私のブログ記事では初めて取り上げるカテゴリーですが

 

今回は自分の趣味のひとつであるラジコン飛行機の製作を取り上げてみようと思います

ここんとこアニメ記事ばっか続いたし(^^ゞ

 

とは言え、ラジコン飛行機なんてマイナー級の超マイナーな趣味なので

記事に興味を持って頂ける方など0.01%(1万人に1人)もいないかも?アセアセ

 

ページビューにはまったく貢献しなさそうな内容滝汗

 

 

それでも今回まとめていく「バルサキットを作る」工程は

工作などに興味のある方なら写真だけ見ていっても面白いかも?と思ったので

なるべく製作工程の主なところの写真で構成した内容でまとめてみます

 

もしかするとご同志様がネット検索で来られた時に僅かばかりの参考になるかも知れないですし

…そもそもラジコン飛行機をやっていてもバルサキットから組み立てることは最近では稀なことなので

 

 

それにしても

製作自体はつい先日完成してるのですが

つくづく作り始めた時期が失敗したなあと

 

どこにも行かず部屋にこもって飛行機製作に没頭していたので

バイクで一番いい季節を逃しちゃたよおおおガーン

 

ぴえんタラー

 

 

 

まず初めに今回バルサキットを作ることになったきっかけを少しだけ無駄話しさせていただくと

 

 

ラジコン飛行機と言っても自分の場合ここ10年ほどはもっぱら電動機ばかり飛ばしていました

 

電動はバッテリー繋げはすぐ飛ばせてとにかくお手軽だし

そして何より汚れないし(機体も自分の手も)

 

でもなんとなくまあ気まぐれで

久し振りにエンジン機も飛ばしたくなって

 

エンジンは扱いがデリケートだし

とにかく排油でベトベトになって汚れるしクサいし

 

でもそういうところに趣味性を感じたりするわけです照れw

 

で、どうせなら自分がラジコンを始めた当時

35年以上前に使ってたきり放置してあった昔懐かしいエンジンでも蘇らせてみるか、と

 

 

そんなわけで35年以上放置してたおかげでオイルが固まって完全固着して、クランクがビクとも回らなかったエンジンをバラして掃除

 

これは「25エンジン」というやつです

OSというメーカーの

排気量でいうと4.07ccの2サイクルエンジン

 

ベアリングだけは錆びてゴリゴリしてたので新品に交換して(2個)

 

オーバーホールの完了したエンジンは無事に復活して

35年以上の時を経て「ブイーン」と元気に回ってくれました

 

 

ということでエンジンは復活した

ではそのエンジンを載せる機体をどうするか?

 

久し振りにエンジン機を飛ばしたい っつーても

手元に25クラスの機体は無いので新調するしかないわけで

良さそうな機体を探してみたのですが

 

実はラジコン飛行機の世界も最近は「安・楽・短」の時代の流れで

私がラジコンを始めた当時では考えられないほどに現代では完成機が主流になっていて

 

 

「完成機」とは

ここで言う「完成機」は主翼や胴体などがパーツとして完成していて、最低限の組み立て工作をして本当の完成状態になる商品のことを指すのですが

 

お手軽な完成機の台頭で、現在では新しい機体を探してもその多くは完成機といった状況なものの、

販売されている完成機はどうもジャンルに偏りがあって

 

なんか探しても完成機では気に入ったのが無くて、特に自分が欲しいエンジン用の機体となると、電動機にくらべて極端に選択肢が限られてるのです

(エンジン用と電動用では機体の作りが少し異なります)

 

その点、エンジン用で自分的に良さそうな機体はバルサキットなら少しは選択肢がある

 

それなら久し振りにバルサキットで作るしかないか

  …となったわけです

(自分自身、バルサキットから作るのはウン十年ぶり)

 

 

ラジコン飛行機のジャンルにおいては最近は完成機がどうしたって主流です

何と言ってもバルサキットよりも手軽に、そして安価に手に出来る

 

「安価に」と言うのは

キットよりも完成された商品の方が安いということが不思議に感じるかも知れないのですが

例えばコンビニ弁当と同じことです

 

コンビニ弁当を材料を一から揃えて1人前作ったとしたら、とてもあの値段では作れません

 

それと同じことです

 

そんな事情があるので最近ラジコン飛行機を始めた人の中にはバルサキットから飛行機を組み立てた経験の無い人もいるはずで

 

なのでこれからまとめていく「バルサキット」の製作工程は

超マイナーな趣味のラジコン飛行機の中でも

完成機が主流の現代においてはさらにレアなことかも知れないなあと

 

そう思って今回のブログネタにしてます

 

 

ということで

前置きが無駄ーーーに長くなったけど滝汗

 

 

いよいよ本題の方に移ります

 

今回私が25エンジンを載せるために新しく買った機体は

 

OK模型というメーカーから販売されている

セダクション123 という機体

 

 

 

 

 

カタログページから写真をお借りします

 

飛行・製作技術ともに初心者用ではなく中級者以上向けの

スポーツ機 というジャンルの機体です

 

バルサキットなので、この写真のような立派な完成状態で売ってるわけではなく

 

箱を開けるとこんな内容

 

 

バルサキットとはこういう物です

飛行機の形をしたパーツなどほぼ無く

入っているのは大半がバルサやベニヤの板と棒

 

これが少しずつ飛行機の形になっていくのがバルサキットの醍醐味でもありますウインク

 

 

というわけで早速作り始めます

 

胴体と主翼、どちらから作り始めても良いのですが

自分の場合は昔から先に胴体を作る派だったので

今回も胴体から先に組み立てていきます

 

 

まずは胴体の側面の板を組み立て・接着していく

 

早速余談ですが

昔のバルサキットは原寸大の図面の上で材料の寸法を加工して合わせながら組み立てました

 

現在ではCADの数値データから直接精度の高いレーザーカットで大半のパーツ(バルサ材)がくり抜かれているので、ある程度まではプラモデル感覚で説明書に従ってパーツを組み立てていくことが出来ます

 

だからこの写真で組み立ててる胴体の板の下に図面が無いのです

 

これだけでも昔を知ってる自分からしたら凄い進化です

 

単純な板が2枚に見えるけど

細かく分割されたパーツを組み合わせ接着してこの形になってます

 

 

胴体前側、エンジン隔壁とその後ろの枠材を組み立て

ここではまだ接着せず各パーツをはめ合わせてるだけです

接着は反対側の側板もはめ込んで直角度などを確認しつつ という手順

エンジン隔壁の胴枠は2枚を事前に貼り合わせて接着組み立てしたものです

エンジンの振動をダイレクトに受ける台座となる部材なので強度マシマシ

 

 

後ろの方は側板に補強材のバルサを接着

トラス構造になってる部分です

こういう部材は1本のバルサ棒から寸法で切り出して作ります

 

 

仮組みしてあった前側の胴枠材と左右の側板を接着

ここで直角・垂直がずれると胴体がねじれて出来上がってしまうので、こういう作業は定盤上で左右高さと胴枠の直角度を確認しながらの作業です

簡単そうに見えて機体の精度が左右される重要な工程

 

ちなみにここまでの接着は大半が木工用瞬間と流し込みの速乾型瞬間です

 

飛行機の組み立てでは

瞬間接着剤(浸透型速乾、木工用、遅硬性ゼリーの3種類)

木工用(と言ってもサンディング出来る輸入品の物)

2液型エポキシ

の5種類を使用場所や強度と、切削などの後加工の有無に合わせて使い分けます

 

さらに言うと浸透型速乾の瞬間接着剤は、浸透性と硬化すると樹脂になって強度が上がることを活かしてバルサやベニヤ等に木ネジをねじ込む時のネジ穴補強みたいな接着以外の目的でも何かと多用します

・・・100均バンザイですwww

 

 

脚の取り付けベースは特に強度が必要なのでエポキシで接着

 

私はこの脚ベース取り付け前に、胴枠側に図面にはない補強をしてます

胴枠を前後から挟むように接着した三角材がそれ

 

この構造の脚取り付け座は、自分の経験的に草地への着陸ではメインギア(脚)が引っ掛かって簡単にもぎれる場所なので、最初から強化しておきました

完成機だとここは組み上がってるので壊れてからでないと補強できないけど、バルサキットなら最初からウイークポイントの補強が出来るのがメリットOK

 

 

胴体後ろ側の胴枠を左右の側板に接着していきます

少し胴体らしくなった?

 

 

前側胴枠に縦貫材のバルサ棒を接着

 

 

後ろ側の胴枠にも同様に縦貫材を接着

 

 

後方胴枠の上に乗せる縦貫材は断面が四角のままなので、胴枠の角度に合わせて削ります

こういう加工はバルサカンナでの切削です

 

 

両側とも削った状態

この削りは胴枠との段差が無いよう、

且つ胴枠間の直線が乱れないように削らないと、後工程でプランク材(表皮になるバルサ)を貼り付ける時に胴枠や縦貫材との間にスキマが出て強度が大幅に落ちるので、仕上げ精度が要求されます

 

 

と、ここまで進めてきて説明書手順に無いことを事前にやっておくことに

 

エンジン隔壁の表面に2液性のエポキシレジンを先に塗布しておくことにしました

エポキシレジンは、木材が表面処理無しでそのまま外部に露出しているとエンジン排油が浸み込んでたちまち強度が落ちるので、排油が浸み込まないようにするためのエンジン機必須の処置です

  …このことは説明書には書いてない

     そのあたりがこのキットがある程度の経験者向けとしている所以

 

塗布が終わった状態だけど、薄く塗る分にはほぼ無色透明なので写真ではわかりづらいですね

なぜこのタイミングでこの作業を入れたのかは後ほど

 

 

胴体後方の上側にフタをするプランク材を用意します

1枚のバルサ板から寸法で切り出しています

 

 

プランク材を胴枠と縦貫材に接着します

平らなバルサの板を曲面に沿わすため、私の場合は霧吹きでほんのわずか表面を湿らせて曲げてから接着してます

ここは説明書では瞬間接着剤指定なのですが、プランク材に接する胴枠と縦貫材のすべてに接着剤を塗布して胴体のねじれに気を付けつつ接着、

というのが失敗のリスクも大きいので、私はプランク材の接着は木工用接着剤を使うことにしています

そうすることで接着剤塗布時間と貼り合わせてからの位置修正の時間的猶予が得られるため

 

ただし木工用接着剤はすぐには接着されないので、写真のようにマチ針で仮固定してます

 

反対側も同様にプランク材接着で針だらけw

 

 

プランク材の接着が完全硬化したら上側にはみ出していた部分を切り落して表面を平らに仕上げます

ここはバルサカンナの後ペーパー仕上げ

 

 

平らに仕上げた頂点部に平らなバルサ材を貼り付けます

これは最後に削っていって頂点の丸みを造形するための部材

 

 

先に塗布しておいたエンジン隔壁のエポキシレジンが完全硬化(24H)したので、燃料タンクの取り付けをします

この取り付け工程も説明書には書いてありません

完全に作業者任せの部分

 

 

万一燃料タンクの口の部分から燃料が漏れて胴体内部に浸み出したら完全にアウトなので、燃料タンクの口の部分、エンジン隔壁の内側に接する部分にシリコンシーラーをたっぷり盛っておきます

 

 

その状態で胴体内側から燃料タンクを押し込み、隔壁と燃料タンク間を完全にシーリングしてしまいます

さらに今回は燃料タンクの固定を胴体内部で結束バンドで固定

この固定方法をするためには胴体の上側をふさぐ前の今でなければ出来ない

 

そしてエンジン隔壁表側はあらかじめ塗布しておいたエポキシレジンとシール材で、燃料や排油の胴体内への侵入を完全にブロックします

この作業がこのタイミングでなければ出来ないので、逆算して1日前にエポキシレジンを塗布しておいたのです

 

 

燃料タンクの取り付けが終わったので、胴体前側のプランク材を貼り付けていきます

 

作業内容は胴体後ろ側のプランクと同様

 

 

胴体後ろ側の頂点部に被せたバルサ材の接着が完全硬化したので、バルサカンナで荒削りしてプランク材との段差を平らにしておきます

頂点部には3mmのバルサ板が2枚積層接着された形になってます

あとでサンディングで造形しつつ仕上げるので、ここではあくまでもプランク材との段差を平らにしておく程度

 

 

実機でいうとコクピット(操縦席)に相当する部分に切り出したバルサ板でフタをします

ここはバルサの木目が横方向になるようにします

すべてのバルサ材の木目方向は強度を保持するために指定の向きがあります

 

 

胴体最後部で左右の側板を接着します

定盤上で胴体の中心線が曲がってないかも最終確認しつつ、

ここは直角精度が大変重要な部分なのでスコヤなど直角ツールで慎重に直角度を確認しながらの接着です

 

なぜかというと

ここで直角がズレて胴体が接着されると、図のように主翼に対して垂直尾翼・水平尾翼がねじれてしまうため

 

こんなことも説明書には書いてないので、作ってる人は当然知ってるよね?的な説明書です

…まあレーザーカット精度が良いので、途中でよほど狂いの出る組み立てをしてなければそのままである程度の精度は出ているのですが。。

 

 

胴体下側のフタをするプランク材をバルサ板から切り出して接着していきます

ここも木目は横方向

 

最後部がきっちりと直角で接着出来ていれば、ここはバルサ板を隙間が無いように乗せて接着していくだけです

 

 

垂直尾翼のベース部分を胴体後部上側に乗せるため、胴枠からはみ出した部分のプランク材を切り落します

 

 

別工程でバルサの板を積層接着した垂直尾翼のベース部材を胴体後部に接着します

 

こんな感じになります

 

 

取り付けた垂直尾翼ベース部材を、あとでサンディングしやすい程度まで胴体形状に合わせてバルサカンナで削っておきます

大半がカンナクズとして削り落とされるw

 

 

 

仕上げのサンディングは最後にやるので、ここでは大体の形状まで造形するようにペーパーで仕上げておきます

 

 

これで胴体の本体組み立ては完了

(途中他にも細かな部材の組み立てがありますが、ここではかなり割愛しました)

まだ仕上げの造形とサンディングはしていないので、この状態はただパーツを素組みしただけのプラモデルみたいなものです

でも飛行機の形らしくはなりました(って、言うほどまだ飛行機っぽくないか?w)

 

 

垂直尾翼はこのキットの場合ただの厚めのバルサ板なので後でサンディングするだけとして

組み立ての必要なラダー(方向舵)と水平尾翼・エレベータ(昇降舵)を作っておきます

 

まずはラダー

これは原寸図面の上で組み立てるのが手っ取り早いので、図面にラップを被せて部材を図面通りに配置しながら接着して組み立てます

 

 

水平尾翼も同様

 

 

 

エレベータは平らな断面のバルサ材の後ろ側にテーパー形状に切り出された専用のバルサ材を接着しておきます

 

 

エレベータはこの機体の場合左右直結タイプです

左右をつなぐヒノキ材を接着します

この部分、後々見ていてネジレ強度が足りないように感じたので、後日カバーリング(機体表面にフイルムを貼る仕上げ)の前にヒノキ材とエレベータ本体の接続部にグラスを接着して補強しました

その補強加工は後の記事で出したいと思います

 

 

完成した水平尾翼とエレベータ

 

 

 

主翼を除いた胴体関連の構造はこれで生地組み立て完了です

 

このあと主翼の組み立てに入りますが

記事が長くなり過ぎたので「その2」に続きます<(_ _)>

 

 

「その2」の記事はこちらです ↓