実以のブログ -47ページ目

お花見付き通院

季節のかわりめのせいか、持病のアトピーが悪化したので、3月中旬の土曜日に皮膚科へ行きました。

ニュースでちらりと最近皮膚科の患者が増えていると耳にしていましたが…。

 

コロナで待合室に入れる人数を制限しているせいもあって、廊下やエレベーターの前まで診療待ちの人が

あふれていました。しかも窓がなくて換気が悪そう。

 

私の前に7,8人は患者がいそうだったので、スタッフの人に「30分ほど外出します」といって外へ。

 

幸いにもこの医院近くの公園では桜が美しく咲いていました。

 

濃いピンク…陽光という品種かな?は若干盛りを過ぎておりました。

 

これは花といっしょに葉が芽吹いているからソメイヨシノではなさそう、

山桜…だったらいいなと思うのですが、上野公園では山桜はソメイヨシノより早く

咲いていたし、これより花が小さい感じ?…もっと桜に詳しくなりたいものです。

天気予報では雨になりそうだったので別の日にしようかと迷ったのですが、

思い切って出かけてよかったと思います。

今日は世界水の日 袋入りミネラルウォーターと母の描いた沈丁花

ウォーターサーバー使ってる?

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ウォーターサーバーは置く場所ないけど、
袋入りのミネラルウォーターを定期購入しています。
ペットボトルよりゴミの始末がずっと楽です。
 
カルシウム多めのタイプです。
もう亡くなっていますが、母にこの水を飲ませるようにしたら、
骨粗鬆症の数値が改善しました。
 
ちなみに筆者は20代の頃、貧血と低血圧に悩み、
滋養強壮によいとされる薬用酒を朝晩飲んでいた時期がありましたが、
瓶の始末がゆううつになり、買うのをやめたことがあります。
経済的にもきびしかったかな。
 
今年も母と車椅子散歩で楽しんでいた沈丁花が香りのよい花をつけました。
最寄り駅から家までの帰り道でまわりに人がいないのを確かめてから、
この木の前で深呼吸します。
 
これは母が趣味で絵画を習っていた頃に描いた沈丁花です。
お母さん、これ沈丁花だよね? シャクナゲじゃないよね?(笑)
 
 
 

『松本清張傑作短篇コレクション 上』より『理外の理』謎の自死はもしかして?

宮部みゆき責任編集 文春文庫 2004年

文春文庫サイト

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167106942

 

 

 

  ある商品が売れなくなる原因は、一般論から

  行って、品質が落ちるか、 競争品がふえるか、

   購買層の趣味が変るか、…

 

 

こんな書き出しから引き込まれてしまう短編。売れなくなった商品とはR社の娯楽雑誌「J―」。」「戦後の活字なら何でも読むといった無秩序な一時期から尾を引いた「低級な」通俗が次第に読まれなくなった」のです。執筆陣が一新される方針が決まり、六十四歳の執筆家須貝玄堂はR社に原稿をお願いされる立場から、作品を持ち込んでお願いする方になってしまいます。博覧強記を生かして江戸期の巷説逸話を随筆風読物を書いていた玄堂は22,3歳も年下の若い妻のために稼ぎ続ける必要がありました。

 

担当編集者だった細井のもとに新方針向きに工夫したという原稿を持ち込み続ける玄堂。しかし編集長山根は一顧もしません。これが最後と十二回めに持ってきた作品の一つは首くくりの怪談。

 

「酒を飲むと落し咄などを身振りおかしくする」ので人気者の同心早瀬藤兵衛。ある春の夜の酒宴、約束していたのになかなか藤兵衛は来ません。やっと来たかと思うと「実は喰違門内で首を縊る約束をした」と言って急いで立ち去ろうとするのです。藤兵衛が乱心したと思った主人は酒を飲ませたり、芸をさせたりして様子をみます。藤兵衛が落ち着きを取り戻し、忘れたようにここを出るとは言わなくなった時、「喰違御門内で首縊人が出た」の知らせが。藤兵衛が語るには喰違門前にさしかかった時、一人の男がいて「首を縊れ」と言われ、断ることができず、「首はくくるが、今日は寄合に

出る約束があるのでそちらを断ってからにする」と答えます。その男つまり縊鬼は寄合のある家の門前までついてきて早く断りを言ってこいと言い、それが「義理ある方の言いつけ」で背くことができないように思ってしまった藤兵衛、なぜそんな気持ちになったのか自分でもわかりません。主人が酒を飲ませたおかげで縊鬼は彼から離れ、代わりに他の人間をつかまえたのです。

このお話、本当に江戸の文献にあるお話なのか、清張の創作なのかはわかりません。しかしこの「縊鬼」に出会うというようなことは現実に起こるような気がします。そうある種のストレスがたまった、正常でない精神状態になった時、現れる幻覚の一つかもしれません。出会った人にいきなり首つりをしなさいと言われたら普通なら、逆らうか、逃げるかするのに、なぜかそうできない心持になる―昨年、才能に恵まれ、順調にキャリアを築いていたと思われる芸能人の自死が相次ぎました。あの人たちのようにして自ら命を絶つ人の中に「縊鬼」に出会ってしまったというようなケースもあるのではないでしょうか。

 

編集長の山根に目次面に玄堂の名が並んだだけでも雑誌が逆戻りして陳腐に見えるとされ、この原稿も結局採用されません。

 

そして喰違門跡には現実に縊鬼が現れるのでした。

 

この小説が発表されたのは昭和47年(1972年)。戦後から高度成長期への出版界の変化とそれに翻弄される文筆家の悲運を江戸の怪談の趣と共に描き出し、読み応えのある短編です。

 

 

三月の散歩と嵐

3月最初の週末、2018年末に亡くなった母と生前よく散歩した公園に父を連れて行きました。

 

母が好きだった桃のピンクとユキヤナギの白のすてきなコラボレーションが楽しめました。

 

 

3月の第2土曜日は父の通院に付き添い、病院近くのショッピングセンターや家電量販店に行く予定でしたが、

悪天候で断念。父の処方薬は弟が自分の通院のついでにもらってきてくれました。

 

出勤しなくていい日なら、雨も悪くないななどと思いつつ、たまっていたテレビの録画を視ておりましたが、

お昼頃、どこからかアナウンスが―ひょっとして川の増水で避難勧告?かと思い、耳をすませます。

幸いにして避難勧告ではなく、パン屋さんの出張販売でした。雨なのに大変。

 

ですが、午後から本当に避難の心配が出てくるような、嵐ともいう天候になりました。

 

翌日は晴れたので、父とこれも母とよく眺めていた白木蓮の樹まで散歩。 

この季節になると毎年、びっしりと白い花をつけるのですが、昨年、かなり枝を払ってしまったせいで、

今年はやや寂しい感じ。

 

白バラでもジャスミンでも白くて美しい花は、私に『ウルトラマンA』の南夕子を思い出させます。

この木蓮もどこか白いドレスを着た南夕子の舞姿(飛行姿?)のようです。

わからない方は『ウルトラマンA』28話、及び38話をご覧ください。

割れたハート、消えた花々の形見

1月、アクセサリーケースをうっかり落とした時、中に入っていたハート型のペンダントヘットが割れてしまいました。素材はおそらく貝だと思います。記憶があいまいですが以前の職場で同僚のハワイ土産か何かでもらったもので、身につけたことはほとんどありません。私が若くて恋愛中でもあったならさぞかし不吉な予感におびえたでしょうが、幸いにして?そうではありません。それにしても高価でなくても、大切な人からの贈り物でなくてもハートが割れるというのは何かよくないことがありそうな気がしました。

 

そして本当にハートが砕けるようなことが起こりました。

 

2月から3月にかけて勤め先近くの道路沿いの木々がいっせいに抜かれたのです。住民には説明会などがあったかもしれませんが、住んでいない私にとっては衝撃的。

 

 

秋が訪れるといつもこの花の前で深呼吸をしていたキンモクセイ。

 

ここで働くようになって初めてみたナワシログミ。何だかとても田舎風の名前ですが、秋につける小さな花の芳香がすばらしいのです。まるで妖艶な美女の誘惑のようで。翌年春にかわいい実をつけていました。

 

 

 

春が来るといつも黄色い花と明るい緑の葉が元気をくれたレンギョウ。

 

そして1月末ごろからつぼみをつけ、今年も開花を楽しみにしていた絞りのツバキ。本当に絞りの帯揚げをつけた振袖の娘のようでした。

跡形もなくなり、昨年撮った写真が形見になってしまいました。

 

歩道を広くするためかと思いますが、道路沿いの緑がなくなりました。夏の暑さは耐え難いものになるでしょう。今から憂うつです。

 

南條範夫著、末國善己編 『血染めの旅籠―月影兵庫ミステリ傑作選』

創元推理文庫2019年

 

東京創元社サイト

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488425210

もとより乾燥肌な上に昨今はよく手を洗い、アルコール消毒をしますから、手がささくれだち、ついには事務用の書類が血染め?になっているのに気がつきました。そんなわけで?読んでみた本(笑)。

 

徳川十一代将軍家斉の時代。旗本の次男坊で養子に出たり、出仕したりを嫌い、浪人生活を送る主人公月影兵庫。作家南條範夫が1950年代から長年に渡って書き続けたシリーズから選ばれた17編。

 

シリーズ第1話の題にもなっている兵庫の必殺技『上段霞切り』。将軍に献上しようとしていた中山大納言の息女綾姫が逃げ、窮地に陥った伯父の老中松平信明のために旅に出る兵庫。

 

綾姫を追う旅の途中、雨で増水した大井川が渡れなくなったために人でいっぱいになった島田宿の旅籠で遭遇したのが表題作『血染めの旅籠』。一両を盗まれたと言う商人に身体検査を迫られる女を、自分のふところから一両出して助ける兵庫。浪人ですが家は二千石で伯父は権力者だから金には執着しないようで。盗難事件、いかさまばくちと川留めの宿場町の喧騒の描写が臨場感たっぷり。そして部屋が足りなくなったために納戸で寝ていた宿の主人の妹みきが殺されます。題に「血染め」となっていますが刺殺でなく、絞殺。兵庫は観察眼によって犯人をつきとめ、旅籠はさほど血で染まりません。

 

綾姫を追う旅で道中を共にした奥女中桔梗と結ばれ、江戸で暮らす兵庫。桔梗と共に隅田川の屋形船にいる時、剣の名門柳生家の九代目俊豊が豪奢な船から落ちたのを助けたこと始まる『大名の失踪』事件。水死を免れたのに俊豊は姿を消してしまいます。そして俊豊が手をつけていた女中も殺されるのです。先祖石舟斎らとはちがい、遊び好きで評判のよくなかった俊豊。その弟俊勝、養子の桂之助、師範代の竹原市九郎、側室お安の方ら大名家の複雑な人間関係、うずまく愛憎、そして屋敷のからくり。

 

桔梗が流産であっけなく亡くなり、兵庫は営んでいた道場を閉じ、旅に出ます。木曽福嶋の関所にいたのは『偉いお奉行様』と評判の磯川修次郎。その夜、酔い覚ましの散歩に出た兵庫は斬られそうになっていた磯川を助けます。そして上松の宿の豪商、丸木屋で強盗事件。賊は捕えられましたが盗まれた千両箱の行方が謎―木曽路の旅気分が味わえ、この本の中ではミステリーとしては一番楽しめました。

 

弘前城下で出会ったのは眉目秀麗な教養人栗本多兵衛と「一家揃って学問好き」という塗物問屋さいき屋の人々。ですが本当は好きなのは学問ではなく、恋?57歳の主人太郎兵衛と息子修太郎はそろって色っぽい流れ者の女お由に夢中。若い後妻お里はひそかに…。お由が殺される事件の謎に兵庫が相棒兵庫は相棒合点の安と共に挑む『乱れた家の乱れた話』。


 

庄内藩では上士の息子3人が次々と斬られる事件が発生。4人目の被害者は石高は三十石ですが将来を有望視され、美しい許嫁がいました。幽霊之介と名乗る犯人のセリフ。

 

「おれは凡ゆる(あらゆる)不公平が嫌いなのだ。おれは不運な奴に味方してその不公平の秤り(はかり)を動かすのだ。好運な奴の血が流れると、それだけ奴らの重さが減って、秤りは逆に下る。」

 

この妙な思想?を持つ『理屈っぽい辻斬り』のお話はこの本の中で一番ずしんと来ました。藩士内藤右門は幽霊之介に遭遇しますが、家は貧しくルックスに恵まれず、仕事上の事故で障害を負った不運を訴えたため、見逃されます。人生を楽しめていない内藤は幽霊之介に共鳴してしまうのです。

 

必殺技「上段霞切り」の他、柔術も使い、「十剣無統流速歩術」で尾行するなど縦横無尽に活躍する主人公は明朗な性格で人懐こいさわやかな青年剣士。ですがわりと相手をすぐ絶命させちゃいます。掛川宿を舞台にした『首のない死体』事件では、犯人自身を首なし死体にしますし、『理屈っぽい辻斬り』幽霊之介が本当の幽霊にされてしまうのは致し方ないとしても、内藤右門も斬るのです。内藤は「育ちのよい美女を妻にしたい」という望みを捨てられない今でいうストーカータイプの嫌な奴。でも殺さずに幽霊之介に自分の恋敵を襲わせた罪は償わせた方がいいのではないでしょうか。その方が世の中全体からみれば自分がさほど不運でもなかったことを気づかせてやれますもの。 罪人になっても生きてさえいれば、育ちは悪いけど美人か、美人じゃないけど育ちがいいかどちらかの女性を選べる日も来るかもしれないし、ずっと夢を捨てられずに流刑地かどこかで一人年老いて死ぬとしてもそれも本人の人生―それじゃだめなの? いくらか残酷。でもそれが剣豪小説というものかしら?

 

主人公のかっこよさよりも、遊びにふける大名、評判のよい外面の陰で悪事を働く、今でいうサイコパスのような役人、道ならぬ恋にはまる一家など、兵庫の前に現れる現代でもいそうな人々の生きざまが私には心に残りました。著者南條範夫は人間観察の深い作家だと思います。他の作品も読んでみたいですね。

2月のまとめその2、自治会デビュー? ツバキとミニ水仙、ユキヤナギ、ホトケノザ

今住んでいる集合住宅に暮らし始めて20年以上たつのですが、自治会に入っておりませんでした。母がいやがっていたからです。私自身もいわゆるおつきあいがあまり得意でないせいもあります。 

 

父が定年になるまで暮らしていた中部地方の小さな街で、母はいわゆる自治会でかなり嫌な経験があったらしく、トラウマになっていたのですね。しかし、その母が亡くなり、これから父のために福祉サービスを受けたり、災害時のことを考えると今のままでいいのかなと思っていた矢先、私の留守に父がなにげに自治会費を払ってしまいました。そして今月、近所の公園掃除の

当番がまわってきました。

 

とりあえず今回は名前を聞かれたり、なぜ今まで参加しなかったのかなどと訊かれることもなく、掃除を終えることができてほっとしています。ただ今後、夏祭りだとかいろいろな行事、役目などを考えるとフルタイムで遠距離通勤をしていてやっていけるかなといくらか不安です。まあ、なんとかトライしてみましょう。

 

まずは掃除を終えた公園へ父を散歩に連れ出しました。ユキヤナギが咲き始めました。

 

車椅子の母が「かわいい」と言っていたミニラッパズイセンも、下を向いている花なので写真を撮るのが大変。

それから赤と白のツバキ。昨年どうだったか記憶があいまいなのですが、今年は開く前に花びらが傷んでいる花が目立ちます。気候のせいでしょうか。

掃除している時、ホトケノザが咲いているのに気がついたので摘んで、ぐい飲みに生けて仏壇に供えました。我が家では酒を飲む人がいないのでぐい飲みも食器としては不要です。

 

雑草ながらホトケノザの紫がかったピンクは母の好きな色でした。すぐにしおれるかなと思っていたのですが、供えた翌日、つぼみだった花が開いていました。

 

 

 

 

スカーレット気分?で確定申告、エキナカのバラ、祖母の命日―2月のまとめ。

早いもので2月ももう終わり。

勤め先近くのショッピングモールの通路にあるコンクリート製のプランターに月替わりで花が植えられています。2月は濃いピンクと白のバラ。バラ園にいってもこれほど近い見やすい位置で見られはしませんから、帰りに立ち寄って楽しみました。

 

 

とりわけ白いバラは赤やピンクのものと比べてみかけることが少ない気がしています。

観察を続けていて思ったのですが、白い花は傷みが目立ちやすいですね。開ききる前に花びらの先が茶色をおびてしまうものもあります。駅の中のショッピングモールで太陽光が入らないせいもあるのでしょうか。バラなど花がきれいな植物はある程度の日照時間を必要とするものなので、こんなふうに短い丈にしたてて、屋内で咲かせ続けるためにはずいぶん手間がかかっているのかもしれません。3月はどんな花に替わるのか楽しみです。

2月のニュース?といえば、まずは確定申告。昨年は父の白内障手術があり、私も左手首を傷めてリハビリに通いましたから家族3人あわせると結構な額の医療費。とりわけ自分の整形外科の領収証が少額ながらたくさんで集計フォームに打ち込みながらあきれてしまいました。映画『風と共に去りぬ』の前半の終わりでスカーレットが地に伏した後立ち上がり、「私はもう絶対に飢えない」と誓うシーンがあります。私の頭の中にもあの映画のテーマ曲が流れ、領収証の束を握りしめて「私はもう絶対にコケナイ!、バスに乗れなくなりそうでも、勤めにおくれそうでも!」と決心するのでした。(笑)

 

 

2月中旬に子供の頃同居していた父方の祖母の命日を迎えましたので、菜の花とキンセンカを買って仏壇に供えました。この祖母は、父が小学2年の時に祖父と離婚、その後、あちらこちらしていて終戦の年は青森にいたのだとか。あの時代にそういう生き方を選ぶだけあって、その自己主張が強く、嫁の母からはわがままと評されていました。ええ、実以はよく祖母に似ていると母に言われます。言われるといやだったけど、確かに似ていると自分でも認めざるを得ません(笑)。良妻賢母じゃない女も世の中には必要なのです。

 

菜の花は母も好きだった花です。生けた翌日、菜の花の茎が伸びて花が開いていたのにびっくり。いくらか縁起がいいような気がしてきました。

明智光秀VS真田幸村 その2(Byテディ) 特撮ヒーローへの夢

テディ光秀:ところで幸村くん、君、羽柴の息子をつれて鹿児島へ行ったの?

 

テディ幸村:光秀さんは天海僧正になったの?

 

テディ光秀:(夢見るまなざしで) 私が槍でつかれて息絶え絶えの時…月から白い衣をまとった美しい女性が舞い降りて、命を与えてくれ、指輪をはめてくれた。「これからはこの指輪で変身して麒麟が現れる世を作るのよ」と。

(注1)

 

テディ幸村: そういえば、私も夏の陣の後でそんなことがあったような…

そして薩摩で怪獣と戦ったような…。

 

テディ光秀: こうしてみると私たちは赤と青のコンビ…

 

テディ幸村: 赤と青の体の巨大ヒーローいますよね。私は大坂城ぐらいの身の丈になって、カラータイマーが六連銭なのかなあ…

テディ光秀:(小声で)胸元で6つもちゃかちゃかしたらうっとうしい…

私は安土城より大きくなって、カラータイマーが桔梗紋なのかなあ…。


テディ幸村:(小声で)胸元に花がくっつけてる人が怪獣倒せそうもないな。…でも私たち、巨大ヒーローに変身するにはいささか年がいきすぎているような。秀頼公を連れていたら、変身する役はそちらへ行ってしまうかも。

 

テディ光秀:君の主君は羽柴の本当の子供じゃないって噂だからね。

 

テディ幸村:そうなんです。だから大野治長とか石田三成とかいろいろな人が淀殿と密通の疑いをかけられて大変なんですよ。(注2)

 

テディ光秀: もしかして君の主君の本当の父君はMいくつか星雲から来たのかもしれない。それなら四方まるくおさまるだろう。

 

テディ幸村: だから秀頼公は20世紀後半から21世紀にかけて巨大ヒーローに変身した人みたいに体格がよかったのか…。

 

テディ光秀: しかしそういう話にするといささか子供が視る時間帯には無理そうな…ここはやはり月より来た美女に変身用の指輪とかバッジとか眼鏡といっしょに若返りの水も持ってきてもらって我々が。

 

テディ幸村:そうしましょう。その方がきっと、この間のラストシーンみたいに

昔の自分を知った人に見られても、「あれは十兵衛様?いいえそれにしては若すぎる」ということでなんとかなるから。

 

注1)この辺のことがわからない方は『ウルトラマンA』第28話をごらんください。『麒麟がくる』の終盤で信長が「月にのぼる男」に例えられたり、

主人公が月まで届く樹を伐る夢を見たり、月が物語のモチーフになったので、筆者は勝手にどこからか南夕子が現れそうな気がしていました。

 

注2)宝塚歌劇『美しき生涯-石田三成 永遠の愛と義』では秀頼は三成の子とされています。

 

明智光秀VS真田幸村(By テディ)節分の憂うつ

明智光秀(byテディ):あーあ、クリスマスソングに合わせて本能寺を包囲できるはずだったのに、豆まきになっちゃったなあ…あっ向こうから来るのはもしかしてサンタクロース?

 

 

真田幸村(byテディ):時々、サンタとまちがう人はいますが、私は現世の人々からはあなたと同じく戦国武将の一人です。現世ではたぶんお目にかかったことないと思いますが。

 

テディ光秀:ああ、数年前に日曜夜8時の主役だった一年中クリスマスみたいな甲冑の真田幸村くんだね。

 

テディ幸村: 私だって現世にいた頃はそうしょっちゅうサンタクロースとトナカイが合体したみたいなかっこうしてたわけじゃありませんがね。ともあれ光秀さん、日曜夜の主役、お疲れ様です。いろいろ大変でしたね。

 

テディ光秀: ありがとう。最後まで健康診断されたり、精神分析されたりして何だか疲れちゃった。本能寺へは節分の後に行く羽目になったし。

 

テディ幸村:節分といえば、私も悲しい思い出が…あの年の正月明けから節分にかけて…スーパーに出回った節分用の豆のおまけの鬼の面には、角と角の間に六文銭がついていました。しかし翌年の同じ時期にはそれはあとかたもなかったんです。

 

テディ光秀:ブームなんてそんなものだよ。私は主役になったのこそ、去年が初めてだけど、君よりずっとたくさんこの時間帯には出ているからね。何度も信長につらくされて、何度も切れている、だから慣れているよ。

 

テディ幸村:そういえば、何だか尻切れトンボな終わり方ですね。あなたはわずかな間でも天下人になりながら、敗れて消えて行くはかない姿が劇的なのに…。

 

テディ光秀:後がつまってたから…それに主役というのはかっこいい姿を視聴者の胸に刻んだ方がよくて、敗れてボロボロになるところは略しちゃうほうが…。

 

テディ幸村:そうか…主役じゃない時には山の中で武士でもない人に刺されるところまで映してもらえるのに、主役の時は省略されちゃうって何だか変。(注)

 

テディ光秀:君だって、あの年の12月、大阪夏の陣で「ここまでのようだな…」と眼を閉じたけど、完全に絶命するシーンは描かれなかったでしょ。

 

テディ幸村:それはですね…後日、私が実は生きていたってことにして、スピンオフ作品を作れるようにするための伏線…とも言われていますね。ほら、新しい時代劇の企画考えるより労力と予算を節約できるでしょ。受信料は大切につかわなくちゃ。

 

(注)例えば1973年の大河ドラマ『国盗り物語』は斎藤道三と織田信長が主人公ですが、信長死後、光秀が秀吉に敗れ逃亡する途中で竹槍に刺されつつも、「この手で乱世を終わらせるまでは死ねない」と執念を燃やしつつ亡くなるシーンがあります。筆者は子供だったため、リアルタイムの記憶がありませんが2020年6月に放送された『麒麟が来るまでお待ちください戦国大河名場面スペシャル―国盗り物語』で視聴。『麒麟がくる』でもオープニングの映像で鎧武者が杉の枯れ枝が落ちている山中とおぼしきところに立ち尽くしているので、主人公はこういうところで最期を迎えるのかなと思っておりました。