いたけど悪い知らせを伝える医師は怒りや攻撃の対象となりやすいのです。だからこそ看護師の医師をサポートする役割が重要です。持ちつ持たれつ、守り守られ時に後ろ盾になりお互いのリスクマネジメントをすること。私が伸び伸びと看護を提供できるのは後ろ盾となって下さる在宅医の存在が大きいです。あんなに心えぐられる苦しい事件は２度と起きて欲しくないから看護師さん、看護学生さんに私の想いが届くといいなと思います。私が病棟勤務していた9年前にはすでに電子カルテでしたから患者さんと向き合い目を合わせて話すよりもPCに向き合う時間の方が長かったです。なんせ私、IT音痴なので電子カルテのシステムに慣れるのに時間がかかって大変でした（年配のDrほど苦労してました）日だまり訪問看護の利用者さんから病院受診後にたびたび聞かれること聴診器当てる訳でもなく血圧測るでもなく顔を見ることもなくパソコンをパチパチやっとるだけで診察してもらった気がしない逆に病院医師の対応に満足している利用者さんはあの先生はじっくり話を聴いてくれるで待ち時間が長いだ。みんな話したくてしょうがないだな。と言います。人柄に惹かれているので待ち時間が長いことを承知でなんなら暇つぶしの本を持参して受診しています。どちらの医師がリスクマネジメントができているか。間違いなく後者です。コミュニケーションスキルを高めて人格を磨く努力は生きている限り必要なのです。これ、自分に言い聞かせています。私は今週、娘のMRI結果と確定診断を聞く悪い知らせを受ける側を経験しました。また、息子の人生に大きな影響を及ぼす塾の面談に立ち会いました。娘は体を動かすことが大好きでバランス感覚がいいのでお座りが安定しない8か月の時には滑り台をすべっていたし年少で逆上がりができたし４つ違いの息子と同じくらいの時期に補助輪なしの自転車に乗っていました中学ではバスケ部に入って暇さえあればK-POPに合わせて踊りまくる日々。いつ床が抜けるだろうと心配なくらいにそんな娘が、体育の時間に骨折してボールを触ったらダメ、水泳の授業もダメと医師からストップされて大会の選手候補から外されて手痛い思いをしました。本当は数か月前から腰痛があったみたい。でもまた大会メンバーの候補にも上がらなかったら悲しいと黙っていたんです。10月に整形外科を受診してレントゲンでは異常ないとのことで湿布と鎮痛薬が処方されました。再び体育の授業と部活動禁止となりカロナールを1日3回内服して2週間経っても痛みは続きさらに2週間経ってもすっきりしない。「MRIを撮りましょうレントゲンで異常が見つかるのは最悪の事態なんです。MRIで芽が小さいうちに発見して対応を考えましょう」医師から提案されました。仕事が積んでてMRI検査の付き添いは事務員の妹にお願いしました。結果はお母さんと必ず一緒にと病院から言われていました。整形外科医とお仕事をご一緒したことがあるので顔なじみです。素人の旦那さんより看護師の私の方が話の理解は早い。画像を示しながら「腰椎分離症です2か月は運動禁止ですコルセットを作って徐々にリハビリをしていきましょう」「先生、娘は長距離歩行の行事にほんの少しでも参加できませんか？K-POPに合わせて踊るのが大好きなんです。いつ踊れるようになりますか？」私が聞いたら医師は「参加はできないと思って欲しい。ダンス・・・今日からの我慢は元通りの生活に戻ることを諦めないためのものです。ツラいと思うけど頑張ろう。諦めないで希望を持とう。」娘に向き合って言いました。帰り道、声を出さずにさめざめと涙を流す娘を横目にしてかける言葉もなくしまった・・・中学高校と成人してからも仲間とサッカーをやっていた旦那さんのほうが悪い知らせを受ける娘の気持ちを理解できたかもと思いました。私がしたことといったら病院に向かう途中ファミマの横を通り過ぎたときあれ食べたい！と娘が言った新作スイーツを「好きなだけ買っていいよ今日は許す！」と大盤振る舞い。ああ、看護師であっても無力だな家に帰って旦那さんに話して旦那さんが娘の気持ちを理解できるかといえばそうでもなく部屋に引きこもる思春期の娘になすすべのない私たち夫婦旦那さんがしたことといったら食事の時間のチャンネル権を娘に譲ったこと。親としてどっちもどっちの夫婦。気持ちの切り替えが早い娘に救われました。数日経ったら楽しみを見つけて笑っています。強がりは多分に含まれるが。土曜日は息子の塾の先生と3者面談でした。こう書くといかにも通ってる風だけど実は入塾の相談だったんです。息子は高校3年生の受験生。息子の自主性に任せていたらこんな時期になってしまいましたマイペースでおっとりさんなのです。時期が時期なんで受付終了している塾もあり中学の時に通っていた塾に恐る恐る旦那さんが相談したらもしかして○○君ですか？と塾長さんが覚えていて下さった。（息子の成績、性格含めて）感謝しかない私は幼稚園の頃から看護師になることを決めていたし名古屋市立大学看護学部をセンター試験を受けずに受験できる年だったので学部の選び方や今でいう共通試験とか前期A、B、M方式など入試そのもののシステムが分からないのです。こんな時期にこんなこと言ってる受験生ママこそヤバいよね看護師以外の部分がポンコツで常識が欠如していると呆れられることがまあまああります。息子の大学受験に関して何が分からないのかが分からず何を決めるべきなのかどのように決めたらいいのかも分からない途方に暮れて入試が迫ってくることに焦っていました。ところがこの不安は1時間半の面談で全部クリアできました。塾長先生すっごいわ！！先生が話してくださったこと①受験システムの説明②息子に目指す未来を　ヒアリングして学部選定③模試の結果から息子の強みと苦手を把握④システムのうち避けること⑤偏差値から、滑り止め、ボーダーライン　チャレンジ校の選び方を助言⑥受験のスケジュールの立て方と　注意点の説明（4日連続受験しないとか）⑦息子の強みを活かして　苦手を克服する勉強法と勉強量の配分⑧チャレンジ校の赤本（過去問）を　説くポイント⑨入塾する場合に選択する科目の　優先順位と料金⑩親の私が頑張ること面談の途中途中で塾長先生が息子に問いかけをするんだけどおっとりで思慮深い息子を知っていて「○○について考えを聞かせて欲しいな。すぐには答えられないと思うからゆっくり考えていいよ。先生も調べものするから5分10分の沈黙は気まずく思う必要ないからね。」この配慮に感動しました遅すぎるスタートを切ったことにも「今からでもできることはたくさんあるからチャンスがないとは思わないでね努力次第だけど希望を持って頑張ろう！」と前向きな言葉を頂きました。遅すぎることはない今からここから娘も息子も先生と名が付く人とご縁をいただきました。どちらの先生も子供たちそれぞれの人生に大きな影響を及ぼす存在です。出会いに感謝します。『希望的観測を述べること』がとても大切であることを受け取る側を経験して知りました。子供たちから学ばせてもらって私は幸せな母親です。受験生の息子は木曜日の１限前に学習会があって１時間ほど早く家を出ます。先日の木曜日苦手な早起きをして弁当を作ってもなかなか息子が起きてこないからイラっとして「なんで起きてこんの」と怒鳴ったら早起きの娘が「今日学校ないよ」って言うじゃん。ドタドタ階段を下りてきた息子が「祝日だから学校ないしさすがに昨日は明日弁当いらないよって言わなくてもいいと思った。ごめんなさい」とうなだれている。ああ、そうなのか。文化の日なのか。早起きして弁当作った私が悪いわ。「ごめん、私が悪かった。30分寝る」ベッドに戻る私を見守る子供たち。日だまり訪問看護ステーションは年中無休で運営しています。おかげで休日祝日感覚が麻痺します至らない母親に対して反抗することなく生温かく見守ってくれる子供たちに感謝いつもありがとうそれでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
05Nov
- 心づもりのない愛妻にがん告知した医者が許せない
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。外来で医者が膀胱がん（扁平上皮癌）と書かれた紙をぺらりと机に載せたんだ突然のことで女房がショックを受けて腹が立ってしかたない抗癌剤治療のために入院したら入院スケジュールの紙切れに膀胱がんという文字が書いてあってリンパ節転移しているから治療はできませんって言われてなできることがないなら連れて帰るって退院してきた。もう二度と病院には戻らない膀胱がん末期で認知症を患う奥様を献身的に介護されているご主人は病院医師のがん告知や治療中止の伝え方について大変おかんむりでした。在宅クリニックからご指名がありHさん　74歳　女性膀胱がん末期、認知症の方を担当するご縁を頂きました。Hさんはご主人、娘様ご夫婦、お孫さんと5人で暮らしています。在宅医は気さくだけど腰が低く患者さんやご家族の気持ちに寄り添い苦痛緩和して、介護負担がなるべく軽くなるように考えて下さいます。私が執筆した著書を読み訪問看護の理解が深まりましたお忙しい中の執筆はご苦労なことだったでしょうと感想を率直に伝えて下さいました。訪問看護のすすめ-在宅医療を活用して自分らしく生きる-Amazon（アマゾン）1,210〜2,420円訪問看護師にとってお互いの立場の理解に努める報告相談しやすい医師の存在は本当に心強いのです。私は病院勤務時代に10年間緩和ケアチームで活動していました。がん告知の場面に医師から同席を求められ立ち会うことが多かったです。緩和ケアチームが主催で病院スタッフ対象に勉強会を企画して私も何度か講師を務めました。2012年に開催した勉強会のテーマは『悪い知らせ（バッドニュース）が伝えられるときの看護師の役割』でした。訪問看護に転職したのでこれからがん告知の場面に私が立ち会うことはないでしょう。心づもりのない愛妻にがん告知した医者を許せない病院に二度と戻るもんかと決意したご主人のような人を増やさないために、病院勤務の看護師さんや看護学生さんに響くことを願って勉強会の内容を振り返りたいと思います。まず、前提として悪い知らせ（バッドニュース）とは患者の将来に対する見通しを根本から否定的に変えてしまう知らせのことを言います。がん告知、再発積極的治療の中止、余命宣告など。悪い知らせが伝えられるときの看護師の役割は大きく４つあります。ポイントもお伝えします。患者や家族に対し情緒的サポートを提供する役割患者家族がショックを受けている気持ちに寄り添い受け止め共感する患者や家族の情報ニーズや　気がかりを把握し　医師や他の医療スタッフに伝える　代弁者としての役割面談前に患者家族の希望を把握した場合は（病気のステージ、余命宣告は望まないなど）医師に伝えて患者家族の意向に沿った伝え方がされるように働きかける患者家族の意向が医師に伝わっていないと判断する時は意向を代弁する患者や家族に対する　情報提供者としての役割患者や家族に質問を投げかけ医師の説明をどのように理解したか受け止めたかを確認して情報整理や問題点を明確にしたり意思決定に必要な情報提供をする医師をサポートする役割医師が悪い知らせを伝えることを困難に感じている場合は医師に不安を和らげる声掛けをしたり面談後に振り返りをすることで医師の精神的苦痛の軽減に努める場合によっては、面談の直前に流れを一緒に確認しておく看護師の役割の中で最も大切なのは4つ目の医師をサポートする役割だと思います。バッドニュースを伝えることは大きなプレッシャーを伴いますし積極的治療の中止を伝えるのはできることが何もないという敗北宣言のように感じる医師がきっといるはずです。決してそんなことはないのだけど…緩和ケアにシフトする切り替えや提供する医療の引き算が苦手な医師は病院にたくさんいます。在宅医療に携わるようになって気づいたことの1つです。私に悪い知らせを伝える場面に同席を依頼した医師とは事前に打ち合わせをして病状の確認、病気の受け止め方性格、家族関係、患者がもっとも心を開ける人は誰かを伝えてどのような伝え方をするべきか一緒に考えて流れを確認していました。その時に医師が伝えたいことのポイントを把握しておいて面談で流れが思わぬ方向に行ったときや患者家族が医師の意向を間違って解釈していると感じるときは情報整理、軌道修正、補足説明をしました。面談直後、時には数日後、患者家族に説明をどのように受け止めたかを確認して・先生の説明がとても分かりやすかったそうです・話し方が心に響いて言葉が沁みたそうです・家族で話し合って　○○という結論に至ったそうですというように患者家族の反応やメッセージを伝えてフィードバックしていました。4つの役割を行ったり来たりグルグル回して悪い知らせを伝える医師のツラさと受け止める患者家族のツラさがなるべく少なくなるように努めていました。悪い知らせの伝え方には起承転結があります。まずは準備。患者家族に重要な面談であることを伝え心づもりを促す。これが一番大事だと思う。伝え方の例結果が出揃って説明をする重要な面談になりますおひとりで聞くのが心細いようであればご家族に同席して頂いて構いません（できれば数日前に伝える）そして当日はプライバシーが保てる場所十分な時間を確保します。起患者家族が面談室に入ってから悪い知らせを伝えるまで・患者家族の気持ちを和らげる　言葉をかける・病状や経過、面談の目的を振り返り　患者家族の病気に対する認識を　確認する・他の医師、看護師を同席させる場合は　患者家族の同意を得る承悪い知らせを伝える・伝える前に心の準備ができるような　言葉をかける・悪い知らせを分かりやすく伝える・患者家族の感情を受け止める・悪い知らせによって生じた気持ちを　いたわる言葉をかける・画像、検査データを用いたり　紙に書いて説明する・理解度を確認しながら伝える・質問や相談があるか尋ねる転今後のことを話し合う・選択肢のメリットデメリットを伝える・他の医師に相談できること（セカンドオピニオン）を伝える・治療選択やこれからの過ごし方を　誰と一緒に考えたいか確認する・患者が利用できるサービスや　サポート（医療相談、高額療養費　カウンセラー、医療ソーシャルワーカー　訪問看護）に関する情報を提供する・患者が希望を持てるような　伝え方をする・これからの日常生活や　仕事について話し合う結面談をまとめる・要点をまとめて伝える・説明に用いた紙を渡す・患者の気持ちを支える言葉をかける・今後も責任を持って　寄り添うことを伝える面談中に気をつけること礼儀正しく穏やかな態度で接する相手の目や顔を見て話をする質問を促しきちんと答える起承転結はＳＨＡＲＥプロトコルに基づいています。医療者からの一方的なものではなく患者の意向を把握してそれに沿ったコミュニケーションを行うためのスキルです。2012年の勉強会資料だから古いけど今の医療看護に役立つスキルです。詳しくはこちらをどうぞSHAREとは｜BAD NEWSのGOODな伝え方｜消化器癌治療の広場 GI cancer-net医師が患者にBAD NEWS（悪い知らせ）を伝える際のポイントをクイズ形式でお届けしています。www.gi-cancer.net長々と書いてしまったけどがん告知、再発、積極的治療の中止や余命宣告は慎重に伝えるべきです。病院を離れて9年目このように病院勤務時代の学びを振り返る機会を頂いたことに感謝します。先日、訪問診療に立ち会ったとき同行する看護師をあやちゃんと呼び笑顔を見せるHさんを見てご主人と娘さんがあやちゃんって誰？孫にも親戚にもいないんだけど？今日はぱっちり目を開けてよくしゃべるねなんだかうれしそうだねと言いご本人、家族医療スタッフみんなが笑顔になる瞬間があって温かな空気が流れました。ご主人は複雑な家庭で育ち奥様と職場恋愛して若くして結婚しています。経理のご主人と交換台のご本人を繋いだ電話が愛のキューピッド素敵幸せな家庭を築くことがご主人の夢だったのかもしれません。本社に異動という栄転の機会を家を新築したばかりだからと断って退職したそうです。愛妻と家族を大切に思っておられます。ベッドに寝たまま髪を洗って体拭きと足湯をしたら「ああ、気持ちいい。サイコー」と言う奥様の笑顔を見て「良かったなぁ。しばらく風呂に入ってないからな。」ご主人が目を細めていました。腎瘻カテーテルが入っているし筋力低下して動きにくいからご自宅のお風呂で入浴するのは難しいのです。明日、介護保険の認定調査があります。在宅医はすでに主治医意見書を記載しているので最短で結果が出るはずです。介護ベッド、褥瘡予防マット訪問入浴を利用すると穏やかに快適に暮らせそうです在宅医療チームができることはご本人の苦痛を緩和してご夫婦ご家族の時間を不安なく穏やかに過ごせる環境を作ること。ご主人が奥様の日々を記録しています。起きた時間、食べたもの表情、言動、排泄状況自分の想い愛がつまってる。近い未来に奥様を喪うことを覚悟しているご主人です。愛妻を喪ってから記録の中に毎日奥様を探すのでしょう。ご主人は写真を撮られることが嫌いで孫がスマホで撮った写真を遺影にするからこれからは写真を撮らないと言ってました。そのご主人のスマホには愛妻の写真がたくさん保管されていて先日、在宅医が写真撮影を提案したときにご主人は奥様の右隣に並びました。記憶より記録が、未来の自分を支えてくれることがあります。私は中学3年生の時に他界したじいちゃんが今でも世界一大好きな人です。じいちゃんが死んでからしばらくしたら両手いっぱいのじいちゃんとの思い出がサラサラと指の間から零れて忘れていく自分が悔しかった。大好きなのになんで覚えていられないの？記憶は薄れていくの？そんな時に私の心を救ったのはじいちゃんのお小遣い帳の一部です。万理ちゃんのおやつにバナナを買ったこの一言でじいちゃんから注がれた惜しみない愛を思い出せます。いつか薄れゆく記憶に備えて愛妻の日々を記録しているご主人が私が帰るとき「理由はなんであれ笑ってくれたら嬉しい。（奥様が）一瞬でも幸せを感じてくれたらそれでいいこれからもよろしくお願いします。」と言いました。神のみぞ知る残された命の時間に寄り添い幸せを守るために最善を尽くすことをお約束します。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
30Oct
- がん末期ひとり暮らし　自分が死んだらいつ誰が見つけてくれるのだろう
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。先月は『やらない後悔』よりも『やる後悔』を選んでやらなきゃいけないことよりもやりたいことを優先しました。その結果今月は目が回る忙しさになっちゃって通常業務に加え期限が決まっているレポート作成や資料作成に追われ毎日が午前様という有り様でも、新人賞の応募のために小説を書いて過ごしたことを決して後悔していない↑少しだけ強がり含むそんななか、直近1週間で4件の新規利用相談を頂きました。在宅医からのご指名久しぶりのケアマネジャーさん地域包括支援センター退院コーディネーター看護師さんから。ありがたいことです。先週金曜日に地域包括支援センターから頂いたご相談はMさん　83歳　男性　胃がんと直腸がん（ストーマあり）の末期状態階段のないアパート2階にひとり暮らし　身寄りがなく身元保証会社がついています介護保険の認定調査を受けたばかり（介護保険サービスはまだ何も利用していないということ）身元保証会社は、受診時の付き添いや身の回りの世話、金銭管理など支援内容ごとに料金が決まっています。介護保険ではまかなえないサービス提供があるので身寄りがない方は契約する方が多いです。地域包括からの相談内容は救急車を頻回に要請するので病院側から、訪問看護を利用して緊急時対応をしてもらい救急車要請を控えてもらえないかという相談があったからとのこと。以前にも同様の相談がありました。拡張型心筋症という急変リスクが高い循環器疾患の利用者でした。2週間に8回も救急車を要請するけど調子の悪い時しか受診しないから処方調整ができない訪問診療と訪問看護を導入して在宅医療に完全に切り替えて救急搬送を控えてもらえないかという相談でした。今年の夏、ご自宅でご逝去されました『【看取り】朝起こしに行ったら冷たくなってました』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。8時10分「デイサービスの準備があるから起こしに…ameblo.jpこの方は、在宅医療に切り替えてから1年半の間に救急車要請したのはたった1回です。なぜたった1回で済んだかと言えば訪問診療と訪問看護がセットだったことと看護師の助言指導を受けて適切な対応ができるお兄様と二人暮らしだったから。不安が強くて救急車を呼びたくなる時に訪問看護に緊急コールが入って話を聴いて落ち着くことが数回ありました。夜間早朝の緊急コールが多かったので、在宅医が眠剤と抗不安薬を処方しました。どういう時に内服するかを看護師がお兄様に服薬指導したら不安だからという理由で緊急コールが入ることがなくなりました。『大丈夫いつも通りです！安心感を与えて救急搬送を阻止した朝』こんにちは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今朝5時前に緊急コールがありました。訪問看護は24時間36…ameblo.jp息苦しい、胸苦しいという緊急コールに対しては血圧、脈、酸素飽和度の報告基準と対応を医師に検討して頂き指示と処方をしてもらっておいて症状が出た時はお兄様が測定してから看護師に電話で報告して医師の指示内容をお兄様と看護師が一緒に確認してお兄様が対応していました。救急搬送の基準値を指示されていましたが絶妙な処方調整をする医師なのでそのような状態にならないのです。私が尊敬するその医師は患者と介護者の話をじっくり聴きますし看護師の観察力を信頼して下さり報告をもとに具体的な指示を出されます。話を戻して・・・Mさんの場合は男性　がん末期でエレベーターのない2階にひとり暮らし在宅医がついていません。Sさんとはまったく環境が違います。金曜日に相談があったときに日だまり訪問看護の現状では毎日訪問はマンパワー不足で難しいと伝えて週1回でいいということだったので引き受けました。月曜日に初回訪問したところ本日も早朝に救急車を呼んで救急外来を受診して脱水症の診断で点滴して導尿されて帰宅したと言います。痛み止めが1日4回内服のトラマールから1日3回のロキソニンに変更されていました。机の上、床に薬が散らばっていて引き出しからいつ処方されたか分からない飲んでいない薬が出るわ出るわ口にしたのは1日トータルでおにぎり数口と水500ml程度。質問に対する答えとは見当違いのつじつまの合わない会話をします。尿毒症？　せん妄？はたまた認知症なのか？訪問中、トイレに立ちました。排尿ではなく下血でした。ストーマはあっても肛門を塞いでいないので直腸から下血します。顔面、手指、足が浮腫んでいて腹水貯留もあるので歩くのがやっとです。どんな時に救急車を呼ぶのか聞くと深夜早朝に下血して脂汗をかくほどの痛みが走って身元保証会社は日中しか対応してくれないし痛い時は動けないからタクシーで病院に行けないんだと。ごもっともです。それは救急車を呼ぶしかないでしょう。今日は丸一日おしっこが出なくて浮腫と怠さで動けなくて救急車を呼んだと言います。苦痛・異常症状にどのように対応するか病院から指導はされていないしそもそも薬が飲めていないしそれをフォローする介護者もいません。普段からトイレに歩くのがやっとで痛い時はなおさらアパートの2階から階段を15段降りることはできません。救急車要請を控えるために緊急時に看護師が訪問するにしても看護師は処方の権限がないので苦痛症状を緩和することができません。初回訪問で思いました。週1回の訪問じゃフォローできない。救急車要請しか対応できない。それに在宅医がいないので急変して亡くなることがあれば警察沙汰になります。訪問看護が週1回だともしも訪問直後に亡くなった場合誰も訪問しなければ死後1週間経過して発見することになります。遺体の損傷や腐敗が進んでいるはずです。私は看護師になってから未だかつて病棟勤務時代も訪問看護に転職してからも亡くなっているのを発見したことがありません。怖い・・・。どうしよう発見しちゃったらひとまずMさんには不安なことや苦痛があればいつでも連絡するようにと電話の近くに連絡先を大きく明示して初回訪問を終えました。薬の管理ができていなかったのでお薬カレンダーに内服セットを最寄りの調剤薬局に依頼しました。配達と服薬指導をしてもらいます。訪問薬剤師も訪問看護同様介護保険はなくても介入できます。月曜日から昼夜問わず何度か電話連絡が入るようになりました。間違えましたと言ってみたり無言だったり○○（会社名）の○○（人の名前）が辞めるんだって、寂しいよね眠れないのはどうしてだろう　etc健康上の不安や苦痛の訴えではなくて会話が成立しないのです。苦痛症状なら緊急訪問しますが眠れないからという理由で緊急訪問していたら全利用者の対応をするのに私の体がいくつあっても足りません。ただこの頻回な電話連絡が急変リスクが高い彼が今を生きているという唯一の証明になっていました。木曜日が受診予約日だったので前日の水曜日に状態観察とストーマ交換の手技確認のために訪問しました。引継ぎのためスタッフに同行してもらい2人で訪問しました。玄関は空いていて挨拶をしても反応がなく声をかけながら2人で入りました。布団から出ている顔と手が土色でびくともしません。も、もしかして・・・死んでる恐る恐る正面に向かい布団をめくるとわずかに動きました。よかった。生きてた。バイタルサインを測定して熱、血圧、脈、酸素飽和度が正常なのを確認しました。お菓子少しとお水を300mlくらいしか口にしていないけどお薬カレンダーを見たら月曜日からきちんと内服していることが分かりました。抗がん剤、利尿剤、止血剤、解熱鎮痛薬、降圧剤などたくさんあります。今まで内服していなかったのに空腹時に定期的に内服したことで副作用が強く出ているようです。吐き気、食欲不振、倦怠感があって利尿剤の反応がなくて無尿状態。「もう死んでしまいたい」悲痛な叫びを聞きました。ストーマ交換はいつが最後か分からず自分で交換する気力体力がないし交換する物品も不揃い。物品購入の手続きができなくなっていたのです。いよいよひとり暮らしは無理だと判断しました。なので翌日の受診に向けて情報提供書を作成して担当のＭＳＷ（メディカルソーシャルワーカー）にＦＡＸして主治医に渡してもらうように依頼しました。情報提供書には・症状と服薬状況・住宅環境とひとり暮らしであること・急変リスクが高く　発見死する恐れがあること・処方整理と苦痛緩和のために　入院を検討してほしい・在宅療養を希望されるのであれば　入院中に医療と住宅環境を整えたい・入院できないのなら大至急で　在宅医をつけて欲しい上記を記載しました翌日の昼過ぎのこと訪問薬剤師から電話が入りました。「信じられないけど処方整理されず麻薬が追加で処方されて先ほど帰宅されました。麻薬は何時に内服するように指導しましょうか？レスキュー（頓服）がまた複雑で内服して痛みが治まらなければ1時間後に追加内服の指示で吐き気時と便秘時の頓服も出てます。入院させて欲しいと言ったけど入院対象にならないと言われたそうです」噓でしょ？？瀕死状態でひとり暮らしだというのにどうやったらそんな複雑な内服管理ができるのよ。しかも次回受診が1週間後って死んでるかもしれないよ。怒りが沸々と湧いてきます。入院できないのであれば大至急で在宅医をつけて欲しいと書きました。病院からは何の連絡もありません。地域包括支援センターに帰宅したことを報告しました。「まだ若いお医者さんだからデータしか見れないのかな。それか手紙読んでないとか？入院させてくれないと困っちゃうよね」患者の全体像がつかめないのが経験値が少ないからだとしてそれが若い医師の伸びしろだとしても成長を待つ時間はないのです。もういいや。イライラする時間がもったいない。こうなったら日だまり訪問看護のヒーローに相談だわヒーローというのは在宅医療に熱意があるクリニックＤｒです。今までに40人以上の看取り支援をご一緒させて頂きました。ひとり暮らしでゴミ屋敷に住んでいた方の看取り支援もありました。「がん末期状態でツラすぎて死にたいと言っていていつ死んでもおかしくないのに入院させてもらえなくて本人からの電話連絡で日だまりが生存確認している状況です。在宅医がいないからこのままじゃ警察沙汰になるし日だまりスタッフが発見死することになりそう。大至急で介入をお願いできませんか？」ヒーローにいつも同行している看護師さんに相談しました。「明日なら行けるから診療情報提供書を依頼してこっちにＦＡＸしてもらっていい？」連携しやすい訪問診療医には必ずと言っていいほど医師と良好な信頼関係があって話を聴くスキルに長けた看護師がついています。尊敬する看護師さんから心強い言葉を頂いたのでさっそくＭＳＷに連絡して診療情報提供書を依頼しました。ＭＳＷは、若い医師に私が作成した情報提供書を確かに渡したそうです。ということは看護師の情報や相談をスルーしたということ。ご迷惑をお掛けして申し訳ないと言い在宅医を導入するために今日中に書類作成を依頼して明日の午前中に必ずＦＡＸすると約束して下さいました。そして翌日の金曜日。訪問診療でご本人自ら「入院させてください」と言いました。在宅医は病状と生活環境からひとり暮らしは難しいと判断して病院に連絡しました。『入院させて立て直して欲しい』訪問診療に同行した日だまりスタッフが事務所に戻ってきてすぐにＭＳＷから電話連絡が入りました。「在宅医からご相談を頂き入院の準備を整えました。Ｍさんは身元保証会社の方とこちらに向かっています。色々と調整して頂いてありがとうございました」さすがだやっぱり、ヒーローだ！！体がしんどくてツラくて死んでしまいたいもう終わりにしたいというご本人の悲痛な叫びと苦しみは24時間の医療体制が整っているなら緩和されることでしょう。本人からの電話連絡で生存確認したり発見死するかもしれないという日だまり訪問看護のストレスもなくなりました今日は久しぶりの休日でした。娘の合唱コンクールを聴きに行って私の中学時代の合唱コンクールと同じ曲を歌う娘を見て懐かしさやら感動でウルウルしました。1か月の病休から復帰したスタッフが金・土曜日と連続で夜間待機を申し出てくれたので久しぶりに穏やかな夜を過ごしています。ブログも書くことができました。充実した幸せな1日を過ごして充電完了。明日からまた頑張りますそれでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
19Oct
- ご先祖様に三途の川の前で追い返されました　その2
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問ステーション看護師　山田万理です。今日は前回の続きです。『ご先祖様に三途の川の前で追い返されました　その1』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日、ご先祖様に三途の川の前で追い返されたRさんが2泊3…ameblo.jp転倒して腰椎圧迫骨折したのがきっかけで寝たきり状態になったＲさん。認知症があります。衰弱して『死』がちらつくようになって自宅看取りを視野に入れて退院したのが4月18日のこと。入院していたことをすっぽり忘れていて退院当日に食事が摂れて食べたい物をリクエストして好きな物を食べていたらみるみる間に回復しました。退院した時点では娘様の看取りへの不安が強くて自宅で10日間過ごして施設入所することになっていました。意識消失のトラブルをきっかけに娘様が看取りの覚悟を決めたので娘様が介護に疲れたらショートステイを利用することにして自宅療養の継続が決まりました。ショートステイは、食事と入浴以外はベッドで過ごすことが多く自宅⇔施設を同日に往復するデイサービスと比べて移動の負担が少なくて安楽に穏やかに過ごせます。ショートステイの送迎は介護タクシーを利用しました。車椅子、リクライニングチェアストレッチャーなど移乗手段がいくつかあるので寝たままでも移送してもらえます。ショートステイを利用しながら介護負担を軽くしたら娘様が介護のペースをつかめたので車椅子に乗れるようになったらデイサービスを再開するという目標ができました。目標を達成するために①ベッドを起こして過ごす時間を増やす②こぼしてもいいから自分で食事をする③前方で看護師が支えながら　ベッドの端に座る（端坐位といいます）④端坐位で上半身の清拭と着替えをする⑤車椅子に座って足湯をする⑥車椅子に座り足の曲げ伸ばしや　足踏みをするの順に離床を進めました。それぞれの目的は①もたれながらでも座ることに慣れるため②座って動作をすることに慣れるため③座位姿勢を安定させるため④端坐位で動作をすることに慣れるため⑤車椅子乗車に慣れるため⑥ずり落ちたり傾くことなく　車椅子に安定して座るためです。20分ほど車椅子に座ってられたら最寄りのデイサービスに通所できるし車椅子に安定して座ることができれば食事、入浴、レクレーションというデイサービスの目的を余すことなく楽しめます。①～⑥のステップを経て5月19日デイサービスにカムバック週1回からスタートしました。娘様は腰痛持ちでベッドから車椅子に移乗介助ができないので送り出しと迎え入れの介助は訪問介護（ヘルパー）を利用しています。体力がついてきてヘルパーさんの都合もついたので6月27日から週2回に増やしました。Ｒさんは、おしゃれが大好きなので何を着て行こうか？と娘様と一緒に服を決めたり（帽子もかぶります）デイサービスのお迎えが来るまでヘルパーさんと庭の花を眺めたり（娘様はお花のお手入れが上手）おしゃべりするのが楽しみな様子。ご本人はおしゃれとレクレーションを楽しんで娘様はゆっくりとお茶したり用事を済ませたり友人と電話で話して気分転換できるようになりました。在宅療養を長く続ける秘訣は介護する側とされる側が心身共に健やかで楽しみを持って生きることだと思います。退院してからずっと排便状況が安定しなくて浣腸したら意識消失したので飲み薬（マグミット、ラキソベロン）の調整方法を指導して訪問看護時に摘便して便を出し切っていました。食事と排泄、活動と休息のバランスがとれていてお元気に夏を過ごしていました。9月に入ってからつじつまの合わないことを言ったり夜中に大きな声を出したり『せん妄』と言われる症状が出るようになりました。聴き上手の娘様が上手く対応していて介護負担はないということでした。9月12日左胸から腰にかけて痛みを訴えて苦しそうとメールが入り頓服のカロナールを飲むことを助言しました。在宅医が、発熱時や痛みが強い時吐き気・嘔吐時、便秘時、せん妄時など苦痛症状に素早く対応できるように処方して下さっています。飲めない時のことも考えて解熱鎮痛薬と吐き気止めは座薬も処方して下さっています。翌日訪問したら38℃の高熱がありコロナ感染を疑って医療用検査キットで検査しました。陰性じゃないとデイサービスやショートステイが利用できません。陰性確認ができてホッとしたけどこの日から食事量や体調の波が大きくなりました。食べれない、寝てばっかりの時は人生会議のタイミングです。人生会議というのは最期までの日々を、どこでどのように誰と一緒に生きるかを考える生き方会議です。『食べない寝てばっかりは人生会議のタイミング』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日はTさんの担当者会議がありました。目的は人生会議です。…ameblo.jp在宅療養は介護者の健康ありきです。デイサービスやショートステイが使えず介護負担が大きくなると健康を損ない介護ができなくなってご本人が家で暮らしたくても施設入所に至ることがあります。9月29日デイサービスに行きましたが食事はいらないと断り水分もほんの少ししか飲まず入浴以外はベッドでうとうと過ごすRさんの急変を心配したスタッフがケアマネジャーに急変時は救急搬送することを娘様に了承して欲しいと相談しました。救急搬送するということは心肺蘇生を望むというということです。救急隊は救命が使命ですから。『救急車を呼ぶということは心肺蘇生を望むという意思表明』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。日にちが空いてしまいましたが市民講座の続きを振り返りたい…ameblo.jp9月30日の訪問看護にケアマネジャーが同行してRさんを囲み娘様と看護師、ケアマネジャーで人生会議をしました。娘様は腰痛さえ悪化しなければ在宅介護を続けて看取りの覚悟をされています。食事量が減り寝ている時間が長い現状でデイサービスに週2回通うのはRさんの負担が大きい。デイサービスの目的は食事、入浴、レクレーション。3つの目的のうち自宅で不可能なのが入浴です。人生会議の結果、ご本人の活動と休息のバランスと娘様の介護負担を考えて月曜日は訪問入浴、訪問診療（月2回）火・金曜日は訪問看護水曜日はフリーでのんびり過ごす木曜日はデイサービス娘様の用事に合わせて2泊3日のショートステイを月2回利用することになりました。ショートステイの前日に訪問看護で状態観察をして急変リスクが高いと判断したらショートステイはキャンセルして救急搬送を未然に防ぐことにしました。デイサービスやショートステイは看取りをする施設ではないからです。10月7日～9日のショートステイに備えて10月6日に訪問しました。端坐位になって自分で食事をして熱はなく血圧安定、お喋りも進んで絶好調＆舌好調ショートステイ利用の太鼓判を押しました。この時にご本人が言いました。「キレイなお花がたくさん咲いてて見事だなぁって感心してたらご先祖様がまだお前の来るところじゃないって追い返すから帰ってきた川は渡った覚えがない」と。え？じゃあさ、お花畑は三途の川の手前にあるってこと？私は三途の川を渡ってキレイな花が咲く極楽浄土に行くんだと思ってるんだけど。まあ、いいや。その時が来たら知ればいいことだし正しく生きていたら極楽浄土に行けるだろうから心配無用だね。今日、久しぶりに私が訪問しました。日～火にショートステイを利用することになったので在宅医が訪問診療の日時を変更して下さりたまたま同時訪問となりました。お元気なご本人を囲み在宅医と娘様、看護師で生命の危機を脱して安定したことを喜びました。私が帰るとき娘様が「先月急に状態が悪くなったから私、慌てちゃって葬儀の準備しちゃったの。これからまたしばらくお世話になります」と言いました。これからも末永くお付き合いできることを心より願います。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
11Oct
- ご先祖様に三途の川の前で追い返されました　その1
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日、ご先祖様に三途の川の前で追い返されたRさんが2泊3日のショートステイに出発しました。Rさんは2月のデイサービス中に転倒して腰椎圧迫骨折をして長期間入院していました。入院中、食欲低下して筋力低下から寝たきり状態となりリハビリもできない状態になりました。意識混濁して血圧が不安定となり『死』がちらつく状況になって娘様はもう一度家で過ごさせてあげたいけど、腰痛もあるし介護は不安自分に看取りなんてできるだろうか？葛藤しました。結果、不安定ながらも小康状態であろう10日間を家で過ごして看取り対応する施設に入所することになり介護指導している時間も惜しいので急変時に備えて訪問診療健康観察と介護指導、清潔ケア看取り支援を目的に訪問看護を導入して4月17日に自宅に帰ってきました。驚くべきことに退院日に食事をしました。そしてケアマネジャー、在宅医、看護師に焼き肉を食べに行こうと言うんです。娘さんと一同びっくり認知症で入院していたエピソードをごっそり忘れていたんです。これぞ、認知症のポジティブパワー『認知症が持つポジティブパワーが未来を変えた！』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。私のブログをご覧になっている方はもしかすると日だまり訪問…ameblo.jp1週間後に意識消失するアクシデントが起きて娘様は看取りの覚悟を決めました。『SOS!　どうしましょう　母の意識がありません！』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。今日の17時頃私が電話対応中に緊急コールがありました。（…ameblo.jp同時にこういう時はこう対応するこれをやってみてダメならこうしてみるという介護の秘訣を掴んだ様子でもありました。施設入所は自分が悔いなくやれるだけのことをやってからにしよう覚悟が決まってからの娘様はとても勇ましく強いです。それからは対応に悩む時はためらいなく相談してくださりアクシデントの芽が小さいうちに対処できています。状態が安定してデイサービスやショートステイを利用するようになり娘様も自分の好きなことをする時間や会いたい人に会って気分転換できるようになりました。夏が過ぎ、秋が来て9月18日訪問理容を利用して伸び放題だった髪の毛を車椅子に乗せてもらってボブカットにしてもらいました。お気に召されたようです次の日の朝娘様が起こしに部屋に入ったらパジャマとシーツが真っ黒の吐物で汚れていたそうです。娘様は驚き慌てましたお父様もご主人も消化器系のがんで真っ黒な吐物を嘔吐して数日後に亡くなっているからです。母が死んでしまうかもしれない！5月に看取りの覚悟はしたものの突然のアクシデントには焦ります。当然のことです。食事はできなかったけど会話はできるし髪の毛も体も吐物で汚染したので入浴だけでもさせて欲しいという思いでデイサービスに送り出しました。娘様は腰痛持ちなので送迎介助のため訪問介護（ヘルパー）を利用しています。案の定、施設からお昼頃に連絡が入りました。入浴後に嘔吐して昼食は食べん！とご本人が拒否されるのでベッドで休んでおられます台風も近づいているので自宅で過ごしてはいかがでしょうかと。送り届けて下さって（施設スタッフさんに感謝）ベッドに寝かせてもらいました。その日（19日）の22時娘様からのメールどこが痛いのか分からないみたいですがあまりにも痛がるのでカロナールを飲ませましたあと、おへその上にぶよぶよとしたかたまりがあります様子を見てもよいでしょうか？私の返信ぶよぶよとしたかたまりは脱腸（ヘルニア）かもしれません排便が数日なくて嘔吐を繰り返していて痛みがある場合腸閉塞（イレウス）を疑います痛みが治まらないようなら治療をした方がいいので医師に相談して救急搬送を検討しますご連絡ください連絡がない場合でも症状観察のため明日9：30に訪問させて下さいかかりつけ医に往診を依頼します翌日（20日）訪問してかかりつけ医に報告と往診依頼をしました。胃薬（黒色の嘔吐物に対して）ゼリータイプの下剤（排便を促すため）抗生剤（尿路感染を疑い）が処方されて経過観察することになりました。娘様は点滴を希望されましたが水分は1000ml近く摂取できていてご本人が希望していないのでしないことになりました。状態が不安定なので22日～24日までのショートステイはキャンセルして自宅療養することにしました。23日に臨時で訪問看護に入り22日と23日に連続して大量に排便があり腸閉塞（イレウス）は避けることができ嘔吐がなくなったことを確認しています。でも食欲が回復しません。声をかければ目を開けるもののすぐに寝入っていき尿量が減って濃い尿が出ています。看取りの覚悟を決める時かもしれません。24日午前娘様からのメール食欲がなく胸からお腹が痛いと言っている水分やアイスクリームは口にしても固形物はスイカと巨峰のみでほとんど寝ています声をかければ目を開けます私の返信医師は水分がとれない時と頻脈や血圧低下などの変化があれば点滴実施を指示しています状態観察で午後に訪問してもよろしいでしょうか了解が得られて私は休日だったのでスタッフに訪問を依頼しました。スタッフが在宅医に報告相談して点滴をすることになりました。かといって最期の日までずーっと点滴をするのは人道的ではありません。2～3日点滴して回復しなければそれは身体の不可逆的な変化で死に向かう過程であると受け止めて看取りの覚悟を決める時。そのことを娘様にお話しました。点滴がもたらす気休めという優しい時間で看取りの覚悟が決まることがあります。大切な人にやれるだけのことをしてあげたという満足感は喪失体験による悲嘆感情を和らげることがあります。なので一概に点滴が延命治療であるとは言い切れません。『点滴がもたらした気休めという優しい時間』こんばんは。日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。昨日の夕方スタッフからKさんが危篤状態であることの報告を受けました。「娘様から連絡がありました。…ameblo.jp点滴をした日の翌日（25日）娘様からのメール点滴してもらって体のだるさがとれたのか今日の昼と夕飯にご飯とじゃがいもの煮物を食べました便もたくさん出ましたさすがRさんです1回の点滴で回復しました26日は訪問診療日体調の回復を確認して頂きました。在宅医が訪問した時から始まっていましたがせん妄状態でした。在宅医が猫に見えたようです医師に「猫がきた」と言ったそうで。以降はずーっとしゃべりっぱなし。火事が起きたと騒いでみたり足元に子供がいると言ってみたりご先祖様への感謝だったりずっと胸に秘めていた想いだったり27日の訪問看護の時も続いていてスタッフに年金やらお金の話をしてそれは夜まで続きました。娘様が根気よく付き合っていました。否定も肯定もせず感情に焦点をあて怖い？　不安？　楽しい？と　時々声掛けしながら不安そうだったらそっとなぜて一緒にいるから大丈夫！と声をかけ楽しそうだったら一緒に喜び笑い。娘様は聴き上手です。娘様にひとしきり話してすっきりしたみたいです。22時の娘様のメールには夜になって少し落ち着いてきました29日に車椅子で移動する体力があればデイサービスに行けるといいなと思います。28日夕方娘様からメール無呼吸が長くなってきましたデイサービスに行けるか行かせてよいか迷っておられる様子。もともとRさんはチェーンストークス呼吸といって浅い呼吸から深い呼吸になって20秒くらい呼吸が止まります。心不全、腎不全、脳卒中と関係します。Rさんは脳梗塞の既往歴があるからかもしれません。電話で話を伺うと49秒呼吸が止まっていたと。スタッフが少しベッドの頭側を高くして体をしっかり横に向けて呼吸がしやすいように助言しました。仰向けだと舌が奥に落ち込んで気道を塞いでしまうことがあります。1時間後娘様からメールアドバイス頂いて横向きにしたら呼吸が楽になったようです。ありがとうございました！翌日29日のメール母はデイサービスに行って来れました！29日に娘様はお彼岸に行けなかったお墓参りをして親御さんを介護している友人とお話ができたそうです。同じ体験をしている者同士しか分かりえない気持ちがあります。Rさんはせん妄の時に根気よく付き合った娘さんに孝行して娘様もRさんに託されたお墓参りができてWIN-WINです。でもデイサービスに行って疲れたのか夜には再び状態が下降しました・・・。長くなったので続きは次回に書きます。三途の川の近くに行ったのはおそらく49秒の無呼吸が起きていた頃だと思います。ブログ更新をストップして新人賞に応募するために執筆に集中していた期間にいろんなことが起きました。1つ1つの出来事を丁寧に振り返って記録に残せたらと思います。そんななか原稿を書ききった自分と執筆時間を作り出してくれたスタッフを褒めてあげたい。いつも頑張ってくれてありがとう。それでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
05Oct
- やりたいことを優先してストレスマネジメントする　
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。ご無沙汰しております。最近の10日間はやらなきゃいけないことは最低限にして『期限が決まっているやりたいこと』に集中していました。なのでブログ更新は後回しにやりたいことというのは小説を書いて新人賞に応募することです。小学校でいのちの授業のお手伝いをしたのがきっかけです。『12歳の少年少女に夢を叶えるための背中を押してもらう』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。9月11日は一粒万倍日、大安、神吉日が重なるスペシャル…ameblo.jp新人賞は9/30〆切でしたが昨日、無事に速達で郵送できました。やった～！！出来た、書けた、よく頑張った読者対象が大人ではないので私が伝えたいことを噛み砕いた言葉の言い回しを考えて言葉そのものの意味を調べたりとても有意義な時間でした。ニホンゴムズカシイネでも日本語キレイだね日だまり訪問看護は現在常勤スタッフに診断書が出ていて9月30日までは欠員状態です。私が6～7件訪問して（昨日は8件だった）スタッフが残業もしくは休日出勤して対応しています。そんな状況なので、今回の挑戦は諦めようとも思いましたが2022年の9月は二度と訪れないからやらない後悔よりもやる後悔を選択しました。昨日速達で郵送できて5日ぶりにベッドで寝ました。昨日までは寝落ちしないように音量MAXでタイマーをかけてソファで寝るか体の痛みで目が覚めるように床に転がって寝てました（私、ドMかも）ベッドは気持ちよかった～覚えてないけどめっちゃいい夢見た気がする前回のブログに書いたけど左まぶたの周りがぴくついたり痙攣する症状が出ているので『こだわりを手放し変化を恐れずに行動することにした』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。日だまり訪問看護の緊急事態です！！常勤スタッフに診断書…ameblo.jpピクツキだしたら蒸しタオルで温めてマッサージして目を休めている間に文章を考えてひらめいたら打ち込む作業を9/11（一粒万倍日）から毎日コツコツ繰り返して完成しました。本当は9/28の一粒万倍日に郵送を目指してたけど体調管理が最優先なので断念。9/11から今日までの間に台風が来て道路が冠水して訪問ルートを変更しなきゃいけなかったり、ある人から同業他社と比較され日だまりがコンプライアンスに違反しているような言われ方をして落ち込みストレスはさらに増えましたでも台風の時に関東在住の読者さんからニュースに安城市が出ていたと気遣うメッセージを頂きお会いしたことはなくても私を思ってくれる人がいることに温かい気持ちになりました。ひろさん、ありがとうございます。執筆のために時間確保したのにある人からの言動は私の信念を揺るがすような恐怖を覚え単語1つ出てこなくて出てくるのは涙ばかりでした。執筆はもう諦めようと思いました。気持ちを立て直さないことにはミスをしたり事故を起こすので利用者さんに訪問時間変更をお願いして涙の理由を考えてみました。土日も祝日も定期訪問する年中無休の訪問看護ステーションは安城市内には日だまりしかありません。交通費は頂きません。『365日24時間の理由』こんばんは。日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。当たり前だけど命の時間は最期の時を迎えるまで誰にも平等に24時間が与えられていて休憩時間はありま…ameblo.jp在宅医療の限界点を引き上げたいという思いとお金が気になって連絡できず命を落とすことがあってはならない気軽に相談できる存在でいたいという思いがあるからです。そして唯一無二の存在であることは戦わずして勝つための私の戦略です。今までにスタッフの健康管理のためにも定休日を作るべきだとか訪問調整（緊急コールの制御）のために交通費や土日祝日の加算を請求するべきだとか足並み揃えてもらわなきゃ困るとか言われてきました。もちろん、そんな雑音は聞き流しますが。唯一無二の存在になるためにスタッフが日々どれほど努力してくれているか知っています。私は他社と比較されたことで宝者を傷つけられた気がして悔しかったのです。信頼関係を築くのは時間がかかるけど信用を失うのは一瞬のこと。私が作ってしまった一瞬の隙のせいでスタッフみんなの努力に泥を塗ってしまったかもしれない。どうしよう・・・。私は愛と正義をもって仕事に取り組んでいるつもりだけどコンプライアンス違反をしたのか？恐怖を覚えて震えました日だまり訪問看護はバックに病院や社団法人を持ちません。そして、私が私ひとりの力で会社を守るのは限界があります。なので、看護協会に属しています。スタッフを守るためなので協会に加入する費用は全額会社持ちです。看護協会が主催する研修の参加費もスタッフのスキルアップのためなので会社負担です。8月まで安城訪問看護ネットワーク部会の会員だった方が9月、看護協会の理事に就任されました。看護協会に相談すると訪問看護事業に関する悩み事や疑問質問に対応してもらえます。メールで相談してメールで回答が原則ですが理事に就任された方が心配して電話連絡を下さったので相談の詳細を話すことができました。同業で同じ立場を経験している方に理解、共感してもらい今後の対策を一緒に考えてもらえて不安恐怖が一蹴されました。私は大丈夫だ！唯一無二の存在であることに自信を持とう！よそはよそ、日だまりは日だまり。利用者さんと関連職種の方に真摯に丁寧に向き合っていくことをこれからも続けて行こうそう思えたら吹っ切れました。訪問時間の変更をお願いした利用者さんから「私は山田さんが夢を実現していくことに勇気をもらっています。長く生き過ぎてしまったと思いますが山田さんが夢を叶えていくのを楽しみに生きています。そのために協力できることがあればなんでもしますよ。私は週に2回山田さんが都合のいい時間に来てくれたらそれでいいんです。いつでも応援しています」と心温まるメッセージをいただきました。感極まって泣いてしまった落ち込んだけど早くに浮上できたので諦めず夢の実現のための1歩を踏み出すことができました。私を支えてくれるすべての方に心から感謝しますありがとうございます。それに今日は嬉しいニュースがありました。病休中のスタッフが来週から復帰します。頑張り屋のスタッフなので業務調整してスタッフ皆で協力して無理のないように全力で守ります。今日頂いた新規利用相談は大やけどをしたけど入院対象にならず帰宅した一人暮らし、高齢男性の毎日の創処置です。年中無休だから頂いたご縁です。私は私の信じる道を一緒に歩いてくれる人を大切にしてまっすぐに進みます。ただいま仲間を絶賛募集中です。土日問わず勤務可土日を含む月5回の夜間待機可病棟経験3年以上日だまり訪問看護ステーションまでの　通勤時間が30分以内今すぐにでも勤務可（経験者優遇）こちらに当てはまる方からのご連絡をお待ちしております。連絡先はこちらです。0566-45-6191やりたいことに集中した分やらなきゃいけないことが山積みに明日からも頑張りま～す執筆活動に集中した結果、株主優待目的のアトムの株を売ることを忘れてしまった優待+利回り＜損失に　買い増しながら半年ホールドしてタイミング見計らって売ることにします。年末までしばらくはふるさと納税を楽しむことにしますそれでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。
25Sep
- こだわりを手放し変化を恐れずに行動することにした
  こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。日だまり訪問看護の緊急事態です！！常勤スタッフに診断書が出て2週間をスタッフで乗り切ったのですがさらに2週間延長になりました常勤スタッフの穴を埋めるのは思っていた以上に大変で私が休みを削って週6日働き管理者業務をしながら1日6～7件訪問して午前勤務のスタッフが残業して祝日休みのスタッフが子供を在宅ワークのご主人に数時間預けて勤務するという状況です。スタッフのご家族に負担をかけているし勤務時間が延長することでスタッフのワークライフバランスがとれなくなっています。ママの体調は子供の健康に直結します。体調不良や精神的に余裕がなくなると事故やミスを起こしやすくなりパフォーマンスが落ちます。何が大変って常勤スタッフの勤務条件は夜間待機なのでこの待機がいないということは私が仕事に拘束される時間が増えるということ。私は休みの日に何も考えず寝たいだけ寝て読書や動画を観ながらゴロゴロしたり作り置きおかずを作ったり掃除をしてみたり休息とやりたいことに集中しています。それが最近の1か月はずーっと緊張状態で過ごしてやりたいことより期限が決まっているやらなきゃいけないことに時間をとられ市外にも出れずに過ごしているので窮屈さと疲労の積み重ねでストレスがMAXです。その結果左まぶたの下から頬にかけてピクツキをこえて痙攣するようになりました分からないことや疑問をすぐ調べるスタッフが「山田さん、それミオキニアらしいです。原因は長時間のPC作業、ストレス、睡眠不足対処法は温める、十分な睡眠をとるって書いてあります」確定診断がつきました笑対処法が分かったからといっても睡眠時間が確保できないからブログを書くのをやめて目を休めたりストレスをため込まないように気分転換になることを少し取り入れたり顔をひたすら温めていたんだけど追い付かなくなって痙攣する時間が増えてきました。気持ち悪いほどです。頭によぎったのはジャスティンビーバーが顔面麻痺の治療のためワールドツアーを中断したニュース『勢いに乗っているときほどペース配分に気をつけて休息する』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。ジャスティンビーバーが顔面神経麻痺になってワールドツアー…ameblo.jpこのままじゃダメだ！先日2か月前に申し込みした研修に参加しました。BCP策定に関する研修です。国が介護事業所に策定を義務化しています。BCPというのは災害などリスク発生時に業務を中断しないためにまた万が一、中断した場合でも早期に機能再開できるように平時から戦略的に業務継続について準備しておくこと災害が起きてるわけではないけど今まさに私が向き合う課題です。マンパワー不足で綱渡り状態のリスクシナリオに対して対策を考えてみた①新規利用相談を長期的に中断する②他事業所に連携を依頼して　業務を委託する③研修参加など学びの機会を減らして　訪問の時間を確保する④私がこだわりを手放して　人事の募集をかける①から③は前向きな対策ではないみんなで築いたブランド力が落ちる収入減につながる知識とスキルのバージョンアップができないこれでは衰退していく一方です。それに私が待機する日は変わらないので健康管理に不安が残ります。なので私のこだわりを手放すことにしました。今までに何度となく訪れたピンチをみんなで乗り越えてきたから絆が強くなり心理的安全性の高いチームになりました。だから今のメンバーでずっとやっていきたいと思っていました。でも、変化なくして発展はない。それに私のこだわりのせいでスタッフがプレッシャーを感じていると思う。休んでいるスタッフはいつも私の健康を気遣って私が私にしかできない仕事に集中できるように前のめりに仕事をしてくれていました。そのスタッフの穴埋めのために残りのメンバーが残業しています。事務員の妹は看護師資格がないのでもどかしい思いをしているはず。過去に人員不足のピンチの時に神様からご褒美のようなご縁を頂きました。『神様からのご褒美のようなご縁に救われる』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい！日だまり訪問看護ステーション看護師　山田万理です。17年ぶりにギックリ腰をやってしまい5日間、腰に負担がかか…ameblo.jpずっと受け身でいてもチャンスは掴めないので変化を恐れず行動することに決めました。理想を実現するためには勇気を出して一歩踏み出さないとね！やらなきゃいけないことに時間を消耗してやりたいことができないストレスともおさらばしたいし。1日は24時間、体は1つ、人生は一度きり。どうせなら楽しく生きたい私の理想は私とスタッフが健康で幸せに過ごして在宅医療に貢献すること。日だまり訪問看護ステーションの理念は『病気や障がいがあっても最期まで自分らしく幸せに生きる』を支える今休んでいるスタッフは数か月後には長期休暇に入ります。今この時も仕事が気がかりで十分に休めてないかもしれません。なので早めに対策をとることにします。今一緒に働いている素晴らしい仲間に出会わせてくれたマイナビさんにお世話になってマンパワー不足の危機から脱出して私もスタッフも笑顔で幸せに仕事をしている未来を引き寄せたいと思います。素敵なご縁に出会えますようにそれでは今日はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。