前回の記事からの続きです
(前回の記事はコチラ ↓)
2回目ですので早速前置き無しに続きへ・・・
の前に(^^;)
この製作記事でまとめていくラジコン機はすでに完成しているので
出来上がりの写真を
完成形はこうなりました
この機体のこの角度からの形
カッコよくて好きだあ
(自分的に眺めたいから貼っただけw)
さあ、前回の記事 胴体の生地組み立て完了は
登山に例えて言えばまだ2合目行ったかどうかくらいです
どんどん進めます
胴体の素組みが終わったので主翼を組み立てていきます
翼断面の形をしたリブという部材とスパー(主桁)・前縁材・後縁材など
各部材を組み立てます
定規を当ててるのは長さを測ってるのではありません
主翼後縁が曲がってないか確認するためです
主翼後縁にはエルロン(補助翼)が付くのですが
後縁が少しでも曲がっているとエルロンとの隙間が不均一になり、エルロンの上下動がスムーズに動かなくなる不具合につながるため
この部分の直線度は私は結構神経質に工程ごとに確認しています
次にサブスパー(白く見えるバルサ棒の部分)を組み付け
当り前ですが、これら主翼の組み立ては左右翼同時進行でやっていきます
このくらいのサイズ(翼長1230mm)だと私の作業スペースでも横置きで出来るけど
これより大きくなってくるとこの作業スペースでは難しくなってくる。。
後縁に後縁プランク材のバルサ板を接着します
主翼の前後を逆向きに置いたので上の写真とは反対向きになってます
この作業は説明書では次工程以降の前縁プランクの後にやることになってますが
私の場合は後縁の直線度を保持しておく目的で前縁プランクよりも先に後ろを固めてしまってます
前縁プランクの準備工程として、前縁材の断面を削ってリブ形状と高さを揃えます
手前側が未加工、奥側が加工後
このように削ります
リブとリブの間が直線に削れるように結構神経を使う作業
直線に出来ていないと・・・主翼の前縁がウネウネします
前縁プランク材を1枚のバルサ板から切り出して作ります
右側に写ってる幅の狭いテーパー状の板と幅の広い板を突き当て接着して1枚のプランク材として作ります
少し湾曲して見えるのは、このあと接着するリブの湾曲形状に沿わすために、霧吹きでわずかに湿らせて曲げています
主翼の上下に使うので片側2枚、左右なので合計4枚同じ物を作ります
前縁プランクを接着します
胴体プランクのところでも書きましたが、私はプランクは木工接着剤で接着します
木工接着剤は乾くと溶剤が揮発して体積も小さく軽くなるので、気にせず写真のようにドバドバ塗布していきます
このプランク材の接着が主翼性能で大事な主翼前半分の形(翼型)を決めるので、このプランク材接着ではすべてのリブ・前縁材・中央スパー(横桁)に完全密着していることが大前提となります
どこか一部に少しでも浮きがあってはなりません
そのため私の場合はこのようにしつこいくらいにマチバリを刺して接着保持してます
もう片方の翼も同じように接着します
左右のプランクを同時にやるとマチバリの本数がハンパ無いw
プランク材の接着が完全硬化した裏から見た状態
主翼を裏返して反対側もプランクします
この上下のプランク材の接着によって素組み状態での主翼のネジレ剛性が出ます
逆に言うと主翼のネジレ(狂い)の有無はこの出来映えが大きく左右します
次に主翼中央の後端にバルサブロックの部材を接着します
完成するとこの位置で主翼をネジで胴体に結合するので、これはネジを締めた時の力を受け止めるための部材(スペーサー)です
上面側中央のプランクを図面形状からバルサ板を切り出して作成し、取り付け位置に合わせてスキマが無いよう微調整して主翼に接着します
また主翼を裏返して、組み立て中の主翼を定盤上に固定するために使用していたリブ後端の足(出っ張り)をカットします
裏面の中央プランクを接着し、続けて後縁プランクも接着します
ちなみに
ここら辺までは自分のやりやすいように説明書手順は結構無視してます
前側にはみ出したプランク材をバルサカンナで削り取り、さらに平らになるようにサンディングします
平らに整形した前縁に3mm厚のバルサ前縁材を接着します
後縁側も同じようにはみ出た部分を仕上げて3mm厚のバルサ後縁材を接着します
主翼中央側と翼端側の、それぞれリブからはみ出てる部分を切り落とします
切り落した端面をペーパーで平らに仕上げます
先ほど接着した前縁材のプランクとの段差を削るとともに、角を少しずつ削っていって前端の丸み形状を造形します
最終的な仕上げはこのあとの翼端ブロックの整形と同時に行っていくので、ここではバルサカンナで大体の形状までにとどめておきます
後縁もサンディングして各部材の段差を削ります
翼端材のバルサブロックを接着します
すべてのリブの上下に6mm幅のバルサ板から切り出してリブキャップとして接着します
このリブキャップの接着でリブはI(アイ)型断面になって
1.5mmの極薄のバルサ板のリブが、このリブキャップによって剛性が格段に上がるわけです
さらに瞬間接着剤で接着することで浸透した接着部分は樹脂に変化するので、それによりさらに剛性が上がる仕組み
もうひとつの役割として表面をカバーリングするときのカバー材の座面ともなる
地味だけど縁の下の力持ち的な部材です
次に、専用形状に切り出されているエルロン材を主翼の長さに合わせてカットします
主翼後縁にヒンジを挿入する切り込みを入れます
上下センターの位置を計って切り込みすれば良いので写真のような専用ツールが無くても出来るのですが(実際昔は私も手加工で作業してました)
このような専用ツールがあれば簡単に正確に切り込めます
バルサの木目によっては結構曲がって刃が進んでしまったりして、簡単なようでちょっと気を使う作業
切り込んだ部分にシートヒンジを差し込みます
まだ仮付けなので接着はしない
エルロン側にも同じ位置に切り込みを入れて、ヒンジに差し込みます
このような形状となります
これは仮組みで、本取り付けはこのずっと後
すべての組み立てが終わってカバーリングをしてからとなります
仮組みしたエルロンを外して翼端バルサブロックを削っていきます
最初はバルサカンナで大体の形状まで削り込んで
ペーパーでサンディングして造形します
形状は普通は図面通りに…なのですが
このキットの説明図では翼端の断面図はありません
したがって個人のセンスで、 となります(^^;)
まあぶっちゃけ翼端は丸くしないで角断面でも飛ぶので、ここの形は自分的にカッコよくなればオケです
ただし
大事なのは上下対称、左右翼同一形状
です
翼端ブロックがおおよそ造形出来たら、前縁の丸みを本仕上げしていきます
そして前縁から翼端ブロックにきれいにつながるように全体のR形状を整えます
主翼らしくなってきました
センターに取り付ける中央リブと左右翼をつなぐカンザシを、部品貼り合わせで作ります
片側の翼に中央リブとカンザシをエポキシ接着剤で接着します
主翼側のリブに完全に密着させて接着する必要があるので、硬化するまでの保持は私の場合セロテープで引っ張って固定してます
接着が完全硬化したら、もう片側の翼に接着して左右の翼をつなぎます
エポキシ接着剤で強力に
そして前端・後端で上下のズレが無いように
且つ
写真には撮ってないですが主翼上反角が図面指定値(片側3.5°)になっているかを確認しながらの接着です
主翼の左右が接着出来たら、主翼中央に補強のためのグラステープをエポキシレジンで接着します
このエポキシレジン塗布工程は一発勝負で作業可能時間が全体で15分以内なので手順をミスらないように、私の場合はあらかじめ手順を考えてメモにしてから着手しました
(説明書は「瞬間接着剤またはエポキシ接着剤で貼ります」のひと言だけですw)
ここでは作業手順は割愛するので興味ある方は写真を拡大してメモを確認ください
雑なメモなので字が汚いけど(;^_^A
作業手順だけでなく、エポキシレジン塗布前の周囲のマスキングも少し特殊になるので、メモに雑書きで構想してから着手してます
これだけ慎重になっているのは、グラス補強処理は下手をすると表面がガタガタに仕上がりやすく、失敗した時のリカバリーがほぼ出来ないためです
いよいよエポキシレジンを塗布していきます
スキージでグラステープを主翼生地に馴染ませつつ、余分なレジンは周囲のマスキングの方へかき出しています
レジン完全硬化(24H)後
後端に主翼取り付けネジのベース部材をエポキシで接着します
取り付け位置のズレは主翼を胴体に取り付けた時の主翼取付角度の狂いにつながるので、きっちりセンターに接着する必要があります
また上反角のため接着面はセンターを頂点に山形になっているので、ここはクランプで保持して硬化を待ちました
取り付け完了した主翼取付座面
これで主翼は生地完成です
主翼の場合は仕上げをしつつ各部を作り込む必要があったので、これで一通りのサンディングも終わった生地完成状態
次は胴体や尾翼関係のサンディング仕上げなど、表面のカバーリング前までの作業はまだまだあります
これでようやく登山で言うと4合目くらいというところでしょうか
次回に続きます<(__)>
次回「その3」の記事はこちらです ↓