続きです↓
大好きなところがあるから、
どっちかなんて決められない”
そう言い放った上司は、
ポカンとする私をよそに
夏と冬、それぞれの良さを
話し始めました。
夏の夜の気だるい匂い。
夏祭りの喧騒、
じっとり汗ばむ温度。
子供の声、人混み、
一向に進まない行列。
真冬に寒い外から帰って
家族で食べる温かいお鍋。
いつも一悶着ある
クリスマスプレゼント。
モコモコに着込んで
出かける初詣。
本当、色々あるんだけどさ。
でも、それがいいんだよね！
と、今まさにそれを
体験しているかのように
話す上司を見ながら
「あれ？私もそれ、知っている！」
と思ったんです。
懐かしくて、
面倒くさくて、
ちょっと照れ臭いような
微笑ましい記憶。
そうだった。
本当は私もたくさん
感じていたんだった。
夏の楽しさも、煩さも、
風の心地良さも、
汗の気持ち悪さも。
冬の縮こまる寒さも、
ホッと緩む感覚も
ドキドキも、ガッカリも、
嬉しいも悲しいも、たくさん。
良いことも、嫌なことも、
全部ひっくるめて
「喜び」だった。
なのに、いつの間にか
「良い所だけ欲しい！」
と思うようになり、
「悪い（と感じる）部分」
は受け取れなくなり、
賢く選んでいるつもりで、
経験そのものを
薄っぺらくしていたのは
自分だったんだと気づいた。
上司の話を聞いているうちに、
ちょっと前まで
「どちらも一長一短」なんて
ぬかしていた自分が
恥ずかしくなってきて
「どれも微妙です」
じゃなくて、
「どっちも最高だから選べない」
堂々とそう言えるくらいに、
私もこの日常の素晴らしさを
身体中で感じて生きたい！
と、思ったのです。
夏が近づいてくると
毎年思い出す
当時の上司との記憶は、
東京の焼けるアスファルト、
蒸し暑さ、背筋に流れる汗
そして、出張を
「面倒くさい」と感じていた
私自身のことも、
はっきりと覚えていて
そのすべてがキラキラと
今の私に繋がっています✨
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セッションご感想
キャリアの悩み。どちらに進むべき分からずモヤモヤします（涙）
やりたいことをやるためには、先に苦手なことをしなくちゃいけない？
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